
シボレー・コルベット ZR1(C7型)とは、シボレーが2019年モデルとして1年だけ生産した、フロントエンジン・コルベット最後にして最強の一台です。心臓部は6.2L V8にスーパーチャージャーを組み合わせたLT5型エンジンで、最高出力は755HP(約765PS)。最高速テストでは瞬間345.8km/hをマークし、生産台数はわずか2,953台。この直後にコルベットはC8型でミッドシップへと生まれ変わったため、ZR1(C7)は「66年続いたFRコルベットの最後の頂点」として、いまも特別な存在であり続けています。
この記事では、ZR1(C7)の誕生の物語・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そしてインディ500ペースカーや最高速アタックといったカルチャーまで、まるごと解説します。
目次
- 1 FRコルベット最後の頂点|ZR1(C7)誕生の物語
- 2 LT5の名を継ぐ者|755HPスーパーチャージドV8の作り方
- 3 ZR1(C7)は今いくら?新車価格を超えた「値上がり車」
- 4 当時の新車価格|「755HPが$119,995」という衝撃
- 5 グランツーリスモ7のZR1(C7)|スペックと入手方法
- 6 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 7 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 8 実車のZR1(C7)に触れる|専門店・ミュージアム
- 9 ZR1(C7)を見て楽しむ|インディ500・最高速・FRの幕引き
- 10 コルベット ZR1(C7)のよくある質問
- 11 ZR1(C7)は「FRコルベット最後の王」
- 12 歴代コルベットもチェック|C2・C3・C4 ZR-1・C8
FRコルベット最後の頂点|ZR1(C7)誕生の物語
7代目コルベット(C7型)は2014年に「スティングレイ」の名を復活させてデビューしました。その後、スポーツ性を高めたZ51パッケージ、グランドスポーツ、650HPのスーパーチャージド・モデルZ06と、段階的にラインナップを強化。そしてモデル末期の2017年11月、中東ドバイという異例の舞台でワールドプレミアされたのが、頂点に立つZR1でした。
発表時、シボレーはZR1を「史上最も速く、最もパワフルなコルベット」と紹介しました。実際、755HPという出力は当時の歴代コルベットで最強。0-60mph(約97km/h)加速2.85秒、1/4マイル10.6秒という加速性能も公式に確認されています。さらに同月末のロサンゼルスでは、ZR1として1970年以来となるコンバーチブルも世界初公開。クーペとオープン、2つのボディで「C7の集大成」が出揃いました。
外観でひときわ目を引くのが空力装備です。エアロパーツは、コルベットのGTレース活動を長年支えるプラット&ミラー・エンジニアリングと共同開発。リアウィングはボディではなくシャシーに直接マウントされる本格構造で、標準の「ローウィング」と、オプションのZTKパッケージに含まれる巨大なカーボン製「ハイウィング」の2種類が用意されました。ハイウィング仕様では最大950ポンド(約430kg)のダウンフォースを発生。ミシュランPilot Sport Cup 2タイヤや専用サスペンションと合わせ、サーキット特化の武装が選べたのです。
そしてZR1(C7)は、2019年モデルただ1年だけで生産を終えます。総生産台数は2,953台(クーペ2,441台・コンバーチブル512台)。翌2019年夏にはコルベットがC8型でミッドシップ化されたため、1953年の初代から66年続いた「フロントエンジンのコルベット」は、このZR1を最後の頂点として歴史の一区切りを迎えました。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| モデル名 | シボレー・コルベット ZR1(C7型・2019年モデル) |
| 発表 | 2017年11月(クーペ=ドバイ/コンバーチブル=ロサンゼルス) |
| 生産 | 2019年モデルのみ・総数2,953台(クーペ2,441+コンバーチブル512) |
| エンジン | LT5型 6.2L V8+スーパーチャージャー(Eaton製2.65L) |
| 最高出力 | 755HP(SAE認証・約765PS)/6,300rpm |
| 最大トルク | 715lb-ft(969Nm・約98.8kgf·m)/4,400rpm |
| 変速機 | 7速MT(標準)/8速AT(オプション) |
| 駆動方式 | FR(フロントエンジン・後輪駆動) |
| 0-60mph加速 | 2.85秒(GM公式) |
| 1/4マイル | 10.6秒@134mph(GM公式) |
| 最高速 | 往復平均212mph(約341km/h)・瞬間ベスト214.88mph(345.8km/h) |
