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ルノー・スポール クリオ R.S. 220 EDC トロフィーとは、2015年のジュネーブモーターショーで発表された4代目クリオR.S.の最終進化グレード。1.6L直列4気筒ターボを220PSまで引き上げ、専用シャシー「シャシー・トロフィー」を纏い、ドイツの自動車雑誌によるニュルブルクリンク北コースのタイムアタックでコンパクトホットハッチとして当時最速級のタイムを記録した一台です。「トロフィー」の名は、2005年に登場した伝説のクリオ182トロフィーから続く、ルノースポールが誇る特別称号でもあります。
この記事では、クリオR.S. 220 EDCトロフィーの誕生の背景・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そして欧州ホットハッチ市場を賑わせた三つ巴のライバル関係まで、まるごと解説します。
目次
- 1 「トロフィー」の名が生まれた日|クリオR.S. 220 EDCトロフィー誕生の物語
- 2 220PS・EDC専用・シャシートロフィー|200 EDCとの3つの違い
- 3 8分23秒|コンパクトホットハッチ最速級を叩き出したニュルブルクリンク
- 4 172・182トロフィー・197・200 EDC|クリオR.S.の歴代系譜
- 5 アルピーヌとゴルディーニを統合|ルノースポールというブランド
- 6 クリオ vs 208GTi vs フォーカスRS|2015年当時のホットハッチ勢力図
- 7 EDC専用ホットハッチの今の相場|中古クリオR.S. 220トロフィーを探すなら
- 8 グランツーリスモ7のクリオR.S. 220トロフィー|スペックと入手方法
- 9 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 10 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 11 実車のクリオR.S. 220トロフィーに触れる|輸入車専門店・オーナーズクラブ
- 12 クリオR.S. 220トロフィーを見て楽しむ|レビュー動画・グッズ
- 13 クリオR.S. 220 EDCトロフィーのよくある質問
- 14 「トロフィー」の称号が示す、量産FFホットハッチの熟成の極み
- 15 欧州ホットハッチ・兄弟モデルもチェック
「トロフィー」の名が生まれた日|クリオR.S. 220 EDCトロフィー誕生の物語
クリオR.S. 220 EDCトロフィーは、ルノーのモータースポーツ部門「ルノースポール」が開発した、4代目クリオ(Clio IV)のスポーツグレードです。それまでのベースグレード「クリオR.S. 200 EDC」をさらに煮詰めたバージョンアップ版として、2015年のジュネーブモーターショーで発表されました。「Trophy(トロフィー)」の名は、ルノースポールがサーキットでの性能を極限まで高めた特別なスポーティモデルにのみ贈る、格別の称号です。
この「トロフィー」という称号がルノースポールの歴史に初めて刻まれたのは、じつは10年前の2005年。2代目クリオR.S.の集大成として登場した「クリオ182トロフィー」にまでさかのぼります。182トロフィーは、当時のベースグレード「クリオ182カップ」をベースに、モータースポーツ由来のSachs製ダンパー(リモートリザーバー付き)や16インチSpeedline Turiniホイール、クリオV6用のリアスポイラーなどを奢った限定モデルで、生産は英国向け500台とスイス向け50台のみ。専用カラー「Capsicum Red」に身を包んだこの一台は、Evo誌の「People's Performance Car of The Year」を受賞し、Autocar誌には「世界最高のホットハッチ(World's Greatest Hot Hatch)」とまで称賛された、ホットハッチ史に残る名車です。
つまり「トロフィー」とは、単なるグレード名ではなく、「ルノースポールが本気で仕上げた、有終の美を飾る一台」だけに許される称号なのです。2015年のクリオR.S. 220 EDCトロフィーは、この称号を受け継いだ4代目世代の最終進化形にあたります。
出典・参考:ultimatecarpage.com「2005 Renault Clio Sport 182 Trophy」/evo.co.uk「Renault Sport Clio 182 Trophy (2005) review」/Renault公式プレスリリース(press.renault.co.uk)。
クリオR.S. 220 EDCトロフィーのベースとなった「クリオR.S. 200 EDC」は、3代目までの自然吸気2.0Lエンジンを捨て、1.6L直列4気筒ターボ+デュアルクラッチ(EDC)へと大きく舵を切った、4代目クリオR.S.の転換点でした。トロフィーはこの200 EDCから、さらにパワーとシャシーを煮詰めた"完成形"として位置づけられています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ルノー・スポール クリオ R.S. 220 EDC トロフィー(Renault Sport Clio R.S. 220 EDC Trophy) |
