
DODGE Viper GTS '02(ダッジ・バイパーGTS)とは、アメリカのダッジが1996年から2002年まで生産した2代目バイパーのクーペモデルで、'02はその最終年式。トラック用に開発中だったエンジンを源流に、当時クライスラー傘下だったランボルギーニがアルミ化に協力した8.0L V10(450hp)を積み、ヘルメット姿での走行を想定した“ダブルバブルルーフ”をまとう。ル・マン24時間クラス3連覇の栄光とともに、“アメリカのスーパーカー”の原点と語られる一台です。
この記事では、誕生秘話・スペック・中古相場からGT7での乗り方、ル・マン3連覇・デイトナ総合優勝というレースの栄光、車が変身するドラマ『バイパー』まで、まるごと解説します。
“アメリカのスーパーカー”誕生|ロードスターに屋根を与えたGTS
まず前史から。1992年発売の初代バイパーRT/10は、8.0L V10・400hpという規格外のパワーを持つ剥き出しのロードスターでした。その潔さは熱狂的に支持された一方、「あまりに懐古趣味では」という声もつきまといます。
その評価への答えが、1996年登場のクーペ版=バイパーGTSです。見た目はRT/10に屋根を載せただけのようで、実は部品の90%以上が新設計。エンジンは450hpへ強化され、クローズドボディ化で剛性と空力が向上し、最高速度はRT/10の165mphに対し約185mph(約298km/h)に達したとされます。バイパー初のエアバッグにエアコンも完備。「野蛮なだけ」と言わせない、スーパーカーの顔を手に入れたのです。
GTSのアイコンが“ダブルバブルルーフ”です。運転席と助手席の頭上だけが泡のようにわずかに盛り上がった屋根で、これはヘルメットを着用したまま運転できる頭上空間を確保するための造形。「オーナーは週末サーキットへ行くはず」という前提の屋根に、この車の本性が表れています。しかもこの形は、ピート・ブロックがデザインした1960年代のシェルビー・デイトナクーペ(コブラにクーペボディを与えてル・マンを戦った伝説のマシン)から着想を得たものとされます。「ロードスターに屋根を与えてレースへ」という物語ごと、30年前の伝説をなぞっているのです。
デビューの舞台立ても鮮烈で、1996年、GTSは発売初年に第80回インディ500のペースカーに抜擢され、GTSブルー×白ストライプの姿で大観衆を先導します。この青×白こそGTSの看板カラーで、人気のあまり翌1997年には積み残し注文向けに435台が同色で追加生産されたほど(※1996年には白などの設定もありました)。GTSは2002年までの7年間で累計8,233台が生産されています。
そして2代目を語るうえで外せないのが硬派ぶりです。450hp・664Nmという当時のアメリカ市販車で最強クラスのパワーに対し、2000年モデルまではABSすら非搭載。2001年にようやくABSが付きましたが、トラクションコントロールも横滑り防止装置も最後までありません。つまり'02型は「ABSはあるが、電子制御はそれだけ」という仕様。流麗な見た目に中身は生粋のオールドスクール。このギャップこそ、ファンがGTSを特別視する理由です。
| 項目 | スペック(GTS '02) |
|---|---|
| 世代・型式 | 2代目バイパー(SR II)GTSクーペ |
| 生産期間 | 1996〜2002年(GTS累計8,233台) |
| エンジン | 8.0L V型10気筒 OHV(自然吸気) |
| 排気量 | 7,990cc(487.6立方インチ) |
| ボア×ストローク | 101.6mm×98.55mm |
| 最高出力 | 450hp(約456PS)/5,200rpm |
| 最大トルク | 664Nm(490lb-ft)/3,700rpm |
| トランスミッション | 6速MT |
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
| 車両重量 | 約1,569kg |
| 全長×全幅×全高 | 4,488×1,923×1,219mm |
| ホイールベース | 2,443mm |
| タイヤ | 前P275/35ZR18/後P335/30ZR18 |
| 最高速度 | 約185mph(約298km/h)とされる |
出典・参考:Wikipedia「Dodge Viper (SR II)」(GTS登場経緯・90%新設計・ダブルバブルルーフの由来・ABS追加2001年・生産8,233台)/auto-data.net(寸法・車重・ボア×ストローク)/Hagerty(青/白人気と1997年435台追加生産)/MoparInsiders(1996年インディ500ペースカー)。※排気量はボア101.6mm×ストローク98.55mmから π/4×10.16²×9.855×10≒7,990cc と検算し、公称487.6立方インチと一致することを確認済み。一部資料の「7,997cc」等はこの計算と合わないため採用していません。
