
ランチア デルタ HFインテグラーレ エボルツィオーネとは、1991年のフランクフルトショーで発表された、WRC(世界ラリー選手権)で史上唯一となる6年連続マニュファクチャラーズタイトル(1987〜1992年)を支えたグループAラリーカーの最終進化形です。もともとは工業デザイナージョルジェット・ジウジアーロが手がけたファミリー向けハッチバック「デルタ」がベース。そこに2.0L直列4気筒ターボ+4WDを与えられ、HF4WD→インテグラーレ→インテグラーレ16V→エボルツィオーネと段階的に進化を重ねた末にたどり着いた、「デルタ」というブランドの頂点にあたる一台です。ユハ・カンクネンやミキ・ビアシオンといった名ドライバーたちがステアリングを握り、日本の頭文字D世代にも「ラリーの名車」として広く知られています。
この記事では、エボルツィオーネの誕生の物語・世代進化・WRC6連覇の詳細・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そしてTop Gear/The Grand Tourで愛されたカルチャーまで、まるごと解説します。
ファミリーカーからWRCの王者へ|デルタが辿った異例の道
ランチア デルタは、1979年に登場したCセグメントの5ドアハッチバックです。デザインを手がけたのは、フォルクスワーゲン ゴルフやBMW M1でも知られる工業デザイナージョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザイン。端正で機能的なスタイリングが評価され、翌1980年にはランチアとして初のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。この時点でのデルタは、あくまで「質の高い量産ファミリーカー」という立ち位置でした。
デルタの運命が大きく変わるきっかけとなったのが、1986年末に起きたWRC(世界ラリー選手権)の規定改定です。それまで頂点に君臨していたグループBは、市街地に近い区間での重大事故が相次いだことなどを受け、1986年シーズン限りで廃止されました。翌1987年からは、より市販車に近いグループA規定が最高峰カテゴリーとなります。グループAは「12ヶ月間で2,500台以上(後に規定改定で5,000台以上)の同一モデルを生産していること」をホモロゲーション(公認)の条件とする規定で、グループB時代のような専用開発の特殊なマシンではなく、量産車をベースにした改造が前提でした。
この規定転換に対応するため、ランチアは市販のデルタをベースに、2.0L直列4気筒ターボエンジンとパートタイム4WDを組み合わせた競技用モデル「デルタHF 4WD」を1986年に開発。1987年のモンテカルロラリーでいきなりデビューウィンを飾ると、この年のマニュファクチャラーズタイトルを獲得します。ここから、デルタは市販車然としたルックスのまま、毎年のようにボディを進化させながら勝ち続けるという、他に類を見ないラリーマシンへと変貌していくことになります。
出典・参考:Wikipedia「Lancia Delta HF」(グループB廃止とグループA移行の経緯・デルタHF 4WD開発)/ビークルズ「ランチア デルタ(初代 1979-1995)」(ジウジアーロデザイン・1980年ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー受賞)。
このHF 4WDから、インテグラーレ(1987年)、インテグラーレ16V(1989年)と改良が重ねられ、そして1991年、集大成となる最終進化形「デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネ」(通称Evoluzione/Evo1)がフランクフルトショーで発表されます。本記事の主役はこのエボルツィオーネです。「勝つためだけに生まれた」専用設計のラリーカーであるランチア ストラトスとは対照的に、デルタは「量産ファミリーカーが、規定の枠内で勝つために磨き上げられていった」という、まったく違うタイプのラリーレジェンドなのです。
HF4WDから最終進化形へ|5世代にわたるスペック変遷
デルタのラリーモデルは、大きく分けて5つの世代に分類されます。それぞれ生産期間・出力・外観の変更点が異なるため、正確に区別しておくことが大切です。
- ①デルタHF 4WD(1986〜1987年):グループA参戦のために開発された初代競技ベース車。2.0L直4ターボ+4WD。
- ②デルタHFインテグラーレ(1987〜1989年):「インテグラーレ」の名を初めて冠したモデル。ブリスターフェンダーで前後トレッドを拡大し、より本格的なラリー顔に。