| 発表 | 2015年ジュネーブモーターショー |
| ベースグレード | クリオR.S. 200 EDC(4代目・1.6Lターボ+EDC世代) |
| 「トロフィー」の由来 | 2005年「クリオ182トロフィー」(2代目クリオR.S.の有終の美・限定550台)から続く称号 |
| 開発 | ルノースポール(Renault Sport、ルノーのモータースポーツ部門) |
| 車型 | Clio IV(4代目クリオ)ベースの3ドア/5ドアハッチバック |
本国フランスでは「クリオ」の名で親しまれていますが、日本を含む一部市場では商標の都合で「ルーテシア(Lutecia)」の名で販売されてきました。海外情報を調べる際は、この呼び名の違いにも注意が必要です。
220PS・EDC専用・シャシートロフィー|200 EDCとの3つの違い
クリオR.S. 220 EDCトロフィーとベースグレードのR.S. 200 EDCとの違いは、大きく3つに整理できます。
まずエンジンです。1.6Lの直列4気筒ターボは、タービンの変更や吸排気系のチューンナップ、ECUマッピングの変更により、名称どおり220PS/6,250rpmを発揮。R.S. 200 EDC比で約10%のパワーアップです。レブリミットも6,500rpmから6,800rpmへと引き上げられ、より高回転域まで気持ちよく回せるようになりました。最大トルクは26.5kgf・m(トルクブースト作動時は4-5速で28.6kgf・mまで増強)で、R.S. 200 EDC比+2.0kgf・mです。
次にトランスミッション。EDC(デュアルクラッチ)にもソフトウェアの変更が加えられ、変速スピードがノーマル/スポーツモードで最大40%、レースモードでは最大50%も短縮されました。変速パドルのストロークも30%小さくなり、よりダイレクトな操作感を狙っています。ただし、クリオR.S. 220 EDCトロフィーはEDC専用設定でMT(マニュアル)の用意はありません。この判断は当時の欧州メディアでも賛否が分かれた点で、evo誌のレビューでは「パドルがステアリングホイールではなくコラム側に固定されており、コーナー脱出中に手を伸ばしにくい」「オレンジを絞るような操作感」といった指摘もありました。一方でシフトの速さそのものは高く評価されており、"速さ"と"操作の楽しさ"のどちらを優先するかで評価が分かれるグレードだったといえます。
3つめがシャシー。「シャシー・トロフィー」と呼ばれる、シリーズ中もっともスポーツ性の高いセッティングが与えられました。ダンパーとスプリングを強化し、ハイドロリック・バンプストップを新設。車高はフロントで20mm、リアで10mm低められています。ステアリングのギア比も14.5から13.2へとクイック化され、よりダイレクトなハンドリングを実現しました。タイヤにはミシュラン Pilot Sport Superの205/40R18サイズが奢られています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン | 1.6L 直列4気筒ターボ(EDC専用チューン) |
| 最高出力 | 220PS/6,250rpm(R.S. 200 EDC比+約10%) |
| 最大トルク | 26.5kgf・m(トルクブースト時:4-5速で28.6kgf・m) |
| レブリミット | 6,800rpm(R.S. 200 EDC比+300rpm) |
| トランスミッション | EDC(デュアルクラッチ)専用・MT設定なし |
| 変速スピード | 最大50%短縮(レースモード時) |
| 車高 | フロント-20mm/リア-10mm(R.S. 200 EDC比) |
| ステアリングギア比 | 13.2(R.S. 200 EDCの14.5からクイック化) |
| タイヤ | ミシュラン Pilot Sport Super 205/40R18 |
| 0-100km/h加速 | 6.6秒(メディア実測・目安) |
| 最高速 | 235km/h(メディア実測・目安) |
| 駆動方式 | FF(前輪駆動) |
出典・参考:response.jp「ルノー ルーテシア RS の「トロフィー」…ニュル最速のホットハッチに」(2015/12/22)/automobile-catalog.com「2015 Renault Clio RS 220 Trophy EDC Specs Review」/evo.co.uk「Renault Sport Clio 220 Trophy review」。※0-100km/h・最高速は自動車メディアの実測値を参考にした目安で、個体・計測条件によって変わります。
数値だけを見ると地味に思えるかもしれませんが、この3つの変更が組み合わさることで、クリオR.S. 220 EDCトロフィーは「量産FFホットハッチの熟成の極み」ともいえる一台に仕上がっています。次の章では、この熟成が実際にどんな結果を残したのか――ニュルブルクリンクでの記録に触れていきます。
