
日産 スカイラインGT-R V·spec II Nür(BNR34)とは、日産が2002年2月26日に発売した、5代目スカイラインGT-Rの最終限定車です。RB26DETT直列6気筒ツインターボのN1ブロック仕様に、ゴールド塗装のヘッドカバー、ゲトラグ製6速MT、ATTESA E-TS PRO、MFD(マルチファンクションディスプレイ)、300km/hフルスケールメーター、NASAダクト付きカーボンボンネットを標準装備した、直6最後のGT-Rとして今も語り継がれる名車です。新車価格は609.8万円、台数はわずか718台。予約は即日完売し、2002年8月の生産終了をもって、第二世代GT-Rの歴史は幕を閉じました。
この記事では、BNR34 V·spec II Nürのスペック・中古相場・GT7での乗り方から、ワイルドスピード2のブライアン愛車・ニュル開発の系譜・直6最後のGT-Rというカルチャーまで、まるごと解説します。
目次
- 1 BNR34 V·spec II Nür|直6最後のGT-Rとそのスペック
- 2 RB26DETTの集大成|BNR34で終わった「直6 GT-R」14年の歴史
- 3 ゲトラグ6MTとMFD|BNR34だけの“走るスーパーコンピューター”
- 4 BNR32→BCNR33→BNR34|“マイナス21秒のロマン”の続き
- 5 BNR34 V·spec II Nürは今いくら?高騰する相場と25年ルール
- 6 グランツーリスモ7のBNR34 V·spec II Nür|カフェメニュー#35で無料入手
- 7 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 8 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 9 『2 Fast 2 Furious』のブライアン銀R34|伝説の1台
- 10 湾岸ミッドナイトのR34|山本和彦・劇場版の零奈・C1ランナー
- 11 実車のBNR34に触れる|借りる・集まる・見る
- 12 BNR34を見て楽しむ|カルチャー・有名人・グッズ
- 13 BNR34 V·spec II Nürのよくある質問
- 14 BNR34 V·spec II Nürは「第二世代GT-R集大成」
- 15 GT-Rの系譜と直6伝説もチェック|ハコスカ/BNR32/BCNR33/R35
BNR34 V·spec II Nür|直6最後のGT-Rとそのスペック
1989年のBNR32で16年ぶりに復活した日産スカイラインGT-Rは、BCNR33(1995年)を経て、1999年1月にBNR34へとフルモデルチェンジを果たしました。そして2002年2月26日、BNR34の最終限定車として登場したのが、このV·spec II Nür(ニュル)とM·spec Nürです。
「Nür(ニュル)」の名は、第二世代GT-Rの開発拠点だったニュルブルクリンク北コースに由来します。標準V·spec IIをベースに、RB26DETTの「N1ブロック」を採用したのが最大の特徴。N1ブロックとは、レース用のN1規定向けに作られた肉厚シリンダーブロックで、バランス取りされた軽量ピストン/コンロッド/クランクシャフト、N1用ウォーターポンプとエキマニ、メタル製タービンが組み合わされます。最高出力こそ280PS/6,800rpm(当時の自主規制上限)に抑えられていますが、40.0kgf·m/4,400rpmの太いトルクと、レース由来の耐久性を備えた“レーシングRB26”でした。
外見上の最大の差別化点は、ゴールド塗装のヘッドカバー。標準BNR34の赤いカムカバーに対し、Nürだけが金色に輝きます。ボンネットにはNASAダクト付きのカーボン製ボンネットが標準で、タービン冷却を強化しながら約4kgの軽量化を実現。VINプレートもゴールドで、Nürだけの特別な意匠です。
メーターは300km/hフルスケールに変更(通常のBNR34は180km/h)。インテリアにはBNR34を象徴するMFD(マルチファンクションディスプレイ・5.8インチフルカラーLCD)が標準装備されており、ブースト・油圧・インジェクター開度・油温・水温・排気温・ステアリング舵角まで7項目を表示。データロガー機能まで備え、走行中のログをPCに吸い出して解析できる。市販車では異例の装備でした。
新車価格は609.8万円。標準V·spec IIより約35万円高でしたが、予約は即日完売。2002年8月、平成12年度排ガス規制経過措置の満了とともに、RB26DETTを積んだ最後のロットとして生産を終えました。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型式 | GF-BNR34 |