トラック用V10をランボルギーニが磨いた|8.0L“怪物”の舞台裏
バイパーの物語は、1988年、クライスラー本社(ミシガン州ハイランドパーク)の廊下での立ち話から始まったと伝えられています。製品開発トップのボブ・ルッツ、チーフエンジニアのフランソワ・ケイスティング、デザイン責任者のトム・ゲイルが意気投合したコンセプトは、「キャロル・シェルビーのコブラを現代に蘇らせる」。そしてルッツの頭にあった心臓こそ、ピックアップトラック用に開発中だった新型V10エンジンだったのです。
1989年1月、デトロイトショーでコンセプトカー「バイパー」が公開されると会場は騒然。かろうじて自走できる金属ボディのプロトタイプを、ルッツ自ら運転して登壇したのです。同年3月には約85人の精鋭「チームバイパー」が発足(チーフエンジニアはロイ・ショーバーグ)。シェルビー本人もコンサルタントとして技術方針委員会に参画します。1990年に会長リー・アイアコッカが生産を承認し、1991年のインディ500では市販前のバイパーがペースカーを担当。ステアリングを握ったのはシェルビーその人でした。
ここで有名なのが、ランボルギーニの参戦です。当時のランボルギーニは1987年からクライスラー傘下にあり、チームバイパーは1989年5月、「トラック用V10の鋳鉄ブロックを、スポーツカー向けのアルミ製に置き換える」試作鋳造をイタリアに依頼します。V12スーパーカーで鳴らした鋳造ノウハウが注がれ、1990年2月に8.0L・アルミブロックのV10が完成。1992年の初代RT/10で400hpを発揮したこのエンジンは、1996年のGTSで450hp/664Nmへ磨き上げられました。巨大な排気量と低回転トルクで殴るアメリカンV10に、ランボルギーニが関わった。なんとも数奇な出自のエンジンです。
なお、ネット上では「バイパーのV10はランボルギーニが設計した」という表現も見かけますが、これは正確ではありません。基本設計はクライスラー自社のトラック用V10がベースで、ランボルギーニの役割は鋳鉄ブロックのアルミ化(試作アルミブロックの鋳造・軽量化への協力)です。この距離感を押さえておくと、バイパー談義で一目置かれます。
出典・参考:Hagerty(1988年の立ち話・チームバイパー85人・シェルビーの関与・1991年インディ500ペースカー)/Motor Authority・CarBuzz(ランボルギーニのアルミブロック鋳造協力)/Wikipedia「Dodge Viper」(開発年表・1990年2月V10完成)。
GTS-R伝説|ル・マン3連覇と2000年の“耐久三冠”
GTSが「スーパーカー」を名乗れる最大の根拠が、レース版バイパーGTS-Rの戦績です。GTS-RはGTSとほぼ同時に発表された「最初からレースで勝つために生まれた」兄弟で、実戦運営を担ったのはフランスの名門ORECA(オレカ)。欧州では販売網の関係で「クライスラー・バイパー」名義で戦っていたのも面白いところです。
戦績は圧巻で、まずFIA GT選手権を1997・1998・1999年と3年連続制覇。この時期は参戦レースの約80%で勝利したとも言われます。そして本丸のル・マン24時間では、1998年(GT2クラス・総合11位)を皮切りに、1999年・2000年(GTSクラス)とクラス優勝3連覇。しかも3年ともクラス1-2フィニッシュの完勝で、2000年は総合7位まで食い込みました。
2000年シーズンは、まさに絶頂期でした。開幕のデイトナ24時間では、クラス優勝ではなく参加全車の頂点=総合優勝。この年ワークス参戦したばかりのコルベット陣営との一騎打ちを僅差で制しての勝利です。さらに同年はセブリング12時間のクラス優勝、前述のル・マン3連覇も達成し、「耐久レースの三冠」と称えられました。アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)でも1999・2000年とGTSクラスタイトルを獲得しています。
欧州のニュルブルクリンク24時間でも大蛇は伝説を残しました。独Zakspeed(ザクスピード)が走らせたGTS-Rは、1999年・2001年・2002年と総合優勝3回。2002年はペーター・ザコウスキー組が2位のポルシェに2周差をつける圧勝でした。なお、レース用GTS-Rと市販GTSはシルエットこそ共通でも、中身は別物の競技車両。混同にはご注意を。
出典・参考:Wikipedia「Chrysler Viper GTS-R」(FIA GT3連覇・ル・マン1998〜2000クラス優勝・2000年デイトナ総合優勝)/supercars.net(勝率約80%とされる記述)/dailysportscar.com(Zakspeedのニュル24時間3勝)/LBI Limited(ORECA運営・1998年ル・マン優勝はベル/ドゥルディ/ドノヒュー組)。