8分23秒|コンパクトホットハッチ最速級を叩き出したニュルブルクリンク
クリオR.S. 220 EDCトロフィーは、ドイツの自動車雑誌「Sport Auto」の編集者クリスチャン・ゲプハルト(Christian Gebhardt)氏の手によって、ニュルブルクリンク北コース(Nordschleife)でタイムアタックを実施。8分23秒という驚異的なタイムをマークしました。これは、ルノーが定義する「コンパクトホットハッチ」カテゴリーにおいて、当時最速級の記録とされています。
海外メディアの報道によれば、このタイムはMINI JCW(ジョン・クーパー・ワークス)より約12秒、アウディS1より約18秒速いとされています。ニュルブルクリンク北コースは全長20km超・コーナー数170以上という世界屈指の難コースで、この舞台での8分23秒というタイムは、まさに「シャシー・トロフィー」の熟成度を証明する結果といえるでしょう。
ただし、ここで正確に理解しておきたいのが「コンパクトホットハッチ」というカテゴリーの限定です。この記録は、あくまでルノーが定義する欧州基準の「コンパクト」クラス――クリオやMINI、アウディA1系サイズの車格――の中での主張であり、ホンダ・シビックタイプRやルノー自身のメガーヌR.S.のような一回り大きいホットハッチは、これよりも速いタイムを記録しています。「クリオが史上最速のホットハッチ」という誤解は避け、「コンパクトクラス限定での最速級記録」と正しく理解しておくことが大切です。
- 記録タイム:8分23秒(ニュルブルクリンク北コース)
- 計測者:クリスチャン・ゲプハルト氏(独Sport Auto誌編集者)
- 対象カテゴリー:ルノー定義の「コンパクトホットハッチ」クラス限定
- 比較:MINI JCWより約12秒、アウディS1より約18秒速い(各メディア報道ベース)
- 注意:シビックタイプRやメガーヌR.S.等の上位クラスはこの記録に含まれない
出典・参考:autoevolution.com「Renault Clio RS 220 Trophy Laps Nurburgring in 8:23, Becomes the Prince of Hot Hatches」/topgear.com「The Renault Clio Trophy has nuked its rivals at the Nürburgring」/response.jp「ルノー ルーテシア RS の「トロフィー」…ニュル最速のホットハッチに」。
この記録は、クリオR.S. 220 EDCトロフィーが単なる「マイナーチェンジで馬力を盛った」グレードではなく、実戦で結果を出すために作り込まれた一台であることを裏付けています。次の章では、このトロフィーが生まれた背景にある、クリオR.S.の歴代の系譜をたどってみましょう。
172・182トロフィー・197・200 EDC|クリオR.S.の歴代系譜
クリオR.S.(本国名Clio Renault Sport、日本名ルーテシアRS)は、ルノースポールが手がけるコンパクトホットハッチの看板シリーズです。220トロフィーに至るまでの系譜を整理すると、次のようになります。
- 2代目(Clio II、1998〜2005年):クリオR.S. 172(2.0L自然吸気・172PS)でシリーズがスタート。後継の182カップをベースに、有終の美としてクリオ182トロフィー(2005年)が登場(前述の「トロフィー」誕生の一台)
- 3代目(Clio III、2005〜2012年):クリオR.S. 197(2.0L自然吸気・197PS、トラック拡幅とBremboブレーキを採用)→発展版のクリオR.S. 200へ。自然吸気NAエンジンの完成形とされる世代
- 4代目(Clio IV、2012〜2019年):クリオR.S. 200 EDCで1.6Lターボ+デュアルクラッチへ大転換。自然吸気からターボ過給への世代交代となった
- クリオR.S. 220 EDCトロフィー(2015年):4代目の集大成として登場。今回の記事の主役
ここで大切な整理があります。2005年の「クリオ182トロフィー」は2代目・自然吸気2.0L・182PSのモデルで、2015年の「クリオR.S. 220 EDCトロフィー」は4代目・ターボ1.6L・220PSのモデル。両者は同じ「トロフィー」の名を冠していますが、世代もエンジン形式もまったく別物です。名前の由来はつながっていても、車としては別の時代の別の一台、という点に注意が必要です。
3代目までの自然吸気2.0Lエンジンは、レブリミットの高さと自然な吹け上がりで「NAホットハッチの完成形」と評されることも多く、根強いファンを持つ世代です。一方、4代目でターボ化した背景には、欧州の燃費・排ガス規制強化という時代の流れがありました。220トロフィーは、その"ターボ化した新世代"の中で、シャシーとエンジンを極限まで煮詰めた到達点だったのです。
出典・参考:Wikipedia「Clio Renault Sport」/CarBoon「クリオ2 R.S.のスペシャルモデルまとめてみたよ!」。※本サイトでは4代目クリオR.S. 220 EDCトロフィー'16(マイナーチェンジ後継モデル)、クリオV6 24V(ミッドシップ・自然吸気6気筒の別系統モデル)もそれぞれ別記事で紹介しています。
