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スバルBRZ STI Sport(ZC6)とは、2017年10月25日に発表・発売された初代BRZの最上級グレードです。スバルテクニカインターナショナル(STI)との共同開発により、専用チューニングを施したSACHSダンパー(ZF製)とコイルスプリング、STI製フレキシブルVバーなどを装備。エンジンは207PSのFA20型水平対向4気筒をそのままに、「足と質感」を徹底的に磨き上げた大人のFRスポーツです。そしてBRZは、4WDのイメージが強いスバルにとって量産車として唯一のFR——トヨタ86の「兄弟車」と呼ばれることが多いこの車は、実はスバルが設計と生産を担った「作った側」の一台でもあります。
この記事では、BRZ STI Sportの誕生の物語・STI Sportというグレードの意味・86との乗り味の違い・中古相場から、GT7での乗り方、そしてSUPER GT参戦やSTIギャラリーといったカルチャーまで、まるごと解説します。
目次
- 1 “兄弟車”ではなく“作った側”|スバルBRZ誕生の物語
- 2 初代BRZを作った男|賚寛海と「やり尽くした」設計
- 3 コンプリートカーではない|“カタログモデルのSTI”という選択
- 4 86とBRZはどう違う?|スバル流「オンザレール」の哲学
- 5 BRZ STI Sport(ZC6)は今いくら?中古相場と探し方
- 6 グランツーリスモ7のBRZ STI Sport|スペックと入手方法
- 7 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 8 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 9 実車のBRZに触れる|聖地・レンタル・お祭り
- 10 BRZを見て楽しむ|SUPER GT・最終期の物語・グッズ
- 11 BRZ STI Sport(ZC6)のよくある質問
- 12 BRZ STI Sportは“作った側の誇り”を纏った一台
- 13 BRZ・86ファミリーと“STIの系譜”もチェック
“兄弟車”ではなく“作った側”|スバルBRZ誕生の物語
物語は2005年に始まります。GMグループを離れた富士重工業(現SUBARU)とトヨタが業務提携を結び、2008年には資本提携の強化とあわせてFRスポーツカーの共同開発が発表されました。企画とデザインの主導はトヨタ、そしてエンジンを含む設計・開発、さらに生産までを担ったのがスバル。開発費は両社で折半という、文字どおりの共同プロジェクトでした。
2011年の東京モーターショーで市販型BRZが発表され、2012年3月に発売。生産はスバルの群馬製作所(群馬県太田市)で行われ、実はトヨタ86も同じラインから生まれていました。「86もBRZも、生まれはどちらもスバルの群馬」——これが、トヨタ側の記事ではあまり語られない、スバル側から見た86/BRZ共同開発の姿です。
車名のBRZは、B=Boxer(水平対向エンジン)、R=Rear-wheel drive(後輪駆動)、Z=Zenith(究極)の頭文字。「水平対向エンジン×FRの究極」という、この車のコンセプトそのものを名前にしています。心臓部のFA20型2.0L水平対向4気筒は、スバルの水平対向エンジンにトヨタの直噴技術「D-4S」を組み合わせた共同開発ユニットで、ボア×ストロークは86.0mm×86.0mmの完全スクエア。この数字が車名の「86」と重なるのは、開発陣の遊び心として有名な小ネタです。
4WDとターボで名を馳せたスバルにとって、FRのスポーツカーはまさに「初めての挑戦」。ただし武器はありました。水平対向エンジンはシリンダーが左右に寝ているため全高が低く、これをFRレイアウトで低く・後ろに寄せて搭載することで、重心高は約460mmという世界最低クラス(当時)の数値を実現したとされています。「小型・軽量・低重心」——スポーツカーの教科書のような3拍子を、スバルは自社の技術の核である水平対向エンジンで成立させたのです。
発売後のZC6は、スバルらしい「年次改良」で毎年のように熟成が重ねられました。2012年のA型は200PSでスタートし、2016年の大幅改良(E型)ではMT車が207PSへ向上、シャシーや装備も刷新。そして2017年10月、この熟成の集大成として登場したのが、本記事の主役STI Sportです。スペックを見てみましょう。
| 項目 | スペック(STI Sport 6MT) |
|---|---|
| 型式 | DBA-ZC6 |
| 発表・発売 | 2017年10月25日 |
| エンジン | FA20型 2.0L 水平対向4気筒DOHC16バルブ(NA・D-4S直噴) |
| 排気量 | 1,998cc(ボア×ストローク 86.0×86.0mm) |
| 圧縮比 | 12.5 |
| 最高出力 | 207PS(152kW)/7,000rpm |
