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メルセデスAMG GT ブラックシリーズ(Mercedes-AMG GT Black Series)とは、2020年7月に発表されたAMG GT(C190系)の頂点モデルで、AMGが「最強の称号」として送り出すBlack Series第6弾。4.0L V8ツインターボをAMG市販車で初めてフラットプレーンクランク化したM178 LS2型エンジンで730PS/800Nmを発揮し、2020年11月にはニュルブルクリンク北コースで6分43秒616という、当時の量産車最速ラップを打ち立てた一台です。台数限定ではなく約1年間の期間限定生産で、世界に約1,700台、日本への導入はわずか53台でした。
この記事では、ブラックシリーズの系譜・エンジンの秘密・ニュル記録の舞台裏・中古相場から、GT7での乗り方、F1セーフティカーとしての活躍まで、まるごと解説します。
目次
- 1 AMG GTの頂点|“Black Series”という最強の称号
- 2 Black Seriesの系譜|F1セーフティカーから始まった6代の物語
- 3 フラットプレーンの心臓|M178 LS2型V8の秘密
- 4 6分43秒616|ニュルブルクリンク量産車記録の舞台裏
- 5 ブラックシリーズは今いくら?新車価格超えのプレミア相場
- 6 当時の新車価格|911 GT2 RSより高いAMG
- 7 グランツーリスモ7のブラックシリーズ|スペックと入手方法
- 8 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 9 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 10 実車のブラックシリーズに触れる|F1・展示・販売店
- 11 ブラックシリーズを見て楽しむ|記録映像・職人の銘板・グッズ
- 12 AMG GTブラックシリーズのよくある質問
- 13 ブラックシリーズは「最強のAMG」を名乗る資格を証明した一台
- 14 AMGファミリー・ライバルもチェック
AMG GTの頂点|“Black Series”という最強の称号
メルセデスAMG GT(C190系)は2014年デビュー。ガルウイングのSLS AMGに続く、AMG自社開発スポーツカーの第2弾です。フロントミッドに4.0L V8ツインターボを積み、トランスアクスルで前後重量配分を整えたFRピュアスポーツです。無印のGT(462PS)から、GT S(510PS)、GT C(557PS)、そしてサーキット指向のGT R(585PS)へと段階的に強化されてきましたが、2020年7月9日、その全てを過去にする頂点モデルがオンラインでワールドプレミアされました。それがAMG GT Black Seriesです。
Black Series(ブラックシリーズ)とは、メルセデスAMGがモータースポーツで培った技術を市販モデルへ可能な限り注ぎ込んだ、AMGラインナップ最強のグレードに与えられる称号。2006年のSLK55 AMGブラックシリーズから数えて、AMG GTブラックシリーズは6代目にあたります。そして730PSという出力は、発表時点で歴代Black Series最強。「AMGの頂点の、そのまた頂点」という立ち位置です。
見た目のハイライトは、レーシングカーそのものの空力装備です。フロントには手動2段階調整(ストリート/レース)のカーボンスプリッター、ボンネットは大きな排気口を2つ備えたカーボン製。リアには大小2枚のブレードで構成される2段式カーボンウィングがそびえ、上段ブレードには電動で20度可変するアクティブフラップまで組み込まれています。ボタン操作で寝かせて直線スピード優先にも、オートで車任せにもできる、まるでF1のDRSのような仕掛けです。ダブルディフューザーやホイールアーチのベンチレーターも合わせ、発生するダウンフォースは250km/h走行時に400kg超。大人5〜6人分の重さで路面に押し付けられる計算になります。
シャシーも徹底しています。調整式コイルオーバー+AMG RIDE CONTROL適応ダンパーに、キャンバー角とスタビライザーまで調整可能。前後サスペンションアームは鍛造アルミ、ブレーキはカーボンセラミック、プロペラシャフトとトルクチューブ(わずか13.9kg・アルミ比40%軽量)はカーボン製。タイヤはこの車のために開発されたミシュラン・パイロットスポーツ カップ2 Rを標準装着します。0-100km/h加速3.2秒・最高速325km/hというカタログ値以上に、「サーキットで速く走るための道具」として仕立てられているのが分かります。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 車名・型式 | Mercedes-AMG GT Black Series(C190系) |