| 発売 | 2002年2月26日(2002年8月最終生産) |
| 限定台数 | 718台(M·spec Nür 285台と合算で1,003台) |
| エンジン | RB26DETT N1ブロック 2.6L 直6 DOHC ツインターボ |
| 排気量 | 2,568cc |
| 最高出力 | 280PS/6,800rpm(自主規制上限) |
| 最大トルク | 40.0kgf·m/4,400rpm |
| 圧縮比 | 8.5 |
| トランスミッション | ゲトラグ製6速MT(Getrag 233・BNR34のみ) |
| 駆動方式 | 4WD(ATTESA E-TS PRO+アクティブLSD) |
| 車両重量 | 1,560kg |
| 全長×全幅×全高 | 4,600×1,785×1,360mm |
| ホイールベース | 2,665mm |
| 新車価格 | 609.8万円 |
| 主な専用装備 | N1ブロック/ゴールド塗装ヘッドカバー/300km/hメーター/MFD/NASAダクト付カーボンボンネット/ゴールドVINプレート |
出典・参考:日産スカイラインGT-R(Wikipedia)(BNR34系譜・Nür仕様)/GTR-Registry(V·spec II Nür 718台・M·spec Nür 285台の実調査)/日産公式(2002年2月発表資料)。※最高出力は当時の業界自主規制(280PS)上限値。N1ブロック等の専用装備は車両により個体差があり、最新の詳細は専門誌でご確認ください。
RB26DETTの集大成|BNR34で終わった「直6 GT-R」14年の歴史
1989年のBNR32から2002年のBNR34まで、第二世代GT-R 3兄弟は14年間一貫してRB26DETT直列6気筒ツインターボを積み続けました。BNR32で復活したGT-Rの象徴であり、JTC(全日本ツーリングカー選手権)の29連勝、N1耐久、ル・マン挑戦。RB26はそのすべてを支えたエンジンです。
そのRB26DETTの最終ロットが、BNR34 V·spec II Nür/M·spec Nür。2002年8月に生産を終え、市販GT-Rとしての直6の系譜はここで終わりました。2007年に登場した6代目(R35・実質的に独立車種)からは、フロントミッドシップ化と前後重量配分の最適化のためにV型6気筒のVR38DETTへ転換。「GT-R=直6」のイメージは、BNR34で締めくくられたのです。
- BNR32(1989-1994):16年ぶりに復活した初代第二世代GT-R/JTC 29連勝の伝説
- BCNR33(1995-1998):「マイナス21秒のロマン」/量産車として初めてニュル北コース8分切り(7:59.887)
- BNR34(1999-2002):第二世代GT-Rの集大成/5代目最終・直6最後のGT-R
- R35(2007〜):実質独立車種/VR38DETT V6ツインターボへ転換
出典・参考:スカイラインGT-R(Wikipedia)/日産・GT-R R35(Wikipedia)(VR38DETT採用の経緯)。RB26DETTは1989年BNR32登場〜2002年8月のBNR34 Nür生産終了まで14年間継続。
ゲトラグ6MTとMFD|BNR34だけの“走るスーパーコンピューター”
BNR34を語るうえで外せない専用装備が、ゲトラグ(Getrag)製の6速MTです。型式はGetrag 233。第二世代GT-Rでは唯一の6速で、BNR32/BCNR33の5MTから一段増えています。シフトフィールは「金属が噛み合うような決定的な手応え」「金庫の鍵を回すような精密なロック感」と表現され、純正のままで耐久性も高く、リコール率の低さもファンが信頼する理由です(※「ガキン」「カチン」などの擬音は確立用語ではなく、感触を表す筆者の表現としてご理解ください)。
もうひとつの目玉が、MFD(Multi Function Display)。センターコンソール上部に5.8インチのフルカラー液晶ディスプレイを配置し、4方向ジョイスティック+ナビボタンで操作します。表示できるのは、ブースト圧/油圧/インジェクター開度/油温/水温/排気温/前後トルク配分など、V·spec系で最大7項目。「torque split」表示はATTESA E-TS PROのデューティ比ベースの司令値で、実測トルクではない点はファンの間でも語られるポイントです。