| 車両重量 | 約1,615kg(3,560lbs) |
| 新車価格(米国) | クーペ$119,995/コンバーチブル$123,995 |
出典・参考:GM公式発表・GM公式生産統計(755HP/715lb-ft・0-60mph 2.85秒・生産2,953台の内訳)/Motor Authority・CorvetteBlogger・National Corvette Museum各記事(発表経緯・コンバーチブル1970年以来の設定・ZTKパッケージのダウンフォース950ポンド)。
ちなみに、当ブログにはハイフン付き時代の「シボレー・コルベット ZR-1(C4型)」を扱った記事も別途あります。あちらは英ロータス社が設計した自然吸気DOHCエンジンを積む1990年代の「キング・オブ・ザ・ヒル」。一方、本記事の主役であるC7型ZR1は、スーパーチャージャーで755HPを絞り出すまったく別の設計思想の一台です。名前は同じ「ZR1」系でも、エンジンも時代も物語も異なる別の車として楽しんでいただければと思います。表記の変遷を整理すると、C3(1970〜72年)=ZR-1、C4(1990〜95年)=ZR-1、C6(2009〜13年)=ZR1、C7(2019年)=ZR1。ハイフンの有無が、そのまま世代の見分け方になっています。
LT5の名を継ぐ者|755HPスーパーチャージドV8の作り方
ZR1の心臓部は、コード名LT5。C7型Z06に積まれた650HPのLT4型と同じ6.2L V8をベースにしながら、スーパーチャージャーをEaton製の2.65Lへと大容量化しています。これはLT4の過給機に対して容量52%増という大幅な拡大で、最大ブーストは約13.9psi(約0.96bar)。容量に余裕がある分だけ過給機の回転数を抑えられるため、発熱や吸気温度の上昇を抑えながら、高い過給圧を安定して維持できるようになりました。
もうひとつの技術的な見どころが、GM初採用のデュアルインジェクションです。燃焼室に直接燃料を吹く直噴を主としながら、高負荷域ではポート噴射が補助として加わる二段構え。大容量過給機が送り込む大量の空気に対して、燃料供給が追いつかなくなる事態を防ぐ仕組みです。この結果、LT5は755HP(SAE認証)/6,300rpm、最大トルク715lb-ft(969Nm)/4,400rpmという、当時の歴代コルベット最強の数値に到達しました。
そして「LT5」という名前そのものにも、物語が仕込まれています。もともとこの名は、1990年代のC4型ZR-1に積まれたDOHC自然吸気V8とまったく同じ。コルベットファンの間では、約四半世紀ぶりに復活したLT5の名は、初代LT5へのトリビュート(オマージュ)として受け止められています。しかも新しいLT5は、ボウリンググリーン工場内のパフォーマンス・ビルド・センターで手作業により組み立てられる特別なエンジン。「特別な手組みのエンジンを積む最強のZR1」という伝統が、名前とともに受け継がれたのです。
この巨大なエンジンを収めるため、ボンネットにも大胆な手法が使われました。カーボン製フードの中央には開口部があり、そこからエンジンに直付けされたスーパーチャージャーカバーが露出する「ヘイロー(光輪)フード」構造。アイドリング中はカバーがエンジンと一緒に微かに揺れる、いわば現代版シェイカーフードです。1960〜70年代のマッスルカーを知る世代には、たまらない演出です。
出典・参考:GM公式技術発表(LT5のスーパーチャージャー容量2.65L・LT4比52%増・GM初のデュアルインジェクション)/Motor Authority(LT5の名がC4型ZR-1のLT5へのトリビュートと受け止められている点・パフォーマンス・ビルド・センターでの手作業組立)/専門メディア各種(ヘイローフード構造)。
整理しておくと、「LT5」という型式名の車は2つ存在します。①C4型ZR-1(1990〜95年)の5.7L自然吸気DOHC・V8、②C7型ZR1(2019年)の6.2Lスーパーチャージド・V8です。両者に部品の互換性はなく、設計も別物。共通しているのは「その時代のコルベットの頂点に立つ、特別に組み立てられたエンジン」という役割だけです。中古情報や海外記事を読むときは、どちらのLT5を指しているか、年代とあわせて確認するのがおすすめです。
ZR1(C7)は今いくら?新車価格を超えた「値上がり車」
ZR1(C7)の中古相場で特筆すべきは、新車価格を上回る水準で取引されていることです。米国の中古車相場サイトclassic.comの集計では、C7型ZR1の平均取引価格は約18万6,657ドル(現在のレートで約3,020万円)。2024年の売買事例はおおむね18万〜25万ドル超のレンジで、走行821マイル(約1,300km)の極上個体が27万ドル(約4,370万円)で売れた例も報告されています。
