
ランボルギーニ・カウンタック25th アニバーサリーとは、1988年に発表・1990年まで生産されたカウンタックの最終進化モデルで、ランボルギーニ社設立25周年を記念して誕生しました。ベースとなる5000クアトロバルボーレ(5000QV)とほぼ同じV12・5.2Lエンジンを積みながら、後にパガーニ社を興すホラチオ・パガーニが手がけた専用エアロパーツと空力改良を纏い、657台という歴代カウンタック最多の生産台数を記録した、シリーズの集大成にあたる一台です。
この記事では、25th アニバーサリーの開発秘話・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そして「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で強烈な印象を残したカルチャーまで、まるごと解説します。
カウンタックの頂点|657台の最終進化モデル誕生
カウンタックが初めて世に姿を現したのは1971年のジュネーブショー。プロトタイプ「LP500」として発表されたその姿は、それまでのスーパーカーの常識を覆すくさび形のシルエットとシザードア(跳ね上げ式ドア)で世界中に衝撃を与えました。市販モデル第一号となった1974年の「LP400」の生産台数はわずか150台程度。以降「LP400S」「LP500S」と熟成を重ね、1985年には排気量を5.2Lまで拡大した「5000クアトロバルボーレ(5000QV)」が登場し、最高出力は455PSに達していました。
そして1988年、ランボルギーニ社設立25周年を記念して発表されたのが「25th アニバーサリー」です。ベースは5000QVとほぼ同一のシャシー・エンジンでしたが、外装は大幅に手直しされ、リアバンパーの追加により全長は5000QV比で約60mm伸びました。1988年9月にイタリアGP(モンツァ)で正式披露され、1990年1月まで生産が続けられました。歴代カウンタックの中でももっとも商業的に成功したモデルとなり、生産台数はシリーズ最多の657台(うち北米仕様205台・右ハンドル67台)を記録しています。
25th アニバーサリーの外装変更を手がけたのは、ランボルギーニの複合材(コンポジット)部門に在籍していたエンジニア、ホラチオ・パガーニでした。リアのエアインテークダクトを拡大・延長して傾斜を滑らかにし、上部に縦方向のフィンを配置。フロントバンパーは新形状となり、開口部を拡大した専用デザインに。サイドスカートも大型化され、ブレーキとラジエーターへの導風を強化しています。これら一連の空力改良により、空気抵抗係数(Cd値)は5000QV比で約10%改善したとされます。全体で500カ所以上の変更が加えられたとも言われ、"リスタイリング"という言葉では収まりきらないほどの作り込みでした。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型式・通称 | カウンタック 25th アニバーサリー(Countach 25th Anniversary/Anniversario) |
| 発表・生産期間 | 1988年9月発表、1988年9月〜1990年1月生産 |
| 披露の場 | 1988年イタリアGP(モンツァ・サーキット) |
| 生産台数 | 657台(歴代カウンタック最多。北米仕様205台・右ハンドル67台含む) |
| エンジン | V型12気筒DOHC・5.2L(5000QVとほぼ共通) |
| 排気量 | 5,167cc |
| 最高出力 | 約455PS |
| 0-97km/h加速 | 約4.7秒(メーカー公称値は4.5秒) |
| 最高速 | 約295km/h |
| 空力改良 | Cd値 約10%改善(5000QV比) |
| 全長変化 | 5000QV比 約60mm延長(新形状リアバンパーによる) |
| 駆動方式 | MR(ミッドシップ) |
出典・参考:Supercars.net「1988→1990 Lamborghini Countach 25th Anniversario」/autoevolution「LAMBORGHINI Countach 25th Anniversary Specs」/Wikipedia「Lamborghini Countach」(生産台数657台・北米仕様205台・0-97km/h 4.7秒・最高速295km/h・Cd値約10%改善の各データ)。※本文中の性能値はテスト条件・個体・出典により幅があるため目安としてご覧ください。
マルチェロ・ガンディーニ|シザードアはなぜ生まれたか
カウンタックのデザインを手がけたのは、カロッツェリア・ベルトーネのマルチェロ・ガンディーニ。彼はカウンタック以前にも、1968年のコンセプトカー「アルファロメオ・カラボ」で世界初となるシザードア(跳ね上げ式ドア)を試み、1970年の「ランチア・ストラトス・ゼロ」でくさび形デザインを深めるなど、一貫して角張った幾何学的なデザイン言語を追求してきた人物です。カウンタックはこの2台のコンセプトカーの発展形として1971年に登場しました。
シザードアが採用された理由は、単なる奇抜さの演出だけではありません。ガンディーニ自身が課題視していたのが後方視界の悪さで、ドアを跳ね上げて上半身を車外に出せば後方確認がしやすくなるという実用上の狙いがありました。加えて、カウンタックは幅広な車体と高く分厚いドアシルを持つため、通常の横開きドアでは狭い駐車スペースでの乗降が難しく、上に開くドアの方が現実的だったという設計上の理由も存在します。ガンディーニは後年、自身の設計哲学についてこう語っています。「ミウラでは機構がフォルムを決めたが、カウンタックではフォルムが機構を決めた」。前作ミウラがメカニズム優先だったのに対し、カウンタックはまず理想のシルエットを描き、そこにメカニズムを落とし込んだという、逆転の発想だったのです。
