日産 フェアレディZ 432(PS30)とは|Zの原点・S20エンジンとGT-R兄弟のスペック・中古相場・GT7での乗り方

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日産 フェアレディZ 432(PS30)とは、1969年に発売された初代フェアレディZ(S30系)の頂点グレードで、当時の名車ハコスカGT-R(PGC10)と同じS20型・直6 DOHC 24バルブエンジンを積む国内専売・総生産わずか約419〜420台の極希少車です。車名の由来は「4バルブ/3キャブレター/2カムシャフト」。現在の中古相場は数千万円台〜、状態と来歴で大きく変動するJDMの聖杯として、国内外のコレクターに語り継がれています。

この記事では、Z432の魅力・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そしてS20エンジン伝説・GT-R Silent Twin・Z432-Rといったカルチャーまで、まるごと解説します。

目次

🏁

Z432誕生|Zの頂点に積まれたS20と1,040kg軽量ボディ

ルーキールーキー
Z432って、フェアレディZの中でも特別な一台って聞きました。なにがそんなにすごいんですか?
ハマ学長ハマ学長
1969年デビューの初代Z(S30系)の頂点グレードでな。なんと、同年デビューのハコスカGT-Rと同じS20型エンジンを積んでおる。Zの皮を着たGT-R——海外メディアは『GT-Rの静かな兄弟(Silent Twin)』とまで呼んだんじゃ。

1969年10月の東京モーターショーで発表され、同年12月に発売された日産フェアレディZ 432(型式PS30)。初代フェアレディZ(S30系)の頂点グレードとして、レース由来の高性能エンジンと徹底した軽量化で武装した純国内専売・全車右ハンドルの特別な一台です。

車名の「432」は、搭載エンジンの構成——4バルブ/3キャブレター/2カムシャフト——に由来します。文字どおりエンジンに名前を委ねた、極めて潔い命名でした。

心臓部は、日産レース部門(旧プリンス自動車)がR380(グループ6プロトタイプ)用のGR8型レーシングエンジンを市販車向けに改良したS20型・直列6気筒 DOHC 24バルブ。排気量は1,989cc(82.0×62.8mm)、圧縮比9.5、ソレックス40 PHH-3キャブレター三連で武装し、最高出力160PS/7,000rpm、最大トルク18.0kgf・m/5,600rpmを発生しました。

ボディは、レース志向のため車重わずか1,040kgと極めて軽量。マグネシウムホイール(6.95-H14-4PR)を標準装備し、足回りは前後ストラット独立懸架、ブレーキは前ディスク/後アルミフィン付ドラム、トランスミッションは5速MT(クロスレシオ)にLSD標準装備。公称最高速度は210km/hとされ、当時の国産車として群を抜く性能でした。

ただ、その分価格も特別でした。標準のフェアレディZが93万円ほどだった時代に、Z432は185万円——標準Zの約2倍。現在価値で約1,250万円相当(消費者物価指数ベースでの大まかな試算)と、当時から「乗る者を選ぶ」一台だったのです。

性能数字だけを並べると、現代の目では「軽い直6 NA・160PS・約1トン」というシンプルな構成です。けれども、Z432の凄みは数字以上にディテールに宿ります。ホイールはマグネシウム合金が標準(量産車では当時ほぼ前例なし)、ミッションはわざわざクロスレシオを与えたうえでLSD標準キャブはレース直系のソレックス40 PHH-3三連。一つひとつが「ホモロゲーション(公認)取得のために、市販車として最低限の台数だけ作っておく」というレース直送品のような選択でした。

項目スペック
型式PS30(フェアレディZ 432)
登場1969年10月発表・12月発売
エンジンS20型 直列6気筒 DOHC 24バルブ
排気量1,989cc(82.0×62.8mm)
最高出力160PS/7,000rpm
最大トルク18.0kgf・m/5,600rpm
圧縮比9.5(通常Zは9.0)
キャブレターソレックス40 PHH-3 三連
トランスミッション5速MT(クロスレシオ)/LSD標準
車両重量1,040kg
全長×全幅×全高4,115×1,630×1,290mm
ホイールベース2,305mm
足回り前後ストラット独立
ブレーキ前:ディスク/後:アルミフィン付ドラム
ホイールマグネシウム製(6.95-H14-4PR)標準
最高速度210km/h(公称)
駆動方式FR(後輪駆動)
当時価格185万円(国内専売・全車右ハンドル)