値上がりの理由は明快です。①2019年モデルのみ・2,953台の限定生産、②ZR1として最後のMT(7速マニュアル)設定、③最後のフロントエンジン・フラッグシップという3つの「最後」が揃っているため。C8型がミッドシップ・AT専用になった今、「FR×V8×MTの最強コルベット」はC7型ZR1で打ち止めであり、コレクターズアイテムとしての評価が年々高まっています。
日本国内では、GMジャパンによる正規販売の記録は確認できず、流通の中心は並行輸入車です。アメ車専門店で店頭価格1,800万〜2,000万円程度の販売事例があり、国内在庫は常に数台あるかないかという希少さ。カーセンサー等の中古車サイトにもごく少数が掲載されることがありますが、出会えたらチャンスというレベルの車です。
- 米国相場:classic.com平均約18.7万ドル(現在のレートで約3,020万円)。2024年事例は18万〜25万ドル超のレンジ
- 極上個体:走行821マイルの個体が27万ドル(約4,370万円)で取引された例も
- 新車価格比:クーペ新車$119,995 → 平均相場が5割以上上回る「値上がり車」
- 日本国内:並行輸入中心。店頭価格1,800万〜2,000万円程度の事例(在庫は極少)
出典・参考:classic.com(C7 ZR1平均取引価格$186,657)/GM Authority 2025年1月記事(相場高騰・821マイル個体$270,000)/アメ車ワールド(日本国内店頭価格事例)。※為替は現在のレート(2026年7月時点・1ドル≒162円)で換算した目安です。
※相場は時期・状態・走行距離・仕様(MT/AT・ZTKの有無)で大きく変わります。オークション結果は個体差が非常に大きいため、あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・専門店で必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のZR1に」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。スポーツカー相場が高騰している今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
当時の新車価格|「755HPが$119,995」という衝撃
ZR1(C7)の米国での新車価格は、クーペ$119,995・コンバーチブル$123,995(いずれも輸送費込み・税別)。2019年当時のレート(1ドル≒109円)で換算すると、クーペで約1,310万円、コンバーチブルで約1,350万円という水準でした。755HPというスーパーカー級の性能を考えれば、同クラスの欧州勢の半額以下ともいえる強烈な価格設定で、「コルベットは性能あたりの価格で世界最強」という伝統をC7の最後まで貫いた形です。
日本には正規導入されなかったため、「日本での新車価格」は存在しません。当時国内で新車同様の個体を買う場合は並行輸入となり、輸送費・関税・登録費用が上乗せされて1,800万〜2,000万円程度が実勢でした。それでも同年代の755HP級スーパーカーと比べれば、依然として割安だったといえます。
出典・参考:GM公式発表・CarBuzz(クーペ$119,995/コンバーチブル$123,995)/アメ車ワールド(並行輸入の国内店頭価格事例)。※円換算は2019年当時の目安レート(1ドル≒109円)で算出した参考値です。
※当時の為替レートは時期により変動幅があり、本記事の円換算はあくまで目安です。並行輸入車の価格は仕様・時期・為替で大きく変わります。
グランツーリスモ7のZR1(C7)|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、「シボレー コルベット C7 ZR1 '19」という表記で収録されています。入手はブランドセントラルのシボレーから。実車が並行輸入で1,800万円超という現実を思えば、134,000Crという価格は「憧れへの最短ルート」です。
- PP値:648前後(パワー754HP・重量3,560lbs=約1,615kg)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- ゲーム内価格:134,000Cr
- 入手方法:ブランドセントラル(シボレー)で購入
乗り味は、まさに「トルクの怪物」。969Nmという最大トルクが4,400rpmで炸裂するため、立ち上がりでスロットルを踏みすぎると、あっという間にリアが流れます。まずはTCS(トラクションコントロール)を3前後に設定し、車の挙動に慣れてから少しずつ下げていくのがおすすめ。逆に直線は圧巻で、デイトナやスペシャルステージ・ルートXのような高速コースでは、345.8km/hをマークした実車さながらの伸びを体感できます。
