
メルセデスAMG GT S(Mercedes-AMG GT S)とは、2014年に発表されたAMG GT(C190系)ファミリーの起点となったモデルで、無印の「GT」に次いで投入された最初のパフォーマンスグレードです。ガルウイングで知られたSLS AMGの後継的な位置づけとして登場し、専用開発のM178型4.0L V8ツインターボで510PSを発揮。フロントミッドシップ+トランスアクスル構造という本格スポーツカーのレイアウトを、AMGが自社開発した2台目のモデルとして確立しました。
この記事では、GT Sの誕生の背景・エンジンの秘密・グレード階層の中での立ち位置・中古相場から、GT7での乗り方、F1公式セーフティカーとしての活躍まで、まるごと解説します。
AMG GTファミリーの起点|最初のパフォーマンスグレード「GT S」
メルセデスAMG GT(C190系)は、2014年9月9日にオンラインで発表され、同年10月のパリモーターショーで正式に公開されたスポーツカーです。当初から「GT」と「GT S」の2グレード体制でデビューし、欧州では2015年3月に、日本では同年5月15日に発売されました。日本での新車価格は1,840万円(価格.com掲載情報)でした。
このAMG GTは、2013年に生産を終えたガルウイングドアのSLS AMGの後継的な意味合いを持つ一台です。ただし、セグメントとしては1つ下に位置づけられ、車体もSLSよりひとまわりコンパクト。SLSの象徴だったガルウイング式のドアも、AMG GTには採用されていません。それでも「AMGが完全に自社開発したスポーツカー」という血統は受け継がれており、SLS AMGに続くAMG自社開発モデルの第2弾という重みのあるポジションです。
クルマの作り方は、SLSゆずりの本格派です。長いノーズと短いデッキで構成される特徴的なスタイリングの骨格は、強固なアルミ製スペースフレーム。前輪の後ろ側にエンジンが配置されるフロントミッドシップ構造で、後輪側にトランスミッションを置くトランスアクスル構造を採用します。前後の重量配分は前47:後53という、荷重移動まで計算に入れた理想的な数値です。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 車名・型式 | Mercedes-AMG GT S(C190系) |
| 発表 | 2014年9月9日(オンライン発表)/同年10月パリモーターショーで正式公開 |
| 発売 | 欧州2015年3月/日本2015年5月15日 |
| 日本価格(新車時) | 1,840万円 |
| エンジン | M178型 3,982cc V8ツインターボ(ドライサンプ・ホットインサイドV) |
| 最高出力 | 510PS(375kW) |
| 最大トルク | 651Nm(66.3kgf·m) |
| 許容回転数 | 7,200rpm |
| トランスミッション | AMG SPEEDSHIFT DCT 7G(7速DCT・トランスアクスル) |
| 0-100km/h加速 | 3.8秒 |
| 最高速度 | 310km/h |
| 前後重量配分 | 前47:後53 |
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
出典・参考:Wikipedia「Mercedes-AMG GT」(発表日・発売時期・SLS AMGとの関係・トランスアクスル構造)/Wikipedia「Mercedes-Benz M176/M177/M178 engine」(エンジン諸元)/motorauthority.com「How the Mercedes-Benz SLS AMG evolved into the Mercedes-AMG GT」(SLSからの発展の経緯)/価格.com「メルセデスAMG AMG GT GT S」商品ページ(日本発売日・新車価格1,840万円)。
ちなみに当ブログには、SLS AMGの記事や、GT Sの上位グレードにあたるAMG GT R(2017年)、そして系譜の頂点AMG GT ブラックシリーズ(2020年)の記事も別途あります。同じAMG GTファミリーでも世代・グレードごとに性格がかなり違うので、見比べたい方は記事末のカードからどうぞ。
GT・GT S・GT C・GT R・Black Series|5段階のグレード展開
AMG GT(C190系)は、2014年のデビュー以降、段階的にラインナップを拡充してきました。エンジンは全グレード共通でM178型4.0L V8ツインターボをベースにしますが、チューニングによって出力は大きく異なります。パワーの低い順に並べると、その進化の道筋がよく分かります。
- ① GT(無印・2014年):462PS(340kW)/601Nm。ファミリーのエントリーグレード
