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Ferrari 308 GTBとは、1975年のパリ・モーターショーでデビューしたフェラーリ量産車として初のミッドシップV8モデル。ディーノ246GTの後継として登場し、ピニンファリーナ(デザイン担当:レオナルド・フィオラヴァンティ)による流麗なボディを纏います。何より308GTBを世界的な有名車にしたのは、1980年代の人気テレビドラマ『マグナムP.I.』で、トム・セレック演じる主人公の愛車として登場したこと。真っ赤なボディで疾走するシーンは、多くの視聴者の記憶に刻まれました。
この記事では、308GTBの開発秘話・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そしてマグナムP.I.や『サーキットの狼』が愛したカルチャーまで、まるごと解説します。
目次
- 1 ディーノの後継|フェラーリ初のミッドシップV8はこうして生まれた
- 2 キャブレターから4バルブへ|308GTBのエンジン進化3段階
- 3 308GTBは今いくら?世代で変わる評価額
- 4 当時の新車価格|日本では1,350万円
- 5 グランツーリスモ7の308GTB|スペックと入手方法
- 6 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 7 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 8 実車の308GTBに触れる|展示・イベント
- 9 308GTBを見て楽しむ|マグナムP.I.・サーキットの狼・グッズ
- 10 Ferrari 308 GTBのよくある質問
- 11 308GTBは「フェラーリV8の原点」にして世界的スターカー
- 12 フェラーリV8・MR系の兄弟モデルもチェック
ディーノの後継|フェラーリ初のミッドシップV8はこうして生まれた
フェラーリは1968年、ミッドシップレイアウトのマシンで1960年代のレースシーンを席巻した後、そのテクノロジーを盛り込んだロードカー「ディーノ206GT」をリリース。1969年には大幅なマイナーチェンジを受けたディーノ246GTへと発展し、1974年までに3,761台が生産されました。ただしディーノはV型12気筒ではなくV6エンジンを積む、フェラーリの中でも別ブランド的な存在でした。
1975年、フェラーリはこのディーノ246GTの後継として、308GTBをパリ・モーターショーで発表します。ボディデザインは引き続きピニンファリーナが担当し、リード・デザイナーはレオナルド・フィオラヴァンティ。ディーノのデザイン言語を進化させつつ、365GT4 BB(ベルリネッタ・ボクサー)の要素も取り入れた流麗なフォルムに仕上げられました。そして何より歴史的だったのは、搭載されたエンジンです。308GT4(2+2の兄弟モデル)から流用した3.0L V8 DOHCエンジンを積むことで、308GTBはフェラーリ量産車として初めてミッドシップにV8エンジンを積んだモデルとなったのです。これ以降、フェラーリのミッドシップV8は328・348・F355・360モデナ……と続く長い系譜の起点となりました。
デビュー当初の308GTBには、もうひとつの「初めて」がありました。ボディはグラスファイバー(ヴェトロレジーナ)製で、これはフェラーリ市販車として初の複合素材ボディ。スチール製に対して軽量に仕上がる利点がありましたが、生産効率の問題(イタリアの労働争議の影響という説もあります)から、1977年6月にはスチールボディへと変更。同じ1977年、タルガトップを備えた姉妹モデル「GTS」も追加されました。ここから308シリーズは、クーペのGTBとタルガトップのGTSという2本柱で展開していくことになります。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型式・通称 | 308GTB(グラスファイバー初期型/スチール後期型) |
| 発表 | 1975年(パリ・モーターショー) |
| 先代 | ディーノ246GT(V6・後継関係) |
| デザイン | ピニンファリーナ(レオナルド・フィオラヴァンティ) |
| ボディ材質 | グラスファイバー(〜1977年6月・808台のみ)→スチール(1977年6月〜) |
| エンジン | F106 AB型 3.0L V8 DOHC |
| 排気量 | 2,926cc |
| 駆動方式 | MR(ミッドシップ・後輪駆動) |
| 姉妹モデル | GTS(タルガトップ・1977年追加) |
| 後継 | 328(1985年〜) |
出典・参考:Ferrari 308 GTB/GTS - Wikipedia(EN)/supercars.net(ヴェトロレジーナ・808台・1977年6月切替)/Webモーターマガジン(ピニンファリーナ・デザイン経緯)。
ちなみに、当ブログには308GTBの前身にあたる「Ferrari Dino 246 GT '71」を扱った記事も別途あります。あちらは1,987ccのアルミ製V6エンジンを積む、フェラーリの名を冠さない「ディーノ」ブランドの一台。本記事の主役である308GTBは、そのディーノの流れを汲みつつV8エンジン・正式なフェラーリブランドとして生まれ変わった、いわば「次の世代」にあたります。系譜として楽しんでいただければと思います。
