
日産 キャシュカイ Tekna e-Power '22は、GT7の収録車種一覧で「e-Powerで魅力を高めた日産のコンパクトSUV」と紹介されている、エンジンで発電してモーターで走るタイプのクロスオーバーSUVです。
GT7上のカテゴリーはGr.N、PPは415.50、駆動方式はFF、吸気はターボ(TC)の表記で、最高出力は190PS、車重は1,624kg。GT7への追加は、2025年7月24日のアップデート1.61です。
この車の読みどころは、馬力の数字よりも、日本では新車で売られていない3代目のキャシュカイに、GT7なら乗れるという点です。日本の方には、初代が「デュアリス」という名前で売られていたことのほうが、なじみ深いかもしれません。GT7に入っているのは、その後継にあたる最新世代の1台です。
もうひとつ、読み方に気をつけたい数字があります。GT7の190PSは、走りを受け持つモーターの出力と同じ数字です。この車は、エンジンが発電だけを担当し、タイヤを回すのはモーターだけという仕組みなので、エンジンの馬力とは別の話になります。この記事では、その違いをできるだけ平易に説明します。
- GT7のキャシュカイ Tekna e-Power '22:Gr.N・PP415.50・FF・190PS・1,624kg。吸気欄はターボ(TC)の表記
- 実車:3代目(J12)は2021年2月18日にオンラインで発表。e-POWERを欧州で初めて積んだのがキャシュカイ
- 190PSの読み方:モーターの出力と同じ数字。発電用エンジンは約156〜158PS(資料により異なる)
- 日本:3代目の正規販売はなく、初代はデュアリスの名前で2007年5月〜2014年3月に販売。中古のデュアリスはグーネット掲載40台・25万〜98万円(2026年10月16日確認)
この記事では、実車の歩み、GT7上のスペック、e-POWERの仕組みと190PSの読み方、日本でのデュアリスの話、中古相場、GT7での乗り方のコツ、実車の維持費とゲーム機材の費用の違い、実車に触れる方法、モデルカーと書籍までを、順番に見ていきます。数字は、GT7の公式サイトの収録車種一覧、日産の公式発表、報道、グーネットの中古車掲載情報をもとにしています。
※収録内容はアップデートで変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。
欧州で育った日産のコンパクトSUV、キャシュカイの3世代
キャシュカイは、日産が2006年に世に出したコンパクトなSUVです。
GT7の公式解説でも、2006年にデビューしたCセグメントのコンパクトSUVとして紹介されています。Cセグメントとは、ヨーロッパで使われる車のサイズ区分のひとつで、コンパクトカーのクラスを指す呼び方です。ここでは、初代から3代目までの歩みを順番にたどります。
①|車名の由来と、2006年に生産が始まった初代(J10)
車名の「キャシュカイ」は、イランの遊牧民であるカシュガイ族にちなむとされています。
この由来は、百科事典や報道で語られているもので、日産の公式な説明までは確認できていません。そのため、この記事では「にちなむとされます」という書き方にとどめます。
初代(J10)は、日産公式の発表によると、英国のサンダーランド工場で2006年12月5日に生産が始まりました。
欧州での発売は、2007年2月末です。日産は、このクラスのクロスオーバーを2007年に生み出したのは自社だと説明しています。ここは日産自身の言い分なので、「日産はそう説明している」という形で受け止めておくのが公平です。
②|2013年に発表された2代目(J11)は、日本で販売されなかった
2代目(J11)は、2013年に発表されました。
ただし、日本では販売されていません。日本の方にとっては、初代のデュアリスが2014年3月に販売を終えたあと、キャシュカイ系の車が国内で買えない時期が続いた、ということになります。
③|2021年に発表された3代目(J12)と、欧州で初めてのe-POWER
3代目(J12)は、日産公式の発表によると、2021年2月18日にオンラインで発表されました。
生産は英国のサンダーランド工場で、欧州では2021年の夏から納車が始まっています。GT7の公式解説では、3代目で車体のサイズを大きくし、スタイルを一新したと説明されています。
見どころは、エンジンで発電してモーターで走る「e-POWER」を積んだモデルです。
日産英国のリリースには、キャシュカイが欧州で初めてe-POWERを積んだ車種だと書かれています。e-POWERの受注は2022年7月に始まり、納車は同じ年の9月に始まったと、英国のリリースで案内されています。GT7に入っている'22年式は、この登場の年にあたります。
④|欧州で累計300万台超、世界で累計500万台超
販売台数については、日産英国の2021年2月のリリースに数字があります。
それによると、キャシュカイの累計は、欧州で300万台超、世界で500万台超です。この数字は、3代目が発表された2021年2月の時点のものなので、いまの累計とは違います。ヨーロッパで長く売れ続けてきた、日産の主力車種のひとつといえます。
⑤|安全評価は、年によって星の数が違う
