
アストンマーティン V8ヴァンテージ(3代目)とは、2005年のジュネーブモーターショーで発表された「アストンマーティン史上最も成功したモデル」とも評される名車です。ベースの2代目ヴァンテージから約5年、DB9に続くVHプラットフォーム第2弾として開発され、4.3L(後に4.7L)自然吸気V8・FRレイアウトで本格スポーツカーとしての運動性能を追求しつつ、英国ゲイドン工場での手組み生産という英国流のクラフツマンシップも受け継いでいます。
この記事では、3代目V8ヴァンテージの開発秘話・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そしてアストンマーティンというブランドが背負う「007のクルマ」というイメージの正確な整理まで、まるごと解説します。
V8ヴァンテージとは|アストンマーティン史上最も成功したモデル
3代目V8ヴァンテージがデビューしたのは、2003年デトロイトショーでのコンセプト発表を経て、2005年3月のジュネーブモーターショーでのこと(2006年モデルとして市販開始)。2代目ヴァンテージの生産終了からおよそ5年のブランクを経ての投入でした。それまでのヴァンテージは基本となるモデルに対するハイパフォーマンス版という位置づけでしたが、3代目は従来と異なり、単独の完成したロードカーとして開発され、ポルシェ911(997型)を正面から迎え撃つ戦略的なモデルという色合いが強くなっています。
そうしたところから、3代目V8ヴァンテージはFRレイアウトのスポーツカーとしての運動性能を徹底的に追求して開発されました。DB7以来の流れである流麗なクーペボディの基本骨格には、前年に発表されたDB9からスタートしたVH(Vertical/Horizontal)プラットフォームと呼ばれる独自の接着アルミスペースフレームを採用。アルミ押出材・精密鋳造・プレス材を航空宇宙用接着剤でボンディングし、セルフピアスリベットで機械的に固定する構造です。エンジンをフロントミッドに搭載し、リア側にトランスアクスルを配置することで、前後重量配分49:51というほぼイーブンな数値を実現しました。
パワーユニットは、ジャガーのAJ-V8型エンジンアーキテクチャに緩く由来するとされる、アストンマーティン独自設計の自然吸気V型8気筒。ドライサンプ潤滑を採用し、エンジンを車体に低くマウントできることで低重心化にも貢献しています。当初は4.3L・380PS(383bhp)/7,300rpm、410Nm/5,000rpmを発揮。0-60mph加速4.8秒、最高速175mphという本格スポーツカーのスペックでした。その後2008年には、排気量が4.7Lへ拡大され420bhp・470Nmまでパワーアップしています。本記事のタイトルにある2015年式は、この4.7L世代にあたります。
3代目V8ヴァンテージは、2005年の登場から2018年まで長期にわたり生産され、その間にV8ヴァンテージS・V12ヴァンテージ・N430・GT12など数多くの派生モデルを生み出しました。2006年にはCar Design News誌の読者投票(自動車デザイナー・デザイン学生を中心とした1,000人以上が回答)で「最も優れた現行プロダクションカーデザイン」に選出されるなど、デザイン面でも高く評価されています。
🎬 あわせて読みたい映画『グランツーリスモ』登場車まとめこの車も登場した2023年の映画。劇中車をGT7で乗れるマシンごと一覧でチェック。 🎮 あわせて読みたい【GT7の楽しみ方】走る・見る・撮るGT7は走るだけじゃない。「見る・撮る」も含めた楽しみ方をシニア視点で完全ガイド。出典・参考:Wikipedia「Aston Martin Vantage (2005)」(デビュー経緯・VHプラットフォーム・エンジン初期スペック・0-60mph/最高速)/autoevolution「ASTON MARTIN V8 Vantage - All Models by Year」(4.7L化・年式ごとの変遷)/Car Design News読者投票結果(2006年)。
N400・N420・N430|特別仕様車の系譜
長期にわたり生産された3代目V8ヴァンテージには、その時々の熟成を反映した特別仕様車も登場しています。最初の一台が、2007年に発表されたN400です。4.3LのV8を400bhpまでチューニングし、軽量グラファイト仕上げのホイール、強化スプリング・ダンパー、新設計のリアアンチロールバーを備えたスポーツパックを搭載。ベルクヴェルク・ブラック、ライトニング・シルバー、カルーセル・オレンジという専用の3色で提供され、パンチング加工レザーにはニュルブルクリンクのコース地図をあしらったセンターアームレストと、ナンバリングプレートが付属しました。アストンマーティンはニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで8分を切るラップタイムを記録したとされ、「8分=480秒」にちなんで、クーペ240台・ロードスター240台の計480台限定で生産されています。
2010年には後継となるN420が登場。標準でスポーツパックサスペンションと新設計のスポーツエキゾーストを備え、多数のカーボンファイバー製パーツによって標準車から27kgの軽量化を達成しました。専用の「レースコレクション」塗装も選択可能で、生産開始は2010年7月、英国価格は96,995ポンドから。当初クーペ・ロードスターそれぞれ420台限定を予定していましたが、実際の生産数はクーペが252台にとどまっています。