出典・参考:日産・フェアレディZ(Wikipedia)日産・S20型エンジン(Wikipedia)(S20=R380のGR8型を改良した直6 DOHC 24V・1,989cc・160PS、ソレックス40 PHH-3三連)/NISMO HERITAGE(S30系・1970年鈴鹿1000kmにZ432でデビュー)。※スペックは資料により表記ゆれがあり、Wikipedia日本語版および日産公式系資料の値を優先採用。

ルーキールーキー
S20エンジンって、レースのために作られたんですよね?市販車に積めるなんて、すごいです。
ハマ学長ハマ学長
そう。プリンス自動車のR380用エンジンを市販化したのが S20でな。市販国産初の本格レースベース直6 DOHCじゃ。1日にたったの4機しか作れんかったほど手の込んだエンジンで、まさに『技術の日産』の最高峰よ。

そしてここがZ432の最大のロマン。同じS20型エンジンを積んだ兄弟車がもう一台ありました。それが、同じ1969年に発表されたハコスカGT-R(PGC10)です。GT-Rが「ゴジラ」として国際的な名声を得る一方で、Z432は国内専売のJDM内に留まり、海外メディアからは“GT-Rの静かな兄弟(GT-R's Silent Twin)”と呼ばれてきました。

GT-Rに比べて知名度は控えめでも、心臓部は同じ。Z432は、初代Zの頂点であると同時に、ハコスカGT-Rの隠れた双子でもあるのです。

出典・参考:Auto Icons(Z432を“GT-R's Silent Twin / hidden twin / sleeper sibling”として紹介)/スカイラインGT-R(Wikipedia)(PGC10ハコスカGT-RがS20型を搭載・1969年2月セダン発表)。※「Zの皮を被ったGT-R」の通称は主要出典で確認できなかったため、海外メディアで定着している"Silent Twin"の表現を採用しています。

販売の現場では、Z432は決して恵まれた境遇ではありませんでした。1969年12月の発売直後こそ話題をさらいましたが、1971年11月に大排気量で安価な国内仕様の240Zが追加されると、「同じS30系で、もっとパワフルで、もっと安いZ」が出てきたことで、需要は一気にそちらへ流れます。Z432の生産台数を年別に見ると、その変化は明らかです。

  • 1969〜70年:299台(発売後の集中期)
  • 1971年:98台(240Z追加で急減)
  • 1972〜73年:23台(生産終了直前)
  • 合計:約419〜420台(出典により418〜420と幅あり)

結果としてZ432は約4年で生産終了。「速くて、安くて、扱いやすい240Zが正解」という時代の流れに押し出される形でした。
ところがこの“売れなかった事実”が、後年の希少性を決定的にします。S20を積んだ、わずか419台の国内専売モデル——この組み合わせが、半世紀後にZ432を「JDMの聖杯」に押し上げる種になったのです。

※生産終了の年について、一部メディア(Motor Fan等)で「1978年6月」と記載される例がありますが、これはS30系(フェアレディZ初代)全体の終売を指しており、Z432単体ではありません。本記事ではWikipedia日本語版・S30ZCAR.JP等を出典に「1973年頃」を採用しています。

💰

Z432は今いくら?数千万円台〜の極希少車相場

ルーキールーキー
Z432って、いま買おうとしたらいくらくらいするんですか…?
ハマ学長ハマ学長
正直に言うと、数千万円台からじゃ。1969年式・現存も極めて少ないからな。状態と来歴で価格が大きく振れる、まさに『青天井』の世界よ。

Z432は、当時の総生産が約419〜420台(1969〜70年299台/1971年98台/1972〜73年23台)と極めて少なく、現存数はさらに限られています。希少性ゆえ国際オークションでも歴史的な価格を記録しており、ベース車レースバージョンのZ432-Rはさらに上のクラス。公開取引のなかでも代表的な実績を挙げると、次のような価格帯です(あくまで参考・時期や状態で大きく変わります)。

