TVR Tuscan Speed 6 '00【GT7/グランツーリスモ7】
古典的なスポーツカーの走りを現代に伝える個性的なクーペ
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TVR Tuscan Speed 6 '00の公式解説

創立者であるトレバー・ウィルキンソンの「Trevor」の子音にちなんだ社名をかかげるTVRは、英国に数多く存在するスペシャルモデルのビルダーとして操業を開始した。1958年に最初の生産車、グランチュラがデビュー。当時から特徴的なスタイリングを持つFRP製ボディに、VWやオースティン・ヒーレーといった既存の量産車のコンポーネンツを巧みに組み合わせて、高性能な走りを実現していた。

2000年に発売されたタスカンは、1960年代にサーキットを暴れまわった同名のスポーツカーの血統を現代にリバイバルさせたものだ。

とはいえ、スタイリングに初代モデルの面影はまったくない。デタッチャブルルーフを備えた2ドア・2シーターのクーペであり、曲面を多用し極めて個性的な、世界で最も過激なスタイリングを持つクルマの1つになった。

なまめかしく押し出しの強いスタイリングのため、ボディサイズは大きく感じられるが、全長4,235mm、全幅1,810mm、全高1,200mmと意外にコンパクト。ホイールベースも2,361mmと短い。

搭載されるエンジンは、自社開発した4L直列6気筒DOHC。「スピード6」というネーミングは、この6気筒エンジンに由来している。水冷式オイルクーラーを持つドライサンプ、空気の吸入量を気筒ごとにコントロールする6連スロットルなど、ほとんどレーシングエンジン並みのモディファイが施されている点が自慢だ。

そのアウトプットは最高出力365PS、最大トルク42.86kgfmと強力で、車重1,100kgという軽量ボディを暴力的なまでに加速させる。モダンな走り味とは縁遠いが、スポーツカーがもつ原初的な走りの楽しさを存分に味わえる1台だ。

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