なお「クリオV6」は、クリオR.S.とは名前こそ似ていますが、ミッドシップに自然吸気V6を積んだまったく別の特別モデルです。FFのホットハッチであるクリオR.S.系譜とは技術的な系統が異なるため、混同しないよう注意してください。
アルピーヌとゴルディーニを統合|ルノースポールというブランド
ルノースポール(Renault Sport)は、1976年にルノーが設立したモータースポーツ・高性能車開発部門です。前身は、1969年に買収した「ゴルディーニ」と、1973年に傘下化した「アルピーヌ」という、2つのモータースポーツ機能。この2つを統合するかたちでルノースポールが誕生しました。F1参戦を通じて技術力を磨き、2005年・2006年には2年連続でF1コンストラクターズタイトルを獲得するなど、数々のタイトルを獲得してきたブランドです。
クリオR.S.シリーズは、このルノースポールが手がける市販車ラインの中でも中核を担う商品でした。「Trophy」の称号は、そのルノースポールの中でもさらに特別な、"別格"の存在を示すものだったのです。ちなみにルノースポールは2021年5月1日をもって「アルピーヌ」ブランドに統合され、モータースポーツ部門としての「ルノー・スポール」の名称そのものは姿を消しています。
本サイトで紹介しているルノー R5(サンク)ターボも、同じルノースポール(当時はルノーのモータースポーツ部門)が手がけた一台です。ただし、R5ターボは1978年に登場したラリーホモロゲーション取得のためのミッドシップ改造車で、クリオR.S.のような量産FFホットハッチとは時代もセグメントも異なります。「ルノースポールが手がけた性能車」という共通のブランド軸ではつながりますが、開発の文脈はまったく別物です。R5ターボの誕生秘話にも興味があれば、あわせてチェックしてみてください。
出典・参考:Wikipedia「ルノー・スポール」/renault.jp「ルノーとモータースポーツ」。
クリオ vs 208GTi vs フォーカスRS|2015年当時のホットハッチ勢力図
クリオR.S. 220 EDCトロフィーが登場した2015〜2016年当時、欧州のホットハッチ市場は激戦区でした。中でもプジョー 208 GTi by Peugeot Sport(1.6Lターボ・205PS・LSD搭載・MT)とフォード フィエスタST(Bセグメント・MT・212PS)は、クリオR.S. 220 EDCトロフィーの直接的な価格帯ライバルとして、多くの自動車メディアで比較記事の対象となりました。
この三つ巴の争点は、まさに「速さ」と「操る楽しさ」のどちらを取るかでした。クリオR.S. 220 EDCトロフィーは前述のとおりEDC専用でパワーとシャシー性能に振り切った一台。対する208 GTiとフィエスタSTはMT設定があり、ドライバーが自らギアを選ぶ楽しさを残していました。Auto Express誌などの比較記事では、「フィエスタSTは価格・走りの楽しさ・スタイルのバランスでコンパクトホットハッチの勝者」「208 GTiは年を重ねて熟成された、より的を絞ったマシンに進化した」といった評価がされる一方、クリオはパワーとタイムでは優位に立ちながらも、EDC専用という仕様がドライビングエンスージアストの評価を分ける要因になっていました。
また、より上のクラスでは、本サイトでも紹介しているフォード フォーカスRS(Mk3)が2016年に登場。世界初の"ドリフトモード"を搭載した4WDモンスターとして、ホットハッチの高性能化競争をさらに過熱させました。フォーカスRSはクリオより一回り大きく価格帯も異なるため直接のライバルとは言い切れませんが、「ホットハッチがどこまで速く・過激になれるか」という同時代の空気感を共有する存在です。
- クリオR.S. 220 EDCトロフィー:1.6Lターボ・220PS・EDC専用・FF(パワーとタイムに特化)
- プジョー 208 GTi by Peugeot Sport:1.6Lターボ・205PS・LSD・MT(本サイト別記事で紹介)
- フォード フィエスタST:1.6Lターボ・212PS・MT(Bセグメント最有力のライバル)
- フォード フォーカスRS(Mk3):2.3Lターボ・4WD・ドリフトモード搭載(本サイト別記事で紹介・上位クラス)
出典・参考:autoexpress.co.uk「Renault Clio RS 220 Trophy vs Peugeot 208 GTi & Ford Fiesta ST」/topgear.com「208 GTi vs Clio RS vs Fiesta ST」。
この激戦を制したのが「速さ」だけではなく「楽しさ」も含めた総合力だった、というのが当時のメディアの共通見解です。クリオR.S. 220 EDCトロフィーは、その中でも"数字で殴る"タイプの一台として、独自の存在感を放っていました。
EDC専用ホットハッチの今の相場|中古クリオR.S. 220トロフィーを探すなら