- ③デルタHFインテグラーレ16V(1989〜1991年):エンジンを8バルブから16バルブ化し、パワー・レスポンスとも向上。
- ④デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネ/Evo1(1991〜1993年):本記事の主役。足まわり・空力を含む全面刷新で「最終進化形」と呼ばれる。
- ⑤デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネII/Evo2(1993〜1994年):Evo1をベースにエンジン管理系・環境性能を刷新した最終マイナーチェンジ版。
本記事の主役であるエボルツィオーネ(Evo1)は、1991年9月のフランクフルトショーで発表され、同年10月から生産が始まりました。16V型と比較して、フロントの開口部拡大とボンネット通気口の拡大で放熱性を向上。足まわりは前後トレッドを60mm拡大し、専用の大型ブリスターフェンダーで対応、車幅は1,770mmまで広がっています。4WDの前後トルク配分もリア寄りに変更され、よりFRに近いハンドリング特性が与えられました。ルーフエンドには大きく立ち上がるリアスポイラーが備わり、実走行でのダウンフォース獲得を狙った設計です。この結果、最高出力は210PS(207bhp)/5,750rpm、最大トルクは304Nm(31kgf・m)に達し、車両重量は約1,300kgとされています。0-100km/h加速は5.7秒、最高速度は220km/h前後という数値が複数の海外専門メディアで報告されています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型式・通称 | デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネ(Evoluzione/Evo1) |
| 発表・生産期間 | 1991年9月発表、1991年10月〜1993年生産 |
| 先代からの主な変更 | フロント開口部・ボンネット通気口拡大、トレッド60mm拡大、リアスポイラー新設 |
| エンジン | 2.0L 直列4気筒DOHC 16V ターボ(インタークーラー付) |
| 排気量 | 1,995cc |
| 最高出力 | 210PS(207bhp)/5,750rpm |
| 最大トルク | 304Nm(31kgf・m) |
| 車両重量 | 約1,300kg |
| 全幅 | 1,770mm(16V型比で拡大) |
| 0-100km/h | 約5.7秒 |
| 最高速 | 約220km/h |
| 駆動方式 | フルタイム4WD(リア寄りトルク配分) |
出典・参考:Ultimate Specs(1995cc・210PS/207bhp・304Nm・1,300kg・0-100km/h 5.7秒・最高速220km/h)/zeperfs.com(Evo1性能データ)/encyCARpedia(Evoluzione仕様変更点)。
1993年6月には、最終形となるエボルツィオーネII(Evo2)が登場します。外観上の最大の識別点は赤く塗られたシリンダーヘッドで、16インチアルミホイール、ボディ同色ルーフモール、フロントフェンダーのエアインテークなどが新設されました。機構面では、より小型化されたギャレット製T3ターボチャージャーの採用でレスポンスを改善し、Magneti Marelli製の新しいIAWエンジン制御システム(前世代比でメモリ容量2倍)、三元触媒+ラムダセンサーの追加による排出ガス対策など、環境規制強化への対応が主な進化点です。最高出力はEvo1の210PSから215PS(212bhp)/5,750rpmへ、最大トルクは314Nm(32kgf・m)へとわずかに向上しています。つまりEvo2は「大幅なパワーアップ」よりも「環境対応と扱いやすさの熟成」に重心を置いたモデルであり、ここをEvo1と混同しないよう注意が必要です。
出典・参考:Supercar Nostalgia「Lancia Delta HF Integrale Evoluzione 2 Guide」(Evo2の215PS/314Nm・赤いシリンダーヘッド・小型ギャレットT3ターボ・新IAWエンジン管理・三元触媒の詳細)。
ここは、当ブログのランチア ストラトスの記事と対比すると分かりやすいポイントです。ストラトスはグループB以前のホモロゲーション規定(500台規模)に対応した、いわば「規定ぎりぎりの少数生産車」でした。一方、デルタが対応したグループA規定は「5,000台以上」が条件。そのため、デルタHFインテグラーレ系(HF4WD〜Evo2まで)は、1993年までの累計で約4万5,000台という、ラリーホモロゲーションカーとしては非常に多い台数が生産されています。「勝つために少数だけ作られた特別な車」のストラトスと、「勝つために量産車として磨き上げられた車」のデルタ、同じランチアブランドの中でも対照的な成り立ちを持つ2台なのです。