そして2014年、ジュネーブモーターショー直前に発表されたのがN430です。標準のV8ヴァンテージをベースに、Sグレード相当の430bhpエンジン、Sグレードのサスペンション、専用のスタイリング要素を組み合わせ、トランスミッションは6速MTまたはプロドライブ開発の7速セミオートマ「スポーツシフトII」から選択可能でした。N430はヴァンテージ・シリーズ最後の特別仕様車となりました。2015年以降、欧州がユーロ6排出ガス規制に移行するにあたり、既存のエンジンではこの基準をクリアできなかったためです。N430は2014年9月から多くの市場で発売されましたが、標準装備の軽量シートの都合上、北米市場には導入されませんでした。
出典・参考:astonmartins.com(V8 Vantage N400・N420・N430の各解説ページ・生産台数・専用装備)。※記事タイトルの2015年式は、ユーロ6規制移行の直前年にあたる時期のモデルです。
誰がデザインしたのか|フィスカーとカラム、2つの証言
3代目V8ヴァンテージのデザインは、公式には発表当時のアストンマーティン・デザインディレクターであったヘンリック・フィスカー(Henrik Fisker)にクレジットされています。フィスカーは後に自身の名を冠した電気自動車ブランド「フィスカー」を興したことでも知られる人物です。
一方で、当時ジャガーのデザインディレクターを務めていたイアン・カラム(Ian Callum)本人は、「デザインの大部分は自分がアストンマーティン在籍時に手がけたものだ」と証言しています。カラムはフィスカーが同社に加わる以前にアストンマーティンでDB7などを手がけた実績があり、その後ジャガーに移籍しました。どちらの証言が正確かは第三者による検証が難しく、本記事では「公式クレジットはフィスカー」「カラム自身はデザインへの関与を主張している」という両論を、断定せずに紹介するにとどめます。いずれにせよ、DB7からDB9、そして本作V8ヴァンテージへと続く英国流クーペデザインの系譜に、この2人のデザイナーが深く関わっていることは間違いありません。
出典・参考:Wikipedia「Aston Martin Vantage (2005)」(デザインクレジットの経緯・両者の証言)/Wikipedia「Ian Callum」(カラムの経歴・アストンマーティン在籍歴・DB7)。
ゲイドン工場の哲学|「1人1基」で仕上げるエンジン
3代目V8ヴァンテージは、英国ウォリックシャー州にあるアストンマーティンのゲイドン本社工場で生産されています。明るく開放的で清潔な組立エリアには、生産ロボットがほとんど存在しません。これは職人(クラフツマン)が余計な騒音に邪魔されず、最高の一台を仕上げることに集中できるようにするための設計思想です。多くの自動車工場が動くラインの上で時間との勝負をするのに対し、ヴァンキッシュ・DB9・ラピードS・V12ヴァンテージS・そして本作V8ヴァンテージといったモデルは、1台あたり約200人時(マンアワー)という、じっくりと腰を据えた工程で組み立てられます。
中でも象徴的なのが、エンジン組立の「1人1基(One Man, One Engine)」方式です。ブロックの選定から始まり、洗浄、組み付け、そして冷間での最終テストに至るまで、原則として1人の職人だけがそのエンジンに手を触れ、責任を持って仕上げます(多くのゲイドン向けエンジンは、実際にはドイツの職人が組み立てているという情報もあります)。ロボットでは見逃してしまうような品質の機微を、人の手と目でチェックし続ける。それが「1人1基」の本質です。レザーの縫製やトリム、塗装の仕上げなど、随所に今なお手作業の工程が残されているのも、このブランドらしさと言えるでしょう。
出典・参考:Top Gear「How to build an Aston Martin Vantage's V8」(1人1基エンジン組立の詳細)/アストンマーティン公式(ゲイドン本社工場の解説)。
アストンマーティン・レーシング(AMR)とGT4・GT2・GT3の系譜
アストンマーティン・レーシング(AMR)は2004年、アストンマーティンと英国のエンジニアリング企業プロドライブとのパートナーシップとして設立されました。2005年以降、伝説的なDBR9を皮切りに、アストンマーティンの公式GTレース車両すべてを手がける存在となっています。3代目V8ヴァンテージも、この体制のもとでGT4クラスおよび、2008年にデビューしたGT2クラス(FIA・ACOのGT2規定に準拠し、FIA GT選手権・アメリカン・ル・マン・シリーズ・ル・マン・シリーズ・ル・マン24時間レースなどに参戦)、さらにGT3クラスそれぞれの専用レース車両のベースとなりました。
GT4・GT2・GT3は、いずれも公道仕様のボディをベースにしながら、エアロダイナミクスやエンジン規定、車重などがクラスごとに異なる別カテゴリのレース規定です。V8ヴァンテージはこれら複数のクラスにまたがって長年にわたり参戦車両を送り出し続けており、AMRは現在も世界各地のGTレースで40以上のパートナーチームを抱える活動を続けています。どのクラスでどの年にどんな戦績を残したかという詳細な年度別成績までは一次情報での裏取りが難しいため、本記事では「複数のGTレースクラスに公道仕様ベースの専用車両を送り出してきた」という事実関係にとどめます。
出典・参考:Wikipedia「Aston Martin Racing」(AMR設立経緯・DBR9・GT2規定参戦歴)/アストンマーティン公式プレスルーム(GT4・GT3車両の開発体制)。
V8ヴァンテージは今いくら?日本国内の中古相場
3代目V8ヴァンテージは2005年から2018年まで長期にわたり生産されたため、年式・グレード(無印/S/N430など)・走行距離によって中古相場の幅は広めです。国内の複数の中古車情報サイトを横断的に見ると、おおよそ次のようなレンジで取引されています。
