
新型アルピーヌA110とは、フランスの名門ブランド「アルピーヌ」が約22年の休眠を経て2017年に復活させたライトウェイトスポーツカーです。1963年発表・1970年代のWRC黄金期を築いた初代A110の精神的後継として、1.8L直列4気筒ターボ(252PS)をミッドシップに搭載し、車体の96%をアルミで構成することで車両重量約1,100kgを実現しました。初代がリアエンジン(RR)だったのに対し、新型はミッドシップ(MR)という現代的なレイアウトを採用しており、「復刻ではなくオマージュ」という立ち位置の一台です。
この記事では、新型A110の復活までの道のり・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そしてフランス車ならではのカルチャーまで、まるごと解説します。
22年ぶりの復活|新型アルピーヌA110誕生の物語
アルピーヌは1955年、フランスのレーシングドライバーでルノーのディーラーを経営していたジャン・レデレが設立したブランドです。初代A110は1963年に発表され、1970年代のWRC(世界ラリー選手権)で数々のタイトルを獲得した伝説的なラリーカーとして知られています。しかし1995年、アルピーヌブランドは実質的に生産を終了し、以降約22年間の休眠状態に入りました。
ルノーグループによる復活の動きが本格化したのは2010年代に入ってから。2007年に復活が正式発表されて以降、道のりは決して平坦ではありませんでした。2012年にはコンセプトカー「A110-50」を発表し、初代A110の生誕50周年を記念しつつ復活への機運を高めます。2014年頃には、量産化に向けたパートナーとしてイギリスの小規模スポーツカーメーカーケータハムとの合弁事業「アルピーヌ・ケータハム」が模索されましたが、2013年から2014年にかけてこの提携は解消され、ルノーは単独での開発体制に転換しました。こうした紆余曲折を経て、2016年にはコンセプトカー「アルピーヌ・ヴィジョン」が発表され、市販型の姿がいよいよ明らかになっていきます。
そして2017年3月7日、ジュネーブ国際モーターショーで新型A110がプロダクションモデルとして世界初公開されます。初代A110の生産終了から数えて40年、ブランドの実質消滅から約22年というタイミングでの復活でした。開発チームにとってこの復活は、単に「懐かしい名前を復刻する」プロジェクトではなく、フランスを代表するスポーツカーブランドとしてのアルピーヌを、現代の技術基準で再定義するという挑戦でもありました。
デザインを統括したのはチーフデザイナーのアントニー・ヴィラン。開発チームは歴代モデルを実物大でスケッチしながら「アルピーヌらしさ」を再検証したといいます。ヴィラン自身は「往年のA110の雰囲気をそのまま移すと、今日の新車としては快適性に乏しくスパルタンに過ぎる。軽さとピュアさを表現しつつ、快適で洗練されている必要があった」と語っており、単なる懐古ではなく現代の技術で初代の哲学を再解釈するという開発方針がうかがえます。4灯式の丸目ヘッドライト、フロントからリアへ流れる優雅なフェンダーラインなど、初代を思わせるデザイン要素をLED等の最新装備とともに纏っています。
ジュネーブショーの会場で公開されたのは、世界限定1,955台(日本国内は50台限定)のプルミエールエディション。欧州価格は58,500ユーロで、マットブラックダイヤモンド加工の専用18インチアルミホイール、軽量スポーツマフラー、マットカーボンファイバーのインテリアアクセントなどを標準装備していました。1,955台という台数は、初代A110の生産終了年(1977年の翌年にあたる1978年ではなく)にちなんだ数字ではなく、あくまで発表当初の受注枠を反映したものとされています。
新型A110はフランス・ディエップ工場で生産されています。ディエップはノルマンディー地方にある港町で、ルノーグループの中でも小規模・高品質生産に特化した工場として知られ、初代A110の時代からアルピーヌ車の生産拠点として深い結びつきを持つ土地です。新型の生産をあえてこの工場に置いたことは、単なる効率優先ではなくブランドの歴史的正統性を重視した判断だと評価されています。日本市場には2018年6月からルノー・ジャポンによる正規輸入(右ハンドル)で導入され、当時の価格はプルミエールエディションが790万円からとされています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 車名 | アルピーヌ A110(DFM5P型) |
| 発表 | 2017年3月7日 ジュネーブ国際モーターショー |
| 生産工場 | フランス・ディエップ工場 |
| 日本導入 | 2018年6月〜(ルノー・ジャポン正規輸入・右ハンドル) |
| エンジン | M5P型 1.8L 直列4気筒DOHC直噴ターボ |
| 最高出力 | 252PS(185kW)/6,000rpm |
| 最大トルク | 32.6kgf・m(320N・m)/2,000rpm |