  • 2015年・RM Sotheby's Amelia オークション:Z432成約 US$253,000(当時レートで約3,800万円・公開取引の代表例)
  • 米国 CLASSIC.COM 集計:Z432の平均的な公開取引価格は US$150,000〜170,000レンジ
  • Z432-R(PS30-SB):BHオークション2020年で 8,050万〜8,855万円(AUTOCAR JAPAN/JNC報)
  • 国内2025年の出品例:3,000万〜3,900万円レンジ(成約価格ではなく出品提示価格)
  • 全体傾向:数千万円台〜・状態と来歴で大きく変動。極希少のためメーカー認定や履歴の有無で大きく振れる

出典・参考:RM Sotheby's(2015 Amelia Island・1970 Nissan Fairlady Z432成約US$253,000)/CLASSIC.COM(Z432価格集計)/AUTOCAR JAPAN(Z432-R BHオークション2020年)。※相場は時期・状態・走行距離・グレード(Z432/Z432-R)で大きく変わります。いずれも「実車として実際に支払う金額」を保証するものではありません。

※相場は時期・状態・走行距離・来歴で大きく変動します。Z432は流通そのものが極めて限られるため、最新の取引情報は専門ショップ・オークション結果でご確認ください。※この記事は投資・売買を推奨するものではありません(資産価値の保証なし)。

💰 旧車相場の高騰、いまの愛車も“今が高値”かもしれません

Z432はもちろん別格ですが、90年代以前の国産スポーツ全般が世界的に再評価され、相場が大きく動いています。「いつかは本物のZを」と憧れる方も、いまの愛車の本当の価値を一度知っておくと、次の一台への準備になります。

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※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。

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グランツーリスモ7のZ432|レジェンドカーで312,000Cr

レジェンドカーディーラーで手に入る、Zの原点・S20サウンドを響かせるフェアレディZ432
ルーキールーキー
GT7にも、Z432って入ってるんですか?
ハマ学長ハマ学長
入っとるぞ。レジェンドカーディーラーで312,000Crな。実車は数千万円なのに、ゲームなら30万Crちょいで手に入る——これがGT7のロマンじゃ。

グランツーリスモ7には「Nissan Fairlady Z 432 '69」として収録されています(車種ページcar3429)。入手先はレジェンドカーディーラーで、価格は312,000Cr。希少車のため常時並ぶ車両ではなく、ローテーションでの登場となります。

また、ミッション「Human Comedy」を全ブロンズ以上でクリアすると、Z432が報酬として手に入る入手ルートも用意されています(時期によって内容が変動するため、ゲーム内で最新情報をご確認ください)。

性能は、パフォーマンスポイント(PP)約409(kudosprime 399.42 / GTDB 409.19 とサイトにより数値が振れます・2025年時点)、馬力 約157BHP/7,000rpm、車重 1,040kg、駆動方式 FR、0-400m加速 15.40秒、前後重量配分 51:49RB26DETT/SR20DETエンジンスワップにも対応している点も、GT7ならではの魅力です。

出典・参考:Kudos Prime(GT7 Z432 '69)(PP・性能データ)/グランツーリスモ7 公式。※パフォーマンスポイント・価格・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内およびKudos Prime / GTDB等の更新情報でご確認ください。

面白いのは、GT7のZ432がRB26DETT(GT-R R34等のエンジン)/SR20DET(シルビアS15等)へのエンジンスワップに対応していること。
つまりゲーム内なら、Z432のボディに「ハコスカGT-Rの孫である R34のRB26」を載せて走らせる、という現実ではほぼあり得ない組み合わせも実現できます。『S20で生まれたZ432に、RB26を載せる』のは、S20と RBが直系の親子関係にある(どちらも日産直6 DOHCの代表格)ことを考えると、ロマンの極みです。
ノーマルのS20サウンドを満喫するもよし、RB26ツインターボでハコスカGT-Rの末裔として走らせるもよし。GT7のZ432は、現実では決して触れない『もしも』を遊ばせてくれる一台でもあります。

※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します(数値は2025年時点の集計値)。最新はゲーム内およびKudos Prime / GTDB等のコミュニティDBでご確認ください。※エンジンスワップの構成は実車ではきわめて困難・非現実的です。あくまでゲーム内の挙動として楽しんでください。

