
NISSAN SILVIA K's Type S(S14)とは、1993年10月に登場した6代目シルビアで、大ヒットした先代S13型の後継モデルです。全幅を1,730mmまで拡大した3ナンバーワイドボディに、SR20DET型ターボエンジンをブラッシュアップして搭載。トップグレードのK'sは220PSを発揮し、電動制御のスーパーHICAS(4輪操舵)もラインナップされました。発売当初は「大きくなりすぎた」という賛否を呼びましたが、後の再評価でその実力が見直されつつある1台です。
この記事では、K's Type Sの誕生の背景・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そして湾岸ミッドナイトやハリウッド映画にまで登場するカルチャーまで、まるごと解説します。
S13の後継として登場|ワイドボディ化されたS14シルビアの誕生
1993年10月、大ヒットを記録したS13型シルビアの後継車として登場したのが、6代目となるS14型シルビアです。S13型は1988〜1993年の約5年間で約30万台を売り上げた大ヒットモデルであり、その後継車には大きな期待が寄せられていました。
S14型は3ナンバーボディにサイズを拡大することで、人気の継続を図ろうとしたモデルです。全幅はS13の1,690mmに対して1,730mmとなり、これにあわせてトレッドも拡大。全長はプラス30mmの4,500mm、全高はプラス5mmの1,295mmと、数値上の拡大幅はさほど大きくありませんが、ボディライン全体が丸みを帯びて柔らかい印象になったこともあり、"幅広感"が強調されるデザインになりました。
エンジンはS13型に搭載していたSR20系エンジンをブラッシュアップして搭載。トップグレードのK'sには15PSパワーアップした220PS/28.0kgf・mのSR20DET型インタークーラーターボ、Q'sとJ'sには160PS/19.2kgf・mのSR20DE型NAエンジンが搭載されました。サスペンション構成は基本的にS13型を踏襲し、フロントがストラット、リアがマルチリンク式です。
出典・参考:221616.com・GAZOO(トヨタ自動車クルマ情報サイト)・Webモーターマガジン「平成スポーツカー図鑑<その19>日産 S14型シルビア」(S13型の販売実績・S14型のボディサイズ拡大・SR20DET型220PS/28.0kgf・mのスペック)。
「誰がボディを大きくしろと言ったんだ」|S14シルビアが背負った宿命
S14型の開発コンセプトは「意のままに楽しい走りとセンスの良さを徹底追及したスタイリッシュスポーツクーペ」でした。しかし、実際に登場したボディを見て「スタイリッシュだ」と感じたユーザーは、当時少数派だったと伝えられています。象徴的なのが「誰がボディを大きくしろと言ったんだ?」という当時のユーザーの声で、ボディが大きくなっただけでなく、ヘッドライトまわりがおとなしい表情になり、全体が丸みを帯びて「締まりがない」という印象を与えてしまったというのが、当時の代表的な評価でした。
この評価は、販売台数という数字にもはっきり表れています。前述の通りS13型は約5年間で約30万台を売り上げましたが、S14型はほぼ同等の販売期間で8万5千台あまりにとどまり、「S13の3割にも満たない販売台数」と評されています。S13が持っていた「軽くて、ターボで、FR」という魅力の骨格自体はS14にも受け継がれていましたが、デザインの方向性の違いが、これほど大きく販売実績に影響したという事実は押さえておきたいポイントです。
一方で、こうした逆風の中でもS14型は手頃なFR車が希少になりつつあった1990年代において、その魅力を次世代へつなぐ役割を果たした1台でもあります。近年では「発売当時は不遇だったが、実は高性能だった本当の魅力が見直されつつある」という再評価の動きも出てきており、"不人気車"という一面的な評価だけでは語れない存在になりつつあります。
出典・参考:Auto Messe Web「日産『S14シルビア』の不人気だった理由を再検証!」/旧車王マガジン「S14シルビアはもう不人気じゃない!前期・後期の違いや魅力を紐解く」(販売台数比較・当時のユーザー評価)。
ちなみに当ブログには、S13型シルビアを扱った「Q's」「K's Dia Selection」の記事や、兄弟車の「180SX」「シルエイティ」の記事も別途あります。それらの記事では「デザイン優先が生んだ偶然の名車」「一押しグレード」「ドリフト文化の原点」といったS13・兄弟車ならではの物語を詳しく解説していますので、本記事ではあえて深掘りせず、S14型ならではの「大型化への賛否」「スーパーHICAS」「北米・欧州展開」「次世代への橋渡し役」という切り口を中心にお届けします。
なぜスーパーHICASなのか|S14に受け継がれた4輪操舵技術
HICAS(High Capacity Actively Controlled Suspension)は、日産が1980年代後半から市販車に導入してきた電子制御式の4輪操舵システムです。後輪を前輪の動きにあわせてわずかに操舵することで、高速走行時のレーンチェンジ安定性やコーナリング性能の向上を狙った技術で、S13型シルビアにも設定がありました。
