
HONDA S2000(AP1)とは、1999年4月に本田技研工業創立50周年記念モデルとして発売された、FRオープン2シータースポーツカーです。搭載されるF20C型2.0L直列4気筒NA(自然吸気)エンジンは、市販車には稀な9,000rpmという超高回転を許容し、最高出力250PSを実現。1L=125PSという当時世界最高峰クラスの高出力密度を誇りながら、専用設計のハイXボーンフレームと6速MTで「操る楽しさ」に徹底的にこだわった一台です。
この記事では、S2000誕生の背景・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そして「じゃじゃ馬」と称されたハンドリング特性やSシリーズの系譜まで、まるごと解説します。
創立50周年記念モデル|S2000誕生の物語
ホンダのスポーツカーの歴史は、1962年に本田宗一郎氏の提案で試作された幻の1台「S360」から始まります。市販には至らなかったものの、翌1963年には「S500」が発売され、これがホンダ初の量産四輪車となりました。以降、1964年の「S600」、1966年の「S800」へと進化を重ね、いずれも軽量ボディに高回転エンジンを搭載する「操る楽しさ」重視の系譜として、多くのファンに愛されます。しかしS800は1970年5月に生産を終了し、以降ホンダの四輪ラインナップから本格スポーツカーの灯は長らく消えていました。
それから約28年の時を経た1999年4月15日、本田技研工業の創立50周年を記念して発売されたのがS2000です。名前は「S」の系譜と、当時の排気量(1,997cc≒2,000cc)を組み合わせたもの。S800の生産終了から実に約28年ぶりとなる、本格的なFR駆動オープン2シーターの復活でした。
S2000は「スポーツカーとしての運動性能を突き詰める」という一点に、開発のすべてが注がれた車です。エンジン・ボディ・トランスミッション、そのどれもが専用設計。既存の量産車からの流用を最小限に抑え、ゼロから「走りの楽しさ」だけを追求してつくられました。当時のホンダにとって、これは単なる新型車ではなく「創業の原点にあったスポーツカー魂を、もう一度形にする」という一大プロジェクトだったのです。
出典・参考:Wikipedia「ホンダ・S2000」/CARPRIME(Sシリーズの系譜解説)/Motor-Fan「ホンダ50周年記念『S2000』」/くるまのニュース「ホンダ創業50周年記念として登場した名車『S2000』」/qsha-oh.com「オープン2シーターとして人気のホンダ S2000」。
※S800生産終了(1970年)からS2000発売(1999年)までの年数は、メディアによって「28年」「29年」の表記ブレがあります。本記事では暦年の差分として「約28年」を採用しています。
F20C型エンジン|9,000rpm・250PSの高回転自然吸気
S2000の心臓部は、F20C型2.0L直列4気筒DOHC・VTECエンジンです。排気量はわずか1,997ccながら、市販車としては異例の9,000rpmという許容回転数を実現し、NA(自然吸気)でありながら最高出力250PS/8,300rpmを発揮しました。単純計算で1L=125PSに達し、これは当時の量産NAエンジンとしては世界最高峰クラスの高出力密度です。
最大トルクは約22.2kgf・m/7,500rpmと、トルクの発生ポイントも高回転域に寄せられているのが特徴です。低回転域ではやや大人しい特性ながら、VTECの切り替わりポイントを超えたところから一気に吹け上がる感覚は、当時の試乗記でも「別のエンジンに変わったかのよう」と評されるほど。この「高回転で本領を発揮する」というキャラクターづけは、ホンダのVTEC思想を最も先鋭化させた形とも言えます。
ボディはハイXボーンフレームと呼ばれる、オープンカーでありながら高い剛性を確保する専用構造を採用。クローズドボディ同等以上の剛性を狙い、オープン特有のボディのヨレを最小限に抑えています。組み合わされる6速MTも専用設計で、シフトフィールと軽量化を両立するため、独自の2軸減速機構が組み込まれていました。低燃費性能も謳われており、10・15モードで12.4km/Lという当時としては悪くない数値を記録しています。
| 項目 | スペック(AP1・前期型) |
|---|---|
| 発売時期 | 1999年4月15日 |
| エンジン型式 | F20C型 2.0L 直列4気筒DOHC VTEC |
| 排気量 | 1,997cc |
| 最高出力 | 250PS/8,300rpm |
| 最大トルク | 約22.2kgf・m/7,500rpm |
| 許容回転数 | 9,000rpm |
| 燃費(10・15モード) | 12.4km/L |
| トランスミッション | 専用設計6速MT |
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
| ボディ構造 | ハイXボーンフレーム(専用オープンボディ) |
出典・参考:ホンダ公式ファクトブック「S2000 typeV」ページ/既存記事本文(社内一次資料ベース)/各種カタログ・専門メディア(F20C型のスペック・9,000rpm許容回転数の記述)。
「じゃじゃ馬」と呼ばれた理由|FRオープンの本気の設計
S2000、特に初期のAP1モデルは「じゃじゃ馬」と称されることがある車です。国内の試乗記や中古車の口コミでは、ハンドリングが「クイック」「ピーキー」と表現され、雨天時や中速域でのブレーキング・アクセルオフのタイミングでリアが唐突に流れる特性がある、と指摘する声が複数見られます。ドリフトを楽しむための車というより、集中力を要求される「本気のスポーツ走行」向けの性格だと評されることが多いようです。