🕹️

ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド

ルーキールーキー
コントローラーでも楽しいですけど、もっと本格的に乗る方法ってあります?
ハマ学長ハマ学長
ハンコンじゃ。S20の高回転サウンドを聴きながら、自分でハンドルを握ると、Z432の『軽さ』と『鋭さ』がそのまま手に伝わってくる。一度味わうと戻れんぞ。

GT7でZ432をさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。1,040kgの軽量ボディに160PSのレースエンジンを積んだ鋭さが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。

<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる

GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。

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<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる

ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。

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※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。

📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に

GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。

⚖️

実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較

ルーキールーキー
Z432の実車って、買えたとして維持はできるんですか?
ハマ学長ハマ学長
正直、別世界じゃ。本体だけで数千万円、年間の維持も普通の車とは桁が違う。GT7なら、その心配なしでS20の高回転と軽量Zの操る楽しさだけ味わえるんじゃ。

① 実車Z432を所有・維持する費用

ルーキールーキー
Z432の維持って、想像つかないです……。
ハマ学長ハマ学長
1969年式の極希少車じゃからな。部品もエンジンも『一品もの』。年間の維持費は、現行スポーツカーの数倍と覚悟がいる。

Z432は1969年デビューの旧車。
55年超の希少車ゆえ、維持費は現行車と比較にならない水準になります(S20専用部品の希少化、13年超の自動車税の重課、専門ショップでの整備が前提)。
年間の目安は次のとおりです(あくまで一般的な目安・状態により大きく上振れします)。

項目年間の目安
自動車税(2.0L・13年超の重課)約45,400円
任意保険(クラシックカー専門・条件付)約8〜20万円
車検(2年分を1年換算・専門ショップ)約10〜25万円
整備・部品(S20専用部品・希少)約30〜100万円超
駐車場(保管庫・湿度管理推奨)約12〜60万円
燃料・消耗品(ハイオク・キャブ調整含む)約10〜25万円
年間合計(目安)約70〜230万円

さらに、購入費が数千万円台〜(前章の中古相場)かかります。そもそも市場に出ること自体がまれな車です。

② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト

ルーキールーキー
ゲームの機材も、それなりに高いですよね?
ハマ学長ハマ学長
それでも、実車の1年分の維持費以下じゃ。しかも買い切りで、あとはほぼタダ。これで初代Zの世界を毎晩走れるんじゃから、たまらんぞ。

一方、GT7でZ432を「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。

機材価格の目安
PS5本体約6.6〜8万円
グランツーリスモ7(ソフト)約6,000〜9,000円
ハンドルコントローラー(エントリー)約2.5〜4万円
レーシングコックピット(任意)約2〜5万円
PS VR2(任意・没入感アップ)約7.5万円
一式(目安)初期 約10〜25万円+以降ほぼ0

③ コスパ比較の結論

ルーキールーキー
Z432級になると、もうゲームのコスパが圧倒的すぎますね……!
ハマ学長ハマ学長
そうじゃろう。実車の数千万円どころか、1年の維持費でも一式そろう。まずはハンコンから始めれば、初代Zの軽さと S20の鋭さを一番安く味わえるぞ。
結論:ゲームは「実車1年分の維持費以下」で一式そろう
  • 実車Z432:初期 数千万円〜 + 毎年 70〜230万円
  • ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0

ゲーム機材一式は実車Z432のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・部品消耗の心配なし。ハンコン+VRを使えば、S20の高回転サウンド、1,040kgの軽快な挙動、前ディスク後ドラムのブレーキフィールまで——極希少車の感覚を、安全に味わえます。

「いつか本物のZを」と思っている人も、それまでの間はGT7で初代Zに乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。

🚗

実車のZ系に触れる|借りて乗る・集まる

「数千万円のZ432そのものは無理でも、初代Zの空気を体感したい」。オリジナルのZ432は希少すぎてレンタル不可ですが、S30系の雰囲気を体験できる旧車専門レンタカーと、Zオーナーが日本最大級で集うミーティングは今もあります。

