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フォードGT(2代目・2017年型)とは、2015年デトロイトショーで発表され2016年末から生産が始まった、フォード・フェラーリ対決の“現代版”を体現するミッドシップスーパーカーです。その最大の物語は、発売に先立つ2016年6月のル・マン24時間レースで、レース仕様のフォードGTがGTEクラスを制したこと。これは1966年にGT40がフェラーリを打ち破ってから、ちょうど50周年という節目の勝利でした。市販型はV8ではなく3.5L V6ツインターボ(EcoBoost)という意外な選択、カーボンファイバー製モノコック、そして応募・抽選制による超限定販売という、初代(2005〜2006年型)とはまったく違う挑戦に満ちた一台です。
この記事では、2代目フォードGTの誕生の物語・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そして映画「フォードvsフェラーリ」で描かれた世界観まで、まるごと解説します。なお、当ブログには初代フォードGT(2005〜2006年型・GT40への直系オマージュ)を扱った記事も別途ありますので、あわせてご覧ください。
目次
- 1 2代目フォードGTの誕生|“50周年のリベンジ優勝”を実現した市販車
- 2 なぜV8ではなくV6ツインターボだったのか|軽量化と空力への執念
- 3 抽選制の超限定販売|7,000件超の応募から選ばれた500人だけ
- 4 2代目フォードGTは今いくら?新車価格の3倍以上に高騰
- 5 グランツーリスモ7のフォードGT '17|スペックと入手方法
- 6 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 7 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 8 実車のフォードGT(2代目)に触れる|展示・イベント
- 9 2代目フォードGTを見て楽しむ|映画・グッズ
- 10 2代目フォードGTのよくある質問
- 11 2代目フォードGTは「50周年のリベンジ優勝」が生んだ現代のスーパーカー
- 12 フォードGTファミリー・同時代のスーパーカーもチェック
2代目フォードGTの誕生|“50周年のリベンジ優勝”を実現した市販車
フォードは2005〜2006年に、1960年代のル・マン24時間などで活躍したGT40のリメイクといえる初代フォードGTを販売しました。それから9年後、2015年のデトロイトオートショーでフォードが発表したのが、まったく新しい2代目フォードGTです。翌2016年末から2017年モデルとして生産が始まりましたが、この2代目には初代以上に大きな意味が込められていました。1966年のル・マン24時間で、フォードGT40がフェラーリを打ち破ってから、ちょうど50年という節目に、もう一度ル・マンで勝つための一台として開発されたのです。
そして2016年6月18〜19日、フランス・ル・マンで行われた24時間耐久レース。フォードはワークス体制で4台のフォードGT(レース仕様)を投入し、そのうち「#68」(ジョーイ・ハンド、セバスチャン・ブルデ、ダーク・ミューラー組)がLMGTE Proクラスで優勝を果たしました。2位にはフェラーリ488 GTEを駆るリジ・コンペティツィオーネ(フィジケラ、ヴィランダー、マルッチ組)が入り、まさに"フォード・vs・フェラーリ"の再現。1966年にGT40がフェラーリ勢を1-2-3フィニッシュで下してから半世紀、フォードは同じ舞台で再び頂点に立ったのです。
ここで大事な整理があります。ル・マンで優勝したのはレース専用に開発された「フォードGT LMレースカー」であり、本記事で紹介する市販型の2代目フォードGT(GT7収録車)とは、外観こそ似ていますが規定に基づく別モデルです。とはいえ、市販型はこのレースプログラムと同時開発され、レースで磨かれた空力技術・軽量設計を色濃く受け継いだ、いわば「勝つための思想を纏った公道車」という位置づけになります。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型式・通称 | フォードGT(2代目・2017年モデル) |
| 発表 | 2015年1月・北米国際オートショー(デトロイトショー) |
| 生産期間 | 2016年12月〜2022年(1日1台ペースで順次生産) |
| 年間生産台数 | 約250台/年(最大4年間) |
| 初期販売方式 | 応募・審査制(2016年4〜5月に受付、初回500台限定) |
| エンジン | 3.5L V6ツインターボ(EcoBoost) |
| 最高出力 | 647HP(656PS)/6,250rpm |
| 最大トルク | 550lb-ft(約746Nm) |
| トランスミッション | 7速デュアルクラッチ(DCT) |
| 最高速 | 約348km/h(216mph) |
| 車体構造 | カーボンファイバー製モノコック+アルミ製フロント/リアサブフレーム |
| 製造 | カナダ・Multimatic社 |
| 新車価格 | 約45万〜47万ドル(当時レート) |
出典・参考:Ford Media Center(2016年ル・マン参戦発表・50周年の位置づけ)/2016 24 Hours of Le Mans - Wikipedia(LMGTE Proクラス結果・#68優勝)/The Car Connection・autoevolution各種(市販型スペック:647HP・550lb-ft・0-60mph 2.9秒・最高速216mph)。