出典・参考:自動車メッセWeb(グループAホモロゲーション規定とインテグラーレ系の生産台数「1993年までに約4万5,000台」)。※ストラトスとの生産規模比較は当ブログ独自の整理です。
1987〜1992年|史上唯一の6年連続マニュファクチャラーズタイトル
デルタHFインテグラーレ・ファミリーの最大の記録は、1987年から1992年までの6年連続WRCマニュファクチャラーズ(コンストラクターズ)タイトル獲得です。これはWRC史上、単一メーカー・単一車種系統としては今なお破られていない記録とされています。ただし、ここで重要なのは「マニュファクチャラーズタイトル6連覇」と「ドライバーズタイトル」は別の記録だという点です。ドライバーズタイトルの内訳は次の通りで、実は1990年と1992年はトヨタのカルロス・サインツが獲得しており、デルタ勢は敗れています。
- 1987年:マニュファクチャラーズ=ランチア/ドライバーズ=ユハ・カンクネン(ランチア移籍初年度で王座防衛)
- 1988年:マニュファクチャラーズ=ランチア/ドライバーズ=ミキ・ビアシオン
- 1989年:マニュファクチャラーズ=ランチア/ドライバーズ=ミキ・ビアシオン(連覇)
- 1990年:マニュファクチャラーズ=ランチア/ドライバーズ=カルロス・サインツ(トヨタ)
- 1991年:マニュファクチャラーズ=ランチア/ドライバーズ=ユハ・カンクネン(本記事の主役・エボルツィオーネ投入年)
- 1992年:マニュファクチャラーズ=ランチア(6連覇達成・最終年)/ドライバーズ=カルロス・サインツ(トヨタ)
つまり、デルタは6年間ずっとメーカーとして「一番強いチーム」であり続けながらも、ドライバー個人の戦いでは2度、トヨタのサインツに屈しています。この「メーカーとしての盤石さ」と「個人タイトルでの苦戦」が同居していた点こそ、当時のWRCの奥深さを物語っています。なお1992年シーズンには、ランチアのディディエ・オリオールがシーズン序盤に記録的な6勝を挙げて大きくポイントをリードしましたが、最終的にはカンクネンがシーズン2位(オリオールがチームメイトとして3位)という結果に終わり、ドライバーズはサインツが制しました。
出典・参考:Wikipedia「Lancia Delta HF」「Juha Kankkunen」「Miki Biasion」各項目(1987〜1992年のマニュファクチャラーズ・ドライバーズタイトル詳細)/DirtFish(1990・1992年のカルロス・サインツ戴冠、1992年オリオールの序盤6勝)。※年ごとのドライバーズ獲得者は複数の一次・専門ソースで一致を確認済みです。
エボルツィオーネが本格投入された1991年、ユハ・カンクネンは自身2度目となるドライバーズタイトルを獲得しました。カンクネンは1986年にプジョーでタイトルを獲得後、1987年にランチアへ移籍。そのままタイトルを防衛し、当時としては史上初となる「連覇」を達成した実力者です(前年と違うマシン・チームでの連覇という点でも異例の記録でした)。1991年のRACラリーでケネス・エリクソン、カルロス・サインツらを退けての勝利は、ランチアが1990年にサインツへ奪われたドライバーズタイトルを取り戻す、象徴的な一戦となりました。
もう一人の立役者がミキ・ビアシオンです。1988・1989年に2年連続でドライバーズタイトルを獲得し、グループA黎明期のラリー界を席巻しました。1988年にはシーズン10勝という圧倒的な成績を残しています。ビアシオンはエボルツィオーネ投入前の16V世代での活躍が中心ですが、「量産車ベースのグループAマシンで勝つ」というデルタの戦い方を確立した立役者の一人といえます。
出典・参考:Wikipedia「Juha Kankkunen」(1986年プジョーでの初戴冠、1987年ランチア移籍後の連覇、1991年RACラリー優勝)/Wikipedia「Miki Biasion」(1988・1989年連覇、1988年シーズン10勝)。
「Martini 5」「Martini 6」|タイトル獲得を記念した限定モデル
エボルツィオーネには、WRCマニュファクチャラーズタイトルの連続獲得を記念した、公式のマルティーニ・レーシングカラー限定モデルが存在します。
- Martini 5:1991年(デルタとして5連覇目)のタイトル獲得を記念して400台限定で製作。ボディ同色ホイールに白ボディ+マルティーニストライプ、専用HF刺繍入りレカロシート(黒アルカンタラ・赤ステッチ)、赤いシートベルト、センターコンソールにはナンバリングプレートと「World Rally Champion」バッジが装着される。