さらに、MFDはデータロガー機能まで備え、走行ログをPCに吸い出して解析できる仕様。市販車でこれを標準化したのはBNR34が嚆矢で、「走るスーパーコンピューター」という愛称が定着しました。⚠️よくある誤解として「MFDはポリフォニーデジタル(GT開発元)が作った」というネット情報がありますが、これは事実誤認です。BNR34のMFDは日産社内の独自開発で、ポリフォニーデジタルが日産のメーター・MFDに関与するのは2007年R35(GT-R)の世代からの話です。
そして駆動系の頭脳がATTESA E-TS PRO。電子制御アクティブセンターデフ+アクティブリヤLSD(A-LSD)を、2系統の油圧で能動制御する電子制御4WDです。Gセンサー・ホイール速度・スロットル・ABSの入力から油圧を司令し、コーナリング中も前後・左右のトルク配分を瞬時に変えます。MFD・ゲトラグ6MT・ATTESA E-TS PRO。この3点セットがあって、BNR34は「走るスーパーコンピューター」と呼ばれたのです。
出典・参考:スカイラインGT-R(Wikipedia)(Getrag 233・MFD仕様・ATTESA E-TS PRO)/NISMO公式(RB26DETT N1関連)。MFDは日産社内開発/ポリフォニーデジタル関与はR35世代以降。
BNR32→BCNR33→BNR34|“マイナス21秒のロマン”の続き
第二世代GT-Rは、ニュルブルクリンク北コースを開発拠点に育てられました。1989年のBNR32は、当時の量産4WDセダンとしてはトップクラスの8分20秒を記録。1995年のBCNR33では、ベルギー人テストドライバーダーク・ショイスマンのドライブで、量産車として初めて8分の壁を破る7分59秒887を計測しました。BNR32からマイナス21秒。日産はこれを「マイナス21秒のロマン」と呼びます。
BNR34の開発主管は、BCNR33から引き続き渡邉衡三氏。BNR34も同じくニュルでの実走テストで磨き上げられました。⚠️ただし、BNR34の公式ニュルブルクリンク・タイムは未公表です。ネットや書籍では「7:52」「8:10」などの数字が流通していますが、いずれも非公式で、断定はできません。ただ、ニュルで開発された血統は確かに継承されており、BNR34は「BCNR33の-21秒に続く精密進化」というかたちでファンに語られています。
「Nür」の名は、その開発拠点への敬意を込めて、最終限定車に与えられました。718台のV·spec II Nürと285台のM·spec Nür。どちらも、ニュルで生まれたGT-Rの遺伝子を凝縮した最終形なのです。
- BNR32:ニュル北コース 約8分20秒(当時の量産4WDセダンとしてトップクラス)
- BCNR33:ニュル北コース 7分59秒887(ダーク・ショイスマン/量産車初の8分切り)
- BNR34:公式タイム未公表(ネット流通の「7:52」「8:10」等は非公式)
出典・参考:日産・スカイラインGT-R R33(Wikipedia)(BCNR33 ダーク・ショイスマンによる7:59.887/-21秒のロマン)。BNR34公式ニュルタイムは日産から正式発表されていません。
BNR34 V·spec II Nürは今いくら?高騰する相場と25年ルール
BNR34 V·spec II Nürの中古相場は、2025〜26年時点で3,000万〜5,000万円超のレンジ。718台という希少性、RB26DETT直6最後という歴史的価値、ワイルドスピード人気、そして米国25年ルールの解禁(2002年式は2027年解禁)を控えた駆け込み需要が、相場をさらに押し上げています。具体的な目安はこのくらいです(時期・状態で大きく変動)。
- 国内の専門店相場(GTNET等):5,500万円水準の掲載例も
- 走行10km級の超低走行・極上個体:1台6,000万円の落札例(個別事例)
- 海外オークション(Bring a Trailer・2025年):22万ドル超($223,100/$224,747等)
- 過去最高級の落札:海外で$485,000(autoevolution掲載・例外的事例)
- 新車価格との比較:609.8万円 → 約5〜10倍に高騰
出典・参考:Bring a Trailer(2025年のV·spec II Nür落札事例)/autoevolution(過去最高級落札)/GTNET(国内専門店相場)。※相場は個体・時期・走行距離・整備履歴・付属品で大きく変動し、上記は参考レンジです。最新の在庫・価格は各販売店でご確認ください。