コーナーでは、フロントに大排気量V8を積むFRらしく、しっかりブレーキで前荷重を作ってから曲げるのが基本。シャシーマウントのリアウィングが効く高速コーナーの安定感は、同クラスのアメリカンマッスルとは一線を画します。「暴力的な加速」と「意外な素直さ」の同居こそ、ZR1(C7)をGT7で走らせる醍醐味です。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・ゲーム内価格134,000Cr・入手先ブランドセントラル)/グランツーリスモ公式サイト収録車種一覧。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でZR1(C7)をさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。969Nmのトルクを右足でコントロールする緊張感が、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
スマホとのセット割で、毎月の料金がさらにお得になることもあります。
お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車ZR1(C7)を所有・維持する費用
ZR1(C7)は並行輸入のスーパーチャージド・スポーツです。
維持費は一般的な輸入スポーツカーよりさらに高めになりがちです(6L超の自動車税区分、専用部品の取り寄せ、前285/後335という特大タイヤ、専門ショップでの整備が前提になること等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(6.2L=6L超区分) | 約110,000円 |
| 任意保険(高額車両保険込み) | 約20〜60万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約10〜20万円 |
| 整備・部品(並行輸入・取り寄せ前提) | 約20〜60万円 |
| タイヤ(前285/30ZR19・後335/25ZR20級を年割り) | 約10〜30万円 |
| 駐車場・保管(防犯・屋内保管想定) | 約10〜50万円 |
| 燃料(ハイオク・大排気量過給) | 約20〜40万円 |
| 年間合計(目安) | 約100〜270万円 |
さらに、購入費が1,800万〜3,000万円級(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でZR1(C7)を「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 1,800〜3,000万円級 + 毎年 100〜270万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、969Nmのトルクを右足で抑え込む緊張感まで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のZR1を」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のZR1(C7)に触れる|専門店・ミュージアム
「2,953台の限定車なんて、本物を見る機会はないのでは」と思うかもしれませんが、日本国内でも出会える場所はあります。正規導入されなかった車だからこそ、扱っているのは筋金入りのアメ車専門店。実車のオーラは、ぜひ一度浴びてみてほしいところです。
🚗 日本で実車に会うなら|アメ車専門店の並行輸入在庫
日本国内のZR1(C7)は並行輸入車が中心で、アメ車専門店(TUCグループ・ガレージダイバンなど)が入庫・販売した実績があります。在庫は流動的なので、気になる方は各店の在庫情報をこまめにチェックするのがおすすめ。また、全国のアメ車イベントやコルベットオーナーの集まりでは、C7型の参加台数も多く、運が良ければZR1に出会えることもあります。
出典・参考:TUCグループ・ガレージダイバン各店の在庫・入庫情報(ZR1取扱事例)。※在庫状況は常に変動します。最新は各店公式でご確認ください。
🏛 本場で見るなら|ナショナル・コルベット・ミュージアム
米ケンタッキー州ボウリンググリーンのナショナル・コルベット・ミュージアムは、コルベット組立工場に隣接する聖地。同館はC7型ZR1を「Return of the King(王の帰還)」と題した記事で紹介しており、歴代ZR1系の展示・企画も折に触れて行われています。コルベット好きなら一生に一度は訪れたい場所です。なお、C4型ZR-1と博物館の深い縁については、当ブログのC4型ZR-1記事で詳しく紹介しています。
出典・参考:National Corvette Museum公式(「2019 Corvette ZR1: Return of the King」記事)。※展示内容は時期により変わります。訪問前に公式サイトでご確認ください。
ZR1(C7)を見て楽しむ|インディ500・最高速・FRの幕引き
🏁 2018年インディ500ペースカー|NBAスターが先導した755HP