2002年=2代目最終年|Final Editionと“3つのバイパーGTS”
2002年は2代目バイパーの最後の年。ダッジはGTSの掉尾を飾るため、「Final Edition」を360台限定で生産します。カラーはバイパーレッドにデュアル・ストーンホワイトストライプ。この赤×白、市販バイパー初の組み合わせで、デイトナ総合優勝を飾ったレースカーのカラーへのオマージュでした。ステアリングとシフトノブに赤ステッチ、ダッシュボードにシリアルナンバープレート。「レースで勝った色をまとって退く」。粋な幕引きです。
そして翌2003年、バイパーはSRT-10と名を変えた3代目(まずロードスター、2006年にクーペ)へフルモデルチェンジします。詳しくは踏み込みませんが、「'02=2代目の完成形・最終年」という節目だけ覚えておけば、中古車情報やゲームの年式表記で迷いません。世代の全体像はこの通りです。
| 世代 | 年式 | 主なモデル | 備考 |
|---|---|---|---|
| 初代(SR I) | 1992〜1995 | RT/10ロードスター(400hp) | 屋根なし・剥き出しの原点 |
| 2代目(SR II) | 1996〜2002 | GTSクーペ(450hp)+RT/10 | 本記事の主役。'02が最終年・Final Edition 360台 |
| 3代目(ZB I) | 2003〜2006 | SRT-10(ロードスター→'06クーペ) | 名前も中身も一新(詳細は別記事の領分) |
| 4代目(ZB II) | 2008〜2010 | SRT-10 | 排気量・出力を拡大 |
| 5代目(VX I) | 2013〜2017 | SRT/ダッジ・バイパー(GTSグレード復活) | “最後のバイパー” |
ちなみに、当ブログには5代目の「DODGE Viper GTS '13」を扱った記事も別途あります。同じ“GTS”の名を持つ13年後の子孫の進化(世代の数え方が資料で食い違う理由も)はあちらで詳説していますので、ぜひ読み比べてみてください。
出典・参考:LBI Limited・RM Sotheby's(Final Edition 360台・赤×白が市販初・シリアルプレート)/Wikipedia「Dodge Viper」(世代区分SR I〜VX I・2003年SRT-10への移行)。
バイパーGTSは今いくら?“手の届くスーパーカー”の現在地
2代目バイパーは長らく「憧れの割に中古は現実的」と言われてきましたが、近年は旧車高騰の波で右肩上がりの傾向です。相場集計サイトCLASSIC.COMでは、2代目バイパー全体の平均取引価格は70,973ドル(約1,150万円)、GTSクーペは年式によりおおむね7万〜9万ドル(約1,130万〜1,460万円)のレンジ。直近では2026年6月にBring a Trailerで86,500ドル(約1,400万円)の落札例があり、12万〜16万ドル級のディーラー在庫も見られます。
特別仕様は別格で、1998年に100台だけ作られたGT2チャンピオンシップ・エディション(FIA GT制覇記念)には平均151,861ドル(約2,460万円)・最高193,000ドルの記録があります。2002年のFinal Editionも通常のGTSよりプレミアムが付く傾向です。
日本国内はそもそも流通が僅少で、掲載があれば貴重という状況。掲載例では1999年式GTSが998万〜1,238万円、2001年式GTS ACRが総額1,018万円といった水準です。左ハンドルのみ・並行輸入個体も多いため、整備記録と輸入経緯の確認が重要です。
- 米国平均:2代目バイパー全体で70,973ドル(約1,150万円)。GTSクーペは年式により7万〜9万ドル(CLASSIC.COM)
- 直近の実売:2026年6月Bring a Trailerで86,500ドル(約1,400万円)落札
- 特別仕様:GT2チャンピオンシップ・エディション平均約15.2万ドル(約2,460万円)
- 日本国内:掲載例998万〜1,238万円。流通僅少で「出会えたら縁」の世界
出典・参考:CLASSIC.COM(2代目平均70,973ドル・年式別レンジ・GT2 Championship Edition平均151,861ドル)/Bring a Trailer(2026年6月86,500ドル落札)/価格.com・グーネット(国内掲載例)。※為替は現在のレート(2026年7月時点・1ドル≒162円)で換算した目安です。
※相場は時期・状態・走行距離・仕様(Final Edition/ACR等)・輸入経緯で大きく変わります。上記はあくまで参考値として、最新の価格・在庫は各中古車ポータル・オークションサイトで必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のバイパーに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。旧車・スポーツカー相場が高騰している今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