この「くさび形+シザードア」という組み合わせは、カウンタックを一過性の流行で終わらせず、その後半世紀近くにわたるスーパーカーの様式美として定着させました。25th アニバーサリーも、この基本フォルムを踏襲しながら、パガーニによる空力改良で"完成形"へと磨き上げたモデルにあたります。
出典・参考:Wikipedia「Scissor doors」/automedia.revsinstitute.org「Lamborghini Countach - 50 years on, Gandini's marvel still astonishes」/Forbes「Marcello Gandini: Grandmaster of Car Design」(ガンディーニ本人のミウラ・カウンタック設計哲学に関する発言、シザードア考案の経緯)。
ホラチオ・パガーニの原点|のちの"スーパーカー職人"が手がけた最終形
25th アニバーサリーのリスタイリングを担当したのは、当時ランボルギーニに在籍していたアルゼンチン出身のエンジニアホラチオ・パガーニ(Horacio Pagani)です。パガーニは1983年、F1レジェンドのファン・マヌエル・ファンジオの紹介状を携えてモデナへ移住し、ランボルギーニの組立ラインで働き始めました。その後、複合材(カーボンファイバー)部門へ異動し、素材の可能性に開眼。やがてチーフエンジニアの立場で、カーボンモノコックを用いたコンセプトカー「カウンタック・エヴォルツィオーネ」の開発を主導するまでになります。
25th アニバーサリーで彼が手がけたのは、この後のキャリアを象徴するような仕事でした。リアのエアインテークを拡大・延長して整流効果を高め、フロントバンパー・サイドスカートを再設計してブレーキ冷却と空力性能を両立させる。「見た目のインパクト」と「機能としての合理性」を両立させる手腕は、のちに彼が興すブランドの設計思想にそのままつながっています。
ただし、パガーニとランボルギーニの関係はこの後、大きな転機を迎えます。パガーニはエヴォルツィオーネの開発で得たカーボン技術をさらに追求するため、会社にオートクレーブ(炭素繊維の高圧加熱窯)の導入を提案しましたが、「フェラーリでさえ持っていない設備は不要」という理由で却下されてしまいます。納得できなかったパガーニは1987年、自費で借入をしてオートクレーブを購入。1991年にはランボルギーニを離れ、コンサルティング会社「モデナ・デザイン」を設立、1992年に「パガーニ・アウトモビリ」を興すことになります。25th アニバーサリーは、そんな"のちの独立系スーパーカー職人"が、まだランボルギーニの中で腕を磨いていた時代の仕事だったのです。
出典・参考:Wikipedia「Horacio Pagani (auto executive)」/Pagani公式サイト「History」/Luxurylaunches「The remarkable story behind Pagani's birth from Lamborghini's questionable decision」(パガーニのランボルギーニ在籍時のキャリア・オートクレーブ却下の経緯・独立の時系列)。※25th アニバーサリー担当時点でのパガーニの具体的な役職名(デザイン責任者/リスタイリング担当)は出典により表現が異なるため、本記事では「同社のコンポジット部門出身のエンジニアが改良を手がけた」という事実関係にとどめています。
当ブログでは、パガーニが独立後に生み出した「パガーニ・ゾンダR」も別記事で紹介しています。25th アニバーサリーの時代にランボルギーニで培われた"空力とカーボンへのこだわり"が、その後どんな形に結実したのか、あわせて読むとより楽しめるはずです。
25th アニバーサリーは今いくら?高騰する"最終形"の価値
25th アニバーサリーは、カウンタックファミリーの中でも最も取引が活発な人気モデルのひとつです。「歴代カウンタックの最終形」というストーリー性、そして近年の旧車市場全体の高騰も相まって、海外オークションでの価格は上昇傾向にあります。
2025年8月には、RMサザビーズのモントレー・オークションで1989年式が555,000ドル(現在のレートで約9,000万円)、ブロード・アロー・オークションズでも1989年式が527,500ドル(現在のレートで約8,550万円)で落札されました。さらに2026年1月には、RMサザビーズのアブダビ・オークションで1988年式が578,750ドル(現在のレートで約9,380万円)、アリゾナ・オークションでも1989年式が417,500ドル(現在のレートで約6,770万円)で落札されています。過去には2023年12月に1,655,000ドル(現在のレートで約2億6,800万円)という突出した高額落札例もあり、コンディション・ヒストリー次第で価格差が非常に大きい点も特徴です。
日本国内でも高値傾向は共通しています。走行距離のごく短い個体(135km走行)が発見された事例のほか、国内オークションでは約8,947万円という落札額も報じられました。専門メディアの調べでは、2010年代に1,500万円で購入された個体が、10年後には3,000万円台で取引されるようになったという価格推移も紹介されています。
- 海外最高値クラス:2025年8月RMサザビーズ・モントレーで555,000ドル(現在のレートで約9,000万円)、ブロード・アロー・オークションズで527,500ドル(約8,550万円)