S14型では、この技術がさらに進化した「スーパーHICAS」として一部グレードに設定されています。1996年のマイナーチェンジでは、従来の「HICAS II」から「スーパーHICAS」へのアップグレードとあわせて、タイヤサイズも195/60-15から205/60-15へ拡大されるなど、足まわり全体の熟成が図られました。中古車情報サイトでも「K'sタイプS スーパーHICAS」「Q'sタイプS スーパーHICAS」というグレード表記が確認でき、当時のカタログにも明記されていた正式な仕様であることがわかります。
出典・参考:カーセンサーnet・221616.com(K's/Q'sタイプS スーパーHICASのグレード表記)/専門メディア各種(HICAS IIからスーパーHICASへの進化・1996年マイナーチェンジでのタイヤサイズ拡大)。
※本記事の主役である1993年10月発売の前期型「K's Type S」は、1996年6月のマイナーチェンジ以前のモデルです。マイナーチェンジ後の「K's Aero」等の後期型については、当ブログの別記事で扱っています。
S14シルビアは今いくら?中古相場と探し方
グーネット中古車の集計データによると、S14型シルビア(1993年10月〜1999年1月生産モデル)全体の中古車相場は約170万円〜299万円程度が目安とされています(掲載台数約65台時点のデータ)。ヤフオク等のオークションサイトでは、個体差によって87万円台〜170万円台と幅広い価格帯で取引されている実績も見られます。
近年は旧車王マガジン等でも「S14シルビアはもう不人気じゃない」と再評価の動きが伝えられており、状態の良いK'sグレードやオーテック特別仕様車、希少なオプション装着車は、一般的な相場より高値で取引される傾向があります。走行距離が少ない個体や、無改造のノーマル車は特に評価されやすい対象です。
- S14型全体の相場目安:約170万〜299万円(グーネット調べ)
- オークション実績:87万円台〜170万円台と個体差が大きい(Yahoo!オークション調べ)
- 傾向:状態の良いK'sグレード・希少仕様車は相場より高値になりやすい
出典・参考:グーネット中古車(S14型シルビア相場データ)/Yahoo!オークション(落札相場実績)。
※相場は時期・状態・走行距離・個体のヒストリーで大きく変わります。オークション結果は個体差が非常に大きいため、あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・オークションハウスで必ずご確認ください。
「GT7でS14シルビアに惚れて、いつか本物を」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。旧車・平成スポーツカー人気が高まっている今は、手放す側にとっても悪くないタイミングです。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
当時の新車価格|K's Type Sは約259万円
K's Type Sの1993年10月発売時の新車価格は、資料によって約249.7万円〜259.4万円という近い数値が確認できます。K'sグレード全体で見ると、装備やミッションの違いにより約210万円〜240万円程度の幅がありました。1996年のマイナーチェンジ時には、ベースグレードのQ'sの新車価格が10万円値下げされるなど、価格面でのテコ入れも行われています。
出典・参考:221616.com・カー図鑑「改造車王」(1993年10月発売K'sタイプSの新車価格249.7万〜259.4万円)/Auto Messe Web(1996年マイナーチェンジ時のQ's価格改定)。
※新車価格は資料によって表記に幅があり、本記事ではおおよその目安として紹介しています。当時のグレード・オプション構成の正確な内訳を知りたい場合は、当時のカタログ・専門資料をご確認ください。
グランツーリスモ7のK's Type S|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、K's Type Sが「Nissan Silvia K's Type S (S14) '94」という正式表記で収録されています。エンジン型式表記は「SR20DET-Silvia-S14」で、実車のSR20DET型ターボエンジンをそのまま反映した名称です。収録はアップデート1.23(2022年9月29日)で追加されました。
- PP値:約476.86(ストック時・パワー216HP・重量2,690lbs=約1,220kg)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- ゲーム内価格:おおよそ60,000Cr前後
- 入手方法:中古車(Used Cars)
- エンジンスワップ:対応(他車種のエンジンに換装可能)