キャブレターから4バルブへ|308GTBのエンジン進化3段階
308GTBは1975年から1985年までの10年間生産されましたが、その間にエンジン仕様は大きく3段階の進化を遂げています。まず初期のキャブレター仕様(1975〜1980年)。ウェーバー40DCNFキャブレター×4基を備えたF106 AB型3.0L V8 DOHCエンジンで、欧州仕様は255PS/6,600rpmを発揮しました(米国仕様は排出ガス規制の関係で240PSに抑えられています)。
次に1980年、排出ガス規制強化に対応するためボッシュK-Jetronic機械式燃料噴射を採用した「308GTBi」(GTSはGTSi)へと移行します。ところがこの燃料噴射化、環境対応と引き換えに出力は欧州仕様で214〜215PSまでダウン。308シリーズの中でもっとも非力な世代となってしまいました。
この出力ダウンを取り戻したのが、1982年のパリ・モーターショーで発表された「308GTB クアトロヴァルボレ(Quattrovalvole/QV)」です。「クアトロヴァルボレ」はイタリア語で「4バルブ」を意味し、その名の通り1気筒あたりのバルブ数を2から4へと増加。ボッシュK-Jetronic燃料噴射に加え、マレリMED803Aデジプレックス電子点火システムを組み合わせることで、出力は240PSまで回復しました。1985年、308GTBはこのQV仕様を最後に、後継モデル「328」へとバトンを渡します。
| 世代 | 期間 | 方式 | 出力(欧州仕様) |
|---|---|---|---|
| キャブレター仕様 | 1975〜1980年 | ウェーバー40DCNFキャブ×4 | 255PS/6,600rpm |
| GTBi(燃料噴射) | 1980〜1982年 | ボッシュK-Jetronic | 214〜215PS(出力ダウン) |
| GTB QV(クアトロヴァルボレ) | 1982〜1985年 | K-Jetronic+4バルブ化+電子点火 | 240PS |
出典・参考:Ferrari 308 GTB/GTS - Wikipedia(EN)/Ferrari.com公式(308 GTB Quattrovalvole)/Supercar Nostalgia(GTBi/GTSiガイド)。
ここで、308シリーズにおける「GTB」と「GTS」の違いを整理しておきましょう。GTB=ベルリネッタ(クーペ)で、1975年のデビュー当初はこちらのみが設定されていました。GTS=タルガトップ(着脱式ルーフパネルを備えたオープンモデル)で、車名の「S」はスパイダー(Spider)を意味し、1977年に追加されています。1975〜1980年の生産台数で見ると、GTSが3,219台、GTBが2,897台と、意外にもタルガトップのGTSの方が多く作られました。この記事の主役は「GTB」(クーペ)ですが、後述するようにテレビドラマで有名になったのは「GTS」の方。この違いは覚えておくと、308シリーズをより深く楽しめます。
出典・参考:Ferrari 308 GTB/GTS - Wikipedia(EN)(GTB/GTS生産台数・車名由来)。
308GTBは今いくら?世代で変わる評価額
308GTBの中古相場は、どの世代(キャブレター仕様/GTBi/QV)かによって評価が分かれる傾向があります。米国Hagertyの市場分析によれば、初期のキャブレター仕様と後期のQV(クアトロヴァルボレ)仕様が市場で強く、1980〜1982年の燃料噴射モデル(GTBi)は出力面での見劣りから評価がやや低めになりがちです。
海外オークションの実績を見ると、姉妹モデルGTSの成約例では2025年3月に1979年式が119,263ドル、2025年6月に1984年式が115,500ドルで落札。2026年にも1984年式が122,388ドル・79,800ドルの2件が成約しています。現在のレート(1ドル≒162円)で換算すると、およそ1,300万〜1,980万円という水準です。
日本国内でも、旧車王の買取相場レンジは800万〜1,500万円(GTS基準)と、海外実績と近い水準で推移しています。フェラーリの中でも比較的「手が届きやすい」入門グレードとされる308シリーズですが、それでもこの価格帯というのが、フェラーリというブランドの重みを物語っています。
- 海外実績:2025〜2026年のオークション成約例で約115,500〜122,388ドル(現在のレートで約1,870万〜1,980万円)。1979年式は119,263ドル(約1,930万円)
- 国内相場:買取相場レンジ800万〜1,500万円(旧車王調べ・GTS基準)
- 評価傾向:初期キャブレター仕様とQV(4バルブ)が人気。燃料噴射のGTBiはやや控えめ
- 総評:フェラーリの中では「入門しやすいグレード」とされつつも、依然として数百万〜1,000万円超の価格帯
出典・参考:Hagerty Valuation Tool(308GTS査定データ・世代別評価傾向)/旧車王(308GTS買取相場レンジ)。※為替は現在のレート(2026年7月時点・1ドル≒162円)で換算した目安です。