| トランスミッション | 7速デュアルクラッチ(ゲトラグ製) |
| 車両重量 | 約1,100kg(グレードにより1,103〜1,130kg) |
| 駆動方式 | MR(ミッドシップ・後輪駆動) |
| 0-100km/h | 4.5秒 |
| 最高速 | 250km/h |
| プルミエールエディション欧州価格 | 58,500ユーロ(世界1,955台限定・国内50台) |
出典・参考:アルピーヌ・ジャポン公式(ブランド沿革・デザイン解説)/corecars.jp(開発経緯・並行輸入情報)/KEEP ON RACING「A110連載」(復活の背景)/Wikipedia「アルピーヌ・A110(2017年)」(発表日・グレード展開・日本導入価格)。数値は情報源により幅があるため、最新は公式・正規販売店でご確認ください。
ここで大事な整理をしておきます。初代A110(1963〜1977年)はエンジンを後方に積む「RR(リアエンジン後輪駆動)」で、ボディはFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製、1.6L自然吸気エンジンを搭載していました。一方この記事の主役である新型A110(2017年〜)は「MR(ミッドシップ後輪駆動)」で、ボディはアルミ製、1.8Lターボエンジンを搭載しています。駆動レイアウトそのものが異なるまったくの別設計の車であり、新型は「初代の復刻」ではなく「初代の精神を受け継いだオマージュ」という位置づけです。初代A110(1600S)のラリー黄金期の物語は、当ブログの「アルピーヌ A110(1600S)とは」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
新型A110は今いくら?中古相場と探し方
新型A110の日本国内中古相場は、年式・グレード・限定モデルかどうかで大きく幅があります。一般的な流通レンジはおおよそ560万〜1,750万円程度、平均本体価格は1,200万円前後という調査データもあります(走行距離が少ない個体・限定車ほど高値が付きやすい傾向)。特に国内50台限定のプルミエールエディションは希少性から高値で取引される例が見られ、根強いファン層の存在から急激な値崩れは少ないとされています。
中古車探しは、まず正規ディーラー(アルピーヌ正規販売店)の認定中古車から検討するのが安心です。グレードは大きく分けて初期の「プルミエールエディション/ピュア/リネージ」、後年追加された「ノワール/ブルーアビス/A110S」など特別仕様車が存在し、2022年以降は「A110/A110 GT/A110 S」に整理されています。年式だけでなくグレード名と装備内容を必ず個体ごとに確認してから検討することをおすすめします。
2022年以降に整理された現行グレード体系を簡単に整理すると、以下のような棲み分けになっています。
| グレード | 位置づけ |
|---|---|
| A110 | 標準グレード。軽量・俊敏な走りを楽しむベースモデル |
| A110 GT | 快適装備・グランツーリスモ的な性格を強めた仕様 |
| A110 S | 出力・足回りを強化したスポーツ性重視の上位仕様 |
| A110 R(限定) | カーボンパーツを多用した市販最軽量・最先鋭仕様 |
中古で狙うなら、まず自分が「快適に長距離を走りたいのか」「とにかく軽さと俊敏さを楽しみたいのか」を決めてからグレードを絞り込むと選びやすくなります。国内50台限定のプルミエールエディションのような希少グレードは、状態の良い個体が出た際にすぐ動けるよう、日頃から中古車ポータルをチェックしておくのがおすすめです。
出典・参考:グーネット中古車・車選びドットコム等の中古車価格相場データ(本体価格レンジ・平均価格)/アルピーヌ・ジャポン公式(グレード展開の変遷)。中古相場は市況で常に変動するため、最新価格は各中古車ポータル・正規販売店で必ずご確認ください。
※中古相場は市場動向・個体状態・走行距離により変動します。「必ずこの価格で売れる/買える」というものではありません。最新情報は公式・販売店でご確認ください。
「GT7で惚れて、いつかA110を」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。乗り換えを検討するなら、そこが出発点になります。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7の新型A110|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、新型A110が「Alpine A110 (DFM5P) '17」という正式表記で収録されています。ブランドセントラル(アルピーヌ)からCr. 8,000,000(800万クレジット)で新車購入が可能で、中古車・レジェンドカーとしての流通は基本的にありません(時期により変動する可能性はあります)。
- PP値:522.51
- 最高出力:252PS
- 車両重量:約1,103kg
- 駆動方式:MR(ミッドシップ・後輪駆動)
