Ferrari F40 '92【GT7/グランツーリスモ7】
創業者エンツォ・フェラーリが手掛けた最後のロードカー
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Ferrari F40 '92の公式解説

1987年7月、フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリにより、1台のスペシャルモデルが発表された。同社の創業40周年を記念し製作されたモデル、F40である。そのコンセプトは「公道走行を許されたレーシングカー」。まさにエンツォ・フェラーリがフェラーリ社を創業した際に掲げた理念をそのまま具現化したクルマであった。

基本構造は1980年代におけるフェラーリのロードカー同様に鋼管パイプフレームで組まれたものだったが、内外装の各部には当時の最新軽量素材であったカーボンケブラーなどを積極的に採用。またパイプフレームとともにシャシーを形成するパネルにもケブラーとアルミハニカムの複合素材などが取り入れられた。これらはまさに当時のレーシングカー製作の手法そのものだった。

パワーユニットは3Lの排気量を持つ90度V型8気筒DOHCツインターボだ。これは1984年のジュネーブショーで発表されたグループBモデル、288GTOに搭載されたものをベースに排気量の拡大や最大ブースト圧の変更などチューンを加えたもので、288GTOの400PS/50.6kgfmを大きく上まわる485PS/58.80kgfmに達していた。最高時速は324km/hと発表され、これは当時の市販車としては世界最速であった。

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