RENAULT CLIO V6 24V '00の公式解説
ルノークリオのリアシートを取り外し、そこに上級車種のラグナなどが用いている3LのV6ユニットを押し込んで誕生したミッドシップスポーツが、クリオR.S.V6、日本名ルーテシアR.S.V6だ。
クリオR.S.V6は元々モータースポーツのために生まれ、欧州ではF1の前座としてワンメイクレースなどに使われた。それをロードバージョンにしたのがこのクリオV6 24Vだ。1980年代初頭にWRCを席巻したかつてのルノーR5 Turboの再来ともいえる。
3LのV6は最高出力233PS/6,000rpm、最大トルク30.6kgfm/3,750rpmを発生。組み合わせられるトランスミッションは6速MTのみである。サスペンションは前後ともに専用のストラットが与えられ、装着タイヤはフロントが205/50R17、リアが235/45R17というファットなもの。このタイヤを納めるために、ボディは前後ともにフレアしたフェンダーを採用している。ただしR5 Turboのような過激な形状ではなく、美しくデザインされたものである。
2002年10月に開催されたパリ・モーターショーでは、マイナーチェンジ版のPhase 2が登場。変更点はまずエクステリアで、ノーマルのクリオ同様、新世代ルノーのファミリーフェイスが与えられた。同時にインテリアも新デザインのものが与えられ、タイヤサイズが18インチヘとサイズアップしている。
搭載エンジンは排気量こそ不変だが、最高出力は255PS/7,150rpmへとアップ。最大トルクは30.6kgfm/4,650rpmと発生回転数が上がった。足まわりのジオメトリーを見直し、リアにサブフレームを追加するなどして、走りもレベルアップしている。