※相場は時期・状態・走行距離・グレード・整備履歴で大きく変わります。流通台数も極めて少ないため、最新の価格・在庫は各中古車ポータル・専門店で必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のV·spec II Nürを」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。BNR34系を筆頭に旧車相場が高騰している今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7のBNR34 V·spec II Nür|カフェメニュー#35で無料入手
グランツーリスモ7には、「日産 スカイラインGT-R V·spec II Nür (R34) '02」(車両ID:car210)が収録されています。Gr.N(グランツーリスモのカテゴリ)に分類され、ノーマル状態のスペックはPP523.47・336BHP(約336馬力換算)。実車の自主規制280PSとは異なり、GT7では本来のRB26DETT N1ブロックのポテンシャルに近い数値で再現されています。
- 収録名:日産 スカイラインGT-R V·spec II Nür (R34) '02(car210)
- カテゴリ:Gr.N(公道仕様)
- PP(パフォーマンスポイント):PP523.47
- 出力:336BHP/7,500rpm(GT7上の表示・実車は280PS自主規制)
- 駆動方式:4WD(ATTESA E-TS PRO再現)
- 入手方法:カフェメニュー#35の報酬で無料/ブランドセントラル450,000Cr/中古車店 約398,700Cr
BNR34 V·spec II Nürは、GT7の中でも4WD・ハイパワー・絶妙な車重バランスを兼ね備えた万能GTカー。コーナリングではATTESA E-TS PROが効いて、思った通りのラインを描けます。ストレートではRB26のターボが伸び、シケインや低速コーナーではゲトラグ6MTのクロスレシオが活きる。実車の特性をかなり忠実にトレースしています。サンデーレースや任意レースで使うなら、最初に手に入れたい一台です。
出典・参考:グランツーリスモ7 公式(収録車両)/GT7コミュニティ攻略情報(PP523.47・336BHP・カフェメニュー#35)。※PP値・クレジット価格・入手条件はアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
※GT7と実車のスペックは別物です(実車:280PS自主規制/GT7:336BHP表示)。GT7の数値はアップデートで変動するため、最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でBNR34 V·spec II Nürをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。重たいRB26を抱えた1.5トン超のGTカーが、コーナーで前後左右に荷重を移しながらATTESA E-TS PROでトラクションを掛けていく感触。これはコントローラーでは味わいきれません。ここでは「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
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お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車BNR34 V·spec II Nürを所有・維持する費用
BNR34 V·spec II Nürは2002年式の旧車。
排気量2.6L・13年超の自動車税重課対象、希少部品、専門整備工場のレートで、維持費は一般車より明確に高くなります。
年間の目安はこのくらいです(個体・地域で大きく変動)。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(2.6L・13年超の重課) | 約58,600円 |
| 任意保険(高額車・限定車) | 約15〜40万円 |
| 車検(2年分を1年換算) | 約8〜15万円 |
| 整備・部品(RB26 N1ブロック・MFD等の希少部品) | 約20〜80万円 |
| 駐車場(地域差大・屋内推奨) | 約12〜60万円 |
| 燃料・消耗品(ハイオク/ハイグレードオイル等) | 約20〜40万円 |
| 年間合計(目安) | 約80〜240万円 |