実車のK'sは220PSでしたが、GT7内のデータではパワーが216HPと表記されています(実測ベースの数値のため、カタログ値とわずかな差があります)。ストックの状態でもPP値470台とミドルクラスの性能を持ち、FRらしい素直なハンドリングが楽しめる1台です。GT7ではエンジンスワップにも対応しており、他の高出力エンジンに換装してドリフト仕様に仕立てる楽しみ方も人気です。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値476.86、パワー216HP、重量2,690lbs、ゲーム内価格約60,000Cr、アップデート1.23収録、エンジンスワップ対応)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でK's Type Sをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。SR20DETターボのFRを操る楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を"実車感覚"で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
スマホとのセット割で、毎月の料金がさらにお得になることもあります。
お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車K's Type Sを所有・維持する費用
K's Type Sは1993年デビューの旧車で、すでに発売から30年以上が経過しています。
維持費は一般的な現行車より高めになりがちです(13年超の自動車税重課、部品の希少化、専門ショップでの整備が前提になること等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(2.0L級・13年超の重課) | 約39,500円 |
| 任意保険(旧車・車両保険込み) | 約8〜15万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約8〜15万円 |
| 整備・部品(希少パーツ・ターボ関連) | 約15〜40万円 |
| 駐車場・保管 | 約6〜24万円 |
| 燃料・消耗品 | 約12〜20万円 |
| 年間合計(目安) | 約57〜135万円 |
さらに、購入費が170万〜300万円前後(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でK's Type Sを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 170〜300万円前後 + 毎年 57〜135万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、220PSターボを受け止めるFRの荷重移動まで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のK's Type Sを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの1台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のK's Type Sに触れる|レンタカー・ドリフト体験
「もう30年以上前の車、実際に運転する機会なんてないのでは」と思うかもしれませんが、S14シルビアはドリフト系のレンタルサービスで比較的出会いやすい車種の1つです。人気・生産台数ともにS13や180SXほどではないものの、チューニングベースとして今なお現役で活躍しています。
🏎 ドリフトレンタル・体験サービス
国内外には、ドリフト専用コースでS14シルビアをレンタルできるサービスが存在します。海外向けのドリフトツアー紹介サイトでも、S14は「完璧なバランス、俊敏なハンドリング、伝説のSR20DETターボエンジン」を持つ車種として名前が挙がることが多く、初級者向けのグリップ走行から本格的なドリフト走行まで、幅広いレベルに対応したレンタル車両として扱われています。
出典・参考:海外ドリフトツアー紹介サイト各種(S14シルビアのレンタル・体験サービス案内)。※サービス内容・料金・実施エリアは変動します。利用を検討する場合は各社公式へ直接お問い合わせください。
🏆 D1グランプリでの活躍
プロドリフト競技の世界でも、S14シルビアをベースにしたマシンが活躍してきました。D1グランプリで活躍する日比野哲也選手は、2019年シーズンにトヨタ2JZエンジンへスワップしたS14シルビアを駆り、開幕戦で準優勝、第2戦で単走優勝を果たすなど、上位争いの常連として結果を残しています。ただし、こうしたドリフト競技での活躍は主に180SXやシルエイティが担ってきた文脈が強く、S14固有の話題としては控えめに紹介するにとどめます。
出典・参考:D1グランプリ公式サイト(2019年シーズン戦績・日比野哲也選手のS14シルビア)。
🔍 中古のK's Type Sを選ぶときのチェックポイント
K's Type Sは発売から30年以上が経過している車種のため、購入時は経年劣化のチェックが欠かせません。専門店の解説によると、主に以下のような弱点・注意点が指摘されています。
- 錆・腐食:リアフェンダー周辺やマフラー、車体下面に錆が進行している個体が増えている。トランクのスペアタイヤ収納部に水が溜まっていないかも要確認