| 発表 | 2020年7月9日(オンラインワールドプレミア) |
| 生産 | 約1年間の期間限定生産・約1,700台(台数限定ではない) |
| 日本導入 | 53台 |
| エンジン | M178 LS2型 4.0L V8ツインターボ(フラットプレーンクランク・ドライサンプ) |
| 最高出力 | 730PS(537kW)/6,700-6,900rpm |
| 最大トルク | 800Nm(81.6kgf·m)/2,000-6,000rpm |
| 許容回転数 | 7,200rpm |
| トランスミッション | AMG SPEEDSHIFT DCT 7G(7速DCT・トランスアクスル) |
| 0-100km/h加速 | 3.2秒 |
| 0-200km/h加速 | 9秒未満 |
| 最高速度 | 325km/h |
| 乾燥重量 | 1,540kg |
| ダウンフォース | 250km/h走行時に400kg超 |
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
| タイヤ | ミシュラン パイロットスポーツ カップ2 R(専用開発) |
出典・参考:Mercedes-AMG公式発表(2020年7月9日ワールドプレミア)/paultan.org(公式プレス情報の詳報・エアロ、シャシー、駆動系の各数値)/AUTO BILD JAPAN(乾燥重量1,540kg・性能値)/motor1.com(メルセデス広報「約1年間の期間限定生産・台数限定ではない」コメント、約1,700台)。
ちなみに当ブログには、兄弟モデルのAMG GT R(2017年)とAMG GT S(2015年)の記事も別途あります。同じC190系でも性格はかなり違うので、AMG GTファミリーを見比べたい方は記事末のカードからどうぞ。
Black Seriesの系譜|F1セーフティカーから始まった6代の物語
Black Seriesの物語の始まりは、意外にも「売り物ではない車」でした。メルセデスAMG自身が系譜の原点に挙げるのは、2004〜2005年にF1の公式セーフティカーを務めたSLK55 AMG。F1の先導役として過激に仕立てられたこの車の思想を市販車に落とし込み、2006年に第1弾SLK55 AMGブラックシリーズ(5.5L NA V8・約400PS)が誕生します。コンパクトなオープン2シーターのSLKに固定式カーボンルーフとワイドフェンダーを与えた、いま見ても相当に尖った一台でした。
以降のBlack Seriesは、いずれも「ベース車の最強版」として不定期に投入されてきました。歴代モデルを並べると、その進化がよく分かります。
- ① SLK55 AMGブラックシリーズ(2006年):5.5L NA V8・約400PS。記念すべき第1弾
- ② CLK63 AMGブラックシリーズ(2007年):6.2L NA V8(M156型)・約500hp。F1セーフティカー由来の人気モデル
- ③ SL65 AMGブラックシリーズ(2008年):6.0L V12ツインターボ・661hp。歴代唯一のV12搭載で350台生産
- ④ C63 AMGブラックシリーズ(2012年):6.2L NA V8・510hp・800台。セダン系ベースの人気作
- ⑤ SLS AMGブラックシリーズ(2013年):ガルウイングのSLS AMGをベースにした6.2L NA V8の高回転仕様
- ⑥ AMG GTブラックシリーズ(2020年):730PS・約1,700台。歴代最強にして最多生産
面白いのは、Black Seriesが「限定◯台」という売り方を必ずしもしてこなかったことです。AMG GTブラックシリーズも、メルセデスの広報が「約1年間の期間限定生産であり、台数を限定したモデルではない」と明言しています。結果として世界で約1,700台が生産されましたが、これは歴代Black Seriesでは最多。それでもフェラーリやランボルギーニの限定モデルと比べれば十分に希少で、日本に割り当てられたのはわずか53台でした。
出典・参考:Mercedes-AMG公式「Black Series History」(2004-05年SLK55 AMG F1セーフティカーを系譜の起点とする解説)/CarBuzz・Robb Report・TopSpeed各誌(歴代6モデルのスペック・生産数。SLK55は約120台、CLK63は500〜800台と情報源により幅があるため本記事では断定を避けています)/motor1.com(AMG GTブラックシリーズ約1,700台・期間限定生産)。
フラットプレーンの心臓|M178 LS2型V8の秘密
ブラックシリーズの心臓部は、型式名M178 LS2。ベースは他のAMG GTと同じ4.0L V8ツインターボ(M178型)ですが、中身は別物と言っていい徹底改修を受けています。最大のトピックが、AMGの市販モデルとして初めて採用されたフラットプレーンクランクシャフトです。