- ② GT S(2014年):510PS(375kW)/651Nm。本記事のモデル。よりハードなサスペンションとワイドなタイヤを備えたスポーツ色の強い仕様
- ③ GT C(2017年〜):557PS。2017年のフェイスリフトで追加されたロードスター含む中間グレード
- ④ GT R(2016年〜):約585PS。サーキット指向を前面に押し出したハイパフォーマンスグレード(愛称「緑の地獄の野獣」)
- ⑤ AMG GT ブラックシリーズ(2020年):730PS。AMG市販車初のフラットプレーンクランクを積む、系譜の頂点
GT Sは、この5段階の中では下から2番目にあたるグレードです。エンジンのチューニングは2種類が用意されており、標準モデル(無印GT)が460PS級・高性能版がGT Sの510PS級という区分けで、GT Sはその高性能版を積むモデルという位置づけになります。エンジンのアウトプットが高い分、それに合わせてサスペンションもよりハードに、タイヤもよりワイドな設定とされた、スポーツ色の強い仕様です。ちなみに0-100km/h加速と最高速は、無印GTが4.0秒・304km/hであるのに対し、GT Sは3.8秒・310km/hと、明らかに速さを追求したものとなっています。
出典・参考:Wikipedia「Mercedes-AMG GT」(グレード別の発売時期・出力諸元。GT=462PS/340kW、GT S=510PS/375kW、GT R=約585PS)/carbuzz.com「Every Mercedes-AMG GT And SLS Ranked By Their 0-60 MPH Time」(各グレードの加速性能比較)。
なお、GT Sと同じM178型エンジンでも、ブラックシリーズだけはクランクシャフトの形状(フラットプレーン化)まで別物に作り替えられており、単純な「チューニング違い」の延長線上にはありません。GT Sは他のGT・GT C・GT Rと同じ「クロスプレーン」型クランクシャフトの、いわば正統派のV8ツインターボです。フラットプレーンクランクの詳しい話は、ブラックシリーズの記事で解説していますので、興味のある方はそちらもあわせてご覧ください。
専用開発のM178型V8|ドライサンプとホットインサイドVの技術
GT Sのパワーユニットは、このクルマのためにコンパクトに開発されたM178型3,982cc V8ツインターボです。トランスミッションはSLS AMG譲りの7速デュアルクラッチ式(AMG SPEEDSHIFT DCT)。全車にLSD(差動制限装置)が備わり、電子制御式の可変ダンパーやそれと連動するレースモード付きのドライブセレクトシステムも標準装備されるなど、全体的によりアグレッシブな走りを楽しめる仕立てとなっています。
M178型の最大の特徴は、「ホットインサイドV」と呼ばれるレイアウトです。通常、ターボチャージャーはエンジンの外側(バンクの外)に配置されることが多いのですが、M178はV型バンクの内側に排気マニホールドとターボチャージャーを収める設計を採用。これにより排気ガスがターボに届くまでの距離が短くなり、ターボラグの低減とコンパクトなパッケージングを両立しています。潤滑方式もドライサンプを採用し、低い搭載位置と高いGでのオイル供給安定性を確保。ボア×ストローク83.0×92.0mm・圧縮比10.5:1という緻密な諸元で、17.4psiという高めのブースト圧をかけながらも扱いやすい特性に仕上げられています。
GT Sではこのエンジンが510PS(375kW)/651Nm(66.3kgf·m)にチューニングされ、7,200rpmまで許容。乾燥重量209kgという軽さは、同クラスの競合エンジンの中でも最軽量級とされています。受け止める駆動系は7速AMG SPEEDSHIFT DCTで、リアに搭載するトランスアクスル方式により前後重量配分47:53を実現しています。
出典・参考:motorauthority.com「Mercedes-AMG's New Twin-Turbo 4.0-liter V-8 Revealed」(M178型の開発経緯・ホットインサイドV・ドライサンプ・圧縮比10.5:1・ボア×ストローク・乾燥重量209kg)/autoblog.com「Mercedes details 4.0L twin-turbo V8 for AMG GT」(ブースト圧17.4psi・7,200rpmレッドライン)/Wikipedia「Mercedes-Benz M176/M177/M178 engine」(GT S出力375kW/510PS・651Nm)。