さらに、購入費が3,000万〜5,000万円超(前章の中古相場)かかります。極上個体は1台6,000万円の落札例も。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でBNR34 V·spec II Nürを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 3,000〜5,000万円超 + 毎年 80〜240万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0(V·spec II Nür本体はカフェメニュー#35で無料)
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候・部品供給リスクの心配なし。ハンコン+VRを使えば、ステアリングの重みやコーナーでの荷重移動、ATTESA E-TS PROのトラクション感まで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のV·spec II Nürを」と思っている人も、それまでの間はGT7でBNR34に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
『2 Fast 2 Furious』のブライアン銀R34|伝説の1台
BNR34のカルチャー語りで絶対に外せないのが、ワイルドスピード『2 Fast 2 Furious』(2003年)です。主人公ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)の愛車として登場したのが、1999年式の日産スカイラインGT-R BNR34。シルバーボディに電気ブルーのレーシングストライプ(ボンネット/ルーフ)が走る、シリーズ屈指のアイコン的1台です。
- ボディキット:MotoRex製(米国のR34輸入業者・専用エアロ)
- ホイール:19インチ HRE 446(鍛造)
- スポイラー/ウィング:C-West
- エンジン:純正RB26DETT(約330HP)+Nitrous Express 150HPダイレクトポート(カーボンファイバー10lbボトル×3)
- 駆動系:ゲトラグ製6速MT+ATTESA AWD
- 撮影車:MotoRex経由で5台購入・改造、メインカーは映画編集者クレイグ・リバーマンの個人車を借用、ジャンプシーンで1台破壊
この映画は、米国における日本車スポーツ人気の決定打になりました。当時、米国ではR34は「25年ルール」(製造から25年経過していない車は輸入規制対象)により正規には乗れず、それがかえって「いつか手にしたい憧れの一台」というイメージを強化。2027年に2002年式のBNR34も米国解禁を迎えるため、駆け込み需要が今の相場高騰を後押ししています。
⚠️よくある誤解として「『ワイルド・スピード SKY MISSION(Furious 7・2015)』のラスト追悼シーンで使われたのはR34」というネット情報がありますが、これは事実誤認です。Furious 7のラスト、ブライアンが分かれ道で去っていく追悼シーンに登場したのは白のトヨタ・スープラ MK IV。R34ではありません。なお、ポール・ウォーカー本人が個人所有していたR34コレクションは別途存在します。
もう一つ有名なR34が、F&F 4作目『ワイルド・スピード MAX(Fast & Furious・2009)のオープニング登場車。こちらは2000年式・ベイサイドブルーのR34で、カスタムショップKaizoが製作。シリーズ全体を通して、ベイサイドブルーとシルバーの2台が「ワイスピのR34」として記憶されています。
出典・参考:ワイルド・スピードX2(Wikipedia)(2 Fast 2 Furious・2003/ブライアンR34仕様)/TopSpeed(Furious 7ラストのスープラ MK IV)/TIME(Furious 7追悼シーン解説)。※車両仕様はMotoRex/映画スタッフ取材ベース。
湾岸ミッドナイトのR34|山本和彦・劇場版の零奈・C1ランナー
R34が漫画に登場する代表作が、楠みちはるの『湾岸ミッドナイト』(ヤングマガジン連載・全42巻完結)。本編から実写劇場版・続編まで、シリーズの各所にR34が登場します。
- 山本和彦:青いR34
- 秋川零奈:原作の愛車はBNR32。実写劇場版『湾岸ミッドナイト THE MOVIE』(2009年)では白いBNR34に乗る
続編『C1ランナー』(全12巻完結)では、「有栖ガレージ アライズGT-R 7号車」というR34ベースのコンプリートカーが登場。本編終盤から登場するFD乗りの荻島がドライバーを務め、大晦日の首都高を舞台にしたブラックバードとの最終バトルが描かれます。