一般的なV8(クロスプレーン)はクランクピンが90度ずつずれた十字型で、重厚なドロドロというV8サウンドと低速トルクに優れる一方、排気が左右バンクで不等間隔になるため、高回転でのレスポンスには限界があります。フラットプレーンはクランクピンを180度の平面上に配置し、点火が左右バンクで交互に規則正しく起こるのが特徴(ブラックシリーズの点火順序は1-8-2-7-4-5-3-6)。排気干渉が減ってターボへ排気エネルギーを効率よく届けられるうえ、クランクのカウンターウェイトを軽くできるので、回転の立ち上がりが鋭くなるのです。フェラーリやマクラーレンの高回転V8が採用してきた、いわば「レーシングエンジンの流儀」です。
ターボチャージャーも新設計です。コンプレッサーホイールを大型化した新しいツインターボは、毎時1,100kgもの空気をエンジンに送り込みます(GT Rは毎時900kg)。排気マニホールドをVバンクの内側に置く「ホットインサイドV」レイアウトとドライサンプ潤滑はM178譲りのまま、許容回転数はGT Rの7,000rpmから7,200rpmへ引き上げ。こうして730PS/6,700-6,900rpm、800Nm/2,000-6,000rpmという、当時のAMG史上最強の市販V8が完成しました。
受け止める駆動系も強化されています。7速のAMG SPEEDSHIFT DCT 7Gは冷却を強化して800Nmに対応し、リアに搭載するトランスアクスル方式はそのまま。エンジンとミッションを結ぶトルクチューブはカーボン製でわずか13.9kg(アルミ製比で約40%軽量)、プロペラシャフトもカーボン製です。「パワーを上げた分、パワーを支える骨格も軽く強く」という、レーシングカーの作法が貫かれています。
出典・参考:paultan.org(公式プレス情報の詳報・フラットプレーンクランク、点火順序1-8-2-7-4-5-3-6、毎時1,100kgの吸入空気量、カーボントルクチューブ13.9kg)/Wikipedia「Mercedes-AMG GT」「Mercedes-Benz M176/M177/M178 engine」(M178 LS2の諸元・許容回転数7,200rpm)。
6分43秒616|ニュルブルクリンク量産車記録の舞台裏
2020年11月4日、ドイツ・ニュルブルクリンク北コース(ノルトシュライフェ)。メルセデスAMGのGT3レーサー、マロ・エンゲルが駆るAMG GTブラックシリーズは、伝統的な計測区間(20.6km)を6分43秒616で駆け抜けました。これは当時の量産車(シリーズプロダクションカー)最速ラップ。従来の記録保持者だったランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ(2018年・6分44秒97)を1.354秒更新する快挙で、タイムは公証人の立ち会いのもと認証されています。あわせて、近年併記されるようになったフルラップ(20.832km)でも6分48秒047を記録しました。
注目したいのは、この記録が「特別仕様の記録用車両」ではなく、市販状態の車両で樹立されたことです。使われたのは標準装着のミシュラン・パイロットスポーツ カップ2 R。エアロとサスペンションはアタック用にセッティングされていますが、それは市販車がもともと備える調整幅(スプリッターのレースポジション、ウィング角、コイルオーバーの調整など)の範囲。つまり、理屈のうえではオーナーが買ったままの車で再現できるセッティングなのです。2段ウィングのアクティブフラップと400kg超のダウンフォースが、高速セクションでの安定感に効いたと伝えられています。
出典・参考:Carscoops・CarBuzz(2020年11月4日・マロ・エンゲル・6分43秒616/アヴェンタドールSVJ比1.354秒更新・公証人認証)/Porsche Newsroom(後述の自社記録発表内で「AMG GT Black Seriesが20.6km区間で6:43.616」と明記=ライバル社側からの裏付け)。
ブラックシリーズの天下は、約7ヶ月でした。2021年6月14日、ポルシェが911 GT2 RS+マンタイ・パフォーマンスキット装着車で6分38秒835(20.6km区間)を記録し、タイムの上では上回ります。ただしこちらは後付けのパフォーマンスキットを装着した車両で、「素の量産状態」の記録とみなすかどうかは、当時からファンやメディアの間で見方が分かれてきました(ポルシェはキットが正規販売品であることを根拠に「公道認可の量産車記録」としています)。その後、2022年10月にメルセデスAMG ONE(F1由来のパワートレインを積む275台限定ハイパーカー)が6分35秒183を樹立し、2024年9月23日には同じマロ・エンゲルのドライブで6分29秒090まで短縮。量産車として初めて6分30秒の壁を破りました。