公道でのパフォーマンスも折り紙付きです。海外メディアのテスト計測では、0-97km/h(60mph)加速3.0秒・0-1/4マイル(約400m)11.2秒・最高速311km/h(193mph)という数値が報告されており、公式発表値(0-100km/h 3.8秒・最高速310km/h)とあわせて見ても、当時のスーパースポーツカーの中で十分に速い部類に入ります。ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのラップタイムは7分33秒という記録が残っており(fastestlaps.com集計)、後継のブラックシリーズが樹立した6分43秒616とは全く別次元の数値であることが分かります。GT Sは「サーキット最速」を狙った車ではなく、あくまでロード&サーキット両用のオールラウンドなスポーツカーとして仕立てられていた、という点を押さえておきたいところです。
出典・参考:fastestlaps.com「Mercedes-Benz AMG GT S lap time at Nürburgring Nordschleife」(GT S単体のニュルタイム7分33秒)/Car and Driver誌のロードテスト報道(0-60mph 3.0秒・1/4マイル11.2秒・最高速311km/h)。※ブラックシリーズのニュル記録(6分43秒616・2020年11月)とは車両・世代が異なるため、混同しないようご注意ください。
GT Sは今いくら?新車価格から見る残価性
GT Sの中古相場は、AMG GTファミリー全体の相場データから読み解くことができます。国内中古車ポータルの集計では、AMG GT全体(GT・GT S・GT C・GT R等のグレード混在)の掲載台数は31台、平均車両価格は約1,717.8万円、最安値880万円、最高値5,350万円という分布でした。個別のGT S掲載例としては、2015年式・走行距離1万kmで1,048万円、走行距離3万kmで918万円という価格が確認できます。個人売買サイトでは2015年式GT Sが825万円で掲載された例もありました。
日本の新車価格が1,840万円だったことを踏まえると、10年落ちのGT Sは800万〜1,000万円台がボリュームゾーンという計算になります。ブラックシリーズのような「新車価格を超えるプレミア」は付いていませんが、AMGの本格FRスポーツカーとして、下落幅が比較的緩やかな残価性の高さがうかがえます。
- AMG GT全体(グレード混在):掲載31台・平均約1,717.8万円・最安880万円・最高5,350万円
- 2015年式GT S個別例:走行1万km=1,048万円、走行3万km=918万円、個人売買825万円
- 新車価格:日本1,840万円→10年落ちで800万〜1,000万円台が目安
- 総評:ブラックシリーズほどのプレミア高騰はないが、AMG本格FRスポーツとして残価性は良好
出典・参考:kurumaerabi.com「AMG GT(メルセデス・ベンツ)の中古車価格相場」(掲載31台・平均1,717.8万円・最安/最高)/carsensor.net「GT Sの中古車を探す」(個別掲載例)/car-byebuy.com(個人売買・825万円掲載例)。※相場は時期・状態・走行距離・個体のヒストリーで大きく変わります。掲載台数が限られるため価格のブレも大きく、あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・販売店で必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のAMG GTに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。スポーツカー相場が動いている今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
当時の新車価格|1,840万円のパフォーマンスグレード
GT Sの日本での新車価格は1,840万円でした(2015年5月15日発売時・価格.com掲載情報)。同時発売の無印GTがより手頃な価格帯に設定されていたのに対し、GT Sは追加の出力・専用シャシーセッティング分、上位グレードとしての値付けとなっています。AMG GTファミリー全体の新車価格レンジは1,580万〜2,954万円とされ、GT Sはそのレンジの中でも下寄り〜中間に位置していました。当時のライバルであるポルシェ911ターボやマクラーレン570Sといった同クラスのスポーツカーと比較しても、競争力のある価格設定だったと言えます。
出典・参考:価格.com「メルセデスAMG AMG GT GT Sの価格・性能・装備・オプション(2015年5月15日発売)」(新車価格1,840万円)/autoc-one.jp(MOTA)「メルセデス・ベンツ メルセデスAMG GT 2015年式モデルの価格・カタログ情報」(ファミリー全体の価格レンジ)。