当時の新車価格|米国72,225ドル・日本正規1,155万円
2002年当時、バイパーGTSの米国新車価格(MSRP)は72,225ドル。当時の為替(1ドル≒125円)で換算すると約900万円です。450hpのV10で、同時代のイタリアンスーパーカーの半額前後という立ち位置でした。
日本にもクライスラー系の正規ルートで導入され、価格.comのカタログ情報では1999年10月時点の新車価格が1,155万円(左ハンドルのみ)。「1,000万円ちょっとで買える8.0Lスーパーカー」は、日本でも規格外の存在でした。
出典・参考:Edmunds・Autoblog(2002年型GTSのMSRP=72,225ドル)/価格.com「ダッジ バイパー GTS(1999年10月1日発売)」(日本価格1,155万円)。※円換算は2002年当時の目安レート(1ドル≒125円)で算出した参考値です。
※当時の為替レートは時期により変動幅があり、本記事の円換算はあくまで目安です。
グランツーリスモ7のバイパーGTS '02|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、本記事の主役が「Dodge Viper GTS '02」として収録されています。青×白の定番カラーも再現でき、ゲーム内スペックは実車に忠実です。
- PP値:558程度(パワー448HP・車重1,569kg=実車と同値)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)/自然吸気V10
- ゲーム内価格:120,000Cr
- 入手方法:ブランドセントラルで購入可。中古車ディーラーにも周期的に登場
'02型とシリーズの付き合いは長く、GT5プロローグ→GT5→GT6→GTスポーツ(アップデート1.11)→GT7と収録が継続。さらにバイパーGTS自体は初代グランツーリスモ(1997年)から'96型が収録されていた古参組です。当時の輸入元の関係で、初代GTの日本版では「クライスラー」ブランドの車として登場していました。
GT7での乗り味は「トルクの暴力と、その手なずけ」。664Nmの低回転トルクは2速・3速でも容赦なくリアを空転させにいくので、アクセルは“踏む”ではなく“開けていく”感覚が必須です。一方でブレーキングで前荷重を作ってから曲げれば、意外なほど素直に曲がります。トラクションコントロールを徐々に減らせば、「電子制御なし」時代の硬派さを追体験できますよ。
出典・参考:kudosprime.com(PP558.42・448HP・120,000Cr・ブランドセントラル/中古車取扱い。※過去バージョン時点の値とされ変動あり)/グランツーリスモ公式『GT7』収録車種一覧/Gran Turismo Wiki(GT5プロローグ以降の収録史)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でバイパーGTSをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。電子制御に頼らず8.0L V10を手なずける楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
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※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
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・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車バイパーGTSを所有・維持する費用
バイパーGTS '02は、生産から20年超の左ハンドル輸入旧車です。
維持費は国産スポーツカーより一段高くなりがちです(8.0Lの自動車税・輸入部品・専門ショップ整備が前提等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(6.0L超・13年超の重課) | 約127,600円 |
| 任意保険(希少車・車両保険込み) | 約15〜30万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約10〜20万円 |
| 整備・部品(輸入部品・V10専用消耗品) | 約20〜60万円 |
| 駐車場・保管(防犯・屋内保管想定) | 約10〜50万円 |