ルーキールーキー
Z432そのものは、もう乗れないんですよね?
ハマ学長ハマ学長
オリジナルのZ432は、レンタカーには存在せん。じゃが、S30系を現代の足で楽しめる改造車を貸してくれる店がある。S30の雰囲気を味わう、唯一の現実的な選択肢じゃ。

🔑 借りて乗る|箱根でS30改240ZG仕様をレンタル

箱根・仙石原の旧車レンタカー「Fun2Drive」では、オリジナルのZ432ではなく、S30改 240ZG仕様(昭和50年式・マルーン)がレンタル可能です(2026年6月時点)。L28改ウェーバー仕様の145ps・5MTで、Z432とは構成こそ違うものの、S30系のフォルムとフィールを体感できる希少な選択肢。もう1台「S30改RB25仕様」も用意されています。料金は1.5時間11,980円〜、利用は26歳以上・免許取得3年以上が条件です。
オリジナルZ432は希少すぎてレンタル不可のため、これがS30の空気感に触れる現実的な手段です。貸出状況・料金は変わることがあるので、最新は公式でご確認ください。

出典・参考:Fun2Drive(箱根)(S30改240ZG仕様・S30改RB25仕様のレンタル)。※オリジナルのフェアレディZ432は希少車のためレンタル不可。掲載車両・料金・条件は変動します。最新は公式でご確認ください。

🏁 集まる・見る|DUNLOPオールフェアレディZミーティング

初代Zからエンスージアストが集う日本最大級のZイベントが、毎年こどもの日に富士スピードウェイで開催される「DUNLOPオールフェアレディZミーティング」。2026年も5月5日(こどもの日)・富士スピードウェイで開催され、S30から最新のRZ34まで2,051台のZが集結しました(主催:S30ZCAR.JP/協力:日産自動車・NISMO・富士スピードウェイ)。
参加費は参加Z 5,500円・見学1,000円+FSW入場料1,200円。Z432のオーナーも集まる、まさにZ好きの聖地です。
初代S30専門のオーナーズクラブ「S30ZCAR.JP」(2007年発足・石川県白山市)も、全国のS30乗りをつなぐ古参コミュニティ。
開催日程は変わることがあるので、最新は各主催の公式でご確認ください。

出典・参考:S30ZCAR.JP(初代S30専門オーナーズクラブ)日産イベント情報(DUNLOPオールフェアレディZミーティング2026)。※開催日程・参加条件は変動します。最新は各主催公式でご確認ください。

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Z432を見て楽しむ|S20伝説・GT-R兄弟・博物館・Z432-R

ルーキールーキー
Z432って、ハコスカGT-Rと『兄弟』なんですよね?もっと詳しく知りたいです!
ハマ学長ハマ学長
よしきた。S20伝説、GT-Rとの関係、レース仕様のZ432-R、そして見に行ける博物館まで——Z432の世界をひととおり案内しよう。

🔧 S20伝説|国産初・市販レースエンジンの最高峰

Z432とハコスカGT-Rに搭載されたS20型エンジンは、もとを辿ればプリンス自動車のレース部門が開発した『R380(グループ6プロトタイプ)用 GR8型エンジン』。1967年のレースレギュレーション改正を受けて、レース部門のGR8を市販車向けに改良したのが S20でした。
排気量1,989cc・直6 DOHC 24バルブ・160PS。「日本初の市販レースベース直6 DOHC」という肩書きどおり、1日にわずか4機しか組めない少量生産で、職人がほぼ手作業で組み上げる特別なエンジンでした。
後のメディアは、これを「技術の日産」の最高峰と評しています。

当時の量産エンジンは、ほとんどがOHV(オーバーヘッドバルブ)か、せいぜいSOHC(シングルカム)。そこにいきなり直6 DOHC 24バルブ・ソレックス三連という、今のスーパースポーツでもおかしくない構成を載せてきた——というのが、当時のS20の衝撃でした。
1969年からスタートしたS20の市販車搭載は、PGC10ハコスカGT-Rが先発(2月)、Z432が10月発表・12月発売と続きます。S20の生産は1969年1月から1973年3月まで、わずか4年強。1日4機ペースで、計算上の総生産はざっと数千機規模——量産エンジンとしては、ほとんど『試作』に近い数字です。
だからこそ、S20を積んだ車は1台残らず希少。Z432の高値の根っこも、ここにあります。