グランツーリスモ7のAMG GT S|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、「Mercedes-AMG GT S '15」という表記で収録されています。GT7内データベース(kudosprime.com)によると、主なスペックは以下の通りです。
- PP値:585.15(純正状態)
- パワー:502HP(実車510PSに相当)
- 車両重量:3,461lbs(約1,570kg)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- 前後バランス:47:53(実車と同じ数値が再現されている)
- ゲーム内価格:120,000Cr
- 入手方法:メニューブック#34(レースリワード)
ここで注目したいのが入手方法の違いです。ブラックシリーズやSLS AMGはブランドセントラル(メルセデス・ベンツ)でいつでも購入できるのに対し、GT Sはブランドセントラルの対象外で、メニューブック#34の報酬としてのみ入手できます。つまり、クレジットさえあれば即座に買えるわけではなく、該当のメニューブックを進めて初めてガレージに迎えられる一台。系譜の起点にふさわしい、少し手間のかかる入手経路になっているのも面白いところです(収録内容・入手条件はアップデートで変動する可能性があります)。
走りの印象は、実車の47:53という前後重量配分が伝えるとおり、フロントミッドシップ+トランスアクスルらしい素直なハンドリングが特徴です。PP585というレンジは、GT7のロードカーの中では中堅からやや上のクラス。参考データでは0-400m加速12.30秒・0-1000m加速21.65秒、グリップは120km/h時1.14G・240km/h時1.18Gと、扱いやすさと速さのバランスが取れた数値になっています。ブラックシリーズのような「羽根の生えた」極端な空力ではなく、素の状態での前後バランスの良さを味わえるのが、GT Sならではの魅力です。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値585.15、パワー502HP、車両重量3,461lbs、ゲーム内価格120,000Cr、メニューブック#34、0-400m/0-1000m加速データ、グリップ数値、前後バランス47:53)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でGT Sをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。前47:後53という理想的な重量配分が生む素直な旋回感覚が、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
スマホとのセット割で、毎月の料金がさらにお得になることもあります。
お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車GT Sを所有・維持する費用
GT Sは新車価格1,840万円・現在も800万円台〜のプレミアクラスです。
維持費も「4.0Lツインターボ・輸入スポーツカー」ならではの水準になります。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(4.0L・種別割) | 約66,500円 |
| 任意保険(高額車両保険込み・引受条件次第) | 約20〜60万円 |
| 車検(2年分を1年換算・正規/専門店前提) | 約12〜25万円 |
| 整備・タイヤ・消耗品(輸入スポーツカー水準) | 約20〜60万円 |
| 駐車場・保管(屋内保管想定) | 約12〜48万円 |
| 燃料・消耗品(ハイオク) | 約12〜25万円 |
| 年間合計(目安) | 約83〜225万円 |
さらに、購入費が800万円台〜(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でGT Sを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 800万円台〜 + 毎年 83〜225万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、トランスアクスル特有の前後バランスの良さや、ホットインサイドVターボの吹け上がりを、かなり実車に近い感覚で体験できます。
「いつか本物のAMG GT Sを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のGT Sに触れる|F1・展示・専門店
「発売から10年以上経った車を、実際に見る機会なんてあるの?」と思うかもしれません。でも実は、GT Sには世界中の人が毎年目にしていた晴れ舞台があります。F1の公式セーフティカーです。