- 2026年最新:1月アブダビRMサザビーズで578,750ドル(約9,380万円)、アリゾナで417,500ドル(約6,770万円)
- 突出した過去最高額:2023年12月に1,655,000ドル(約2億6,800万円)
- 日本国内:国内オークションで約8,947万円の落札例。10年で1,500万円→3,000万円台へ上昇した推移も報告あり
出典・参考:RM Sotheby's(2025年8月モントレー・2026年1月アブダビ/アリゾナの各落札結果)/Broad Arrow Auctions(2025年8月落札結果)/Classic.com「Lamborghini Countach 25th Anniversary Edition Market」(平均落札額・過去最高額データ)/AUTO BILD JAPAN・Auto Messe Web(国内での発見事例・落札額報道)。※為替は現在のレート(2026年7月時点・1ドル≒162円)で換算した目安です。
※相場は時期・状態・走行距離・個体のヒストリーで大きく変わります。オークション結果は個体差が非常に大きいため、あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・オークションハウスで必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物の25th アニバーサリーに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。旧車相場が高騰している今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7の25th アニバーサリー|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、25th アニバーサリーが「Lamborghini Countach 25th Anniversary '88」という正式表記で収録されています。エンジン型式表記は「L507-V4-Countach」で、実車の5.2L・V12エンジンをそのまま反映した名称です。
- PP値:530.36(レンジで443〜456HP程度・出典によりばらつきあり)
- 駆動方式:MR(ミッドシップ)
- ゲーム内価格:約67,170,000Cr(中古車市場の価格変動により大きく上下)
- 入手方法:中古車ディーラー(Used Cars)
GT7内での馬力表記は情報源によって443HP・449HP・456PSなど数値に幅がありますが、これはゲームアップデートによる仕様変更や、計測条件の違いによるものと見られます。本記事では出典元のデータベースが示す数値をそのまま参考値として掲載しています。エンジンスワップ機能を使えば、アヴェンタドールLP750-4 SVのL539型エンジンに換装して739HP相当まで引き上げることも可能で、ゲームならではの遊び方として人気があります。
実車同様、MRレイアウトによる重量配分の良さと、大排気量NA V12ならではの伸びやかな加速フィールが持ち味。5.2Lユニットが生み出すパワーを、コントローラー越しにもしっかり感じられる一台です。低速コーナーでの取り回しは決して簡単ではありませんが、それも含めて「最終進化形のカウンタックを操る」体験そのものと言えるでしょう。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値530.36、エンジン型式L507-V4-Countach、駆動方式MR、エンジンスワップ機能)/GTDB.io、gran-turismo.fandom.com各サイト(ゲーム内価格・入手方法のクロスチェック)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7で25th アニバーサリーをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。大排気量V12のMRを操る楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
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実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車25th アニバーサリーを所有・維持する費用
25th アニバーサリーは1988〜1990年デビューの旧車で、しかも657台限定という希少車です。
維持費は一般的な旧車よりさらに高めになりがちです(希少パーツの入手難易度、13年超の自動車税重課、専門ショップでの整備が前提になること等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(5L超級・13年超の重課) | 約11万円 |
| 任意保険(希少車・高額車両保険込み) | 約20〜40万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約15〜30万円 |
| 整備・部品(専用エアロ・V12希少パーツ) | 約40〜100万円 |
| 駐車場・保管(防犯・屋内保管想定) | 約10〜50万円 |
| 燃料・消耗品 | 約20〜30万円 |
| 年間合計(目安) | 約116〜261万円 |