- Martini 6:1992年(6連覇達成)を記念した最後の限定モデルで310台限定。同じく白ボディ+マルティーニカラーだが、内装はターコイズのアルカンタラ×赤ステッチという専用トリムが与えられている。
この2モデルは合計710台という少数生産に加え、「6年連続タイトルの生き証人」というストーリー性から、現在のコレクター市場でエボルツィオーネの中でもさらに評価が高い個体として扱われています。中古車情報でよく見かける白いボディにマルティーニストライプのデルタは、多くがこのMartini 5またはMartini 6にあたります。
出典・参考:Girardo & Co(1992年型「Martini 5」車両解説・400台限定・1991年5連覇記念)/EuroClassix(「Martini 6」・310台限定・1992年6連覇記念・ターコイズ内装)。
エボルツィオーネは今いくら?高騰し続けるグループAの王者
エボルツィオーネの中古相場は、近年の旧車市場全体の高騰と、グループA黄金期を象徴する存在としての評価の高まりを受けて、上昇傾向が続いています。
海外市場のデータを扱うclassic.comの集計では、Evoluzione IIの平均取引価格は約23万ドル(現在のレートで約3,700万円)で、2026年1月には910万2,000ドル(現在のレートで約14億7,000万円)という記録的な取引も報告されています。これは極めて特別な個体(オリジナルコンディションの証明書付き個体やレース使用歴のある個体など)によるものと考えられ、一般的な相場の目安とは切り離して見る必要があります。Evo1についても、classic.comでは平均約20万5,000ドル(現在のレートで約3,300万円)とされる一方、2026年1月には835万ドル級の取引記録も見られました。実勢に近い目安としては、Hagerty等の査定データで扱われる「コンディション良好な個体でおよそ数万〜十数万ドル」というレンジがより参考になります。
日本国内では、WEB CARTOPの取材記事で「十数年前は300万円台からでも購入できたが、現在は1,000万円を超える個体も珍しくない」と紹介されています。自動車メッセWebの実例でも、ワークス直系の「デルタHFインテグラーレGr.A」が約8,000万円で落札されたケースが報じられている一方、より普及グレードにあたる8V型(初期のインテグラーレ)は約289万円で落札された例もあり、グレード・年式・レース歴の有無で価格帯が大きく分かれるのがこの車種の特徴です。
- 海外相場(classic.com集計):Evo1平均約20万5,000ドル(現在のレートで約3,300万円)、Evo2平均約23万ドル(現在のレートで約3,700万円)。ごく一部の希少個体で数百万〜1,000万ドル超の記録も
- 日本国内:一般的な個体で300万円台〜1,000万円超(WEB CARTOP調べ)、ワークス系の希少個体は数千万円級(自動車メッセWeb実例)
- 限定モデル:Martini 5/Martini 6は希少性から一般的なエボルツィオーネよりも一段高い評価を受ける傾向
- 総評:グループA黄金期を象徴する人気から、近年欧州・国内ともに上昇傾向
出典・参考:classic.com(Evo1・Evo2の平均取引価格および高額取引記録)/WEB CARTOP「WRCで無双する姿に憧れたオーナー多数!ランチア・デルタをいま手に入れるなら1000万円超えも覚悟!!」/自動車メッセWeb(ワークス系Gr.A個体の約8,000万円落札例、8V型の約289万円落札例)。※為替は現在のレート(2026年7月時点・1ドル≒162円)で換算した目安です。
※相場は時期・状態・走行距離・個体のヒストリー・グレードで大きく変わります。オークション結果は個体差が非常に大きいため、あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・オークションハウスで必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のエボルツィオーネに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。旧車相場が高騰している今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7のエボルツィオーネ|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、エボルツィオーネが「Lancia Delta HF Integrale Evoluzione '91」という正式表記で収録されています。実車のEvoluzione(Evo1)にあたる年式表記です。