※相場は時期・状態・走行距離・世代(キャブ/GTBi/QV)・個体のヒストリーで大きく変わります。オークション結果は個体差が非常に大きいため、あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・オークションハウスで必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物の308GTBに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。旧車相場が高騰している今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
当時の新車価格|日本では1,350万円
308GTBの新車価格は、日本国内で1,350万円(当時の輸入代理店:コーンズ&カンパニー扱い)でした。1970年代後半の輸入車としてはずば抜けて高価な部類でしたが、それでも「手が届く夢」として多くのファンを惹きつけ、生産終了までにGTB・GTS合わせて6,000台超という、フェラーリとしては異例のヒット作となりました。
※当時の価格は資料により幅があり、本記事の数値はあくまで目安です。正確な当時価格を知りたい場合は、当時の資料をご確認ください。
グランツーリスモ7の308GTB|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、308GTBが「Ferrari 308 GTB '75」という正式表記で収録されています。エンジン型式表記は「F106AB-308GTB」で、実車のエンジン型式をそのまま反映した名称です。
- PP値:468.67(パワー251HP・重量2,403lbs=約1,090kg)
- 駆動方式:MR(ミッドシップ・後輪駆動)
- ゲーム内価格:約169,000Cr
- 入手方法:中古車ディーラー、またはメニューブック#36(33%の確率)・#38の報酬
実車初期型のグラスファイバーボディが約1,050kgだったのに対し、GT7収録データの重量は約1,090kg。スチールボディ移行後の数値に近い扱いと見られます。フェラーリ初のミッドシップV8らしく、軽量ボディに250PS級のパワーを積んだ俊敏なハンドリングが持ち味。後継の328やF355のような洗練さとはまた違う、「V8ミッドシップの原点」らしい荒々しさと軽さのバランスをゲーム内でも味わえる一台です。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値468.67・ゲーム内価格約169,000Cr・入手方法)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7で308GTBをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。軽量ボディ+V8 250PS級を操る楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
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※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車308GTBを所有・維持する費用
308GTBは1975〜1985年デビューの旧車で、しかもフェラーリという希少ブランド車です。
維持費は一般的な旧車よりさらに高めになりがちです(専用部品の希少化、13年超の自動車税重課、専門ショップでの整備が前提になること等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(3.0L級・13年超の重課) | 約66,700円 |
| 任意保険(希少車・高額車両保険込み) | 約20〜40万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約15〜30万円 |
| 整備・部品(フェラーリ専用パーツ・希少化) | 約40〜100万円 |
| 駐車場・保管(防犯・屋内保管想定) | 約10〜50万円 |
| 燃料・消耗品 | 約15〜25万円 |
| 年間合計(目安) | 約107〜252万円 |
さらに、購入費が800万〜1,500万円超(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7で308GTBを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 800〜1,500万円超 + 毎年 107〜252万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、250PS級を受け止める軽量ボディの荷重移動まで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物の308GTBを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車の308GTBに触れる|展示・イベント
「50年前のフェラーリなんて、本物を見る機会はないのでは」と思うかもしれませんが、308GTBはフェラーリの中でも比較的多く生産されたモデル。展示やイベント、レンタルで出会える機会はあります。
🏛 フェラーリの公式博物館で|Museo Enzo Ferrari
イタリア・モデナにあるMuseo Enzo Ferrariでは、308GTBがFXX K・F40 LM・FXXといった名だたるモデルと並んで展示されています。歴史的なミッドシップV8第1号として、フェラーリ自身がその意義を大切にしていることがうかがえます(常設展示か企画展示かは時期により変わるため、訪問予定がある場合は最新の展示情報を公式サイトでご確認ください)。
