TOYOTA CELICA GT-Four (ST205) '94の公式解説
1993年10月、トヨタセリカは6代目へとフルチェンジした。この6代目からセリカは、未来的なスタイリングを持つFFスペシャルティというキャラクターを明確に打ち出すようになる。
6代目セリカ最大の特徴は、ついに3ナンバーボディを採用したことだ。全長4,435mm、全高1,305mmという数値は旧型とほぼ同じだが、1,750mmという全幅はセリカに新しいデザインの可能性をもたらした。具体的には先代のノッペリしたフォルムを捨て、より凹凸を強調したコークボトルラインを採用。フロントマスクも、無表情なリトラクタブルヘッドライトから表情豊かな丸目4灯式へと変更された。
エンジンは当初、2種類の2L直4DOHCのみ。180.1PSを発揮する3S-GE型と140.1PSを発生する3S-FE型である。サスペンションは伝統ある前後ストラットを継承。ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクであった。グレードは3S-FE搭載モデルがSS-Ⅰ、3S-GE搭載モデルがSS-Ⅱと呼ばれた。SS-Ⅰでは4WSが、SS-Ⅱでは新開発のスーパーストラットサスペンションが装着可能だった。
翌94年2月にはおなじみのWRCベースモデル、GT-Fourが投入された。今度のGT-Fourはアルミボンネットとパワーバルジ、リアスポイラーを標準装備しており、3S-GTE型2Lターボのパワーは255.1PSまで高められていた。この年にはコンバーチブルモデルもデビューしている。