- PP値:401.85(パワー209HP・重量2,976lbs=約1,350kg)
- 駆動方式:4WD(フルタイム4WD)
- ゲーム内価格:約107,900Cr
- 入手方法:中古車(Used Cars)
GT7内では実車の4WDらしい安定感が再現されており、209HP級のパワーを4輪でしっかり受け止める素直な挙動が持ち味です。なお、GT7には競技寄りの「Lancia Delta HF Integrale Rally Car '92」(Gr.B・PP600超級・レジェンドカーディーラー扱い)という別モデルも存在しますが、こちらは公道仕様のエボルツィオーネとは別物のレースカー仕様です。本記事で扱うのはあくまで公道仕様の「Evoluzione '91」で、両者を混同しないよう注意してください。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値401.85・209HP・約107,900Cr・中古車入手・Rally Car '92との別モデル関係)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でエボルツィオーネをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。4WDならではの安定した加速とグリップ感が、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
スマホとのセット割で、毎月の料金がさらにお得になることもあります。
お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車エボルツィオーネを所有・維持する費用
エボルツィオーネは1991〜1993年デビューの旧車で、しかもイタリア車ゆえに部品供給網が限られています。
維持費は一般的な国産旧車よりさらに高めになりがちです(専用部品の希少化、13年超の自動車税重課、専門ショップでの整備が前提になること等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(2.0L級・13年超の重課) | 約45,000円 |
| 任意保険(希少車・高額車両保険込み) | 約15〜30万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約10〜20万円 |
| 整備・部品(イタリア車専用部品の輸入・希少パーツ) | 約30〜80万円 |
| 駐車場・保管(防犯・屋内保管想定) | 約10〜50万円 |
| 燃料・消耗品 | 約15〜25万円 |
| 年間合計(目安) | 約85〜210万円 |
さらに、購入費が300万〜1,000万円超(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でエボルツィオーネを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 300〜1,000万円超 + 毎年 85〜210万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、4WDが生み出す安定した加速とコーナリングの気持ちよさまで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のエボルツィオーネを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のエボルツィオーネに触れる|展示・イベント
「グループA黄金期の伝説」と聞くと手が届かない存在に思えますが、ラリー史に残る名車だからこそ、展示やイベントで出会える機会はあります。
欧州では、ヒストリックラリー(当時の参戦車両やレプリカが実際に走行するイベント)でエボルツィオーネの姿を見る機会が多くあります。モンテカルロ・ヒストリックラリーをはじめとする各種ヒストリックイベントは、当時のグループA車両が集まる代表的な機会です。展示専門のコンクール・デレガンスでも、グループA黄金期を代表する存在として扱われることが増えています。
日本国内でも、イタリア車専門ショップやオーナーズクラブが中心となって、デルタ・インテグラーレのミーティングや旧車イベントへの出展が行われることがあります。ガレージ伊太利屋のようなイタリア車専門店では、エボルツィオーネを含むデルタ系モデルの取り扱い・展示実績が確認できます。ただし、個別のイベント開催時期や出展車両は年によって変動するため、参加を検討する場合は各主催者・専門店の公式情報を確認することをおすすめします。
