DODGE Viper GTS '02【GT7/グランツーリスモ7】
スポーツカーのバイパーをスーパーカーへと進化させた本気の1台
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DODGE Viper GTS '02の公式解説

1989年にコンセプトカーとしてデビューし、92年から市販が開始されたダッジバイパー。その圧倒的なスペックは高く評価されたが、反面あまりにも懐古趣味に走り過ぎているという声もあった。このよからぬ噂を払拭するため強固なクローズドボディを採用し、ロードスターとは一線を画する本格的なスポーツカーとして生まれたのが、96年に登場したバイパーGTSである。

スポーティさをより印象付けるために、バイパーGTSのデビューではレースバージョンのGTS-Rが同時発表された。ル・マン24時間レースやニュルブルクリンク24時間レースなどの耐久レース、そして世界各国のGTカーレース参戦を狙った市販レーサーである。

GTSのメカニカルコンポーネンツは、V型10気筒エンジンやフレーム、サスペンションといった基本部分はロードスターのRT/10と同じだ。ただしエンジンの最高出力は初期型の400PSに対して、456PSまでアップされていた。

GTSのパフォーマンスは加速性能ではRT/10と大きく変わらなかったものの、最高速度は劇的に向上した。クーペボディによる空力性能の改善は著しく、ロードスターの165mphに対し、GTSは185mph (約296km/h) と大幅に数字を伸ばしたのである。

ボディ剛性もクローズド化に伴って大きく向上しており、スラロームやスキッドパッドでの旋回タイムは明らかにGTSが上回った。さらにクローズド化に伴って、それまでは欠かせなかったボディ補強の一部が不必要となり、車重は軽量化されることとなった。

本来バイパーは、ノスタルジーとプリミティブさが身上のスポーッカーだった。しかしGTSの登場により、バイパーはスーパーカーの仲間入リを果たしたのである。

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