つまり整理すると、「量産車のニュル最速」の系譜は、アヴェンタドールSVJ → AMG GTブラックシリーズ →(キット装着車の扱いに議論はあるものの)マンタイ仕様GT2 RS → AMG ONEと受け継がれ、現在もメルセデスAMGがその頂点にいます。なお「量産車記録」という区分自体、少量生産メーカーの車両をどう扱うかなどで統一された定義があるわけではなく、各メーカーの公表値をベースに語られるのが実情です。ブラックシリーズの6分43秒616は「2020年11月時点の量産車最速」として、いまもニュル史に刻まれた金字塔です。
出典・参考:Porsche Newsroom公式(2021年6月14日・ラース・ケルン・6:38.835/20.6km、6:43.300/20.832km)/Mercedes-Benz USA公式リリース(AMG ONE・2022年10月6:35.183→2024年9月23日6:29.090・マロ・エンゲル)/Top Gear・Carscoops(AMG ONE記録の報道)。※ラップ記録の「量産車」区分は計測区間・車両状態の扱いが情報源により異なります。
ブラックシリーズは今いくら?新車価格超えのプレミア相場
AMG GTブラックシリーズの中古相場は、新車価格を上回るプレミア状態が続いています。世界の取引データを集計するclassic.comによると、掲載されている取引の平均はおよそ45.7万ドル(現在のレートで約7,400万円)。直近の安値でも2021年式が26.55万ドル(約4,300万円・2026年5月)で、史上最高額の落札例は約77万ドル(約1.2億円)に達します。生産終了から数年が経ち、「AMG史上最強のフラットプレーンV8」という唯一無二のストーリーが、コレクターズアイテムとしての評価を押し上げている格好です。
日本国内の流通は極めて少なく、調査時点で大手中古車ポータル(カーセンサー)への掲載はわずか2台。1台は2022年式・走行960kmで「応談」(価格非公開)、もう1台は2022年式・走行0.3万kmで本体5,350万円(支払総額5,390万円)でした。日本の新車価格が約4,630万円(税込・販売店掲載の新車時価格情報)でしたから、数年落ちの中古が新車を数百万円上回る状況です。
- 世界平均:classic.com集計で約45.7万ドル(現在のレートで約7,400万円)。直近安値26.55万ドル・最高約77万ドル
- 日本国内:カーセンサー掲載は2台のみ。応談〜5,350万円(いずれも2022年式・低走行)
- 新車価格:日本約4,630万円(税込)→ 中古が新車価格を上回るプレミア相場
- 総評:世界約1,700台・日本53台の希少性と「歴代最強Black Series」の物語性で、資産性の高い1台として扱われている
出典・参考:classic.com「Mercedes-AMG GT Black Series (C190) Market」(平均・最安・最高の取引データ)/カーセンサーnet(国内掲載2台・2026年7月調査時点)/ロペライオ在庫車ページ(新車時税込価格4,630万円の記載)。※為替は現在のレート(2026年7月時点・1ドル≒162円)で換算した目安です。
※相場は時期・状態・走行距離・個体のヒストリーで大きく変わります。掲載台数が極端に少ないため価格のブレも大きく、あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・販売店で必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のブラックシリーズに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。スポーツカー相場が高騰している今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
当時の新車価格|911 GT2 RSより高いAMG
AMG GTブラックシリーズのドイツ本国価格は335,240ユーロ。発表当時(2020年)のレートでおよそ4,150万〜4,200万円に相当します。これは当時のポルシェ911 GT2 RS(314,970ユーロ)を上回る強気の値付けで、「同じ730PS級のフェラーリF8やマクラーレン720Sよりも高い」と話題になりました。日本での新車価格は約4,630万円(税込)とされ(販売店掲載の新車時価格情報)、カーボン外装パッケージやAMGトラックパッケージなどのオプションを加えると、乗り出しはさらに上振れしたようです。
出典・参考:AUTO BILD JAPAN(独本国価格335,240ユーロ・911 GT2 RS比較)/intensive911(邦貨換算・F8/720S比較の論点)/ロペライオ在庫車ページ(新車時税込価格4,630万円)。※円換算は2020年当時のレートによる目安です。メーカー正規リリースでの日本価格は本記事調査では直接確認できなかったため、販売店掲載情報として紹介しています。