出典・参考:ガレージ伊太利屋公式サイト(イタリア車専門店としてのデルタ系モデル取扱実績)。※個別イベントの開催状況は変動するため、最新は各主催・専門店の公式情報でご確認ください。
エボルツィオーネを見て楽しむ|Top Gear・著名人・グッズ
英国の名物自動車番組「Top Gear」のシリーズ14第3話では、ジェレミー・クラークソンとリチャード・ハモンドが複数のランチア車をドライブする特集の中で、デルタ・インテグラーレも取り上げられました。番組が長年培ってきた「イタリア車愛」を象徴するエピソードの一つです。後継番組「The Grand Tour」のエピソード「Legends and Luggage」(2019年)では、クラークソンが現代版に仕立て直されたデルタ・インテグラーレ(と、同じくランチアのストラトスをベースにした新型車)を試乗するという企画も放送されています。
リチャード・ハモンド自身も、若い頃バイクでヨークシャーからランカシャーへ向かう道中、偶然すれ違ったデルタ・インテグラーレ・エボルツィオーネIIに心を奪われたという個人的なエピソードを、のちに番組内で語っています。「イギリスの自動車ジャーナリストにとっても憧れの一台だった」ことが伝わるエピソードです。
出典・参考:topgear.com(シリーズ14第3話「ランチア特集」・The Grand Tour「Legends and Luggage」エピソード概要)/Richard Hammond本人による回顧記事(ヨークシャー〜ランカシャーでのエボルツィオーネII遭遇エピソード)。
🎞 映像作品での登場
IMCDb(Internet Movie Cars Database)によると、デルタHFインテグラーレ/エボルツィオーネは複数の映像作品に登場が確認されています。1991年型のエボルツィオーネは、自動車情報番組「Fifth Gear」(2002〜2024年)のシーズン12第6話に、短いシーンでの脇役車両として登場した記録があります。無印のインテグラーレ(1988年型)はフランスのTVドラマ「Alex Hugo」(2014〜2025年)に、1989年型は「A Very Harold & Kumar 3D Christmas」(2011年)に登場したことも確認されています。Evoluzione IIについても、Top Gearの「世界最悪の車」特集(2012年)など、複数のエピソードで取り上げられています。
出典・参考:IMCDb.org(Lancia Delta HF Integrale/Evoluzione/Evoluzione II の映像作品出演記録一覧)。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でエボルツィオーネを楽しむなら、モデルカーが充実しています。プラモデルの定番はハセガワの1/24「デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネ "コレツィオーネ"」(品番20799)。世界限定180台の「ディーラーコレクション」仕様を再現した、日本国内でも入手しやすい代表的なキットです。ミニカーでは、京商の1/18「デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネ テストカー ホワイト "マルティーニ・レーシング"」が実在し、開閉式ボンネット・4ドア・トランク、精密な内装・外装・エンジンルーム再現が特徴のダイキャストモデルとして知られています。
📖 書籍
エボルツィオーネについてもっと深掘りしたいなら、WRCグループA黄金期を扱う旧車専門誌のバックナンバーや、ランチア・デルタの開発史を扱うムック本でたびたび特集が組まれています。ユハ・カンクネンやミキ・ビアシオンといった当時のドライバーのインタビュー記事も、当時のカルチャーとあわせて楽しむのにおすすめです。
📣 あなたの「エボルツィオーネ目撃情報」募集中!
「他にもこの車がこの作品に出てるよ」「あのイベントで見たよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
ランチア デルタ HFインテグラーレ エボルツィオーネのよくある質問
Q. ランチア デルタ HFインテグラーレ エボルツィオーネとは、どんな車ですか?
A. 1991年のフランクフルトショーで発表された、WRCグループAで史上唯一の6年連続マニュファクチャラーズタイトル(1987〜1992年)を支えたラリーカーの最終進化形です。ジウジアーロデザインのファミリーカー「デルタ」をベースに、2.0L直4ターボ+4WDを与えられ、HF4WD→インテグラーレ→インテグラーレ16Vと進化を重ねた末に完成しました。