| 最大トルク | 212Nm(21.6kgf・m)/6,400-6,800rpm |
| 車両重量 | 1,250kg(6AT:1,270kg・200PS/205Nm) |
| 寸法 | 全長4,240×全幅1,775×全高1,320mm |
| ホイールベース | 2,570mm |
| 駆動方式 | FR(トルセンLSD標準) |
| タイヤ | 215/40R18 |
| 新車価格(当時) | 6MT 3,531,600円/6AT 3,591,000円(税込) |
出典・参考:SUBARU公式ニュースリリース(2017年10月25日)「SUBARU BRZに最上級グレード『STI Sport』を設定」/Wikipedia「スバル・BRZ」(共同開発の経緯・車名由来・生産拠点)/グーネット・ネクステージ カタログ(STI Sport諸元)。
初代BRZを作った男|賚寛海と「やり尽くした」設計
賚寛海さんはボディ設計出身のエンジニアで、初代BRZでは設計・開発の中心を担った人物です。自動車メディアAuto Messe Webのインタビュー(初出:XaCAR 86&BRZ magazine Vol.44)では、初代BRZについて「基本のパッケージ、レイアウトの中でやれることは全部やり尽くしていました」と語っています。限られた車体サイズとコストの制約の中で、水平対向エンジンの搭載位置、重量配分、ボディ剛性——手を入れられる場所はすべて突き詰めた、という開発者の言葉です。
トヨタとの共同開発についても、興味深い証言を残しています。「いろいろな部分で、トヨタさんがやったほうが良かった部分もあったし、細かな部分でもトヨタさんだから見えた」ことがあり、両社の関係は「お互いさま」だったと。トヨタ側の視点が入ることで、スバルだけでは気づけなかった改善点が見えた——ライバルでもパートナーでもある2社の距離感が伝わるエピソードです。
そして2024年、その賚さんがSTI(スバルテクニカインターナショナル)の代表取締役社長に就任します。初代BRZで「やり尽くした」開発者が、今度はSTIブランド全体の舵を取る立場に。BRZ STI Sportという一台は、振り返ってみれば「BRZを作った人たち」と「STI」の距離がぐっと近づいていく、その流れの中で生まれたグレードだったとも言えます。
出典・参考:Auto Messe Web(2024年6月13日)「初代BRZ開発のキーマンがSTIのトップへ就任」(STI株式会社代表取締役社長 賚寛海氏インタビュー・初出XaCAR 86&BRZ magazine Vol.44)。
コンプリートカーではない|“カタログモデルのSTI”という選択
「STI Sport」というグレード名には、明確なブランド戦略があります。始まりは2016年6月に発表されたレヴォーグ STI Sport。従来のSTIコンプリートカー(tSやSシリーズ)が台数限定の特別な存在だったのに対し、STI Sportはスバルのカタログに載る量販グレードとしてSTIの走りの質感を提供する、まったく新しい試みでした。「速さを競うSTI」ではなく「上質さを味わうSTI」——この路線は市場に受け入れられ、レヴォーグでは発売1ヶ月で販売の約2割をSTI Sportが占めたと報じられています。
その第2弾として、2017年10月25日に登場したのがBRZ STI Sportです。スポーツカーへのSTI Sport適用はBRZが初。価格は6MTが3,531,600円、6ATが3,591,000円(いずれも当時・税込)。ボディカラーは8色で、専用色のクールグレー・カーキのみ100台限定の抽選販売という話題づくりも行われました(STI Sport自体は台数無制限のカタログモデルです)。
専用装備の主役は足まわりです。ZF製SACHSダンパーにSTIが専用チューニングを施し、専用コイルスプリングと組み合わせ。さらにボディにはSTI製フレキシブルVバー(フロント)とフレキシブルドロースティフナーフロントを追加しています。この「フレキシブル」シリーズはSTI独自の思想で、ただ固めて剛性を上げるのではなく、あえてしなやかに動く部分を作ることで、タイヤの接地を保ちながら応答性と安定性を両立させるという考え方。ホイールは18インチ(ブラック塗装)に215/40R18タイヤ、ブレーキは上級グレードGT譲りのBrembo製4輪ベンチレーテッドディスクを装備します。
内装はボルドーを基調に、本革とアルカンターラのシート、専用メーター、専用ステアリングでコーディネート。外装も専用フロントバンパーとフェンダーガーニッシュで差別化されており、「若者のスポーツカー」だったBRZを大人が長く付き合える一台へ仕立て直した——それがSTI Sportの正体です。