メルセデスは2015年シーズンから、それまで5シーズンにわたって務めていたガルウイングのSLS AMGからGT Sへ、F1公式セーフティカーをバトンタッチしました。オーストラリア・メルボルンでの開幕戦から導入され、510PS・0-100km/h 3.8秒・電子リミッター付きの最高速193mph(約310km/h)というスペックで、F1マシンの先導役を担いました。ステアリングを握るのは、2000年からF1セーフティカードライバーを務めるベテランベルント・マイランダー氏。GT Sは2015年から2017年までの3シーズンにわたってこの大役を務め、2018年以降は上位グレードのAMG GT Rへとバトンが渡されています。
ここで押さえておきたいのは、ブラックシリーズがF1セーフティカーを務めるのは2022年シーズン以降で、GT Sの時代(2015〜2017年)とは全くの別世代・別グレードという点です。同じ「AMG GTのF1セーフティカー」という役割でも、世代によって主役が入れ替わってきた歴史があり、GT Sはその最初の主役だったことになります。
出典・参考:motorauthority.com「Mercedes-AMG GT Is The New F1 Safety Car」(2015年シーズンからSLS AMGに代わって導入・メルボルン開幕戦)/topspeed.com「2015 Mercedes-AMG GT S F1 Safety Car」(スペック詳細)/mercedesamgf1.com公式(ベルント・マイランダー氏のセーフティカードライバー歴)。
🏢 国内の正規ディーラー・専門店で
GT Sは新車販売から10年以上が経過し、国内の輸入車専門店や正規ディーラー系の中古車売り場に流通しています。カーセンサー等の大手中古車ポータルには、2015年式を中心に複数台が常時掲載される傾向があり、専門店に問い合わせれば実車を見学できる可能性は高い車種です。またメルセデス・ベンツの旗艦施設や大型モーターショーでは、AMGの歴史を紹介する展示の中でGT Sが取り上げられることもあります。
出典・参考:カーセンサーnet・kurumaerabi.com(国内流通状況、2026年7月調査時点)。※在庫・展示は流動的です。訪問前に必ず各店舗・イベント公式でご確認ください。
🔑 レンタル・サーキット体験
GT Sそのものの国内レンタルは、調査した範囲では専用サービスとしては確認できませんでしたが、AMG各車を扱う高級レンタカー・サーキット走行会は複数存在し、条件によってはGT S・GT Rなど同系のAMG GTに乗れる機会があります。「フロントミッドシップ×トランスアクスルFR」というAMG GT共通の骨格を体感するだけでも、GT Sの世界観のかなりの部分に触れられます。利用条件・保険・車両状態は事前に各サービスの公式で確認してください。
GT Sを見て楽しむ|F1映像・モデルカー・専門誌
🏆 F1公式セーフティカーとしての映像
GT Sの「F1セーフティカー時代」を振り返るなら、2015〜2017年シーズンのF1中継アーカイブやオンボード映像がおすすめです。メルボルン開幕戦を皮切りに、世界中のサーキットでベルント・マイランダー氏が510PSを操りグリッドを先導する姿は、YouTube等で当時の映像として視聴できます。GT7でGT Sを走らせてから見ると、「このクルマがかつてF1マシンの前を走っていたのか」という感慨がひとしおです。
出典・参考:motorauthority.com・topspeed.com(F1セーフティカー導入の報道・当時の映像紹介)。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でGT Sを楽しむなら、ミニカーが充実しています。1/18スケールではNOREV(ノレブ)がメルセデス公認ブランドとして複数のカラーバリエーション(ブラックメタリック・ブルーメタリック・イエロー・レッド等)でモデル化しており、ディーラーエディション系の仕様も流通しています。精密な造形でGT Sのロングノーズ・ショートデッキのプロポーションをじっくり眺められる、コレクター人気の高いアイテムです。
※モデルカーの在庫・価格は時期により大きく変わります。最新の取り扱いは各販売店でご確認ください。
📖 書籍・専門誌
GT Sを深掘りしたいなら、発表当時のCG(カーグラフィック)やNAVI、モーターマガジン系の輸入車専門誌が組んだ特集記事・試乗記が読み応え十分です。AMGの歴史全体を扱うムック・洋書には、SLS AMGからAMG GTへの発展の経緯を解説したものもあります。図書館や電子書籍のバックナンバーで「AMG GT S」を検索してみてください。
📣 あなたの「GT S目撃情報」募集中!