- オイル管理:オイルフィラーキャップ裏のスラッジ付着は、メンテナンス履歴が悪い個体のサイン。ターボ車は特にタービンブローのリスクに直結する
- 補機類の経年劣化:エアコンコンプレッサー(修理10〜20万円)、オルタネーター(交換5万円以上)、ラジエター水漏れ(10万円コース)など、電装・冷却系のトラブルは年式なりに発生しやすい
- 改造・ドリフト使用歴:ドリフト走行に使われていた車両は足回りやフレームへの負担が蓄積している可能性がある。改造部分をノーマルに戻して販売されているケースもあるため、購入時は整備記録簿の確認がおすすめ
- 部品供給:希少なS14は中古部品の流通が限られ、新品部品は高額・納期未定になることもある
出典・参考:部品屋のウラ話「S14シルビアの弱点や故障」(エアコンコンプレッサー・オルタネーター・ラジエター・パワステラックの故障傾向、修理費用の目安)。
※車両の状態は個体差が非常に大きく、上記はあくまで一般的な傾向です。購入を検討する際は、必ず現車確認・専門知識のある整備士によるチェックを受けてください。
K's Type Sを見て楽しむ|湾岸ミッドナイト・海外映画・グッズ
📖 湾岸ミッドナイト|神谷マキの愛車として
人気漫画「湾岸ミッドナイト」では、精鋭チーム「WORKS-R」を率いる神谷英次(エイジ)の弟・神谷マキが、大学生時代にS14シルビアに乗っていたというエピソードがあります。当時は峠での評価こそ芳しくなかったS14ですが、「湾岸を走る走り屋やチューナーには一目置かれていた」という文脈で語られる存在でもあり、湾岸ミッドナイトの世界観の中でもS14の立ち位置がうかがえるキャラクターです(その後マキはランサーエボリューションVI RSに乗り換えています)。なお、具体的な登場巻数までは確認が取れていないため、「キャラクターの愛車として名前が語られる」程度の情報としてご理解ください。
出典・参考:湾岸ミッドナイト関連まとめサイト・ファンサイト各種(神谷マキとS14シルビアの関係、ランサーエボリューションVI RSへの乗り換え)。※具体的な登場巻数は未確認のため、参考情報としてご覧ください。
🎬 海外映画|ワイルド・スピードのレティが駆った紫の240SX
S14シルビアは、北米では「240SX」という名前で販売されました。2001年公開の映画「ワイルド・スピード(The Fast and the Furious)」では、ミシェル・ロドリゲス演じるレティ・オルティスが、紫にペイントされた1997年型240SXを運転する印象的なシーンがあります。作中の車両は、もともとバーガンディカラーだった車体にアフターマーケットパーツを装着し、パープルに塗り替えられたもの。標準搭載のKA24DEエンジンではなく、シルビアのSR20DETエンジンに換装され、約220馬力相当まで引き上げられていたと伝えられています。レースシーンでマツダRX-7のドライバーを打ち負かす場面は、シリーズの中でも印象的なシーンの1つです(ちなみに劇中のエンジン音は、実際にはトヨタ・スープラの音を録音したものが使われていたという裏話も残っています)。
📖 この車が登場する漫画『頭文字D』(全48巻)
シルビア K's(S14)は、『頭文字D』で赤城レッドサンズの中村賢太が駆るマシン(作中はQ'sグレード)として描かれます。峠を舞台にした名作を、全48巻でまとめ読みできます。
📖 この車が登場する漫画『オーバーレブ!』(全31巻)
シルビア(S14)は、『オーバーレブ!』で森田佐和子が乗り継ぐマシンのひとつとして描かれます。走り屋青春譚の名作を、全31巻でまとめ読みできます。
出典・参考:SlashGear「Everything To Know About The Nissan Silvia S14 From The Fast And The Furious」/IMCDb.org(1997 Nissan 240SX [S14] in "The Fast and the Furious", 2001)。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー(プラモ・ミニカー)
手元でK's Type Sを楽しむなら、モデルカーが充実しています。プラモデルの定番はタミヤの1/24「スポーツカーシリーズ ニッサン・シルビア K's」。当時のK'sグレードを忠実に再現したロングセラーキットです。マイナーチェンジ後の後期型「K'sエアロ」であれば、フジミ模型の1/24インチアップシリーズも選択肢になります。ミニカーでは、ホットウィールの「ワイルド・スピード」シリーズから240SX(S14)モデルが発売されているほか、Jada Toysからも1/24スケールの240SXが商品化されています。
※プラモデル・ミニカーの品番・取扱店舗は変更されることがあります。最新の在庫・価格は各メーカー・販売店でご確認ください。
📚 書籍
K's Type Sについてもっと深掘りしたいなら、Webモーターマガジン「平成スポーツカー図鑑<その19>日産 S14型シルビア」や、旧車王マガジンの「S14シルビアはもう不人気じゃない!前期・後期の違いや魅力を紐解く」といった記事で、当時の開発背景や再評価の経緯が詳しく解説されています。