混同しやすいので、初代BRZの「上級モデル」を時系列で整理しておきます。まずtSは2013年8月19日に発売されたSTIコンプリートカーで、限定500台(うち大型カーボンウイングなどを備えるGTパッケージは最大250台)。2015年にも第2弾のtSが登場し、こちらはSTI製Bilsteinダンパーやドリルドローター付きBremboを装備しました。次にGTは2016年11月に加わったカタログ最上位グレードで、SACHSダンパーとBremboを標準装備。そして2017年のSTI Sportは、このGTを土台にSACHSへSTI専用チューンを施し、フレキシブルパーツと専用内外装を加えた存在です。さらにややこしいことに、2023年9月には2代目BRZ(ZD8)にも「STI Sport」グレードが追加されています。あちらは2.4LのFA24エンジンを積む別のクルマなので、中古車を探すときは型式(ZC6かZD8か)をよく確認してください。
出典・参考:SUBARU公式ニュースリリース(2017年10月25日)/SUBARU公式ニュースリリース(2016年6月27日・レヴォーグSTI Sport発表)/STI公式 ROAD CARS:STI HERITAGE(BRZ tS 2013/2015)/SUBARU公式(2023年9月22日・ZD8へSTI Sport追加)/WEB CARTOP(レヴォーグSTI Sport販売比率)。
86とBRZはどう違う?|スバル流「オンザレール」の哲学
レーシングドライバーの谷口信輝選手は、2016年の大幅改良後の86とBRZを乗り比べて、その違いをこう表現しています。86は「コーナリング時のロールスピードがやや速めで、ストロークも大きめ」。ドライバーの操作に敏感に反応するため、「荷重移動を利用して意図的にクルマの姿勢を作り出すのが容易」——つまり、積極的に振り回して遊べるセッティングです。
一方のBRZは「サスペンションがストロークするその瞬間からダンパーがしっかり働いているような感じ」で、「いわばオンザレール感覚」。ステアリングを切ったその瞬間から車体が路面に張り付くように安定している、と評しています。同じボディ・同じエンジンでも、トヨタは「姿勢を作って楽しむ車」に、スバルは「レールの上を走るように正確な車」に仕立てた——兄弟車の面白さが凝縮された対比です。
この性格分けは偶然ではありません。SUBARU公式サイトの開発者インタビューでも、BRZのコンセプトは「雨・雪といったコンディションを問わず、安心して走れるスポーツカー」であり、兄弟のGR86は「BRZ以上にスポーティさが強調されている」と、現行世代でも明確に語られています。雪国のユーザーを長年支えてきたスバルらしい、「安心して踏める」ことを価値とする哲学です。
そしてSTI Sportは、この「オンザレールのBRZ」をさらに一段磨いた頂点にあたります。STIチューンのSACHSダンパーは切り始めの応答をより正確にし、フレキシブルパーツは路面の凹凸でも接地を乱さない。「安定志向」を突き詰めると乗り味は上質になる——BRZ STI Sportは、スバルの哲学がもっとも色濃く出た86/BRZファミリーだと言えます。なお、トヨタ側から見た86の物語(ハチロクの系譜)や2代目GR86の進化については、当ブログの別記事で詳しく解説しています。
出典・参考:GAZOO「トヨタ 86/スバルBRZ 比較試乗 谷口信輝」/SUBARU公式「SUBARU BRZ 年次改良モデルの開発秘話【ハンドリング編】」(BRZとGR86のコンセプトの違い)。
BRZ STI Sport(ZC6)は今いくら?中古相場と探し方
2026年7月時点でカーセンサーを確認すると、ZC6のSTI Sportは支払総額でおおむね160万〜290万円のレンジに収まっています。掲載例では2017年式が総額179.9万円、2018年式が219.8万円、低走行の2020年式が253.9万円といった具合で、年式と走行距離で素直に価格が並ぶ、比較的わかりやすい相場です。生産終了(2020年)から年数が浅く、極端なプレミア価格にはなっていない一方、タマ数は10台前後と多くありません。
探すときの注意点は3つあります。第一に、「BRZ STI Sport」で検索すると2代目ZD8のSTI Sport(2023年〜・2.4L)が大量に混ざること。あちらは総額280万〜700万円と別世界の相場なので、型式「ZC6」で絞り込みましょう。第二に、MTとATで中身が違うこと。6MTは207PS・1,250kg、6ATは200PS・1,270kgで、走り重視ならMT、相場もMTがやや強めの傾向です。第三に、100台限定・抽選販売だったクールグレー・カーキは流通が極めて少なく、見つけたら希少個体である点。このほか、スポーツカーの常として修復歴の有無と整備記録簿はしっかり確認したいところです。ちなみにSTIコンプリートカーのtS(2013/2015年)は、2014年式GTパッケージで総額226.6万円という掲載例がありました。
出典・参考:カーセンサー「BRZ STI」検索結果/グーネット「BRZ STIスポーツ」グレード別掲載(いずれも2026年7月時点)。