クリオR.S. 220 EDCトロフィーは、日本国内では並行輸入・個人輸入が中心のモデルです。フランス車の並行輸入を扱う専門店や中古車ポータルで散発的に見かける程度で、常時大量に流通しているタイプの車ではありません。相場を確認する際は、以下の点に注意しながら中古車ポータルや専門店の在庫を直接チェックすることをおすすめします。
- 年式差に注意:本記事の'15年式と、マイナーチェンジ後継の'16年式は、外観・装備が近く見分けにくいことがあります
- EDC専用:クリオR.S. 220 EDCトロフィーはMT設定がないため、ミッション形式の確認は不要ですが、EDCの整備履歴(クラッチ・ミッションオイル交換歴)は要チェック
- 並行輸入特有の注意点:右ハンドル/左ハンドルの違い、保証・部品供給体制、フランス車専門の整備工場の有無を確認しておくと安心です
- 専用装備の状態:「シャシー・トロフィー」のダンパー・スプリングは消耗品でもあるため、足回りのヘタリ具合は実車確認が望ましいポイントです
※相場・在庫状況は時期・個体で大きく変わります。並行輸入車という性質上、一般的な国産車のような相場情報の集約は難しいため、複数の中古車ポータル・専門店で実際の在庫を確認することをおすすめします。
「いつかクリオR.S.のような1台を」と思っている方も、まずはいま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておくと、次の一台への計画が立てやすくなります。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7のクリオR.S. 220トロフィー|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、クリオR.S. 220 EDCトロフィーが「Renault Sport Clio R.S. 220 EDC Trophy '15」という正式表記で収録されています。
- PP値:463前後(パワー約216HP・重量約2,599lbs=約1,179kg)
- 駆動方式:FF(前輪駆動)
- ゲーム内価格:32,000Cr前後
- 入手方法:ブランドセントラル、またはルーレットチケット報酬
実車同様、フロント:リアの重量配分は65:35とフロントヘビーな特性で、ゲーム内でも軽快な回頭性とFFらしい安定感を両立しています。220PS級のパワーを軽量な1.2t弱のボディで受け止めるパワーウェイトレシオの良さは、GT7でもクリオR.S.系譜らしい"曲がる楽しさ"として体感できます。ブランドセントラルからいつでも購入でき、ルーレットチケットからも入手可能な、比較的アクセスしやすい一台です。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値463.70、ゲーム内価格32,000Cr、入手方法)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でクリオR.S. 220 EDCトロフィーをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。実車同様、パドルでの素早い変速を自分の手で操る感覚は、コントローラーとは別次元。軽量ボディ+220PSのFFホットハッチを操る楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を"実車感覚"で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、"自分でハンドルを握る"運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は"より実車に近づく"ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も"快適"に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
スマホとのセット割で、毎月の料金がさらにお得になることもあります。
お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車クリオR.S. 220トロフィーを所有・維持する費用
クリオR.S. 220 EDCトロフィーは並行輸入が中心のフランス製ホットハッチです。
維持費は同クラスの国産車よりも高めになりがちです(輸入部品の取り寄せ、フランス車専門ショップでの整備が前提になること、EDCというデュアルクラッチ特有のメンテナンス等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(1.6L級・普通車) | 約30,500円〜39,500円 |
| 任意保険(輸入車・年式相応) | 約8〜15万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約8〜15万円 |
| 整備・部品(EDC関連・輸入部品取り寄せ) | 約10〜30万円 |
| 駐車場・保管 | 約6〜24万円 |
| 燃料・消耗品 | 約12〜20万円 |
| 年間合計(目安) | 約35〜65万円 |