さらに、購入費が数千万円クラス(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7で25th アニバーサリーを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 数千万円クラス + 毎年 116〜261万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、大排気量V12・MRレイアウトの荷重移動まで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物の25th アニバーサリーを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車の25th アニバーサリーに触れる|展示・イベント
「657台限定なんて、本物を見る機会なんてないのでは」と思うかもしれませんが、展示やオークションプレビューで出会える機会は実はあります。近年の旧車オークション人気の高まりもあり、露出は決して少なくありません。
🏛 オークションハウスのプレビュー展示|RM Sotheby's・Broad Arrow
25th アニバーサリーは近年、RMサザビーズやブロード・アロー・オークションズといった名門オークションハウスに継続的に出品されています。モントレー・カーウィーク(毎年8月)やアリゾナ・オークション(毎年1月)といった大型イベントでは、落札前のプレビュー期間中、一般来場者が実車を間近で見学できる機会が設けられることが多く、旧車ファンにとっては貴重な"生カウンタック"体験の場になっています。
出典・参考:RM Sotheby's公式サイト(モントレー・アブダビ・アリゾナ各オークションの出品記録)/Broad Arrow Auctions公式サイト(モントレー2025出品記録)。※プレビュー見学の可否・条件は開催ごとに異なるため、参加を検討する場合は各主催の公式サイトで最新情報をご確認ください。
🎪 著名オーナーの所有歴|ロッド・スチュワート、ウォルター・ウルフ
25th アニバーサリーには著名な所有者の記録も残っています。ロックミュージシャンのロッド・スチュワートは1989年式の25th アニバーサリーを新車で購入し、6年間所有した後に売却したことが確認されています。また、F1チームオーナーとしても知られる石油王ウォルター・ウルフも、25th アニバーサリーの後期モデルの一台を所有していた記録があります。いずれも著名人が"最終進化形"を選んだという事実が、このモデルの評価の高さを物語っています。
出典・参考:Robb Report「Rod Stewart's 1989 Lamborghini Countach 25th Anniversary Edition Is Heading to Auction」/Supercar Nostalgia「Ex-Walter Wolf 1989 Lamborghini Countach 25th Anniversary」。
25th アニバーサリーを見て楽しむ|映画・ポスター文化・グッズ
🎬 映画での登場|「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の白いカウンタック
25th アニバーサリーを語るうえで欠かせないのが、2013年公開のマーティン・スコセッシ監督作品「ウルフ・オブ・ウォールストリート」での登場です。レオナルド・ディカプリオ演じるジョーダン・ベルフォートが、強力な鎮静剤(クエイルード)でラリった状態のまま運転し、大破させる伝説的なシーンに使われたのが、ボディカラー「ビアンコ・ポーロ」の米国仕様25th アニバーサリーでした。撮影には実車2台が使われ、実際に画面に映って損傷を受けた「ヒーローカー」は約3分11秒、目立った損傷を受けなかった「バックアップカー」は約16秒の出演時間だったことが、のちのオークション記録から明らかになっています。この撮影で使われた実車は近年、1.6億円級の高値で落札されるなど、映画の影響力そのものが資産価値に上乗せされる異例の存在になっています。
出典・参考:Silodrome「For Sale: A Lamborghini Countach From "The Wolf of Wall Street"」/Motor Authority「'Wolf of Wall Street' Lamborghini Countach sells for $1.6M」/Autoblog「Undamaged 'Wolf of Wall Street' Lamborghini Countach sells for $1.66M」(撮影に使われた2台の詳細・出演時間・落札額)。
🖼 1980年代のポスターカー文化|子供部屋の壁を飾った一台
25th アニバーサリーの土台となったカウンタックのフォルムは、1980年代を象徴する「ポスターカー」文化そのものでもあります。海外メディアの調査では、1980年から1992年にかけて米国の家庭のおよそ75%で、カウンタックのポスターが子供部屋や壁に貼られていたと推計されるほどの人気ぶりでした。日本国内でも1975年連載開始の漫画「サーキットの狼」を発端に「スーパーカーブーム」が巻き起こり、カウンタックはガチャガチャの「スーパーカー消しゴム」でも定番の"アタリ"車種として、当時の子供たちの憧れの象徴になっていました。ガンディーニが生み出した鋭角的なウェッジシェイプは、実車を所有できない世代にも"夢のスーパーカー像"として深く刻まれたのです。