ちなみに、当ブログには初代フォードGT(2005〜2006年型)を扱った記事も別途あります。あちらはGT40のスタイリングを忠実に再現した「創業100周年記念モデル」で、5.4L スーパーチャージドV8・550馬力というエンジンでした。本記事の主役である2代目は、エンジン形式からしてV8→V6ツインターボへと大きく舵を切った、まったく異なるアプローチの一台です。同じ「フォードGT」でも別の車として楽しんでいただければと思います。
なぜV8ではなくV6ツインターボだったのか|軽量化と空力への執念
2代目フォードGTの心臓部は、3.5L V6ツインターボ(EcoBoost)。これは元々デイトナ・プロトタイプ(IMSA耐久レース)向けに開発されたレーシングエンジンをベースにしたもので、647HP・550lb-ftを発揮します。伝統的にスーパーカーといえばV8やV12が主流の中、フォードがV6ツインターボを選んだ理由は明快です。レギュレーション上の性能調整(BoP)を見据えつつ、V8より軽量・コンパクトなユニットで車体全体を軽くし、空力を突き詰めるという設計思想が優先されたのです。
車体もこの思想を貫いています。カーボンファイバー製のモノコックにアルミ製の前後サブフレームを組み合わせ、ボディパネルもカーボン製。ルーフからリアフェンダーにかけて車体の横から後端までを貫く大きなエアトンネルを設け、速度に応じて角度が変わるアクティブリアスポイラーを搭載するなど、エアロダイナミクスへのこだわりは初代とは比較になりません。サスペンションもレース由来のプッシュロッド式で、スプリング・ダンパーを車体内側の縦方向に配置するという、市販車としては異例のレイアウトが採用されました。製造はカナダの自動車部品・レーシングカーメーカーであるMultimatic社が担当し、レーシングカーの作り方で公道車を仕立てた一台といえます。
出典・参考:The Car Connection・autoevolution・fordracing.com公式テックシート(3.5L EcoBoost V6ツインターボ・647HP・550lb-ft/カーボンモノコック・アクティブエアロ・プッシュロッド式サスペンション・Multimatic社製造)。
なお、初代フォードGTの5.4L スーパーチャージドV8という「伝統的なアメリカンマッスルの延長線上」にあるエンジンと比べると、2代目のV6ツインターボはダウンサイジング+過給という現代的な処方箋を選んだことになります。排気量は小さくなったものの、647HPは初代(550馬力)を大きく上回っており、「小さく・軽く・速く」という2010年代のスーパーカー開発トレンドを象徴する一台です。
抽選制の超限定販売|7,000件超の応募から選ばれた500人だけ
2代目フォードGTは、単純な先着順や抽選ではなく「応募・審査制」という異例の販売方式を採りました。2016年4月13日から5月12日まで応募を受け付け、初回2年間・500台分の枠に対して受付開始から1週間で7,000件を超える応募が殺到したと報じられています。審査では過去のフォードGT(初代)所有歴、所有期間・走行距離、他のフォード/リンカーン車の所有歴、そして車をどう使うつもりか(きちんと走らせるか、保管・転売目的でないか)といった項目が問われました。これは、限定車が「投機目的で買われて眠ったまま」になることを防ぎ、実際に走らせてもらうための工夫だったとされています。
年間生産台数は約250台に抑えられ、生産は最大4年間(初回2年分500台+延長分)続きました。新車価格は当初「40万ドル台半ば」と報じられ、最終的には約45万〜47万ドル程度からのスタートだったとされています(装備・年式で変動)。1日1台という職人的なペースで、Multimatic社の手により丁寧に組み上げられていきました。
出典・参考:Ford Media Center(応募受付開始発表)/Autoblog(応募7,000件超の報道)/The Detroit News・Ford GT Forum各種(審査項目・年間250台生産・新車価格レンジ)。※応募件数・価格は報道時点の情報であり、契約条件は個別に異なります。
※応募・選考の詳細な運用(審査基準の重み付け等)はフォードが公表しておらず、報道された範囲での紹介です。最新の正確な情報は公式資料でご確認ください。
2代目フォードGTは今いくら?新車価格の3倍以上に高騰
2代目フォードGTは、超限定生産と抽選制の話題性も相まって、中古市場で大幅なプレミア高がついています。2020年前後の報道では、新車価格45万ドル前後で購入した個体が100万ドルを超える価格で取引される例が相次いで報じられました。2025年のオークションでは標準的な2017年型が852,500ドルで落札された事例があり、特別仕様(ヘリテージエディション等)ではさらに高値で、150万ドル超の成約例も見られます。平均的な流通価格帯としては、標準モデルでおよそ80万〜100万ドル程度、ヘリテージ系の特別仕様はそれ以上というのが近年の傾向です。
- 2025年1月Mecum Kissimmeeオークション:標準2017年型が852,500ドルで落札
- 特別仕様(Heritage Edition等):150万ドル超の成約例あり
- 2020年前後の報道:新車価格45万ドル台の個体が100万ドル超まで高騰した事例が複数
- 総評:新車価格の2〜3倍以上まで値上がりする個体が珍しくない、近年のスーパーカー市場でも屈指の値上がり銘柄