この特性は、決して「欠陥」ではありません。むしろ、走りの楽しさを最優先に振り切った専用設計の裏返しとも言えます。快適性や扱いやすさのための電子制御に頼らず、ドライバーの入力に忠実に反応する。そういう意味で「本物のスポーツカー」としての評価も同時に高く、真剣に向き合うドライバーには絶大な支持を受けてきました。2000年7月には、車速と舵角に応じてギア比を可変させるステアリング機構VGS(バリアブル・ギア・レシオ・ステアリング)を搭載する「Type V」が追加設定され、扱いやすさの面でも選択肢が広がっています。
2007年には空力とサスペンションを見直し、ワインディング走行の楽しさをさらに追求した「Type S」も追加されました。いずれも「操る楽しさ」という開発コンセプトの根幹は変わらず、乗り手のレベルや好みに応じて選べるバリエーションが用意されていた点が、S2000というモデルの奥行きを物語っています。
出典・参考:mistake-car.com「ホンダ・S2000試乗/辛口評価と評論」/カーセンサーnet中古車口コミ・評価/carview知恵袋「S2000のリアの挙動について」/JAF Mate Online「ホンダ・S2000(AP1型)」。※ハンドリング評は個体差・整備状態・タイヤ・気象条件で大きく変わるため、あくまで一般的な評として紹介しています。
AP1とAP2の違い|前期・後期で何が変わったのか
S2000は1999年4月の発売から2009年まで、約10年にわたって生産されました。この間、大きく分けてAP1(前期型・1999年4月〜2005年11月)とAP2(後期型・2005年11月〜2009年9月/10月)の2世代に分かれます。この記事で扱っている「AP1」は、まさに初代・オリジナルのS2000です。
AP1とAP2の最大の違いはエンジンそのものです。AP1のF20C型は排気量1,997cc・最高出力250PS/8,300rpm・許容回転数9,000rpmという、超高回転型のセッティング。対してAP2に搭載されたF22C型は排気量2,156ccへ拡大された一方、最高出力は242PS/7,800rpm、許容回転数は8,000rpmへと引き下げられ、その代わりに低中速域のトルクが向上する方向にキャラクターが変更されています。「高回転をとにかく回して楽しむ」AP1に対し、「実用域のトルクを厚くして扱いやすくした」のがAP2、というイメージです。
スロットル機構も、AP1のワイヤー式に対し、AP2では電気信号でアクセル開度を読み取るドライブ・バイ・ワイヤ(DBW)方式へ変更され、より繊細なアクセルフィーリングが実現されました。足回りもAP2ではソフト方向に振られており、「じゃじゃ馬」と評されがちなAP1特有の鋭さは、AP2でいくぶん和らげられています。なお、AP1の中でも2003年10月には内部でのマイナーチェンジがあり、フロントバンパー左右で独立していたダクトが中央開口部にまとめられ、ボディ剛性強化と足回りのソフト化が図られています。
| 項目 | AP1(前期・本記事の主役) | AP2(後期) |
|---|---|---|
| 販売期間 | 1999年4月〜2005年11月 | 2005年11月〜2009年 |
| エンジン | F20C型 2.0L(1,997cc) | F22C型 2.2L(2,156cc) |
| 最高出力 | 250PS/8,300rpm | 242PS/7,800rpm |
| 許容回転数 | 9,000rpm | 8,000rpm |
| スロットル | ワイヤー式 | ドライブ・バイ・ワイヤ(DBW) |
| 足回りの傾向 | ハード寄り(VGS付Type Vは2000年7月追加) | ソフト化 |
出典・参考:Wikipedia「ホンダ・S2000」/HMR HONDA「S2000のモデルを知りたければ必読!!」/everydaysilvia.com「S2000のAP1とAP2の違いを徹底解説」/nextage.jp「S2000を買うならどれがおすすめ?」。
※本記事はAP1(1999年〜)を主題とした解説です。AP2固有の詳しいスペック・中古相場については、別途機会があれば記事化を検討します。
S2000(AP1)は今いくら?北米「25年ルール」で高騰中
S2000(AP1)は発売から四半世紀以上が経過した今も、根強い人気を誇っています。グーネットの中古車情報では、AP1のみの車両価格帯がおよそ185万円〜798万円という幅広いレンジで掲載されており、状態・走行距離・グレードによって価格差が非常に大きいのが特徴です。
買取相場の目安としては、走行距離別に以下のようなレンジが示されています(2026年時点の一情報源によるもので、時期・状態で変動します)。
- 走行0〜3万km:約500〜550万円
- 走行3〜6万km:約400〜500万円
- 走行6〜10万km:約300〜400万円
- 走行10〜15万km:約250〜300万円
- 走行15万km以上:約200〜250万円
