NISSAN Fairlady Z 300ZX TT 2seater (GCZ32) '89【GT7/グランツーリスモ7】
ワイドボディに大変身。グローバルスポーツカーとなった4代目Z
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NISSAN Fairlady Z 300ZX TT 2seater (GCZ32) '89の公式解説

1989年にデビューしたZ32は、フェアレディZにとって初めての大変身だった。どちらかといえば細身で、長さを強調した3代目までとは180度の方向転換。今度は思い切り、幅と踏ん張りで勝負に出た。日本の5ナンバー枠にとらわれず、世界基準のスポーツカー黄金比を狙ったデザインだ。

同時に操縦感覚も激変。ステアリングを切り込んだ瞬間、スパッとノーズがインを刺す。しかもワイドトレッドだけに限界も高い。ここにZは、コーナリングマシンとしての新境地を拓いた。もちろんGTとしての性能も万全。ヨーロッパのサラブレッドたちを、またもZは奈落の底に突き落としたのだった。その心臓は、コンパクトで重心も低いV型6気筒。FRとはいえ思い切り奥に押し込んで、前後の重量配分を50対50に近づけたフロントミッドシップ配置だ。幅広ボディと同じく世界を睨んだ結果、今度は排気量も3L一本槍。NAで230.1PS、ツインターボでは280PSというパワーは、20世紀最後を飾るにふさわしいパフオーマンスだった。足まわりも先進の設計。ペダルにショックが伝わらないABSなども、時代の常識を超えた装備だった。

1992年には異色のコンバーチブルも追加された。主なマーケットであるカリフォルニアで熱烈に歓迎されている。

なお「フェアレディ」という呼称が使われたのは日本国内のみ。日本以外ではエンジン排気量を3ケタ化した数字が車名に用いられた。Z32型フェアレディZは日本国外では300ZXの名前で販売されていた。

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