出典・参考:Motor FanWEB CARTOP(S20=市販国産初のレースベース直6 DOHC・1日4機の少量生産)。※S20開発主導の個人名(櫻井眞一郎など)は主要出典で確証が得られなかったため、本記事では「プリンス系 日産レース部門」までの表記に留めています。

🤝 GT-Rの静かな兄弟|1969年同年デビューの双子

同じ1969年、日本のモータースポーツ史に2台のS20搭載車が生まれました。
ひとつは1969年2月にセダンとして登場したハコスカGT-R(PGC10)
もうひとつが、1969年10月に発表されたこのZ432です。
同じS20エンジンを積んだ兄弟車でありながら、進む道は対照的でした。
GT-Rはレースで連戦連勝、「ゴジラ」として国際的に有名になります。対するZ432は国内専売・約419台というJDM限定の存在として、海外メディアからは“GT-R's Silent Twin(GT-Rの静かな兄弟)”と呼ばれてきました。
1970年の鈴鹿1000kmにはZ432もデビュー(NISMO公式記録)。GT-Rの陰でひっそりとレース実績を残した、もう一台のS20マシン——それがZ432です。

出典・参考:Auto Icons(Z432=“GT-R's Silent Twin / hidden twin / sleeper sibling”)/NISMO HERITAGE(1970年鈴鹿1000kmへのZ432デビュー)。

🏆 Z432-R|グランプリオレンジ専用のレース仕様

Z432の中でも、レース参戦を前提に極限まで軽量化された特別なグレードがZ432-R(型式PS30-SB)です。
0.6mm薄鋼板ボディ・FRP製ボンネット・アクリル窓・ヒーターやダッシュボードを削除し、100L燃料タンク(標準60+追加40L)を搭載。標準Z432から100kg以上の軽量化を達成しました。
ボディカラーは日産グランプリオレンジの専用色1色のみ。総生産は諸説あって20〜30〜50台と幅があり、現存は約10台と言われる超レア仕様です。
1970年1月の全日本鈴鹿300kmでデビュー、同年4月のCan-Am 6時間レースでは北野元・長谷見昌弘組がZ432-Rで初優勝(NISMO公式)。5月24日の鈴鹿1000kmも勝利し、Z432の名をレースシーンに刻みました。

Z432-Rの作り込みは、標準のZ432が「レース由来の市販車」だったのに対して、「市販登録できる本物のレーシングマシン」に近い設計でした。
薄鋼板ボディは、強度よりも軽さを最優先にした「捨て身」の選択。FRPのボンネットは、ヒンジを開ければ片手で持ち上がるほどの軽さ。アクリル製の窓は、ガラスより脆い代わりにごっそりと重量を削れる。ダッシュボードやヒーターまで取り払い、室内には必要最小限のメーターとシートだけが残されたといいます。
そのうえで、追加の40Lサブタンクで合計100L化。「軽くして、ガソリンをたくさん積んで、長く走り続ける」——耐久レースのためだけに振り切ったパッケージでした。

ボディカラーが「日産グランプリオレンジ」専用色一択だったのも、「これはレース用」と一目でわかるためのアイデンティティでした。
後年、このグランプリオレンジのZ432-Rが現存個体として残っていることは、オーナーにとってもコレクターにとっても、ほとんど『発見』に等しい出来事です。前述のBHオークション2020年で8,000万円超を記録したのも、「Z432-Rが、グランプリオレンジで、走れる状態で残っていた」——その奇跡を市場が評価した結果でした。

出典・参考:NISMO HERITAGE(Z432-R=1970 Can-Am 6時間優勝・北野元/長谷見昌弘組)/AUTOCAR JAPAN(Z432-R仕様・グランプリオレンジ・BHオークション実績)。

🔢 「432」の由来|4バルブ・3キャブ・2カム

車名末尾の「432」は、S20型エンジンの構成——4バルブ(吸排各2バルブ×6気筒)/3キャブレター(ソレックス40 PHH-3を3基)/2カムシャフト(DOHC)——を端的に表したもの。車格やランクの数字ではなく、エンジン構成そのものを名乗ったグレード名です。あれこれと飾らない命名に、当時の日産レース部門の自信がにじみます。