出典・参考:Motor Authority(オークション結果報道)/CNN Business(新車価格からの高騰報道)/classic.com・Hagerty Valuation Tools各種(2025年時点の流通価格帯)。※日本国内は正規輸入されておらず並行輸入のみの流通のため、国内相場は個体ごとの個別確認が必要です。
※相場は時期・状態・仕様・走行距離で大きく変わります。オークション結果は個体差が非常に大きいため、あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・オークションハウスで必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のフォードGTに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。旧車・希少車相場が高騰している今は、手放す側にとっても追い風です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7のフォードGT '17|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、2代目フォードGTが「Ford GT '17」という表記で収録されています。実車同様、V6ツインターボ・カーボンモノコックのミッドシップスーパーカーとしてゲーム内でも再現されており、ブランドセントラルで購入可能です。
- PP値:約629〜631(パワー646HP・重量約3,053lbs=約1,385kg)
- 駆動方式:MR(ミッドシップ・後輪駆動)
- ゲーム内価格:約550,000Cr
- 入手方法:ブランドセントラルで購入可能
ちなみにGT7には、本記事の市販型「Ford GT '17」とは別に、2016年ル・マンを制した「フォードGT LMレースカー」もレーシングカーとして収録されています。市販型と混同しやすいですが、こちらはレース専用に開発された別モデル(Gr.3〜4クラス相当)で、PP値も駆動特性も異なります。GT7で"ル・マンで勝った本物のレースカー"を体感したい場合は、そちらを探してみるのもおすすめです。
MR(ミッドシップ)レイアウトらしいコーナリング特性と、646HPというパワーを軽量なカーボンボディで受け止める加速感は、ゲーム内でもしっかり再現されています。初代フォードGT(GT7内では「Ford GT '06」)と乗り比べると、V8マッスルの伝統的な力強さと、V6ツインターボの俊敏さという、2つの「フォードGT」の個性の違いを楽しめます。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値約629〜631、パワー646HP、重量約3,053lbs、ゲーム内価格約550,000Cr)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でフォードGT '17をさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。ミッドシップの軽快さ+646HPを操る楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
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実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車フォードGT(2代目)を所有・維持する費用
2代目フォードGTは、カーボンファイバー製モノコックと専用アルミサブフレームを持つ超希少スーパーカーです。
維持費は一般的なスーパーカーよりさらに高めになりがちです(専用カーボンパーツの希少性、専門ショップでの整備が前提になること、高額車両保険等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税・登録関連(並行輸入・大排気量枠) | 約8〜15万円 |
| 任意保険(希少車・高額車両保険込み) | 約50〜100万円 |
| 車検・点検(専門ショップ前提) | 約30〜60万円 |
| 整備・部品(専用カーボンパーツ・EcoBoost専用整備) | 約50〜150万円 |
| 駐車場・保管(防犯・屋内保管想定) | 約20〜60万円 |
| 燃料・消耗品(ハイオク・専用タイヤ) | 約20〜40万円 |
| 年間合計(目安) | 約178〜425万円 |
さらに、購入費が8,000万〜1.5億円超(前章の中古相場・1ドル約155円換算目安)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でフォードGT '17を「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 8,000万〜1.5億円超 + 毎年 178〜425万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費よりもさらに安くそろい、しかも審査・抽選・事故・盗難の心配なし。ハンコン+VRを使えば、646HPを受け止めるミッドシップの荷重移動まで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のフォードGTを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のフォードGT(2代目)に触れる|展示・イベント