グランツーリスモ7のブラックシリーズ|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、「メルセデス AMG GT Black Series '20」という表記で収録されています。GT7のロードカー(市販車)カテゴリーの中でもトップクラスの戦闘力を持つ、いわば「買ってすぐ速い」一台です。
- PP値:約667(純正状態・パワー719HP・車重1,540kg)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- ゲーム内価格:420,000Cr
- 入手方法:ブランドセントラル(メルセデス・ベンツ)で購入。招待状は不要
うれしいのは、フェラーリやポルシェの一部ハイパーカーのような「招待状」が要らないことです。GT7では7ブランド・10車種ほどが招待状がないと買えない仕組みですが、メルセデスはその対象外。クレジットさえ貯めれば、ブランドセントラルでいつでもガレージに迎えられます。実車が「53台の抽選」だったことを思えば、なんとも太っ腹な収録です。
走りの印象も、実車のキャラクターをよく再現しています。730PS級のパワーをFRで受け止めるのでアクセル操作はシビアですが、巨大なウィングが生む高速域の安定感は市販車離れしたレベル。参考データでは0-400m加速11.36秒・0-1000m加速19.71秒と、ロードカーとしては圧巻の数値です。まずはトラクションコントロールを効かせたまま、高速コーナーでのダウンフォースの威力を味わってみてください。「羽根の生えた市販車」の意味が体感できます。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値約667、ゲーム内価格420,000Cr、加速計測値)/gran-turismo.com公式収録車種一覧/SAMURAI GAMERS(GT7招待状対象車種の一覧・メルセデスは対象外)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でブラックシリーズをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。730PSのFRを押さえ込みながらニュルを攻める緊張感が、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
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お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車ブラックシリーズを所有・維持する費用
ブラックシリーズは新車価格約4,630万円・現在は5,000万円級で取引されるプレミアカーです。
維持費も「730PS・カーボンパーツずくめのサーキットマシン」ならではの水準になります。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(4.0L・種別割) | 約66,500円 |
| 任意保険(高額車両保険込み・引受条件次第) | 約30〜100万円 |
| 車検(2年分を1年換算・正規/専門店前提) | 約15〜30万円 |
| 整備・タイヤ(カップ2 R・カーボンブレーキ消耗) | 約30〜100万円 |
| 駐車場・保管(防犯・屋内保管想定) | 約12〜60万円 |
| 燃料・消耗品(ハイオク) | 約10〜20万円 |
| 年間合計(目安) | 約95〜320万円 |
さらに、購入費が5,000万円級(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でブラックシリーズを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 5,000万円級 + 毎年 95〜320万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、ニュルの高速セクションでダウンフォースを信じて踏み込む、あの記録アタックの世界をかなり実車に近い感覚で体験できます。
「いつか本物のブラックシリーズを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のブラックシリーズに触れる|F1・展示・販売店
「日本に53台では、本物を見る機会なんてないのでは」と思うかもしれません。でも実は、この車には世界中の人が毎年目にする晴れ舞台があります。F1の公式セーフティカーです。
🏎 F1公式セーフティカーとして|サーキットで走る姿を見る
