Lamborghini Diablo GT '00の公式解説
1999年、ランボルギーニ ディアブロはヘッドライトを固定式にするなどのマイナーチェンジを実施。そして同年のジュネーブショーにおいて、歴代最強のロードゴーイング・ディアブロとなる限定バージョン、ディアブロ GTを発表した。
ディアブロ GTは、FIA-GT選手権用に開発されたディアブロGT2をベースに、ストリート走行に対応したデチューンとモディファイを加えたモデルである。
ディアブロ GT2に搭載されたものをベースとする6L V12エンジンは、575PSのパワーと64.3kgfmのトルクを発揮する。いっぽう、アウターパネルは一部を除きカーボンファイバーに換装するなどの改良で、同時代のディアブロ SVから40kgダウンの1,490kgまで軽量化。最高速は338km/hに達するなど、素晴らしい性能を獲得した。
また、大型化されたオイルクーラーを収める専用バンパースポイラーや、オイルクーラーからの熱気を放出するための巨大なエアアウトレットが設けられたボンネットのデザインにも、ディアブロ GTで培った経験がダイレクトに生かされている。つまり、すべてが「サーキット直系のディアブロ」といえるモデルなのだ。
生産は世界限定80台のみで、最後の80台目はランボルギーニ社内博物館に展示されている。