「500人しか買えなかった車、実物を見る機会なんてないのでは」と思うかもしれませんが、展示やイベントで出会える機会は実はあります。フォード自身がレース遺産として大切に扱っている一台だからこそ、公式イベントでの露出も少なくありません。
🏛 フォードの公式ヘリテージとして|The Henry Ford博物館ほか
2016年ル・マンでLMGTE Proクラスを制した実際のレースカー(またはその姉妹車)は、フォードの歴史を伝える展示車両として、The Henry Ford博物館をはじめとするフォード関連の展示施設で公開されることがあります。市販型の2代目フォードGTも、フォード本社主催のイベントやディーラー向けイベントで、レース仕様と並べて展示される機会が報告されています。「1966年のGT40」「2016年のGT」という2つの節目の車が並ぶ展示は、フォードのモータースポーツ史を象徴する光景です。
🎪 コンクール・オークションでの展示
2代目フォードGTは生産終了後、Pebble Beach Concours d'Elegance等の著名なコンクール・デレガンスや、Mecum・RM Sotheby'sといった大手オークションハウスのイベントに出品されることがあります。特にヘリテージエディション(Gulf Racingカラー等の特別仕様)は、コレクターズカーとして展示の目玉になることも珍しくありません。
出典・参考:Mecum Auctions・RM Sotheby's各種オークション結果ページ(2代目フォードGT出品履歴)。
🔑 レンタル・オーナーズクラブ
2代目フォードGTは超少数生産の希少車のため、一般的なレンタカー・カーシェアでの取り扱いはほとんどありません。海外の一部エキゾチックカーレンタル業者が特別に取り扱う例が報告されていますが、在庫・条件は変動が大きいため、利用を検討する場合は各業者へ直接お問い合わせください。オーナーズコミュニティとしては、フォードGT専門のオーナーズフォーラム(Ford GT Forum等)が世界的な情報交換の場になっています。
出典・参考:Ford GT Forum公式(オーナーズコミュニティ)。※レンタル条件・貸出状況は変動します。最新は各業者の公式でご確認ください。
2代目フォードGTを見て楽しむ|映画・グッズ
🎬 映画「フォードvsフェラーリ」(2019年)とル・マン50周年の物語
「フォードvsフェラーリ」(原題:Ford v Ferrari、2019年公開)は、マット・デイモンがキャロル・シェルビーを、クリスチャン・ベールがドライバーのケン・マイルズを演じ、1966年のル・マン24時間でフォードGT40がフェラーリを打ち破るまでの道のりを描いた作品です。映画自体が描くのは2代目フォードGTではなく1966年のGT40の物語ですが、2016年にフォードが2代目GTでル・マンを再制覇したのは、この映画が描く物語の"50周年アンサー"にあたります。映画公開(2019年)はル・マン50周年勝利(2016年)の3年後であり、劇場公開時には「あの物語には後日談がある」として、2016年のリベンジ優勝が合わせて話題になりました。
出典・参考:Ford v Ferrari - Wikipedia(映画情報・キャスト・1966年ル・マンの描写)/Ford Media Center(2016年参戦が50周年を記念したものである旨の発表)。
🏆 ヘリテージエディション|歴代優勝カラーを纏う特別仕様
フォードは2代目GTの生産期間中、1966年のル・マン優勝車のカラーリングを再現した「ヘリテージエディション」を複数展開しました。マークII('66年優勝車の赤白カラー)やGulfカラー(青とオレンジのGulf Racing配色)など、GT40時代の伝説的なレーシングカラーを現代のGTに纏わせた特別仕様は、コレクターの間で特に人気が高く、中古市場でも標準仕様よりさらに高いプレミアムがついています。
出典・参考:Robb Report・classic.com各種(ヘリテージエディションの中古相場・カラーバリエーション報道)。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元で2代目フォードGTを楽しむなら、プラモデルが手に入りやすい選択肢です。定番はタミヤの1/24スケール「フォード GT」(品番24346・2015年に復活した2代目GTがモデル化対象)で、現行販売中のためTAMIYA SHOP ONLINE等で入手できます。初代フォードGT(2005〜2006年型)を扱った記事で紹介している「1/24 マスターワークコレクション フォードGT(グレイ)」は先代モデルのため、本記事では区別して紹介しています。
※AUTOart等の1/18スケールミニカーについては、2代目GT専用モデルとして現行取扱いのある正規販売店を確認できなかったため、本記事では紹介を見送っています。
📖 書籍
2代目フォードGTとル・マン復帰プロジェクトについてもっと深掘りしたいなら、開発秘話や2016年ル・マン制覇の裏側を扱った専門誌の特集記事・ムック本が参考になります。映画「フォードvsフェラーリ」の公開に合わせて刊行された関連書籍も、GT40時代の背景を知るのに役立ちます。
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「他にもこの車がこの作品に出てるよ」「あのイベントで見たよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