- グーネット掲載例:約448万円〜1,648万円(年式・グレード・状態により幅あり)
- 価格.com集計:平均654万円、価格帯438万〜950万円(別集計では478万〜1,207.6万円というレンジも)
- 総評:初期型(4.3L)は比較的手が届きやすく、後期型(4.7L・Sグレード等)や限定モデルは価格帯が上振れする傾向
出典・参考:グーネット中古車情報(V8ヴァンテージ掲載価格帯)/価格.com(中古車相場集計)/カーセンサー(ヴァンテージ中古車在庫)。
※相場は時期・状態・走行距離・個体のヒストリーで大きく変わります。ここに挙げた金額はあくまで参考の目安です。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・正規ディーラーで必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のV8ヴァンテージに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。旧車・輸入車の相場は時期によって変動するため、手放すタイミングの見極めも大切です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7のV8ヴァンテージ|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、V8ヴァンテージが「Aston Martin V8 Vantage S '15」という正式表記で収録されています。タイトルにある年式は無印表記ですが、ゲーム内収録はSグレードである点にご注意ください。エンジン型式は「AJ37-Vantage」で、実車のAJ37型ユニットに準じた名称です。
- PP値:555程度(パワー429HP前後・重量約1,610kg)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- ゲーム内価格:180,000Cr程度
- 入手方法:Brand Central(アストンマーティンブランドの新車ディーラー)
なお、GT7には競技用の「Aston Martin V8 Vantage GR.4」という別モデルも収録されています。こちらはPP640程度・399HP・約1,350kgのグループ4レーシングカーで、公道仕様とは別カテゴリの車両です。同じ「V8 Vantage」の名前でも、公道仕様とレース仕様は別物として区別してご覧ください。
実車同様、フロントミッドマウントのFRらしい前後バランスの良さが持ち味。429HP級のパワーを、約1,600kg級のボディで受け止める素直なハンドリングは、ゲーム内でも再現されています。ポルシェ911を強く意識して開発された背景そのままに、じゃじゃ馬すぎない扱いやすさと本格スポーツカーらしい駆け抜ける気持ちよさを、コントローラー越しにも感じられる一台です。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値555.17、429HP、約1,610kg、Brand Centralでの入手経路、GR.4仕様との比較)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でV8ヴァンテージをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。FRらしい前後バランスと自然吸気V8の押し出しが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
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※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車V8ヴァンテージを所有・維持する費用
V8ヴァンテージは2005〜2018年生産の英国製スポーツカーで、専門の整備体制と輸入車向け保険が前提になります。
維持費は同クラスの国産スポーツカーより高めになりがちです(専用部品の輸入コスト、専門ショップでの整備が基本になること等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(4.3〜4.7L級) | 約88,000円 |
| 任意保険(輸入スポーツカー・車両保険込み) | 約20〜40万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約15〜30万円 |
| 整備・部品(輸入部品・工賃) | 約30〜70万円 |
| 駐車場・保管 | 約10〜40万円 |
| 燃料・消耗品(ハイオク・タイヤ等) | 約20〜35万円 |
| 年間合計(目安) | 約103〜243万円 |
さらに、購入費が概ね450万〜1,600万円程度(前章の中古相場)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でV8ヴァンテージを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 450〜1,600万円程度 + 毎年 103〜243万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、429HP級のパワーを受け止めるFRの荷重移動まで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のV8ヴァンテージを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のV8ヴァンテージに触れる|レンタカー・イベント