※中古車価格は時期・地域・車両の状態で大きく変動します。最新の相場は各中古車ポータルサイトでご確認ください。
グランツーリスモ7のBRZ STI Sport|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、この車が「SUBARU BRZ STI Sport '18」という表記で収録されています。エンジン型式表記は「FA20-BRZ-'18」。スバルのラインナップの中では手頃な価格帯で、FR入門にもってこいの一台です。
- PP値:461.24(パワー203HP・重量2,756lbs=約1,250kg)
- 駆動方式:FR(後輪駆動・NA)
- ゲーム内価格:36,000Cr
- 入手方法:ブランドセントラル(ルーレットチケット等で入手できる場合もあり)
GT7でのBRZ STI Sportの持ち味は、実車と同じく「素直さ」です。前後重量配分は56:44。203HP(ゲーム内表記)のNAエンジンはパワーで破綻することがなく、ブレーキで前に荷重を移してからステアリングを切れば、リアが穏やかについてくる——FRの荷重移動を学ぶ教科書のような挙動を見せてくれます。PP461台はナショナルA級あたりのイベントでちょうど戦えるレンジで、腕を磨く相棒としても優秀。まずはノーマルのまま、東京エクスプレスウェイやグッドウッドのような繊細さが問われるコースで「オンザレール感覚」を味わってみてください。
ちなみにGT7ならではのお遊びとして、この車はエンジンスワップに対応しており、コルベットC7のV8ユニット(LT5)を積むと700HP超のモンスターBRZが作れます。実車では起こり得ない「もしも」を試せるのもゲームの特権です(スワップの入手性・対応内容はアップデートで変わります)。
出典・参考:kudosprime.com(GT7データベース・SUBARU BRZ STI Sport '18)(PP461.24・36,000Cr・前後重量配分56:44・エンジンスワップ対応)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でBRZ STI Sportをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。切ったぶんだけ正確に曲がる素直なFRだからこそ、ステアリングを通じた対話が最高に楽しい一台です。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
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・auの方 → auひかり
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実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車BRZ STI Sportを所有・維持する費用
BRZ STI Sportは2017〜2020年式と比較的新しく、ディーラーでも整備できる現実的なスポーツカーです。
それでも18インチタイヤやブレーキまわりなど、消耗品はスポーツカー価格。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(2.0L・1.5〜2.0L区分) | 約36,000〜39,500円 |
| 任意保険(条件により幅あり) | 約5〜12万円 |
| 車検(2年分を1年換算) | 約6〜10万円 |
| 整備・消耗品(18インチタイヤ・ブレーキ等) | 約10〜25万円 |
| 駐車場(地域差大) | 約12〜36万円 |
| 燃料(ハイオク指定) | 約10〜15万円 |
| 年間合計(目安) | 約47〜100万円 |
さらに、購入費が総額160万〜290万円前後(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でBRZ STI Sportを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 160〜290万円前後 + 毎年 約47〜100万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車の年間維持費1〜2年分以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、STIチューンの足が生む正確なハンドリングまで、かなり実車に近い感覚で楽しめます。
「いつか本物のBRZ STI Sportを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のBRZに触れる|聖地・レンタル・お祭り
🏛 STIの聖地へ|STIギャラリー(東京・三鷹)