メルセデスは2022年シーズンから、F1公式セーフティカーを従来のAMG GT Rからブラックシリーズベースに切り替えました。ルーフのライトバー、リアスポイラーに組み込まれた13個のライト、ドライバー視点を配信する車載カメラなど専用装備を持つ特別仕様です。近年のF1はメルセデスとアストンマーティンがセーフティカーを分担する体制のため、どのラウンドに登場するかは年によって変わりますが、メルセデス担当ラウンドなら中継画面や現地観戦で「働くブラックシリーズ」に出会えます。ステアリングを握るのは、長年F1セーフティカードライバーを務めるベルント・マイランダー氏です。
出典・参考:kakaku.comニュース(2022年シーズン向けF1セーフティカーにAMG GTブラックシリーズ・専用装備の詳細)。※セーフティカーの担当ラウンド・車両は年により変更されます。
🏢 国内の正規ディーラー・専門店で
日本に導入された53台は、その後も国内の輸入車専門店に散発的に在庫として現れます。調査時点でも東京都内の専門店2店に在庫(うち1台は展示・商談中)が確認できました。5,000万円級のプレミアカーだけに商談は真剣勝負ですが、在庫店に問い合わせれば実車を見られる可能性はあります。またメルセデス・ベンツの旗艦施設や大型イベント(オートサロン・モビリティショー等)でAMGの目玉車両として展示される例もあるので、AMG関連の展示情報はこまめにチェックしてみてください。
出典・参考:カーセンサーnet・ロペライオ(国内在庫・展示状況、2026年7月調査時点)。※在庫・展示は流動的です。訪問前に必ず各店舗・イベント公式でご確認ください。
🔑 レンタル・サーキット体験
ブラックシリーズそのものの国内レンタルは、調査した範囲では確認できませんでした。ただ、兄弟モデルのAMG GTやAMG各車を扱う高級レンタカー・サーキット走行会は複数存在します。「フロントミッドV8×トランスアクスルFR」というAMG GT共通の骨格を体感するだけでも、ブラックシリーズの世界観のかなりの部分に触れられます。利用条件・保険・車両状態は事前に各サービスの公式で確認してください。
ブラックシリーズを見て楽しむ|記録映像・職人の銘板・グッズ
🏆 ニュル記録アタックのオンボード映像
まず見てほしいのが、2020年11月のニュルブルクリンク記録アタックのオンボード映像です。Mercedes-AMG公式YouTubeチャンネルで公開されており、マロ・エンゲルが730PSを操って「緑の地獄」を6分43秒台で駆け抜ける6分間超を、ドライバー目線で丸ごと追体験できます。高速セクションでステアリングがピタリと安定している様子に、400kg超のダウンフォースの意味が凝縮されています。GT7でニュルを走ってから見ると、コーナーひとつひとつの「本物の速度」に鳥肌が立つはずです。
出典・参考:Mercedes-AMG公式YouTube(記録アタックのオンボード映像)/Carscoops(記録樹立の報道・映像紹介)。
🛠 One Man, One Engine|エンジンに刻まれた職人の名前
AMGのエンジンには「One Man, One Engine(ワンマン・ワンエンジン)」という伝統があります。アファルターバッハの工場で、1基のエンジンを1人のマイスターが最初から最後まで手作業で組み上げ、完成したエンジンには組み立てた職人の名前入り銘板が取り付けられるのです。730PSのM178 LS2も例外ではありません。ボンネットを開けると「この心臓は誰それが組んだ」と分かる。大量生産の時代に、あえて人の名前を刻むこの哲学こそ、AMGがただのチューナーではなく「エンジン屋」と呼ばれる理由です。
出典・参考:Mercedes-AMG公式(One Man, One Engineの解説・アファルターバッハのエンジン工房)。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でブラックシリーズを楽しむなら、ミニカーが充実しています。1/18スケールではNOREV(ノレブ)やミニチャンプスといったメルセデス公認ブランドからモデル化されており、2段ウィングやカーボンボンネットの造形をじっくり眺められます。手頃なところではホットウィールの3インチモデルも流通していて、数百円から「歴代最強Black Series」をデスクに置けます。なお、国内主要メーカー(タミヤ・アオシマ等)のプラモデルは調査時点で確認できませんでした。
※モデルカーの在庫・価格は時期により大きく変わります。最新の取り扱いは各販売店でご確認ください。
📖 書籍・専門誌
ブラックシリーズを深掘りしたいなら、GENROQやモーターマガジン系の輸入車専門誌が発表当時に組んだ特集記事・試乗記が読み応え十分です。AMGの歴史全体を扱うムック・洋書には、Black Series系譜やアファルターバッハの「One Man, One Engine」文化を解説したものもあります。図書館や電子書籍のバックナンバーで「AMG GT ブラックシリーズ」を検索してみてください。
📣 あなたの「ブラックシリーズ目撃情報」募集中!