Q. エボルツィオーネのスペック(馬力・排気量)は?
A. 2.0L直列4気筒DOHC16Vターボ(排気量1,995cc)で、最高出力210PS(207bhp)/5,750rpm、最大トルク304Nm(31kgf・m)を発揮します。車両重量は約1,300kgです。
Q. エボルツィオーネとエボルツィオーネII(Evo2)の違いは何ですか?
A. Evo1(本記事の主役・1991年)は足まわり・空力の全面刷新による「最終進化形」です。Evo2(1993年)はEvo1をベースに、小型ターボによるレスポンス改善、新エンジン管理システム、三元触媒による排出ガス対策など環境性能・扱いやすさを高めたマイナーチェンジ版で、外観は赤いシリンダーヘッドで識別できます。馬力は210PS→215PSとわずかな向上にとどまります。
Q. デルタはWRCでドライバーズタイトルも6年連続で獲得したのですか?
A. いいえ。6年連続(1987〜1992年)で獲得したのはマニュファクチャラーズ(メーカー)タイトルです。ドライバーズタイトルは、1990年と1992年にトヨタのカルロス・サインツが獲得しており、デルタ勢が敗れています。デルタ勢のドライバーズ獲得は1987年カンクネン、1988・1989年ビアシオン、1991年カンクネンの計4回です。
Q. エボルツィオーネの中古相場はいくらですか?
A. 海外市場(classic.com集計)ではEvo1平均約20万5,000ドル、Evo2平均約23万ドル(現在のレートでいずれも3,000万円台)が目安です。日本国内ではWEB CARTOP調べで300万円台〜1,000万円超、ワークス系の希少個体は数千万円級の落札例もあります。状態・個体差・グレードで大きく変わるため、最新は各中古車ポータル・オークションハウスでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でエボルツィオーネに乗れますか?
A. 乗れます。「Lancia Delta HF Integrale Evoluzione '91」として収録されており、中古車(Used Cars)として購入できます(収録内容・価格はアップデートで変動します)。競技用の「Rally Car '92」は別モデルです。
エボルツィオーネは「6年連続王者」が辿り着いた最終進化形
ランチア デルタ HFインテグラーレ エボルツィオーネは、ジウジアーロがデザインした平凡なファミリーカーが、グループA規定という舞台で6年連続マニュファクチャラーズタイトルという前人未到の記録を打ち立てるまで進化を重ねた、その最終到達点にあたる一台です。210PSという出力の数値以上に、ユハ・カンクネンやミキ・ビアシオンといった名ドライバーたちのドラマ、そして「Martini 5」「Martini 6」という記念限定車の存在が、この一台を特別なものにしています。
実車の相場は年々上昇し、日本国内でも十数年前の300万円台から現在は1,000万円超えが珍しくない水準まで高騰していますが、グランツーリスモ7なら「Lancia Delta HF Integrale Evoluzione '91」としてそのまま収録されており、維持費を気にせず"グループA黄金期の王者"のステアリングを握れます。見て楽しむなら、Top GearやThe Grand Tourでのランチア特集、リチャード・ハモンドの個人的なエピソードも味わい深いポイントです。
ゲームで惚れて、いつか本物に、その入り口として、エボルツィオーネは"6年連続王者"にふさわしい一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
WRCラリーの名車もチェック
(ランチア ストラトス=同じランチアブランドの先代・"勝つためだけに"生まれた専用設計ラリーカー)(三菱 ランサーエボリューションIII=グループA〜WRカー世代への系譜をつなぐ後継王者)
(三菱 ランサーエボリューションV=マニュファクチャラーズ初制覇を成し遂げた後継王者)
(スバル インプレッサ WRX STi=同時代にWRCを戦ったライバル系譜) 🎮 あわせて読みたい【GT7の楽しみ方】走る・見る・撮るGT7は走るだけじゃない。「見る・撮る」も含めた楽しみ方をシニア視点で完全ガイド。