ZR1(C7)のハイライトのひとつが、2018年5月27日開催の第102回インディアナポリス500で公式ペースカーを務めたことです。コルベットのインディ500ペースカー起用はシボレーの伝統ですが、この年のドライバーは異色でした。ステアリングを握ったのは、地元NBAチーム、インディアナ・ペイサーズのスターガードビクター・オラディポ。755HPのペースカーがNBA選手のドライブで33台を先導するという、モータースポーツとバスケの聖地インディアナらしい演出が話題を呼びました。
出典・参考:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ公式発表(2019 Corvette ZR1 to Pace 102nd Indianapolis 500)/RACER・National Corvette Museum各記事(ドライバー=ビクター・オラディポ)。
🏎 345.8km/hの最高速アタック|独パーペンブルクの記録
シボレーはZR1の最高速を実証するため、ドイツのパーペンブルク高速試験場で公式テストを実施しました。ルールは往復2本の平均値。追い風側で214.88mph(345.8km/h)、向かい風側で210.2mphを記録し、往復平均212mph(約341km/h)という数字を公式に打ち立てています。興味深いのは、この計測がダウンフォースの大きいハイウィングではなく、空気抵抗の少ない標準ローウィング仕様で行われたこと。「曲がるための翼」と「伸ばすための翼」を使い分ける、ZR1の二面性がよく表れたエピソードです。この模様は映像でも公開されており、755HPが346km/h近くまで到達する様子を視聴できます。
出典・参考:GM公式発表・Motor Authority・CarBuzz(パーペンブルクでの計測値214.88mph/210.2mph・往復平均212mph・ローウィング仕様での計測)。
👋 FRコルベットの幕引き|C8ミッドシップ化と「最後」の物語
ZR1(C7)を語るうえで欠かせないのが、「終わりの物語」としての側面です。2019年7月、シボレーは8代目コルベット(C8型)を発表。1953年の初代以来66年間守り続けたフロントエンジンを捨て、ミッドシップへと生まれ変わりました。つまりZR1(C7)は、FRコルベットの歴史そのものを締めくくる最強のフィナーレだったのです。2019年6月28日には、組立ラインを最後に降りたC7型(黒のZ06)がバレット・ジャクソンのチャリティオークションに掛けられ、270万ドル(当時レートで約2.9億円)で落札。売上は全額、殉職した消防士・軍人の家族を支援する基金に寄付されました。FRコルベットの幕引きは、アメリカらしい熱と善意に包まれていました。
ちなみに、ZR1の755HPという出力は、その後約6年にわたり歴代コルベット最強の座を守り続けました。この記録が塗り替えられたのは、2025年発表のC8型ZR1(1,064HP)の登場時。しかもC8型ZR1は騒音規制の関係で日本への正規導入が難しいと報じられており、「日本の路上で出会えるZR1」としては、C7型の価値はむしろ高まり続けているといえます。
出典・参考:The Drive・National Corvette Museum・Barrett-Jackson公式(最終生産C7の270万ドルチャリティ落札・2019年6月28日)/Response 2025年1月記事(C8型ZR1・1,064HP)/webCG(C8型ZR1の日本導入見通しに関する報道)。※最終生産車はZ06であり、ZR1ではない点もあわせて記しておきます。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でZR1(C7)を楽しむなら、モデルカーが充実しています。決定版はAUTOartの1/18スケール「シボレー コルベット(C7)ZR1」。ドアやボンネットが開閉するフルオープン構造で、ヘイローフードから覗くLT5エンジンまで再現されており、日本の正規代理店でも展開されています。手頃な価格帯ならMotormaxの1/24スケール「2019 コルベット C7 ZR1」(History of Corvetteシリーズ)が定番で、Amazon等で入手しやすいのが魅力です。
📖 もっと知りたい人へ(おすすめ書籍・記事)
ZR1(C7)について日本語で深掘りするなら、アメ車専門メディアの記事が充実しています。アメ車マガジン(amemaga.com)「コルベットに『ZR1』が帰ってくる」や、アメ車ワールドの2019年型ZR1試乗記では、実車の迫力あるレポートが読めます。また、コルベット70年の系譜を扱う洋書・ムック本では、C7型ZR1が「最後のFRフラッグシップ」として大きく取り上げられています。
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「この作品にZR1が出てるよ」「あのイベントで見たよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