| 燃料(ハイオク・実燃費4〜6km/L目安) | 約15〜30万円 |
| 年間合計(目安) | 約83〜203万円 |
さらに、購入費が1,000万円前後〜(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7で「実車感覚」を味わう機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 1,000万円前後〜 + 毎年 83〜203万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、664Nmのトルクを右足で加減する“バイパーの流儀”まで、かなり実車に近い感覚で味わえます。
「いつか本物のバイパーを」という人も、それまではGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
実車のバイパーGTSに触れる|イベント・クラブ・販売店
🏛 世界規模のオーナーズクラブ|Viper Club of America
バイパーにはViper Club of America(VCA)という世界規模のオーナーズクラブがあります。創設者のモーリス・Q・リアンは会報「Snake Eyes」を発行してきたバイパー史家で、公式ライセンス本も執筆する人物。公式サイトやフォーラムは日本からも閲覧でき、オーナーでなくとも世界のバイパー乗りの熱量に触れられます。
出典・参考:Viper Club of America公式フォーラム(viperclub.org)/Amazon書誌情報(Maurice Q. Liang=VCA創設者・Snake Eyes発行人)。
🇯🇵 日本で出会うなら|アメ車イベントと専門店
日本国内のバイパーGTSは流通僅少ですが、各地のアメ車ミーティング・輸入車イベントにオーナー車両が姿を見せることがあります。専門店に在庫が入ることもあり、掲載を見つけたら現車確認のチャンス。8.0L V10のアイドリングの地響きは、動画ではなかなか伝わらない“実車の迫力”です。なお、GTSの常設レンタルは国内では確認できていません。
出典・参考:グーネット・カーセンサー(国内流通状況)。※イベント出展・在庫は変動します。最新は各公式でご確認ください。
バイパーGTSを見て楽しむ|変身ドラマ・モデルカー・書籍
📺 TVドラマ『バイパー』|クライスラー公認の“変身ヒーロー”
バイパーの知名度を一気に押し上げたのが、1994年1月にNBCで始まったアクションドラマ『バイパー』(Viper)。地味なグレーのクーペが武装車両「ディフェンダー」へ変身して悪を蹴散らす、車が主役のヒーロー物です。本気度も相当で、ディフェンダーのデザインはクライスラー社内のスティーブ・フェレリオ、実車製作はデトロイトのAero North社。スタント用には1993年型RT/10ベースの車両が14台も用意されました。NBCでは1シーズンで終了後、シンジケーション(番組販売)で復活して3シーズン継続。復活後はコバルトブルーのGTSクーペをベースにしたディフェンダーが登場し、「バイパー=正義のスーパーカー」を視聴者に刷り込みました。
出典・参考:Wikipedia「Viper (TV series)」(1994年NBC放送開始・復活後のGTSクーペ版ディフェンダー)/IMCDb(RT/10ベースのスタント車14台)/Viper TV Series Wiki(製作経緯)。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー(プラモ・ミニカー)
手元で楽しむなら、プラモデルはRevell(レベル)の1/25スケール「Dodge Viper GTS」系キットが定番で、青/白の箱絵で何度も再販されてきました。ミニカーではMaisto(マイスト)の1/18スケールが入手しやすい定番品。本格志向なら、1996年インディ500ペースカー仕様のMinichamps 1/43(品番430144023)を探すのも一興です。
※モデルカーは生産ロットにより仕様・年式表記が異なる場合があります。2代目(1996-2002)のGTSクーペであることを確認してからの購入がおすすめです。
📚 おすすめ書籍|大蛇の物語をもっと深く
バイパーの歴史を深掘りするなら洋書が充実しています。ダニエル・カーニー『Dodge Viper』は開発史の定番。デビッド・ザッツ『Dodge Viper: The full story of the world's first V10 sports car』(Veloce刊)は「世界初のV10スポーツカー」誕生の裏側を網羅。VCA創設者モーリス・Q・リアンの『Viper Buyer's Guide』は、ボブ・ルッツ序文の購入ガイド定番です。日本語では当時の輸入車専門誌のバックナンバーを探すのも一興です。