さらに、並行輸入車としての購入費がこれに加わります(個体・状態・輸入経路で大きく変動)。
② GT7で"実車感覚"を味わう機材コスト
一方、GT7でクリオR.S. 220 EDCトロフィーを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:並行輸入の購入費 + 毎年 35〜65万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車の年間維持費とほぼ同等かそれ以下でそろい、しかも並行輸入特有の部品待ち・専門ショップ探しの心配なし。ハンコンを使えば、220PSのEDCトロフィーが持つ軽快な回頭性まで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のクリオR.S.を」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく"実車感覚"に近づく方法です。
実車のクリオR.S. 220トロフィーに触れる|輸入車専門店・オーナーズクラブ
「並行輸入車なんて、実際に見る機会はないのでは」と思うかもしれませんが、フランス車専門のショップやオーナーズコミュニティを通じて出会える機会はあります。
🏪 フランス車専門店・輸入車ディーラー
クリオR.S.シリーズは並行輸入が中心のため、フランス車を専門に扱う輸入車ショップが最も出会いやすい場所です。国内でルノー・プジョー・シトロエンといったフランス車を専門に扱う中古車店では、クリオR.S.系のホットハッチが在庫として並ぶことがあります。整備体制の充実したショップであれば、購入後の維持相談もしやすいでしょう。
🎪 輸入車オーナーズミーティング・イベント
国内の輸入車オーナーズクラブや、フランス車愛好家によるミーティングイベントでは、クリオR.S.シリーズのオーナーが集うことがあります。SNSで「ルノースポール」「クリオRS」等のハッシュタグを追うと、国内オーナーの活動状況を垣間見ることができます。個別のイベント開催情報は流動的なため、参加を検討する場合は主催者の最新情報を直接確認してください。
🔑 レンタル・カーシェア
クリオR.S.系譜を扱う専門レンタカー・カーシェアサービスは国内では非常に限定的です。輸入車専門のレンタルサービスで取り扱いがないか確認する、あるいは前述のオーナーズクラブのイベントで試乗の機会を探るのが現実的な選択肢です。利用を検討する場合は、事前に各サービスへ直接お問い合わせください。
※店舗・イベントの営業状況、在庫、開催有無は変動します。最新情報は各主催・各店舗の公式情報でご確認ください。
クリオR.S. 220トロフィーを見て楽しむ|レビュー動画・グッズ
🎬 海外メディアのレビュー・試乗記
クリオR.S. 220 EDCトロフィーは、evo・Top Gear・Auto Express・CarsGuideなど、欧州・豪州の主要自動車メディアが軒並み試乗レビューを公開しています。特にニュルブルクリンクでの記録達成時には、Top Gearが「Renault Clio Trophy has nuked its rivals at the Nürburgring」というタイトルで速報記事を出すなど、当時の欧州カーメディアの間で大きな話題となりました。YouTube上にも、ニュルブルクリンクでの試乗・オンボード映像が複数のチャンネルから投稿されています。
📰 日本国内メディアでの紹介
国内では、AUTOCAR JAPANが「ルノー・クリオRS 220トロフィー」の紹介記事を、レスポンス(Response.jp)が「ルノー ルーテシア RS の「トロフィー」…ニュル最速のホットハッチに」という記事を掲載するなど、国内の自動車専門メディアでも取り上げられています。日本仕様は「ルーテシア」の名で紹介されることが多いため、国内記事を探す際はこちらの名称でも検索してみてください。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
クリオR.S.系譜のミニカー・プラモデルは、BMW M3やスカイラインGT-Rのような定番モデルに比べると流通量は限られます。フランス車専門のミニカーブランド「Norev(ノレブ)」が1/43スケールでルノー・クリオR.S.系のモデルカーをラインナップしていることがあり、海外の模型専門通販サイトや国内のミニカー専門店で扱われることがあります。
※クリオR.S.系のプラモデルは国内主要メーカー(アオシマ・タミヤ・ハセガワ等)からの新規リリースは確認できていません。今後の新製品情報があれば追記します。
📖 書籍
クリオR.S.シリーズを深掘りしたいなら、evo誌のクリオ182トロフィーレビュー記事や、CarBoon「クリオ2 R.S.のスペシャルモデルまとめてみたよ!」のような専門ブログ記事でシリーズ全体の系譜を確認できます。ルノースポール全体の歴史については、AUTOCAR JAPAN「ルノースポールの歴史 スピダーからトロフィーRまで」がまとまった解説記事として参考になります。
📣 あなたの「クリオR.S. 220トロフィー目撃情報」募集中!