STIの本社がある東京都三鷹市には、STI GALLERY MITAKA(STIギャラリー)があります(三鷹市大沢3-9-6・東京スバル三鷹店2階)。歴代のレースカーやSTIの歴史展示を入場無料で見学でき、スバリストの聖地として知られるスポットです。営業は土・日曜の10:00〜17:00が基本で、GW・夏季・年末年始は休業期間があります。駐車場がないため、来場は公共交通機関で。BRZ STI Sportを生んだ「STIの流儀」の源流に触れられる場所です(開館日・展示内容は変わるため、最新はSTI公式サイトでご確認ください)。
出典・参考:STI公式「STI GALLERY MITAKA」(入場無料・営業日・アクセス)。
🔑 借りて乗る|レンタカーでBRZを体験
「買う前に一度、実車のBRZを運転してみたい」という人には、レンタカーという手があります。スポーツカー・オープンカー専門のおもしろレンタカー(千葉ほか)にはBRZの取り扱いがあり、店舗によってはMT車も選べます。またスカイレンタカーのようにBRZの車種指定プランを用意する会社も。GT7で覚えた「オンザレール感覚」を、実際のステアリングで確かめる体験は格別です(車種・在庫・料金は店舗と時期で変わるため、最新は各社の公式サイトでご確認ください)。
🏁 集まる・見る|FUJI 86/BRZ STYLE
富士スピードウェイでは、86とBRZのオーナーが一堂に会する祭典「FUJI 86/BRZ STYLE」が開催されています。イベント名に「BRZ」が入っていることからも分かるとおり、BRZオーナーも主役。会場にはZC6からZD8まで色とりどりのBRZが並び、STI Sportのボルドー内装をじっくり見比べられるチャンスもあります。愛車がなくても見学から楽しめるので、「実車の空気」を吸いたくなったらチェックしてみてください(開催時期・内容は年により変わります)。
BRZを見て楽しむ|SUPER GT・最終期の物語・グッズ
🏆 SUPER GT GT300|“青いBRZ”の戦い
初代BRZ(ZC6)をベースにしたSUBARU BRZ R&D SPORTは、2012年からSUPER GTのGT300クラスに参戦しました。レース仕様の心臓部は市販車のFA20(NA)ではなくEJ20ターボを搭載した完全な競技専用マシンで、ZC6ベース時代に通算4勝(伝統の鈴鹿1000kmでの2勝を含む)、2013年にはシリーズランキング4位という成績を残しています。2015年からは井口卓人/山内英輝の名コンビがステアリングを握り、2018年の第6戦SUGOではポール・トゥ・ウィンの完勝劇も。そして車両が2代目ベースに切り替わった2021年、ついに悲願のGT300シリーズチャンピオンを獲得しました。JGTC時代から数えてスバル初のシリーズ王座——その礎を築いたのが、ZC6のBRZだったのです。
出典・参考:Wikipedia「スバル・BRZ」(GT300参戦・4勝・2013年ランキング4位)/Response(2018年9月17日・SUGO完勝)/Car Watch(2021年・GT300シリーズチャンピオン獲得)。※GT300マシンはEJ20ターボ搭載の競技専用車で、市販のFA20(NA)搭載車とは別物です。
👑 初代のラストランとZD8への継承
ZC6型BRZは2020年8月に生産終了、同年11月に販売終了となり、8年半の歴史に幕を下ろしました。STI Sportはその最終盤の3年間(2017〜2020年)だけ存在した、いわば「初代BRZの完成形」です。そして物語には続きがあります。2021年に登場した2代目BRZ(ZD8)にも、2023年9月、STI Sportグレードが再び設定されました。STIチューンのダンパーで「上質な走り」を目指す思想はそのまま——ZC6のSTI Sportが築いた路線は、世代を超えて受け継がれています。中古車選びでは別物ですが、系譜としてはまっすぐ繋がっている親子のような関係です。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でBRZを楽しむなら、モデルカーの定番はタミヤ1/24スポーツカーシリーズの「SUBARU BRZ」(ZC6)。発売当時から作りやすさに定評のあるプラモデルで、ボディカラーを塗り分ければSTI Sport風の仕上げにも挑戦できます。STI Sport仕様そのもののミニカーは1/43スケールのレジンモデルなどが少量流通しており、専用色ラピスブルー・パールやWRブルー・パールの再現度はコレクション心をくすぐります(流通状況は時期により変わります)。
📚 もっと知りたい人へ(おすすめ書籍)
BRZを深掘りするなら、まずは発売時の開発ストーリーを収めたモーターファン別冊ニューモデル速報「スバルBRZのすべて」。また、86/BRZ専門誌の「XaCAR 86&BRZ magazine」(交通タイムス社)は、本記事でも引用した賚寛海STI社長インタビューの初出媒体で、オーナー向けの濃い情報が詰まっています。チューニング・ドレスアップ派にはハイパーレブの86&BRZ特集号も定番です。