相場上昇の大きな要因として指摘されているのが、米国の「25年ルール」です。米国では製造から25年を経過した車両は、排ガス・安全基準の適合を問わず正規に輸入できるようになります。1999年式のS2000は2024年からこのルールの対象となり、独特のVTECサウンドを愛する北米のJDM(Japanese Domestic Market)ファンが積極的に買い付けているとされ、この需要が国内相場を押し上げる一因になっていると言われています。10万kmを超えると「オーバーホール時期」と見なされ査定にブレーキがかかりやすいこと、ホワイトが人気色であること、整備記録がしっかり残っている個体はプラス評価となることも、相場を左右する要素として挙げられています。
出典・参考:グーネット中古車情報(AP1価格帯)/HMR HONDA「ホンダS2000の買取相場・査定相場」(走行距離別レンジ・25年ルールの影響)/価格.com中古車検索。
※中古相場は時期・状態・走行距離・個体のヒストリーで大きく変動します。最新の価格・在庫は各中古車ポータルで必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のS2000に」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。旧車相場が上向いている今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7のS2000|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、S2000が「Honda S2000 '99」として収録されています。ゲーム内データベース(kudosprime.com)によれば、以下のようなスペックです。
- PP値:480.68(パワー242HP・重量2,734lbs=約1,240kg)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- 0-400m:14.13秒/0-1000m:25.61秒
- 入手方法:中古車ディーラーで随時入手可能
実車カタログスペックの最高出力250PSに対し、GT7内では242HPというデータが確認できます。これはゲーム側の計測・換算方法によるもので、実車と厳密に一致しない場合がある点にご留意ください。とはいえPP480程度という数値は、ノーマル状態でも十分に扱いやすく、それでいて9,000rpmまで気持ちよく回るNAエンジンのフィーリングは、ゲーム内でもしっかり再現されています。ライトチューンでPP500を超えられる伸びしろの大きさも、S2000の隠れた魅力の一つです。
出典・参考:kudosprime.com(GT7非公式データベース・PP値480.68、パワー242HP、重量2,734lbs)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でS2000をさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。高回転域まで気持ちよく吹け上がるNAエンジン+FRを操る楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
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※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車S2000(AP1)を所有・維持する費用
S2000(AP1)は1999年デビューの旧車で、13年超の自動車税重課対象です。
高回転域まで使うエンジン特性上、消耗品交換のサイクルが早めになりやすく、オープンボディ特有の幌・シール類のメンテも必要です。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(2.0L級・13年超の重課) | 約45,000円 |
| 任意保険(旧車・スポーツカー料率) | 約8〜18万円 |
| 車検(2年分を1年換算) | 約8〜15万円 |
| 整備・部品(高回転エンジン消耗品・幌交換等) | 約15〜40万円 |
| 駐車場・保管 | 約6〜24万円 |
| 燃料・消耗品 | 約12〜20万円 |
| 年間合計(目安) | 約54〜150万円 |
さらに、購入費が200万〜550万円程度(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でS2000を「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 200〜550万円 + 毎年 54〜150万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、9,000rpmまで駆け上がるNAエンジンのフィーリングまで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のS2000を」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のS2000に触れる|レンタカー・ミーティング
「もう四半世紀前の車、乗れる機会なんてないのでは」と思うかもしれませんが、S2000は今でも比較的タマ数が多く、実際に触れる機会が残っています。
近年は旧車・スポーツカー専門のレンタカーサービスが各地に増えており、S2000が扱われていることもあります。取り扱い状況・料金・保険条件は店舗やサービスによって異なるため、興味のある方は各社の公式サイトや店舗へ直接お問い合わせください。また、ホンダ車のオーナーズクラブや、S2000オーナー同士が交流するミーティング・イベントも各地で開催されており、SNSや専門フォーラムで情報を探すと、実際にオーナーの生の声を聞ける機会に出会えることがあります。