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K's Type Sのよくある質問
Q. NISSAN SILVIA K's Type S(S14)とは、どんな車ですか?
A. 1993年10月に発売された6代目シルビアです。先代S13型の後継として、全幅1,730mmの3ナンバーワイドボディを採用。トップグレードのK'sには220PS/28.0kgf・mのSR20DET型ターボエンジンが搭載され、電動制御のスーパーHICAS(4輪操舵)も一部グレードに用意されました。
Q. S14シルビアは発売当時、評判が良かったのですか?
A. 正直なところ、賛否は分かれました。ボディが大型化し丸みを帯びたデザインになったことに対して「誰がボディを大きくしろと言ったんだ」という否定的な声もあり、販売台数は先代S13型(約5年で約30万台)の3割にも満たない8万5千台あまりにとどまっています。近年は再評価の動きも出てきています。
Q. スーパーHICASとは何ですか?
A. 日産が開発した電子制御式の4輪操舵システムです。後輪をわずかに操舵することで高速走行時の安定性やコーナリング性能を高める技術で、S14型シルビアの一部グレードに設定されていました。1996年のマイナーチェンジではHICAS IIからスーパーHICASへとアップグレードされています。
Q. S14シルビアの中古相場はいくらですか?
A. グーネットの集計データでは、S14型全体でおおよそ170万円〜299万円が目安とされています。オークションでは個体差により87万円台〜170万円台と幅がある実績も見られます。状態の良いK'sグレードや希少仕様車は、これより高値になる傾向があります。最新の相場は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でK's Type Sに乗れますか?
A. 乗れます。「Nissan Silvia K's Type S (S14) '94」として、アップデート1.23(2022年9月29日)から収録されています。PP値は約476.86、パワー216HP、駆動方式はFR。中古車(Used Cars)として購入でき、エンジンスワップにも対応しています(収録内容・価格はアップデートで変動します)。
Q. S14シルビアは映画や漫画に登場しますか?
A. はい。国内では漫画「湾岸ミッドナイト」に登場する神谷マキの愛車として語られているほか、海外では2001年公開の映画「ワイルド・スピード」で、レティ・オルティスが紫の240SX(S14の北米仕様)を運転するシーンが印象的です。
S14シルビアは「大型化の賛否」を越えて次世代へつないだ1台
NISSAN SILVIA K's Type S(S14)は、大ヒットしたS13型の後継として登場しながら、ワイドボディ化への賛否に揺れた1台です。「誰がボディを大きくしろと言ったんだ」という当時の厳しい声を浴びつつも、220PSのSR20DETターボとスーパーHICASという確かな技術を積み、手頃なFR車が希少になりつつあった1990年代に、その魅力を次世代へつなぐという重要な役割を果たしました。
実車は発売から30年以上が経過した今、旧車としての維持費がかかる存在になっていますが、グランツーリスモ7なら「Nissan Silvia K's Type S (S14) '94」としてそのまま収録されており、維持費を気にせず"ワイドボディFR"のステアリングを握れます。湾岸ミッドナイトの神谷マキや、ワイルド・スピードのレティが駆った紫の240SXなど、国内外のカルチャーでも独自の存在感を放ってきた1台でもあります。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、K's Type Sは"賛否を越えて愛される名車"にふさわしい1台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
シルビア・ファミリー・兄弟モデルもチェック
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