HONDA NSX Type R(NA2) '02【GT7/グランツーリスモ7】
空力の徹底的な進化でダウンフォースも獲得。第3世代NSXのType R
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HONDA NSX Type R(NA2) '02の公式解説

1992年11月に登場した初代NSX Type Rは3年間限定で販売され、生産終了後に伝説となった。それから7年。2001年の東京モーターショーで披露されたNSX-Rコンセプトが、2002年5月、NSX Type Rとして、ほぼそのままの姿で発売された。

それまでにもNSXは、排気量を拡大し、ギアボックスを6速化するという進化を果たしていた。実はその時にもType R復活の噂は巻き起こったが、結局、走りの頂点に位置したのはType S Zeroというモデルだった。開発陣が97年にType Rを復活させなかった理由は簡単だ。その時代のType Rにふさわしい内容が盛り込めなかったためである。

初代Type Rが追及した軽量化/高剛性化は、あくまで92年という時代が要求したアプローチだ。Rを名乗るためには、同じ手法を継承するだけでなく、その時代における最先端の革新が求められたのだ。

NSXがついに見つけたRの名にふさわしい内容とは、エアロダイナミクスである。2代目Type Rでは徹底的に空力性能の向上が図られ、市販車としては極めて異例のマイナスリフト、つまりダウンフォースを発生するボディまでが与えられた。

この空力性能実現のため、Type Rのボンネットやリアウィングには、惜しみなくカーボンが用いられた。元々のRの手法である軽量化/高剛性化、エンジンのバランス取りなども行なわれ、専用装備も時代にふさわしいアップデートを受けた。この新しいNSX Type Rは、初代同様ニュルブルクリンクのタイムアタックに挑戦。ロードカーの壁でもあった8分を切る快挙を成し遂げたのである。

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