- ゲーム内価格:Cr. 8,000,000(ブランドセントラル)
- 入手方法:ブランドセントラルでの新車購入が基本
ゲーム内でも軽量ボディが持ち味。252PSという数字だけ見ると突出したパワーではありませんが、約1,100kgという軽さのおかげでパワーウェイトレシオに優れ、MRらしい俊敏なコーナリングが楽しめます。フランス車らしい上質な乗り味を、まずはブランドセントラルで購入して体感してみてください。
出典・参考:GRAN TURISMO7公式ゲーム内データ(PP値522.51・ブランドセントラル価格800万Cr・車両スペック)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7で新型A110をさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。軽量ミッドシップならではの俊敏なハンドリングが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も"快適"に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
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・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車新型A110を所有・維持する費用
新型A110は2017年発表の比較的新しい輸入車ですが、フランス車ゆえの部品調達・専門整備の必要性は考慮しておく必要があります。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(1.8L級) | 約39,500円 |
| 任意保険(輸入スポーツカー) | 約10〜20万円 |
| 車検(2年分を1年換算・輸入車対応工場前提) | 約8〜15万円 |
| 整備・部品(輸入車専用部品) | 約15〜40万円 |
| 駐車場・保管 | 約6〜24万円 |
| 燃料・消耗品 | 約12〜20万円 |
| 年間合計(目安) | 約60〜140万円 |
さらに、購入費が560万〜1,750万円程度(前章の中古相場)かかります。
正規ディーラーでの整備が受けられる現行モデルとはいえ、輸入車専用部品の取り寄せには時間がかかることもあり、国産スポーツカーと比べると「維持のしやすさ」より「所有する満足感」を重視した選択になりがちです。
また任意保険は、輸入スポーツカーという区分ゆえに国産の同クラス車より割高に設定される保険会社が多く、加入前に複数社で見積もりを取ることをおすすめします。
② GT7で"実車感覚"を味わう機材コスト
一方、GT7で新型A110を「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 560〜1,750万円 + 毎年 60〜140万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、252PSを受け止める軽量アルミボディの俊敏な身のこなしまで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物の新型A110を」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく"実車感覚"に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車の新型A110に触れる|正規ディーラー・レンタカー・イベント
🏪 正規ディーラー|アルピーヌ・ジャポン取扱店で試乗可能
新型A110は現行販売モデル(グレードにより在庫状況は変動)のため、アルピーヌ・ジャポンの正規取扱店で試乗・購入相談が可能です。旧車と違い、ディーラーでの点検・保証・整備体制が整っている点は大きな安心材料です。出店エリアは首都圏・関西圏を中心に限られるため、事前に公式サイトで最寄り店舗を確認しておくとよいでしょう。試乗車のグレード(A110/A110 GT/A110 S)は店舗によって異なるため、目当てのグレードに乗りたい場合は事前に電話やWeb予約で確認しておくのが確実です。
🔑 レンタカー・カーシェア|一部の輸入車専門レンタルで取り扱い例あり
新型A110は、輸入スポーツカーに特化したレンタカー・カーシェアサービスで取り扱われる例があります。全国どこでも借りられるわけではなく、店舗数も限定的ですが、購入前に「一度乗ってから決めたい」という場合は、こうした専門サービスを探してみる価値があります(取り扱い状況は店舗・時期により変動するため、事前確認が必須です)。旧車の初代A110とは異なり、現行モデルゆえに部品供給・保険加入のハードルが低いことも、レンタル事業者にとって扱いやすい理由のひとつと考えられます。
🎪 東京オートサロン2025|3台のA110シリーズを展示