出典・参考:nextdaq.com「The 80s Lamborghini Countach: A Retro Icon」(米国家庭の約75%にポスターが貼られていたという推計)/Auto Messe Web「スーパーカーブームとは何だったのか」(日本国内のスーパーカーブーム・スーパーカー消しゴムの経緯)。※本記事の主役である25th アニバーサリー自体は1988年発表のため、1970年代のブーム当時のポスター・消しゴムはLP400系などの初期モデルが中心だった可能性が高い点に留意してください(ブームの土台となったフォルムの共通性として紹介しています)。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元で25th アニバーサリーを楽しむなら、モデルカーが充実しています。プラモデルではフジミの1/24スケールシリーズでカウンタック各型が展開されており、25th アニバーサリー仕様も選択肢に含まれます。ミニカーでは京商・AUTOart等のダイキャストモデル(1/18・1/43スケール)で25th アニバーサリーが商品化された実績があります。
📖 書籍
25th アニバーサリーについてもっと深掘りしたいなら、日本語では「ランボルギーニ カウンタック 25th アニバーサリー 名車シリーズ別冊」といったムック・DVD形式の解説資料が中古市場で確認できます。海外ではSupercars.net・Supercar Nostalgiaなどの専門サイトに詳細な開発史がまとめられています。
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カウンタック25th アニバーサリーのよくある質問
Q. カウンタック25th アニバーサリーとは、どんな車ですか?
A. 1988年に発表・1990年まで生産された、カウンタックの最終進化モデルです。ランボルギーニ社設立25周年を記念し、5000クアトロバルボーレ(5000QV)とほぼ同じエンジンをベースに、ホラチオ・パガーニが手がけた専用エアロと空力改良を纏っています。生産台数は歴代カウンタック最多の657台です。
Q. 25th アニバーサリーのスペック(馬力・排気量)は?
A. V型12気筒DOHC・5.2L(排気量5,167cc)で、最高出力は約455PSです。0-97km/h加速は約4.7秒、最高速は約295km/hとされています(出典・テスト条件により数値に幅があります)。
Q. 5000QVとの違いは何ですか?
A. エンジン自体は5000QVとほぼ共通ですが、25th アニバーサリーはホラチオ・パガーニによる外装リスタイリングが最大の違いです。リアバンパーの追加で全長が約60mm伸び、エアインテークの拡大・専用フロントバンパー・サイドスカートの再設計により、空気抵抗係数(Cd値)が約10%改善しています。
Q. 25th アニバーサリーの中古相場はいくらですか?
A. カウンタックファミリーの中でも取引が活発な人気モデルです。海外オークションでは2025〜2026年にかけて数千万円台での落札が続いており、2026年1月にはRMサザビーズで578,750ドル(現在のレートで約9,380万円)という高値もつきました。国内でも約8,947万円の落札例が報じられています。状態・個体差で大きく変わるため、最新は各中古車ポータル・オークションハウスでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7で25th アニバーサリーに乗れますか?
A. 乗れます。「Lamborghini Countach 25th Anniversary '88」として収録されており、中古車ディーラー(Used Cars)から購入できます(収録内容・価格はアップデートで変動します)。
25th アニバーサリーは「スーパーカーの概念を作った一台」の完成形
カウンタック25th アニバーサリーは、マルチェロ・ガンディーニが生み出したくさび形+シザードアという"スーパーカーの様式美"を土台に、のちにパガーニ社を興すホラチオ・パガーニが仕上げたカウンタックの最終進化形です。5000QVとほぼ同じ5.2L・V12エンジンを積みながら、専用エアロによる約10%の空力改善を纏い、歴代最多となる657台が生産されました。1980年代のポスターカー文化を体現し、映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の伝説的なシーンにも使われた、まさに"時代を象徴する一台"と言えるでしょう。
実車は2025〜2026年にかけて数千万円級の高値が続くほど評価が高まっていますが、グランツーリスモ7なら「Lamborghini Countach 25th Anniversary '88」としてそのまま収録されており、維持費を気にせず"スーパーカーの原点"のステアリングを握れます。展示に出会うならRMサザビーズやブロード・アロー・オークションズのプレビュー、見て楽しむなら「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の名シーンや、ロッド・スチュワートといった著名人の所有歴も味わい深いポイントです。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、25th アニバーサリーは"スーパーカーの概念を作った一台"の完成形にふさわしい存在です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
同時代のスーパーカー・兄弟モデルもチェック
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