「アストンマーティンなんて、乗る機会はまずないのでは」と思うかもしれませんが、意外と接点を作れるルートがあります。V8ヴァンテージは生産期間が長く中古流通量も一定数あるため、レンタルサービスや専門店経由で触れられる機会も他の希少旧車と比べて見つけやすい傾向があります。
🔑 レンタカー・専門店経由
国内外に、アストンマーティンをはじめとする高級スポーツカーのレンタルを専門に扱うサービスがあります。V8ヴァンテージは生産台数が比較的多く中古流通も安定しているため、他の希少旧車と比べればレンタル可能な個体を見つけやすい傾向があります。ただし取扱店舗・車両在庫は時期によって変動するため、利用を検討する場合は各サービスの公式サイトで最新の在庫状況を確認してください。
🏢 正規ディーラーでの試乗・相談
アストンマーティンは国内に正規ディーラー網を持っており、現行モデルの試乗や、認定中古車(アストンマーティン公式の中古車保証プログラム)の取り扱いがあるディーラーも存在します。3代目V8ヴァンテージの中古個体を検討する場合、まずは正規ディーラーや専門店に相談し、点検記録簿の有無や整備履歴を確認することが、安心して所有するための第一歩になります。
🎪 オーナーズクラブ・イベント
アストンマーティンには国内外に熱心なオーナーズクラブが存在し、定期的なミーティングやコンクール・デレガンス(クラシックカーの品評イベント)への出展が行われています。こうした場に足を運べば、実際のV8ヴァンテージのオーナーから話を聞ける機会も得られるでしょう。
※レンタル・試乗・イベントの詳細な開催状況・料金は変動します。最新は各公式サイト・正規ディーラーでご確認ください。
V8ヴァンテージを見て楽しむ|007ブランドとカルチャー
🎬 「007=アストンマーティン」のイメージの正体|本流はDB5
アストンマーティンが「ボンドカーの代名詞」というイメージを持つ最大の理由は、DB5の存在です。1964年の『ゴールドフィンガー』で初めて登場して以来、『サンダーボール作戦』『ゴールデンアイ』『トゥモロー・ネバー・ダイ』『カジノ・ロワイヤル』『007 スカイフォール』『007 スペクター』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』と、シリーズを通じて繰り返し登場してきた、まさに看板車種です。
⛔ 混同注意|「V8」がボンドカーになったのは1977年の初代モデル
実は「V8」という名前の車自体は、ボンド映画に登場した実績があります。ただしそれは1977年に登場した初代V8ヴァンテージ("Britain's First Supercar(英国初のスーパーカー)"とも呼ばれた世代)であり、1987年の『リビング・デイライツ』(ティモシー・ダルトン主演)、そして2021年の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(1981年式のV8を3台改造して使用)に登場したのは、この初代モデルです。
本記事の主役である3代目V8ヴァンテージ(2005年〜)が、ボンド映画に主役級として起用された実績は確認できていません。「アストンマーティン=ボンドカー」というブランドイメージ自体は本物ですが、それを支えているのは主にDB5であり、V8という名前を冠した車がボンドカーとして登場した際も、それは本記事の車とは異なる1970年代の別世代モデルだった、という点を正確に押さえておきたいところです。
出典・参考:Wikipedia「Aston Martin DB5」(DB5のボンド映画登場歴)/Wikipedia「Aston Martin V8 Vantage (1977)」(初代V8ヴァンテージの位置づけ)/James Bond Wiki・007.com公式(『リビング・デイライツ』『ノー・タイム・トゥ・ダイ』でのV8登場歴)。
🎨 デザイン評価|Car Design News読者投票とレビュー評
3代目V8ヴァンテージは、性能面だけでなくデザイン面でも高い評価を受けています。2006年のCar Design News誌読者投票(自動車デザイナー・デザイン学生など1,000人以上が回答)では「最も優れた現行プロダクションカーデザイン」に選出されました。Autocar誌など複数の専門メディアも、V8ヴァンテージを「アストンマーティンの中で最も成功したモデル」と評しています。
出典・参考:Car Design News読者投票結果(2006年)/Autocar「Used Aston Martin Vantage 2005-2017 review」。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でV8ヴァンテージを楽しむなら、モデルカーが選択肢になります。国内外の模型・ミニカーメーカーから1/18・1/24スケールのV8ヴァンテージが発売された実績がありますが、取扱状況は生産時期によって変動するため、購入を検討する場合は在庫のある正規販売店・通販サイトで最新の商品ラインナップを確認することをおすすめします。
📖 書籍
V8ヴァンテージについてもっと深掘りしたいなら、Autocar誌の中古車購入ガイド記事や、アストンマーティンの歴史を扱うムック本・専門誌でスペック解説や開発秘話が確認できます。
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「あのイベントで見たよ」「このドラマに出てたよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