🔑 レンタカー・旧車イベント
国内外にはクラシックフェラーリのレンタルサービスや、308シリーズを含む旧車ミーティングも存在します。308GTB/GTSは生産台数がフェラーリとしては多く(1975〜1980年だけで合計6,000台超)、旧車イベントや専門店の展示車として比較的出会いやすいモデルです。利用を検討する場合は、対象個体の年式・仕様(キャブ/GTBi/QV)を事前に確認することをおすすめします。
※レンタル条件・展示状況は変動します。最新は各主催・店舗の公式でご確認ください。
308GTBを見て楽しむ|マグナムP.I.・サーキットの狼・グッズ
🎬 マグナムP.I.|世界を虜にした赤いフェラーリ
308GTBを世界的な有名車にしたのは、間違いなくアメリカのテレビドラマ『マグナムP.I.』(Magnum, P.I./1980〜1988年放送・全8シーズン・163話)です。トム・セレック演じる私立探偵トーマス・マグナムが、ハワイ・オアフ島を舞台に真っ赤なフェラーリを乗り回す姿は、世界中の視聴者の記憶に刻まれました。
あまり知られていませんが、この愛車は放送期間中に3世代にわたって変遷しています。シーズン1では1978年式(シングルミラー・リアスポイラーなし)、シーズン2〜3およびシーズン4序盤では1980年式のGTSi(燃料噴射搭載・デュアルミラー)、そしてシーズン4中盤以降は1984年式のGTS クアトロヴァルボレ(QV・黒いベンチレーション付き)に交換され、以降シリーズ終了までこの仕様が使われました。カラーは当初フェラーリ北米法人から「フライ・イエロー」で納車されましたが、番組用にロッソ・コルサ(赤)に再塗装。この赤こそが、番組を象徴する色になったのです。ナンバープレートはパイロット版が「56E-478」、以降のシリーズでは「ROBIN 1」が使われました。撮影ではトム・セレックの身長193cm(6フィート4インチ)に合わせてシート位置が調整されたほか、少なくとも3台の車両(カーチェース用の専用アクション車、クローズアップ用、ポンティアック・フィエロのシャーシをベースにしたグラスファイバー製のキットカーによる代替車両)が使い分けられていました。
出典・参考:Magnum Mania!(撮影車両の年式変遷・カラー・ナンバープレート詳細)/Robb Report/HotCars。
ここで正確に押さえておきたいのが、マグナムP.I.で使われた車両は「GTS」(タルガトップ)であり、この記事の主役である「GTB」(クーペ)とは異なるボディ形状だということです。GTBとGTSは同じエンジン・同じ進化(キャブ→GTBi/GTSi→QV)を辿る兄弟モデルですが、屋根の有無という外観上の大きな違いがあります。「308=マグナムP.I.の車」というイメージは正しいのですが、「GTB=マグナムP.I.の車」と言い切ってしまうと、正確にはズレが生じる点にご注意ください。
🇯🇵 サーキットの狼|日本のスーパーカーブームを支えた一台
日本国内では、1970年代のスーパーカーブームを巻き起こした伝説の漫画『サーキットの狼』(池沢さとし作・週刊少年ジャンプ1975年1号〜1979年32号連載)にも308GTBが登場しています。作中で「フェラーリの女豹」と呼ばれるキャラクター・田原ミカの愛車として描かれ、当時の少年たちに強烈な印象を残しました。『サーキットの狼』はロータス・ヨーロッパやランボルギーニ・カウンタックなど数々のスーパーカーを世に広めた作品として知られていますが、308GTBもまた、その一翼を担った存在です。
出典・参考:COBBY(サーキットの狼の車種一覧)/GENROQ Web(池沢さとしインタビュー・308GTBとリトルフェラーリの魅力)。
🎞 映像作品での登場(マグナムP.I.以外)
マグナムP.I.以外にも、308GTB(グラスファイバー初期型を含む)は複数の映像作品に登場しています。IMCDb(Internet Movie Cars Database)によると、1976年式308GTBヴェトロレジーナがイタリア映画『Torino centrale del vizio』(1979年)や『Asilo di polizia』(1986年)に、また同型のZender仕様が香港映画『Xiang Gang xiao jie xie zhen』(1987年)に登場したことが確認できます。日本の読者には馴染みが薄い作品が中心ですが、308GTBが世界各国の映像作品で愛されてきたことがわかります。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元で308GTBを楽しむなら、モデルカーが充実しています。1/24スケールのプラモデルは、独レベル製の30thアニバーサリー版をはじめ、グンゼ産業・フジミ模型など複数メーカーから発売実績があり、中古市場(ヤフオク等)でも取引が確認できます。また、往年のマルイ製モーターライズキットのように、モーターで走るギミック付きの製品も存在しました。
※本文で言及した個別のモデルカー商品は、在庫・取扱い状況の変動が大きいため、購入をご検討の際は各販売店で最新の在庫をご確認ください。
📖 書籍
308GTBについてもっと深掘りしたいなら、日本語では『フェラーリ308のすべて』(世界の傑作スーパーカーシリーズ第5弾)が実在を確認できます。開発経緯やスペック、当時のカタログ写真などをじっくり楽しめる一冊です。