⚠️注意点として、しげの秀一の『頭文字D』に登場する中里毅の愛車はR32 GT-R(BNR32)であり、R34ではありません。続編『MFゴースト』に登場する相葉瞬の愛車はR35 NISMOで、こちらもR34ではないのでご注意を。また『湾岸ミッドナイト』本編でR200CLUBを率いる元木泰郎の愛車も、R34ではなく赤いBCNR33です。
出典・参考:湾岸ミッドナイト(Wikipedia)(連載・全42巻・主要キャラクター)/湾岸ミッドナイト C1ランナー(講談社 公式)(楠みちはる・続編・全12巻完結)。中里毅=R32/相葉瞬=R35の混同に注意。
実車のBNR34に触れる|借りる・集まる・見る
「3,000万円のV·spec II Nürには手が届かない」「買う前に一度ハンドルを握ってみたい」。気持ちはわかります。標準BNR34なら、借りて乗る・集まって見る・博物館で見る方法が今もあります。
🔑 借りて乗る|箱根・千葉・東京のレンタルショップ
BNR34(標準仕様)は、複数のレンタカー業者で取り扱いがあります(2026年6月時点)。
V·spec II Nür単体のレンタルは確認できませんが、BNR34を味わうなら以下のショップが定番です(料金・条件は変動するため最新は公式へ)。
| 業者 | 所在地 | 料金・条件の目安 |
|---|---|---|
| Fun2Drive | 神奈川・箱根仙石原 | BNR34 1.5h 19,980円/3h 26,980円/6h 41,980円・26歳以上/免許3年以上・水曜定休 |
| おもしろレンタカー 野田本店 | 千葉県野田市山崎860 | R34(白・青・各2台 計4台)・23歳以上/免許3年以上・走行無制限・10〜19時・月曜休 |
| Tokyo Supercars | 東京 | City Drive ¥106,000〜/Hakone Tour ¥325,000・26歳以上/国際免許/デポジット¥100,000 |
| Car Rental Tokyo | 千葉松戸 | 1日¥56,800/10時間 |
| Anyca | 全国(個人間カーシェア) | 1999年式R34等の個人出品例あり |
⚠️Fun2Driveの「第二世代GT-R 3台乗り比べパッケージ」(BNR32/BCNR33/BNR34)は2016年募集終了の可能性があり、最新の取り扱いは公式でご確認ください。
出典・参考:Fun2Drive(箱根)/おもしろレンタカー/Tokyo Supercars/Anyca。※料金・条件・貸出状況は変動。最新は公式でご確認ください。
🏁 集まる・見る|R's Meeting & R34祭り
BNR34が集まる代表的なイベントです(日程は変動するので各主催の公式で要確認)。
- R's Meeting 2026:2026年10月24日(土)9:00-15:00・富士スピードウェイ/GT-R Magazine主催/全世代GT-R対象(BNR34も参加可)。チケット詳細は7/31以降『GT-R Magazine』190号で発表
- R34祭り(第16回・2026年3月8日・富士SW開催済):R34実車596台集結/来場1,687人/39社出展/主催シャフトオートサービス&ファクトリーベース/R34全型対象の世界最大級ミーティング(2027年も慣例で3月開催予定)
- NISMO Festival 2025:⚠️2025年9月17日に中止発表(「コンテンツや運営の在り方を検証し再び開催することを目指す」)/2026年の開催は未発表
出典・参考:GT-R Magazine(交通タイムス社)(R's Meeting 2026告知)/R34祭り公式(主催シャフトオートサービス/ファクトリーベース)/日産NISMO公式(NISMO Festival 2025中止アナウンス)。※開催日程は変動します。
🏛 本物を見に行く|ヘリテージコレクション&プリンス&スカイラインミュウジアム
BNR34の実車を見たいなら、以下の博物館が定番です。
- 日産ヘリテージコレクション(神奈川県座間市):日産公式の歴代車両収蔵庫。M·spec Nür(ミレニアムジェイド・2002)とV·spec II(ベイサイドブルー・2000)が公式DETAILページに掲載されています。⚠️V·spec II Nür(718台)単独の常設展示は公式では明記されていないため「近縁のNür系統」展示として理解を。完全予約制・無料/毎月5日正午に翌月予約カレンダー更新・先着順/1回90分・1日2枠(10:00-11:30/14:00-15:30)各30名/座間広野台2-10-1