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BRZ STI Sport(ZC6)のよくある質問
Q. スバルBRZ STI Sportとは、どんな車ですか?
A. 2017年10月25日に発表・発売された、初代BRZ(ZC6)の最上級グレードです。STI(スバルテクニカインターナショナル)との共同開発で、STIチューンのSACHSダンパー(ZF製)・専用コイルスプリング・STI製フレキシブルVバーなどを装備。台数限定のコンプリートカーではなく、カタログモデルとして販売されました。
Q. STI Sportのスペック(馬力・エンジン)は?
A. FA20型2.0L水平対向4気筒NA(D-4S直噴)で、6MTは207PS/7,000rpm・212Nm、車両重量1,250kg。6ATは200PS・205Nm・1,270kgです。エンジンは標準BRZと共通で、STI Sportは足まわりと内外装の質感を高めたグレードです。
Q. トヨタ86との違いは何ですか?
A. 86とBRZは共同開発の兄弟車ですが、設計と生産はスバルが担当し、どちらもスバルの群馬製作所で生産されました。乗り味は味付けが異なり、86が荷重移動で姿勢を作って楽しむ方向なのに対し、BRZは切り始めからダンパーが効く「オンザレール感覚」の安定志向です(谷口信輝選手の比較試乗より)。
Q. tSや2代目(ZD8)のSTI Sportとの違いは?
A. tS(2013年・2015年)はSTIが手がけた台数限定のコンプリートカーで、2013年版は500台限定でした。STI Sportはスバルのカタログモデルです。また2023年9月には2代目BRZ(ZD8)にもSTI Sportが設定されましたが、こちらは2.4LのFA24エンジンを積む別のモデルです。
Q. BRZ STI Sport(ZC6)の中古相場はいくらですか?
A. 2026年7月時点の掲載例では、支払総額でおおむね160万〜290万円が中心です(2017年式179.9万円〜低走行2020年式253.9万円など)。2代目ZD8のSTI Sportは約280万〜700万円と別レンジです。時期・状態で変動するため、最新は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でBRZ STI Sportに乗れますか?
A. 乗れます。「SUBARU BRZ STI Sport '18」として収録されており、ブランドセントラルで36,000Crで購入できます(PP461.24・203HP表記。価格・数値はアップデートで変動します)。
BRZ STI Sportは“作った側の誇り”を纏った一台
スバルBRZ STI Sport(ZC6)は、「トヨタ86の兄弟車」という言葉だけでは語りきれない一台です。設計と生産を担った“作った側”のスバルが、量産車として初めて挑んだFRを8年半かけて熟成させ、その最終盤にSTIの手で「足と質感」を磨き上げた最上級グレード。エンジンは207PSのまま、SACHSダンパーとフレキシブルパーツで「オンザレール」の正確さを極めるという選択には、速さの数字より走りの質を重んじるスバルとSTIの哲学が詰まっています。
実車は支払総額160万〜290万円前後(2026年7月時点)と、スポーツカーとしては現実的な相場。そしてグランツーリスモ7なら「SUBARU BRZ STI Sport '18」を36,000Crで手に入れて、水平対向FRの素直なハンドリングを今夜から味わえます。STIギャラリーで源流に触れるもよし、SUPER GTで“青いBRZ”を応援するもよし、レンタカーで実車を確かめるもよし——楽しみ方の入り口は揃っています。
ゲームで惚れて、いつか本物に——その候補として、BRZ STI Sportは「初代BRZの完成形」と呼ぶにふさわしい存在です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
BRZ・86ファミリーと“STIの系譜”もチェック
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