「専門店で見たよ」「昔のF1中継で見たよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
AMG GT Sのよくある質問
Q. メルセデスAMG GT Sとは、どんな車ですか?
A. 2014年9月に発表されたAMG GT(C190系)ファミリーの最初のパフォーマンスグレードです。ガルウイングのSLS AMGの後継的な位置づけで登場し、M178型4.0L V8ツインターボで510PSを発揮。フロントミッドシップ+トランスアクスル構造を採用し、日本では2015年5月15日に1,840万円で発売されました。
Q. GT Sのスペック(馬力・エンジン)は?
A. M178型3,982cc V8ツインターボ(ドライサンプ・ホットインサイドV配置)で、最高出力510PS(375kW)、最大トルク651Nm(66.3kgf·m)、許容回転数7,200rpmです。0-100km/h加速3.8秒、最高速度310km/h、前後重量配分は前47:後53です。
Q. 無印のAMG GTやGT R、ブラックシリーズとの違いは何ですか?
A. AMG GTファミリーは出力の低い順にGT(462PS)→GT S(510PS・本記事)→GT C(557PS)→GT R(約585PS)→ブラックシリーズ(730PS)の5段階です。GT SはGT・GT C・GT Rと同じクロスプレーンクランクのV8ですが、ブラックシリーズだけはAMG市販車初のフラットプレーンクランクに作り替えられており、単純なチューニング違いではありません。
Q. GT SはF1のセーフティカーを務めていましたか?
A. はい。2015年から2017年までの3シーズン、GT SはF1公式セーフティカーを務めました。それまで5シーズン務めていたSLS AMGから交代する形で導入され、ドライバーはベルント・マイランダー氏です。2018年以降は上位グレードのAMG GT Rに交代し、ブラックシリーズがこの役目を担うのは2022年シーズン以降です。
Q. GT Sの中古相場はいくらですか?
A. AMG GT全体(グレード混在)の中古車ポータル集計では平均約1,717.8万円、最安880万円、最高5,350万円です。GT S単体では2015年式・走行1万kmで1,048万円、走行3万kmで918万円といった掲載例があります。新車価格1,840万円に対し、10年落ちで800万〜1,000万円台がボリュームゾーンです。掲載台数が限られるため、最新は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でGT Sに乗れますか?
A. 乗れます。「Mercedes-AMG GT S '15」として収録されており、PP値585.15・ゲーム内価格120,000Cr相当です。ブラックシリーズと違いブランドセントラルでは購入できず、メニューブック#34の報酬として入手します(収録内容・入手条件はアップデートで変動します)。
GT Sは「AMG GTファミリー」の物語が始まった一台
メルセデスAMG GT Sは、ガルウイングのSLS AMGから受け継がれた血統と、専用開発のM178型V8ツインターボが結実した、AMG GTファミリーの最初のパフォーマンスグレードです。フロントミッドシップ+トランスアクスル構造による前47:後53の理想的な重量配分、510PS・651Nmの本格的なパワー、そして2015年から2017年までF1公式セーフティカーを務めた実績。この一台があったからこそ、後のGT C・GT R・ブラックシリーズへと続く系譜が花開きました。
中古相場は新車価格1,840万円に対し10年落ちで800万〜1,000万円台と、AMGの本格FRスポーツカーとしては手が届く水準まで下がってきています。そしてグランツーリスモ7なら「Mercedes-AMG GT S '15」が120,000Cr相当・メニューブック#34の報酬として待っています。F1セーフティカーとしての映像、専門誌のバックナンバー、精密なモデルカーなど、「見て楽しむ」入り口が広いのもこの車の魅力です。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、GT Sは「AMG GTファミリーの原点」を体感できる一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
AMGファミリー・関連モデルもチェック
🎮 あわせて読みたい【GT7の楽しみ方】走る・見る・撮るGT7は走るだけじゃない。「見る・撮る」も含めた楽しみ方をシニア視点で完全ガイド。