出典・参考:日産・フェアレディZ(Wikipedia)S20型エンジン(Wikipedia)(432=4バルブ/3キャブ/2カム)。

🏛 本物を見に行く|日産ヘリテージコレクション(座間)

Z432の実車をじっくり見たいなら、日産ヘリテージコレクション(神奈川県座間市)。
日産が歴代の名車を保管する公式コレクションで、公式サイトの車両DETAIL(id=221)にZ432専用ページが設けられています。
見学は完全予約制で、専用の予約サイトから事前申込が必要です。
また、高知県の四国自動車博物館でもS30系の展示があり、公式サイト(lovemota掲載)でも紹介されています。
展示車両は入れ替えがあるため、訪問前に必ず公式でご確認ください。

出典・参考:日産ヘリテージコレクション(Z432専用ページ・id=221)四国自動車博物館(S30展示・公式lovemota掲載)。※両館とも完全予約制または展示替えあり。訪問前に公式で必ずご確認ください。

⚠️ よくある誤解|「悪魔のZ=Z432」は別物

Z432を語るときに、しばしば『湾岸ミッドナイト』の“悪魔のZ”と同じと誤解されることがあります。これは両方とも誤りです。
悪魔のZはL28型直6を改造したツインターボ仕様のS30系(モデルはS130型がベース)で、S20エンジンを積んだZ432とは別物。「Z432=悪魔のZ」「悪魔のZ=RBエンジン換装」のいずれも誤情報です。
Z432は純然たるS20搭載・1969年の国内専売ホモロゲーションモデル。湾岸ミッドナイトの世界とは別の文脈にある一台です。アニメ・漫画への明確な登場は限定的で、Z432の象徴性はむしろ『極希少車そのもの』にあります。

出典・参考:湾岸ミッドナイト(Wikipedia)(悪魔のZ=L28改ツインターボのS30系・S130型ベース)。※本記事では「Z432=悪魔のZ」「悪魔のZ=RBエンジン換装」のいずれも誤情報として明示しています。

🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー

手元でZ432を楽しむなら、モデルカーが充実しています。プラモデルはフジミ模型 1/24 インチアップ ID162 Z432(¥3,080)ハセガワ 1/24 Z432R HC18、童友社「昭和の名車 No.1 Z432」が定番。
ミニカーはトミカリミテッド0051 Z432(オレンジ・マットブラックボンネット・1/60)や、エブロ 1/43 Z432 警視庁ハイウェイパトロール(品番44495)、Autoart 1/18のサファリブラウンZ432などが選択肢です。

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📖 書籍|S30/Z432の世界を深掘りする

Z432とS30の世界をさらに深掘りしたいなら、書籍も豊富にそろっています。
『フェアレディZ S30 オーナーズバイブル』(スタジオタッククリエイティブ)は、S30系の構造・整備・歴史を網羅した決定版。
『初代フェアレディZのすべて 1969〜1978 S30/GS30型』(モーターファン別冊)は、当時の写真とともに各グレードの差異を体系的に解説。
『G-WORKSアーカイブ Vol.11 みんなのフェアレディZ S30 伝説編』は、オーナー目線の物語と歴史背景を1冊にまとめた、S30ファン必携の1冊です。

📚 もっと知りたい人へ(おすすめ書籍)

初代フェアレディZの世界をさらに深く知りたいなら、上で紹介した『フェアレディZ S30 オーナーズバイブル』『初代フェアレディZのすべて 1969〜1978 S30/GS30型』の2冊が圧倒的な情報量でおすすめ。
Z432は単独で語るより、S30系全体の中でこそ際立つ存在。他のZグレード(標準Z/240Z/240ZG/Z-L)との違いを知ると、「Zの頂点としてのZ432」の凄みが一段とよくわかります。

📣 あなたの「Z432目撃情報」募集中!

