Chevrolet Corvette (C3) '69【GT7/グランツーリスモ7】
デザインスタディ「マーコシャークⅡ」を踏襲、個性的な内外装の3代目コルベット
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Chevrolet Corvette (C3) '69の公式解説

1967年秋にフルモデルチェンジし、C3となった68年型コルベット Stingrayは、65年4月のニューヨークショーに展示されたショーモデル「マーコシャークⅡ」を想起させた。

このコンセプトカーに求められていたのは、グランツーリスモとしてのコルベットだった。ここにはチーフデザイナー、ビル・ミッチェルの意向が強く働いていた。

そのミッチェルの右腕として当時活躍したのは、初代Stingrayのディテールデザインを手がけた日系人デザイナー、ラリー・シノダ。ミッチェルのコンセプトをもとに、シノダがまとめ上げた新世代GTのイメージが、マーコシャークⅡとして具体化された。

ダイナミックでボリュームたっぷりのラインを持つエクステリア、最新エレクトロニクスの集大成ともいえるインテリアは、まさに未来のコルベット。そんなマーコシャークⅡのエッセンスを汲み上げた市販モデルこそ、C3コルベットだったのである。

1969年、コルベットの標準エンジンは327CIから350CIへと排気量が拡大されたが、最高出力は300PSと変わらなかった。同時にスモールブロックのオプションも、327CIのL79から350CIのL46へと変更された。こちらも最高出力は変わらず355PSである。

とかくビッグブロックのパワーばかリが取り沙汰されるこの時代のコルベットだが、前輪荷重が軽く、ハンドリングの面で有利なスモールブロックも大活躍している。ちなみにL46の上位グレードとして、翌1970年に370PSのLT1が投入されるが、これはC3のコルベットの中で、最高のハンドリングと絶賛された組み合わせである。

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