「イベントで実車を見たよ」「F1の現地でセーフティカーを撮ったよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
AMG GTブラックシリーズのよくある質問
Q. AMG GTブラックシリーズとは、どんな車ですか?
A. 2020年7月に発表されたAMG GT(C190系)の頂点モデルで、AMG最強グレード「Black Series」の第6弾です。フラットプレーンクランク化した4.0L V8ツインターボ(M178 LS2型)で730PSを発揮し、2020年11月にニュルブルクリンクの量産車最速ラップ(当時)を記録しました。約1年間の期間限定生産で約1,700台が作られ、日本導入は53台です。
Q. ブラックシリーズのスペック(馬力・エンジン)は?
A. M178 LS2型4.0L V8ツインターボ(フラットプレーンクランク)で、最高出力730PS(537kW)/6,700-6,900rpm、最大トルク800Nm/2,000-6,000rpm。0-100km/h加速3.2秒、最高速度325km/h、乾燥重量1,540kgです。ダウンフォースは250km/h走行時に400kg超に達します。
Q. ニュルブルクリンクの記録は、今も最速ですか?
A. いいえ。6分43秒616(2020年11月・計測区間20.6km)は当時の量産車最速でしたが、その後2021年にマンタイ・パフォーマンスキット装着のポルシェ911 GT2 RS(キット装着車の扱いには議論あり)、2022年以降はメルセデスAMG ONE(2024年に6分29秒090)が上回っています。「2020年11月時点の量産車最速記録」というのが正確な位置づけです。
Q. 無印のAMG GTやGT Rとの違いは何ですか?
A. 最大の違いはエンジンです。無印GT〜GT R(462〜585PS)がクロスプレーンクランクのV8なのに対し、ブラックシリーズはAMG市販車唯一のフラットプレーンクランクで730PSを発揮します。さらに2段式カーボンウィングをはじめとする専用エアロ、調整式コイルオーバー、カーボン外装など、サーキット装備が全面的に強化されています。
Q. ブラックシリーズの中古相場はいくらですか?
A. 世界の取引平均は約45.7万ドル(約7,400万円・classic.com集計)で、日本国内の掲載は調査時点で2台のみ、応談〜5,350万円でした。新車価格(約4,630万円)を上回るプレミア相場です。掲載が極端に少ないため、最新は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でブラックシリーズに乗れますか?
A. 乗れます。「メルセデス AMG GT Black Series '20」としてブランドセントラルで420,000Crで購入できます。フェラーリ等と違い招待状は不要です(価格・入手条件はアップデートで変動します)。
ブラックシリーズは「最強のAMG」を名乗る資格を証明した一台
メルセデスAMG GT ブラックシリーズは、F1セーフティカーに端を発する「Black Series」の系譜の第6弾にして、その集大成です。AMG市販車初のフラットプレーンクランクV8で730PS、250km/hで400kgを超えるダウンフォース、そしてニュルブルクリンク6分43秒616という当時の量産車最速記録。カタログの言葉ではなく、ストップウォッチで「最強」を証明してみせた一台です。
実車は世界約1,700台・日本53台。中古相場は新車価格を上回る5,000万円級のプレミアがつき、手に入れるのは簡単ではありません。でもグランツーリスモ7なら「メルセデス AMG GT Black Series '20」が420,000Cr・招待状不要で待っています。F1中継のセーフティカーとして、公式YouTubeの記録アタック映像として、「見て楽しむ」入り口が広いのもこの車の魅力です。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、ブラックシリーズは「最強のAMG」の名にふさわしい一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
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