2025年1月開催の東京オートサロン2025では、アルピーヌ・ジャポンが「A110 R TURINI」「A110 GT」、そして2024年JAF全日本ジムカーナ選手権 PE1クラスでチャンピオンに輝いた山野哲也選手のチャンピオンマシン「EXEDY 71RS A110R」の3台を展示しました。会期中には山野選手本人によるトークショーも実施されており、新型A110が国内モータースポーツの現場でも活躍していることを示す好例です。ジムカーナという競技で軽量ミッドシップのA110が結果を出している点は、実車のポテンシャルを知るうえで見逃せないトピックです。
🏁 富士スピードウェイ「アルピーヌ A110 オーナーズミーティング」
アルピーヌ・ジャポンは、富士スピードウェイで開催される「シン・モーターファンフェスタ」にあわせて「アルピーヌ A110 オーナーズミーティング」を実施しており、新旧のA110オーナーが一堂に会する交流イベントとして定着しつつあります。台数限定での参加枠が設けられることが多く、初代1600S世代のオーナーと新型A110オーナーが同じ会場に集まる、ブランドの歴史を体感できる貴重な機会です(開催日・参加枠は年により変動するため、最新情報はアルピーヌ・ジャポン公式をご確認ください)。
👥 オーナーズクラブ・輸入車ミーティング
上記の公式イベント以外にも、国内では輸入車ミーティングやフレンチカーイベントで新型A110が展示・参加される例が見られます。オーナーズクラブ主催の集まりも各地で開催されることがあり、SNSでの情報収集がおすすめです(開催は不定期・年により変動するため、最新情報は各主催団体の発信を確認してください)。
出典・参考:Car Watch「アルピーヌ、東京オートサロン2025出展概要」(A110 R TURINI・A110 GT・山野哲也選手チャンピオンマシン展示)/アルピーヌ・ジャポン公式ニュース(東京オートサロン出展・オーナーズミーティング開催情報)。イベントの開催有無・詳細は年により変動するため、最新は公式発表でご確認ください。
新型A110を見て楽しむ|フレンチカルチャー・映像・グッズ
🎬 モータースポーツでの活躍|A110 GT4・A110 GT4+
新型A110をベースにしたA110 GT4は、ルノーのレーシングパートナーであるシグナテックと共同開発されたカスタマー向けレーシングカーで、FIA GT4カテゴリー規定に合わせて出力とダウンフォースを引き上げています。2025年3月には最新進化版の「A110 GT4+」が発表され、カーボンファイバー製パーツの拡充、ターボ過給・冷却システムの改良、新エキゾーストシステムの採用によってパフォーマンスと信頼性を大幅に向上させました。2024年シーズンには「アルティメット耐久GTカップ」最終戦(フランス・ポール・リカール)にテスト参戦し、クラス優勝を達成しています。
日本国内でも、GT4車両向けの「ST-Zクラス」を持つスーパー耐久シリーズにA110 GT4が参戦できる規定が整っており、フランス生まれの軽量スポーツカーが国内耐久レースの舞台に立つ可能性が開かれています。市販モデルの中でもっとも先鋭化されたA110 Rは、カーボンパーツを多用した軽量仕様として登場し、ジムカーナなど国内モータースポーツでも実績を積んでいます(前章で触れた山野哲也選手のPE1クラス制覇車がその代表例です)。レースでの戦績は年・カテゴリーごとに更新されるため、詳細な成績は各レース団体・アルピーヌ公式の発表をご確認ください。
出典・参考:Motor-Fan「アルピーヌA110 GT4+」(シグナテック共同開発・2025年3月発表・アルティメット耐久GTカップ最終戦クラス優勝)/レスポンス「A110 GT4 Evoが『GT4+』に進化」(ラリー経験を反映したアップデート内容)/GAZOO Racing公式(スーパー耐久ST-Zクラスの規定)。
🌟 著名な評価|フレンチエレガンスの体現として
新型A110は登場以来、複数の自動車メディアで「ポルシェ・ケイマンとは異なる価値観を持つ軽量スポーツ」として評価されています。ライバルの多くが馬力とラップタイムを競う中、A110は前後ダブルウィッシュボーンのサスペンションと軽量ボディが生む上質な乗り心地を武器にしており、「速さだけを追わないフランス流のスポーツカー哲学」を体現しているとしばしば評されます。国内モータージャーナリズムでも「数値だけでは測れない気持ちよさ」「フランス車らしい上質な足回り」といった評価が繰り返し語られており、単なるスペック競争とは違う軸で評価されている一台です。
🎁 東京オートサロンで見る「3変化」|チューニング・カスタムの奥深さ
新型A110は、東京オートサロンのようなカスタムカーイベントでも存在感を放っています。同一車種でありながら、ラリー仕様・ジムカーナ仕様・ロードグレードと、目的の異なる複数のA110が並ぶ展示は「A110三変化」とも評され、フレンチカスタムの奥深さを伝えるコンテンツとして扱われています。ボディサイズがコンパクトで軽量ゆえに、用途に応じたセットアップの振れ幅が大きいことも、こうした展示企画が成立する理由のひとつです。
🎞 映像作品での登場