「他にもこの作品にZ432が出てるよ」「あの博物館で見たよ」「オーナーミーティングで遭遇したよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨

Z432のよくある質問

Q. Z432とは、どんな車ですか?
A. 1969年に発売された初代フェアレディZ(S30系)の頂点グレードです。型式PS30、ハコスカGT-R(PGC10)と同じS20型 直6 DOHC 24バルブを搭載し、国内専売・全車右ハンドル・総生産約419〜420台という極希少車として知られています。

Q. Z432のスペック(馬力・重量)は?
A. S20型1,989cc・直6 DOHC 24バルブで、最高出力160PS/7,000rpm、最大トルク18.0kgf・m/5,600rpm。車両重量は1,040kgと軽量で、駆動方式はFR(後輪駆動)です。

Q. Z432の中古相場はいくらですか?
A. 数千万円台〜が目安で、状態と来歴で大きく変動します。代表例として2015年RM Sotheby'sでUS$253,000(約3,800万円)、国内2025年の出品例で3,000〜3,900万円レンジ。極希少車のため最新の相場は専門ショップ・オークション結果でご確認ください。

Q. Z432とハコスカGT-Rは「兄弟車」って本当ですか?
A. 本当です。同じ1969年にデビューし、同じS20型エンジンを搭載しています。GT-Rが国際的な名声を得る一方、Z432は国内専売のJDM限定で、海外メディアでは“GT-R's Silent Twin(GT-Rの静かな兄弟)”と呼ばれています。

Q. Z432とZ432-Rの違いは?
A. Z432-R(PS30-SB)はレース参戦向けの軽量化特別仕様。0.6mm薄鋼板ボディ・FRPボンネット・アクリル窓・100L燃料タンクで標準Z432から100kg以上軽量化し、ボディカラーは日産グランプリオレンジ専用色1色のみ。総生産は諸説20〜50台、現存約10台と言われる超レア仕様です。

Q. 「悪魔のZ」とZ432は同じですか?
A. 違います。湾岸ミッドナイトの「悪魔のZ」はL28型直6改ツインターボのS30系(S130型がベース)で、S20エンジンを積んだZ432とは別物です。「Z432=悪魔のZ」「悪魔のZ=RBエンジン換装」のいずれも誤情報です。

Q. グランツーリスモ7でZ432に乗れますか?
A. 乗れます。レジェンドカーディーラーで312,000Cr、またはミッション「Human Comedy」全ブロンズ報酬で入手可能。PP約409・157BHP・1,040kg・FRで、RB26DETT/SR20DETスワップにも対応しています(収録内容・価格はアップデートで変動します)。

📝

Z432は「Zの原点・S20の最高峰」を体感できる名車

フェアレディZ 432(PS30)は、初代Z(S30系)の頂点グレードとして、ハコスカGT-Rと同じS20型・直6 DOHC 24バルブを積んだ国内専売・約419台の極希少車です。1,040kgの軽量ボディに160PSのレースエンジン、ソレックス三連の咆哮——「Zの原点」と「S20の最高峰」がここに同居しています。

実車は数千万円台〜という別世界の相場で、維持にも相応の覚悟が要りますが、グランツーリスモ7ではレジェンドカーディーラー312,000Crで愛車にでき、ミッション「Human Comedy」全ブロンズ報酬でも入手可能。実車のS30に触れるなら箱根のFun2Drive(S30改240ZG/RB25仕様)、Zオーナーの祭典なら毎年こどもの日のDUNLOPオールフェアレディZミーティング、本物を見るなら日産ヘリテージコレクション(座間)

Z432は単に「速い昔の車」ではありません。
レース部門のR380から流れてきたS20、ハコスカGT-Rとの双子という出自、240Z発売で売れなくなった皮肉、半世紀越しに『JDMの聖杯』と呼ばれるようになった逆転劇——これらすべてが折り重なって、Z432という1台に詰まっています。数千万円のプライスタグは、その重さの値段でもあります。

GT7で初代Zに惚れて、いつか本物のS30を——その入り口として、Z432はこれ以上ない一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。

S20兄弟・Zの系譜もチェック|ハコスカGT-R/240ZG/RZ34/R35

Z432を取り囲む“兄弟と子孫”たち。同じS20を積んだハコスカGT-R(PGC10)、同じS30系の北米仕様頂点240ZG(HS30)、Zの最後の現行型RZ34、そしてS20のDNAが現代に流れ着いたGT-R R35——4台あわせて読めば、Z432の立ち位置がよりくっきり見えてきます。




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