コルベット ZR1(C7)のよくある質問
Q. コルベット ZR1(C7)とは、どんな車ですか?
A. シボレーが2019年モデルとして1年だけ生産した、C7型コルベットの最強グレードです。6.2LスーパーチャージドV8のLT5型エンジンで755HPを発揮し、生産台数は2,953台のみ。直後にコルベットはC8型でミッドシップ化されたため、「フロントエンジン・コルベット最後にして最強の一台」として知られています。
Q. ZR1(C7)のスペック(馬力・エンジン)は?
A. LT5型6.2L V8+Eaton製2.65Lスーパーチャージャーで、最高出力755HP(SAE認証・約765PS)/6,300rpm、最大トルク715lb-ft(969Nm)/4,400rpmです。変速機は7速MTが標準で8速ATも選択可。0-60mph加速2.85秒・1/4マイル10.6秒がGM公式値です。
Q. C4型のZR-1との違いは何ですか?
A. C4型ZR-1(1990〜95年)は英ロータス設計の5.7L自然吸気DOHC・V8を積むモデルで、表記はハイフン付きの「ZR-1」です。C7型ZR1(2019年)は6.2LスーパーチャージドのLT5型で755HP、表記はハイフンなし。エンジン名「LT5」はC4型へのオマージュとして同じ名が使われていますが、設計はまったくの別物です。
Q. ZR1(C7)の最高速はどれくらいですか?
A. ドイツ・パーペンブルク試験場での公式テストで、往復平均212mph(約341km/h)を記録しています。追い風側の瞬間ベストは214.88mph(345.8km/h)でした。計測は空気抵抗の少ない標準ローウィング仕様で行われています。
Q. ZR1(C7)の中古相場はいくらですか?
A. 米国では平均約18.7万ドル(現在のレートで約3,020万円)と、新車価格$119,995を大きく上回る水準で取引されています。日本国内は並行輸入が中心で、店頭価格1,800万〜2,000万円程度の事例があります。時期・仕様・個体で大きく変わるため、最新は各中古車ポータル・専門店でご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でZR1(C7)に乗れますか?
A. 乗れます。「シボレー コルベット C7 ZR1 '19」として収録されており、ブランドセントラル(シボレー)で134,000Crで購入できます(価格・収録内容はアップデートで変動します)。
ZR1(C7)は「FRコルベット最後の王」
シボレー・コルベット ZR1(C7)は、Eaton製2.65Lスーパーチャージャーと手組みのLT5型エンジンで755HPを叩き出し、345.8km/hの最高速アタックまでやってのけた、フロントエンジン・コルベット最後にして最強の一台です。2019年モデルのみ・2,953台という希少性、C4型から受け継いだ「LT5」の名、そしてインディ500ペースカーという檜舞台。1年という短い生産期間に、これほど濃い物語を詰め込んだ車はなかなかありません。
実車は米国平均で約18.7万ドルと新車価格を超える「値上がり車」になり、日本では並行輸入の希少個体を探すしかありませんが、グランツーリスモ7なら「シボレー コルベット C7 ZR1 '19」としてブランドセントラルに常時在庫あり。134,000Crで、969Nmのトルクを右足でねじ伏せるスリルを味わえます。まずはTCSを効かせて、少しずつ「王」との距離を縮めていくのがおすすめです。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、ZR1(C7)は"FR時代の最終回答"にふさわしい一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
歴代コルベットもチェック|C2・C3・C4 ZR-1・C8
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