アストンマーティン V8ヴァンテージのよくある質問
Q. アストンマーティン V8ヴァンテージ(3代目)とは、どんな車ですか?
A. 2005年のジュネーブモーターショーで発表された、アストンマーティンの本格スポーツカーです。DB9に続くVHプラットフォームを採用し、当初4.3L(後に4.7L)の自然吸気V8エンジンをフロントミッドに搭載。ポルシェ911を強く意識して開発され、アストンマーティン史上最も成功したモデルとも評されています。
Q. V8ヴァンテージのスペック(馬力・排気量)は?
A. 当初モデルは4.3L・380PS(383bhp)/7,300rpm、410Nm/5,000rpm。2008年以降は排気量が4.7Lに拡大され420bhp・470Nmまで引き上げられました。0-60mph加速は当初モデルで4.8秒、最高速175mphです。
Q. デザインは誰が手がけたのですか?
A. 公式には当時のデザインディレクター、ヘンリック・フィスカーにクレジットされています。一方でイアン・カラム本人は「デザインの大部分は自分がアストンマーティン在籍時に手がけた」と証言しており、どちらが正しいかは断定できていません。
Q. V8ヴァンテージは007のボンドカーですか?
A. ボンドカーの本流はDB5であり、本記事の3代目V8ヴァンテージ(2005年〜)がボンド映画で主役級として起用された実績は確認できていません。「V8」という名前の車がボンド映画に登場したのは1977年の初代モデルで、『リビング・デイライツ』(1987年)と『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)に登場しています。本記事の車とは別世代・別設計の車である点にご注意ください。
Q. アストンマーティンはどこで生産されているのですか?
A. 英国ウォリックシャー州のゲイドン本社工場で、職人による手組み生産が行われています。1台あたり約200人時をかけて組み立てられ、エンジンは「1人1基」方式で1人の職人が最初から最後まで担当します。
Q. V8ヴァンテージの中古相場はいくらですか?
A. 年式・グレード・状態によって幅がありますが、国内では概ね400万円台後半〜1,600万円程度のレンジで取引されています(サイトにより平均654万円、価格帯438万〜1,207万円程度という集計もあります)。最新は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でV8ヴァンテージに乗れますか?
A. 乗れます。「Aston Martin V8 Vantage S '15」として収録されており、Brand Centralで購入できます(価格・入手条件はアップデートで変動します)。競技用の「V8 Vantage GR.4」という別モデルも収録されています。
V8ヴァンテージは「英国流クラフツマンシップ」が息づく本格スポーツカー
アストンマーティン V8ヴァンテージ(3代目)は、DB9に続くVHプラットフォームを土台に、ポルシェ911を正面から迎え撃つべく開発された本格スポーツカーです。4.3L(後に4.7L)の自然吸気V8を積みながら、英国ゲイドン工場での「1人1基」のエンジン手組み生産という、数字だけでは表せないクラフツマンシップを受け継いでいます。デザインクレジットを巡る興味深い裏話や、GT4・GT2・GT3という複数のレースクラスでの活躍も、この車の奥行きを深めています。
「アストンマーティン=007のクルマ」というイメージは本物ですが、その主役はDB5であり、V8ヴァンテージという名前がボンドカーとして登場したのは本記事の3代目とは異なる1970年代の別モデルだった、という正確な整理も押さえておきたいポイントです。実車は輸入スポーツカーらしい維持コストが必要になりますが、グランツーリスモ7なら「Aston Martin V8 Vantage S '15」としてそのまま収録されており、維持費を気にせずアストンマーティンのステアリングを握れます。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、V8ヴァンテージは英国流スポーツカーの魅力を体感できる一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
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