- プリンス&スカイラインミュウジアム(長野県岡谷市・2026年4/19-11/8開館・火曜休・大人1,000円):★BNR34 V-Spec II 車台番号010107=日産村山工場最終生産車・20世紀最後のGT-Rとニュル走行実験車を展示。BNR34ファンの聖地
- 日本自動車博物館(石川県小松市):BNR34(1998年式・館長所有・歴代GT-R比較展示)
出典・参考:日産ヘリテージコレクション 公式(DETAIL/306 M·spec Nür・DETAIL/280 V·spec II)/プリンス&スカイラインミュウジアム 公式(BNR34 V-Spec II 010107展示)/日本自動車博物館 公式。※展示状況は変動。来館前に公式でご確認ください。
BNR34を見て楽しむ|カルチャー・有名人・グッズ
🦖 「Godzilla」の異名|BNR32から続く伝統
BNR34は、海外でも「Godzilla(ゴジラ)」の異名で親しまれています。1989年、オーストラリアの自動車雑誌『Wheels』がBNR32 GT-Rに対して「Godzilla」と命名したのが起源。BNR32→BCNR33→BNR34→R35と歴代GT-Rに引き継がれ、世界中のスーパーカーキラーの代名詞になりました。BNR34も当然「ゴジラ」です。
🌟 ポール・ウォーカーとBNR34|伝説と悲劇
映画『2 Fast 2 Furious』でブライアン役を演じたポール・ウォーカー(1973-2013)は、私生活でもR34コレクターで知られていました。複数のR34を所有していたとされ、「ブライアン=R34」のイメージは映画と現実の両方で作られたものです。
そのポール・ウォーカーは、2013年11月30日(土)午後3時30分頃、米国カリフォルニア州サンタクラリタ・バレンシア地区で事故死しました。友人ロジャー・ロダス運転の2005年式ポルシェ・カレラGT(赤)の助手席に同乗中、制限45mph区間を80-93mph(130-150km/h)で走行中に街灯柱と樹木に衝突して炎上。享年40歳。運転していたのはポール本人ではなく、ポルシェ・カレラGTの操縦難度・タイヤの経年劣化など、事故原因は複合的とされています。
🎬 映画『グランツーリスモ』(2023) をブルーレイで観る
スカイラインGT-R(BNR34)は、映画『グランツーリスモ』(2023)にワークスチューナー「Mines」仕様として登場します。ゲーマーからプロへの実話を、ブルーレイ&DVDで。
出典・参考:ポール・ウォーカー(Wikipedia)(事故死・2013/11/30)/スカイラインGT-R(Wikipedia)(Godzillaの由来・1989年Wheels誌命名)。
🎨 BNR34だけの専用色|ミレニアムジェイド
BNR34 M·spec Nür(285台限定・2002年)には、専用色ミレニアムジェイドが用意されました。深い緑がかった独特の色味で、日産ヘリテージコレクションにも掲載されています。V·spec II Nürにも複数の限定色が用意されており、ベイサイドブルー・ホワイトパール・シルバー・ガンメタリック等、コレクター垂涎の専用カラーが多数存在します。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でBNR34を楽しむなら、モデルカーも充実しています。プラモはアオシマ(「ザ・モデルカー」シリーズR34)やタミヤ1/24 R34が定番。ミニカーはトミーテック TLV-NEO 1/64 BNR34(ミレニアムジェイド・ベイサイドブルー・ホワイトパール等のバリエ)、京商サムライ1/18、AUTOart 1/18 BNR34 V·spec II Nür、イグニッションモデル1/18、トミカ等が定番です。
📖 書籍|GT-R Magazine R34特集
BNR34を深く知るなら、『GT-R Magazine』(交通タイムス社)のR34特集号や、『ハイパーレブ R34巻』がおすすめ。雑誌バックナンバーの中には、V·spec II Nürの開発裏話やオーナーインタビューが収録された号があり、ファンの聖典になっています。「直6最後のGT-R」をテーマにしたムックも複数刊行されています。
📚 もっと知りたい人へ(おすすめ書籍)
もっとBNR34を深掘りしたいなら、『GT-R Magazine』のBNR34特集バックナンバー、または『ハイパーレブ R34』『直6最後のGT-R』系のムックがおすすめ。RB26DETT N1ブロックの構造、ATTESA E-TS PROの油圧制御、MFDのデータロガー機能まで踏み込んだ解説が読めます。
