Alfa Romeo GIULIA Sprint GT Veloce (105.36) '67の公式解説
1960年代から1970年代にかけて販売され、アルファロメオの大ヒット作となった初代ジュリア・シリーズ。シリーズがスタートした1962年当初は4ドアセダンのみだったが、翌1963年になるとクーペが追加される。その最初のモデルがSprint GTだ。
デザインを担当したのは、カロッツェリア・ベルトーネに在籍していた若かりし頃のジョルジェット・ジウジアーロ。なめらかなラインと穏やかな曲面で構成されたフォルム、ノーズの先端に設けられた段差が特徴的で、後年になってもファンが多い。
フロントに搭載されるパワーユニットは、直列4気筒1.6LのDOHC。106PSと14.2kgfmを発揮し、950kgの車体をトップスピード180km/hまで導いた。
このSprint GTを起点とするジュリア クーペは、運動性能に優れた小さく軽い車体とスポーツカー並みのエンジンを持つ、高性能クーペとして高い人気を得て、車名やディテールを変えながら1977年まで作られる長寿モデルとなった。