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DODGE Viper GTS '02のよくある質問
Q. DODGE Viper GTS '02とは、どんな車ですか?
A. ダッジが1996〜2002年に生産した2代目バイパーのクーペモデルで、'02はその最終年式です。8.0L V10(450hp)をフロントに積むFRスポーツで、ヘルメット着用を想定した“ダブルバブルルーフ”が特徴。ル・マン24時間クラス3連覇などの実績から“アメリカのスーパーカー”の原点と語られる一台です。
Q. バイパーのV10はランボルギーニが設計したって本当ですか?
A. 正確には「設計」ではなく「アルミ化への協力」です。ベースはクライスラーが自社開発していたトラック用V10で、当時クライスラー傘下だったランボルギーニは鋳鉄ブロックをアルミ製に置き換える試作鋳造を担当しました。エンジン全体をランボルギーニが設計したわけではありません。
Q. GTSとSRT-10は何が違うのですか?
A. GTSは2代目バイパー(1996〜2002年)のクーペ、SRT-10は2003年に登場した3代目以降の名称です。2002年が2代目の最終年で、Final Edition(360台限定)で幕を閉じ、翌年SRT-10へフルモデルチェンジしました。なお“GTS”の名は2013年の5代目でも復活しています。
Q. バイパーGTSの中古相場はいくらですか?
A. 米国の相場データでは2代目バイパー全体の平均が約7.1万ドル(約1,150万円)、GTSクーペは年式により7万〜9万ドルのレンジです。日本国内は流通僅少で、998万〜1,238万円といった掲載例があります。状態・仕様・時期で大きく変わるため、最新は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でバイパーGTSに乗れますか?
A. 乗れます。「Dodge Viper GTS '02」としてブランドセントラル(120,000Cr)で購入でき、中古車ディーラーにも周期的に登場します。PPは558程度で、448HP・約1,569kgと実車に忠実な数値です(価格・数値はアップデートで変動します)。
バイパーGTS '02は“アメリカのスーパーカー”の原点にして完成形
DODGE Viper GTS '02は、クライスラー本社の廊下の立ち話から生まれ、トラック用V10をランボルギーニの協力でアルミ化した8.0Lの怪物を積む、2代目バイパー・クーペの最終年式です。ABSすら長らく持たない硬派な機械ながら、レース版GTS-Rはル・マン クラス3連覇・FIA GT3連覇・デイトナ24時間総合優勝・ニュル24時間3勝という金字塔を樹立。「野蛮なだけのアメ車」という先入観を最高峰の耐久レースで粉砕したからこそ、“アメリカのスーパーカー”の原点と呼ばれるのです。
実車は米国平均7万ドル級・日本では1,000万円前後から、流通僅少で維持費も年83万〜203万円級とハードルは高め。しかしGT7なら「Dodge Viper GTS '02」として120,000Crで手に入り、664Nmのトルクを手なずける“大蛇の流儀”を、事故も盗難も気にせず堪能できます。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、青×白のロングノーズはあまりに雄弁です。もし「実車を」と本気で思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
バイパーの系譜・アメリカンスポーツもチェック
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