映画好きには、ワイルドスピード公式ビジュアルブックも合わせてどうぞ。
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BNR34 V·spec II Nürのよくある質問
Q. BNR34 V·spec II Nürとは、どんな車ですか?
A. 日産が2002年2月26日に発売した、5代目スカイラインGT-Rの最終限定車です。RB26DETT N1ブロック・ゴールド塗装ヘッドカバー・ゲトラグ製6速MT・MFD・300km/hメーター・NASAダクト付カーボンボンネットを標準装備。新車価格609.8万円・718台限定・予約即日完売・2002年8月最終生産。直6最後のGT-Rとして知られます。
Q. V·spec II Nürは何台生産されましたか?
A. 718台です(M·spec Nür 285台と合算で1,003台・GTR-Registry実調査ベース)。よく出回る「250台限定」は誤情報なのでご注意を。
Q. BNR34 V·spec II Nürの中古相場はいくらですか?
A. 2025-26年時点で3,000万〜5,000万円超のレンジが目安。極上個体は1台6,000万円の落札例も。海外Bring a Trailerで22万ドル超の事例があります。新車価格609.8万円の約5〜10倍。個体・時期・走行距離・整備履歴で大きく変動するため、最新は専門店でご確認ください。
Q. なぜBNR34が「直6最後のGT-R」と呼ばれるのですか?
A. 1989年BNR32〜2002年BNR34まで、第二世代GT-Rは14年間一貫してRB26DETT直6ツインターボを搭載していました。2007年R35からはVR38DETT(V6)に転換したため、BNR34(特にV·spec II Nür/M·spec Nürが最終ロット)が市販GT-Rとしての直6最後となります。
Q. グランツーリスモ7でBNR34 V·spec II Nürに乗れますか?
A. 乗れます。「日産 スカイラインGT-R V·spec II Nür (R34) '02」(car210)として収録され、カフェメニュー#35の報酬で無料入手可能。PP523.47・336BHPで、ブランドセントラル450,000Cr/中古車店約398,700Crでも入手できます(数値はアップデートで変動)。
Q. ワイルド・スピードに登場するブライアンのR34はBNR34ですか?
A. はい。『2 Fast 2 Furious』(2003年)でポール・ウォーカー演じるブライアンの愛車は、1999年式BNR34シルバー+電気ブルーデカール仕様です。MotoRex製ボディキット・19インチHRE 446・C-Westスポイラー・純正RB26DETT+ナイトラス・ゲトラグ6MT+ATTESA AWDという仕様。⚠️Furious 7(2015年)ラストの追悼シーンは白のトヨタ・スープラ MK IVで、R34ではありません。
BNR34 V·spec II Nürは「第二世代GT-R集大成」
BNR34 V·spec II Nürは、日産が2002年に作った第二世代GT-R 14年の集大成。RB26DETT N1ブロック、ゴールド塗装ヘッドカバー、ゲトラグ6MT、ATTESA E-TS PRO、MFD、300km/hメーター、NASAダクト付カーボンボンネット、つまり「全部入り」の最終限定車で、718台のみ。RB26を積んだ最後の市販GT-Rで、ここからR35がV6 VR38DETTに転換します。
実車は3,000〜5,000万円超に高騰し、極上個体は1台6,000万円超の落札例も。それでもグランツーリスモ7なら、カフェメニュー#35の報酬で無料。3,000万円の限定車に、ハンコンの先で乗れます。借りて乗るなら箱根Fun2Drive、見て楽しむならプリンス&スカイラインミュウジアム(村山工場最終生産車010107展示)や日産ヘリテージコレクション。R's Meeting・R34祭りといった集まりも今も健在です。
『2 Fast 2 Furious』のブライアン銀R34、湾岸ミッドナイトの山本和彦、実写劇場版の秋川零奈。カルチャーの中でも、BNR34は特別な1台として語り継がれます。2027年には米国25年ルールも解禁され、世界中のコレクターの注目が集まる時期。ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、BNR34はこれ以上ない一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
GT-Rの系譜と直6伝説もチェック|ハコスカ/BNR32/BCNR33/R35
BNR34 V·spec II Nürは、第二世代GT-R 3兄弟の集大成です。直6最後のGT-Rに至る歴史を、4台の名車で辿ってみてください(直接前世代BCNR33/16年ぶり復活の初代BNR32/GT-R原点ハコスカ/現代頂点R35)。
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