新型A110は、2023年公開の映画『グランツーリスモ』をはじめ、フランスのモータースポーツ文化を扱う映像作品・ドキュメンタリーで取り上げられる例があります。具体的な登場シーンの詳細は作品ごとに異なるため、確証が取れる範囲での紹介にとどめています。フランス車という特性上、国内のカーバラエティ番組よりも、海外のモータースポーツドキュメンタリーやアルピーヌ・ジャポン公式のプロモーション映像で見かける機会の方が多い傾向があります。
🎁 モデルカー(プラモ・ミニカー)
手元で新型A110を楽しむなら、ミニカー・プラモデルが充実しています。ノレブ(Norev)の1/18スケールダイキャストモデルは新型A110のカラーバリエーション違いで複数展開されており、精密な造形で人気があります。ミニカーのスケール展開は1/18のほか1/43サイズも存在し、飾るスペースに応じて選べるのも魅力です。プラモデルでは海外メーカーからのキット化例もありますが、国内正規流通が限定的なため、入手可否は都度確認が必要です。
📖 書籍
新型A110についてもっと深掘りしたいなら、自動車専門誌(Webモーターマガジン・LE VOLANT・webCGなど)やWEBメディアの特集記事でデザイン開発秘話やインプレッションが確認できます。特にディエップ工場への現地取材記事は、生産背景を知るうえで読み応えがあります。アルピーヌブランドの歴史全体を知りたい場合は、初代A110の解説も含む書籍・ムック本が参考になります。
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新型アルピーヌA110のよくある質問
Q. 新型アルピーヌA110とは、どんな車ですか?
A. フランスの名門ブランド「アルピーヌ」が約22年の休眠を経て2017年に復活させたライトウェイトスポーツカーです。1.8L直列4気筒ターボ(252PS)をミッドシップに搭載し、アルミボディで車両重量約1,100kgを実現しています。
Q. 新型A110のスペック(馬力・車重)は?
A. M5P型1.8L直列4気筒DOHCターボで、最高出力252PS(185kW)/6,000rpm、最大トルク32.6kgf・m(320N・m)/2,000rpmを発揮します。車両重量はグレードにより1,103〜1,130kg程度です。
Q. 初代A110との違いは何ですか?
A. 初代A110(1963〜1977年)はエンジンを後方に積む「RR」で1.6L自然吸気・FRPボディでした。新型(2017年〜)はエンジンを中央に積む「MR(ミッドシップ)」で1.8Lターボ・アルミボディです。駆動レイアウトが異なる別設計の車であり、新型は「復刻」ではなく初代の精神を受け継いだ「オマージュ」という位置づけです。
Q. 新型A110はいつ日本で発売されましたか?
A. 2018年6月から、ルノー・ジャポンによる正規輸入(右ハンドル)で導入されました。当時のプルミエールエディション価格は790万円からとされています。
Q. 新型A110の中古相場はいくらですか?
A. グレード・年式・限定モデルかどうかで幅がありますが、国内流通レンジはおおよそ560万〜1,750万円程度、平均本体価格は1,200万円前後という調査データがあります。市況で変動するため、最新は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7で新型A110に乗れますか?
A. 乗れます。「Alpine A110 (DFM5P) '17」として収録されており、ブランドセントラルでCr. 8,000,000(800万クレジット)にて新車購入できます(収録内容・価格はアップデートで変動します)。
新型A110は「初代の精神を継ぐ、軽さの哲学」
新型アルピーヌA110は、約22年の休眠を経て2017年にルノーグループが本気で復活させたライトウェイトスポーツカーです。初代A110のRR(リアエンジン)レイアウトとは異なるMR(ミッドシップ)を採用し、96%アルミ製ボディで約1,100kgという軽さを実現。「復刻ではなくオマージュ」として、初代の哲学である"軽さは正義"を現代の技術で再解釈した一台です。
実車は輸入車ゆえの維持費や、限定グレードの高騰など相応の覚悟が必要ですが、グランツーリスモ7なら「Alpine A110 (DFM5P) '17」としてブランドセントラルからすぐに購入でき、維持費を気にせず軽量ミッドシップのハンドリングを楽しめます。実車に触れるなら正規ディーラーでの試乗や輸入車専門レンタカー、見て楽しむならA110 GT4のモータースポーツ活動やノレブのミニカーも味わい深いポイントです。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、新型A110は"軽さの哲学"を体感できる一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
フランス車・ルノー系の名車もチェック
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