NISSAN SILVIA K's Type S S14 '94【GT7/グランツーリスモ7】
ワイドボディでラグジュアリーさを強めたシルビアの第6世代
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NISSAN SILVIA K's Type S S14 '94の公式解説

1993年10月、大ヒットを記録したS13型シルビアの後継車として誕生したS14型は、3ナンバーボディにサイズを拡大することで、その人気の継続を図ろうとした。

S14の全幅はS13の1,690mmに対して1,730mmとなり、これにあわせてトレッドも拡大。全長はプラス30mmの4,500mm、全高はプラス5mmの1,295mmと大きなサイズアップはないが、全体のボディラインがソフトになったためか、幅広感が強調されている。ちなみにK'sのタイヤは16インチが標準となった。

エンジンはS13に搭載していたSR20系をブラッシュアップして搭載。トップグレードのK'sには15PSパワーアップした220PS/28.0kgfmのインタークーラーターボ、Q'sとJ'sには160PS/19.2 kgfmのNAが搭載されている。サスペンション構成も基本的にはS13を踏襲し、フロントがストラット、リアがマルチリンク。電動スーパーHICASモデルも用意された。

ラグジュアリーさが強調されて、FRクーペとしての魅力をさらに増したS14だったが、1991年に日本のバブル経済が崩壊するとクーペ市場が急速にしぼんでしまい、販売的には苦戦を強いられた。状況を挽回すべく1996年には大胆なマイナーチェンジを実施、エクステリアがソフトなイメージから一転し、つり目型のヘッドランプと大型リアスポイラーを備えたいかついものへと変更されている。手頃なFR車が希少になりつつあった90年代、その魅力を次世代へつなげたという点で、重要な1台といえよう。

なお、S14シルビアは北米では240SX、ヨーロッパでは200SXの名前で販売された。

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