2代目フォードGTのよくある質問
Q. 2代目フォードGT(2017年型)とは、どんな車ですか?
A. 2015年デトロイトショーで発表され、2016年末から生産が始まったフォードのミッドシップスーパーカーです。2016年のル・マン24時間レースでレース仕様がGTEクラスを制覇(1966年のGT40優勝からちょうど50周年)したことにあわせて開発され、市販型は3.5L V6ツインターボ・カーボンファイバー製モノコックを採用しています。
Q. 初代フォードGT(2005〜2006年型)との違いは何ですか?
A. 初代はGT40のスタイリングを忠実に再現した「創業100周年記念モデル」で、5.4L スーパーチャージドV8・550馬力でした。2代目はエンジン形式からV8→V6ツインターボ(647HP)へと大きく変わり、カーボンモノコック・アクティブエアロ等、レース由来の技術をより深く取り入れた別のコンセプトの車です。
Q. 2代目フォードGTはどうやって購入できたのですか?
A. 2016年4月〜5月に応募を受け付ける「審査制」で販売されました。初回500台の枠に7,000件超の応募が集まり、フォードGT所有歴や車の使い方等を審査したうえで購入者が選定されました。単純な先着順や抽選ではなく、審査を通過した人だけが購入できる方式です。
Q. 2016年のル・マンで優勝したのは、市販型と同じ車ですか?
A. 別モデルです。ル・マンで優勝したのはレース専用に開発された「フォードGT LMレースカー」で、本記事の市販型2代目フォードGT(GT7では「Ford GT '17」)とは外観が似ているだけの、規定に基づく別の車両です。
Q. 2代目フォードGTの中古相場はいくらですか?
A. 新車価格(約45万〜47万ドル)から大幅に値上がりしており、2025年のオークションでは標準モデルが852,500ドルで落札された例があります。ヘリテージエディション等の特別仕様では150万ドルを超える成約例もあります。状態・仕様・個体差で大きく変わるため、最新は各オークションハウス・中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7で2代目フォードGTに乗れますか?
A. 乗れます。「Ford GT '17」として収録されており、ブランドセントラルで購入できます(収録内容・価格はアップデートで変動します)。なお、2016年ル・マン優勝車の系譜にあたる「フォードGT LMレースカー」も別途収録されています。
2代目フォードGTは「50周年のリベンジ優勝」が生んだ現代のスーパーカー
2代目フォードGT(2017年型)は、1966年のル・マン24時間でGT40がフェラーリを打ち破ってからちょうど50年の節目に、レース仕様が再びGTEクラスを制覇したという"リベンジ優勝"の物語を背負って生まれた一台です。V8ではなくあえて3.5L V6ツインターボを選び、カーボンファイバー製モノコックと徹底した軽量・空力設計で挑んだそのアプローチは、初代とはまったく異なる現代的なスーパーカー像を提示しました。応募・審査制という異例の販売方式で選ばれたわずか500人の初期オーナー、そして新車価格の何倍にも値上がりした中古市場。数字を追うほど、この車の特別さが見えてきます。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、2代目フォードGTは"フォード・vs・フェラーリの現代版"にふさわしい一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
フォードGTファミリー・同時代のスーパーカーもチェック
🎬 あわせて読みたい映画『グランツーリスモ』登場車まとめこの車も登場した2023年の映画。劇中車をGT7で乗れるマシンごと一覧でチェック。 🎮 あわせて読みたい【GT7の楽しみ方】走る・見る・撮るGT7は走るだけじゃない。「見る・撮る」も含めた楽しみ方をシニア視点で完全ガイド。