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Ferrari 308 GTBのよくある質問
Q. Ferrari 308 GTBとは、どんな車ですか?
A. 1975年のパリ・モーターショーでデビューした、ディーノ246GTの後継モデルです。ピニンファリーナがデザインを手がけ、フェラーリの量産車として初めてミッドシップにV8エンジンを搭載しました。1980年代の人気ドラマ『マグナムP.I.』の愛車として世界的に有名になりました。
Q. GTBとGTSの違いは何ですか?
A. GTB(ベルリネッタ)はクーペ、GTSはタルガトップ(着脱式ルーフ)です。GTSは1977年に追加され、車名の「S」はスパイダーを意味します。同じエンジン・同じ進化を辿る兄弟モデルですが、ボディ形状が異なります。マグナムP.I.で使われたのは実際にはGTSです。
Q. 308GTBのボディはグラスファイバーとスチール、どちらですか?
A. 両方あります。1975年のデビューから1977年6月までの初期型は、フェラーリ市販車として初のグラスファイバー(ヴェトロレジーナ)ボディで808台のみ生産されました。1977年6月以降はスチールボディに変更されています。
Q. 308GTBのエンジンはどう進化しましたか?
A. 3段階で進化しています。1975〜1980年はキャブレター仕様(欧州255PS)、1980〜1982年は燃料噴射化した「GTBi」(出力は214〜215PSにダウン)、1982〜1985年は4バルブ化した「GTB QV(クアトロヴァルボレ)」(240PSに回復)です。1985年に後継の328へバトンタッチしました。
Q. 308GTBの中古相場はいくらですか?
A. 日本国内の買取相場レンジは800万〜1,500万円が目安です(旧車王調べ・GTS基準)。海外オークションでは2025〜2026年に約115,500〜122,388ドル(現在のレートで約1,870万〜1,980万円)で成約した実績があります。世代(キャブ仕様/GTBi/QV)や状態で評価が大きく変わるため、最新は各中古車ポータル・オークションハウスでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7で308GTBに乗れますか?
A. 乗れます。「Ferrari 308 GTB '75」として収録されており、中古車ディーラーで購入するか、メニューブック#36・#38の報酬として入手できます(収録内容・価格はアップデートで変動します)。
308GTBは「フェラーリV8の原点」にして世界的スターカー
Ferrari 308 GTBは、ディーノ246GTの後継として1975年に登場し、フェラーリ量産車として初めてミッドシップにV8エンジンを積んだ、まさに「フェラーリV8の原点」と呼ぶべき一台です。ピニンファリーナによる流麗なデザイン、グラスファイバーからスチールへのボディ変遷、キャブレターから4バルブへのエンジン進化。技術的にも見どころの多いモデルですが、この車を世界的なスターカーに押し上げたのは、何といっても『マグナムP.I.』での活躍でした。真っ赤なフェラーリを乗り回すトム・セレックの姿は、放送から40年以上経った今も色褪せない魅力を放っています。日本でも『サーキットの狼』で描かれるなど、308GTBは世界中のカーカルチャーに刻まれた一台です。
実車は世代(キャブ仕様・GTBi・QV)によって評価が分かれつつも、依然として数百万〜1,000万円超という価格帯。しかしグランツーリスモ7なら「Ferrari 308 GTB '75」としてそのまま収録されており、維持費を気にせず"フェラーリ初のミッドシップV8"のステアリングを握れます。展示で出会うならMuseo Enzo Ferrariのようなフェラーリ公式博物館、見て楽しむならマグナムP.I.のエピソードやサーキットの狼のワンシーンも味わい深いポイントです。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、308GTBは"マグナムP.I.の愛車"にふさわしい一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
フェラーリV8・MR系の兄弟モデルもチェック
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