「このイベントで見たよ」「このショップに在庫あったよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
クリオR.S. 220 EDCトロフィーのよくある質問
Q. クリオR.S. 220 EDCトロフィーとは、どんな車ですか?
A. 2015年のジュネーブモーターショーで発表された、4代目クリオR.S.(ルーテシアR.S.)の最終進化グレードです。ベースグレードのR.S. 200 EDCから、1.6Lターボエンジンを220PSまで引き上げ、専用シャシー「シャシー・トロフィー」を纏っています。ニュルブルクリンクでコンパクトホットハッチとして当時最速級のタイムを記録した一台です。
Q. 「トロフィー」という名前の由来は?
A. 2005年に登場した2代目クリオR.S.の集大成モデル「クリオ182トロフィー」に由来する称号です。ルノースポールがサーキット性能を極めた特別なモデルにのみ与える名称で、モナコGP記念モデルとは異なる系統の命名です。
Q. なぜMT(マニュアル)の設定がないのですか?
A. クリオR.S. 220 EDCトロフィーは、変速スピードを最大50%短縮したEDC(デュアルクラッチ)専用設定として開発されたためです。ライバルのプジョー208 GTiやフォード フィエスタSTにはMT設定がありましたが、クリオはタイム重視でEDC専用の判断がなされました。この判断は当時の海外メディアでも賛否が分かれています。
Q. ニュルブルクリンクで本当に「世界最速」を記録したのですか?
A. 正確には「コンパクトホットハッチ」というルノー定義のカテゴリー限定での8分23秒という記録です。ホンダ・シビックタイプRやルノー自身のメガーヌR.S.のような一回り大きいホットハッチは、これより速いタイムを記録しています。「史上最速のホットハッチ」ではなく「コンパクトクラス限定での最速級記録」という理解が正確です。
Q. クリオ182トロフィー(2005年)と何が違うのですか?
A. まったく別の世代・別のエンジン形式の車です。182トロフィーは2代目クリオR.S.(自然吸気2.0L・182PS)、220トロフィーは4代目クリオR.S.(ターボ1.6L・220PS)。「トロフィー」という称号の由来はつながっていますが、車としては別物です。
Q. グランツーリスモ7でクリオR.S. 220トロフィーに乗れますか?
A. 乗れます。「Renault Sport Clio R.S. 220 EDC Trophy '15」として収録されており、ブランドセントラルでの購入、またはルーレットチケットの報酬として入手できます(収録内容・価格はアップデートで変動します)。
「トロフィー」の称号が示す、量産FFホットハッチの熟成の極み
クリオR.S. 220 EDCトロフィーは、2005年の伝説「クリオ182トロフィー」から続く「トロフィー」という称号を受け継ぎ、4代目クリオR.S.の集大成として220PS・専用シャシー「シャシー・トロフィー」を纏った一台です。EDC専用という賛否分かれる判断をしながらも、ニュルブルクリンクでコンパクトホットハッチとして当時最速級の8分23秒を記録し、プジョー208 GTiやフォード フィエスタSTとの三つ巴を繰り広げた、欧州ホットハッチ史の重要な1ページを担う一台といえます。
実車は並行輸入が中心で維持のハードルもある一台ですが、グランツーリスモ7なら「Renault Sport Clio R.S. 220 EDC Trophy '15」としてそのまま収録されており、ブランドセントラルからいつでも購入して"トロフィー"のステアリングを握れます。見て楽しむなら欧州カーメディアのニュルブルクリンク試乗レビュー、系譜を楽しむなら182トロフィーから続くルノースポールの称号の重みも味わい深いポイントです。
ゲームで惚れて、いつか本物に――その入り口として、クリオR.S. 220 EDCトロフィーは"熟成の極み"にふさわしい一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
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