
TOYOTA SUPRA RZ (JZA80) '97の解説
1993年5月、トヨタのGTカーであるスープラが新型へと生まれ変わった。
マッチョでパワフル、いかにもアメリカンだった初代に対し、ストイックでスパルタンな印象を強めたスタイルであった。全体のフオルムは伸びやかなロングノーズからグラマラスな筋肉質へと変身。全幅が120mm広がった反面、全長が100mm縮められ、よりスポーツカーとしての理想的なプロポーションを手に入れたのである。
インテリアは黒で統一されたストイックなもの。メーターは独立の5眼式で、時計もそれに合わせてアナログ化されている。エンジンラインナップはシンプルで、2JZ型3L直6DOHCのツィンターボとNAという2種類。ツインターボは280PS、NAは225PSを発揮した。ツインターボの2JZ-GTE型はチューニングベースとしても使われ、400PS、500PSという仕様が数多く作られた。
ギアボックスでは5速MTと4速ATに加えて、6速MTもラインナップされた。これはドイツ・ゲトラグ社とトヨタが共同開発したもので、SZ-R、RZ、RZ-Sというスパルタンなグレードに、ビルシュタインの足まわりとセットで搭載された。
サスペンションは先代と同じ4輪ダブルウィッシュボーンだが、そのジオメトリーなどは完全な新設計。各部の剛性アップや、ダンパー、ブッシュ類のチューニングもあって、操縦性は大幅に向上した。
GRAN TURISMO7