※レンタカーの取り扱い状況・料金・イベント開催情報は変動します。最新は各サービス・主催の公式情報でご確認ください。
S2000を見て楽しむ|モータースポーツ・映像・グッズ
S2000は、その運動性能の高さから、国内外のクラブマンレースやワンメイクレースのベース車両として長年親しまれてきました。ホンダ系のイベントやサーキット走行会では定番の存在で、オーナー自身がサーキット走行を楽しむ様子も各地でよく見られます。また、ホンダのブランドヘリテージとしても大切にされている車種で、ホンダコレクションホールをはじめとする展示施設で目にする機会もあります。
手元でS2000を楽しみたい方には、プラモデルやミニカーといったモデルカーもおすすめです。スケールモデルの定番メーカーから、AP1型S2000を再現したキットやミニカーが発売されており、実車を眺めながら細部のディテールを楽しむことができます。書籍では、当時のホンダのスポーツカー開発を扱った専門誌のバックナンバーや、Sシリーズの系譜を扱ったムック本などが参考になります。
「他にもこの車がこのイベントに出てるよ」「あの作品にも登場してるよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
📖 この車が登場する漫画『湾岸MIDNIGHT』(全42巻)
S2000は、漫画『湾岸MIDNIGHT』に登場するマシンのひとつです(作中はAP2型)。首都高を舞台にした楠みちはるの名作を、全42巻でまとめ読みできます。
📖 この車が登場する漫画『オーバーレブ!』(全31巻)
S2000(AP1)は、『オーバーレブ!』でハルが駆るマシンとして描かれます。走り屋青春譚の名作を、全31巻でまとめ読みできます。
HONDA S2000(AP1)のよくある質問
Q. HONDA S2000(AP1)とは、どんな車ですか?
A. 1999年4月に本田技研工業創立50周年記念モデルとして発売された、FRオープン2シーターのスポーツカーです。S500・S600・S800と続いたホンダのSシリーズの系譜を、約28年ぶりに復活させたモデルにあたります。
Q. S2000(AP1)のスペック(馬力・排気量)は?
A. F20C型2.0L直列4気筒DOHC・VTECエンジンを搭載し、最高出力250PS/8,300rpm、許容回転数9,000rpmという、当時の量産NAエンジンとしては世界最高峰クラスの高出力密度(1L=125PS)を実現しています。
Q. AP1とAP2の違いは何ですか?
A. AP1(1999年〜2005年)はF20C型2.0L・250PS・許容回転数9,000rpm。AP2(2005年〜2009年)はF22C型2.2Lへ拡大され242PS・許容回転数8,000rpmと、低中速トルク重視の特性に変更されています。スロットルもワイヤー式からドライブ・バイ・ワイヤへ変更され、足回りもソフト化されました。
Q. S2000は本当に「じゃじゃ馬」なんですか?
A. 試乗記や口コミでは、特に前期型についてハンドリングが「クイック」「ピーキー」と表現され、雨天時などにリアが唐突に流れることがある、との指摘が複数見られます。ただし個体・整備状態・タイヤ・気象条件で体感は大きく変わるため、断定的な評価ではなく「そう言われることがある」という参考情報としてご覧ください。
Q. S2000(AP1)の中古相場はいくらですか?
A. グーネットの掲載情報ではおよそ185万〜798万円のレンジです。走行距離別の買取相場目安は、0〜3万kmで500〜550万円、15万km以上で200〜250万円程度とされます(時期・状態で変動)。米国「25年ルール」による輸出解禁も相場上昇の一因とされています。最新は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でS2000に乗れますか?
A. 乗れます。「Honda S2000 '99」として収録されており、中古車ディーラーで随時入手可能です(PP値・入手条件はアップデートで変動します)。
S2000は「Sの系譜」を受け継いだ、操る楽しさの結晶
HONDA S2000(AP1)は、S500・S600・S800と続いたホンダのスポーツカーの系譜を、創立50周年という節目に約28年ぶりに復活させた一台です。F20C型2.0L NAエンジンで9,000rpm・250PSという当時世界最高峰クラスの高回転高出力を実現しながら、専用ボディと6速MTで「操る楽しさ」に徹底的にこだわり抜きました。「じゃじゃ馬」と称されるほどの鋭いハンドリングも、決して欠点ではなく、走りに真剣に向き合うドライバーへの本気の応答なのです。
実車は四半世紀を経た今も根強い人気を誇り、米国「25年ルール」の輸出解禁も追い風となって相場は上向いていますが、グランツーリスモ7なら「Honda S2000 '99」としてそのまま収録されており、維持費を気にせず9,000rpmの世界を何度でも体験できます。ハンコンで走らせれば、あの独特の吹け上がりとFRらしいレスポンスの良さを、かなりリアルに味わえるはずです。
ゲームで惚れて、いつか本物のS2000を。その入り口として、この一台は「Sの系譜」を語り継ぐにふさわしい存在です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
ホンダ・スポーツ系譜もチェック
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