ユーロNCAPという欧州の衝突安全テストでは、2021年の評価で5つ星でした。
内訳は、大人の乗員が91%、子どもの乗員が91%、歩行者などが70%、安全を支える装備が95%です。ただし、このときの試験車は1.3Lのガソリン車で、e-POWER車ではありません。
同じ試験は、2025年に再評価されていて、そのときの結果は4つ星になりました。
試験の基準や条件は年によって変わることがあるため、星の数だけを並べて単純に比べるのは避けたいところです。ここでは、どちらの結果も年を付けてお伝えするにとどめます。
| 評価 | 結果 |
|---|---|
| ユーロNCAP 2021年 | 5つ星(大人91%・子ども91%・歩行者等70%・安全支援95%、試験車は1.3Lガソリン) |
| ユーロNCAP 2025年の再評価 | 4つ星 |
⑥|2024年4月ごろの欧州マイナーチェンジ
2024年4月ごろには、欧州でマイナーチェンジが行われたと報じられています。
前の顔つきが変わり、Googleを組み込んだ車載システムなどが加わりました。パワートレイン、つまりエンジンやモーターの組み合わせは、据え置きだったと報じられています。GT7の'22年式は、このマイナーチェンジより前の姿です。
PP415.50、Gr.NのFF・ターボ表記・190PS
日産 キャシュカイ Tekna e-Power '22は、GT7で、e-POWER搭載のコンパクトSUVを収録した1台です。
GT7の収録車種一覧に載っている数字を、そのまま表にしました。
GT7上のスペック
| 項目 | GT7上の数値 |
|---|---|
| 正式名 | 日産 キャシュカイ Tekna 190 2wd e-Power '22 |
| カテゴリー | Gr.N |
| PP | 415.50 |
| 総排気量 | 1,477 cc |
| 駆動方式 | FF |
| 吸気 | ターボ(TC) |
| 最高出力 | 190 PS(回転数の表記は「-」) |
| 最大トルク | 「-」(トルクと回転数が空欄の表記) |
| 車重 | 1,624 kg |
| 全長×全幅×全高 | 4,425×1,835×1,625 mm |
| 入手方法 | ブランドセントラルの日産で扱われているか、ゲーム内で確認(時期で変わる) |
全長4,425mm、全幅1,835mm、全高1,625mmというサイズは、全幅が1,800mmを超えるので、日本の狭い道では幅広めに感じるサイズです。
車重は1,624kgで、1PSあたりの車重を計算すると約8.5kgになります。数字だけを見ると、軽快に走る車というより、しっかりした重さのある車だと分かります。
Teknaというグレードについて
GT7の公式解説によると、Teknaは、大径ホイール、アンビエントライト、ヘッドアップディスプレイなどを標準装備する、充実したグレードです。
アンビエントライトとは、室内をほんのり照らす間接照明のこと、ヘッドアップディスプレイとは、速度などをフロントガラスの前方に映す装置のことです。ゲームの中では、こうした装備の違いは走りに出ませんが、実車を想像するときの手がかりになります。
GT7の表記で、気をつけたい2つの点
ひとつ目は、吸気の欄です。
GT7では「ターボ(TC)」と表示されていますが、実車のe-POWERでは、ターボ付きのエンジンは発電を受け持つ役で、タイヤを回しているのはモーターです。つまり、表の「ターボ」は、車の中にターボ付きのエンジンが載っている、という意味で受け止めるのが分かりやすいです。
ふたつ目は、最大トルクの欄です。
GT7の表では、トルクも回転数も空欄の「-」になっています。実車のモーターには公式の数字(330N・m)がありますが、GT7の表にはありません。この記事では、GT7の表にない数字を、GT7の数字のようには扱いません。
GT7の収録車種一覧には、車ごとに「公式の解説文」も付いています。
キャシュカイの解説文は、e-Powerで魅力を高めたコンパクトSUVという位置づけを、短くまとめたものです。数字の表だけでは分からない、メーカーが何を売りにしている車なのかを知る手がかりになるので、ゲーム内で車を選ぶときに、一度読んでみることをおすすめします。
エンジンは発電だけ、走るのはモーターだけ。190PSの読み方
キャシュカイ Tekna e-Power '22を理解するうえで、いちばん大事なのが、e-POWERの仕組みです。
ここを押さえると、「190PSとは何の馬力なのか」という疑問も、すっきり解けます。
ふつうのハイブリッドとは、役割分担が違う
ふつうの車は、エンジンの力でタイヤを回します。
ハイブリッドと呼ばれる車の多くは、エンジンもタイヤを回し、足りない分をモーターが助けます。これに対して、e-POWERは、エンジンは発電だけを担当し、タイヤを回すのはモーターだけという方式です。
たとえるなら、エンジンは「家の中の発電機」、モーターは「その電気で動く扇風機」のようなものです。
走るのは扇風機に当たるモーターで、発電機に当たるエンジンは、電気を作ることだけに専念しています。こうした方式は、専門的にはシリーズハイブリッドと呼ばれます。
発電用エンジンは、1.5Lの3気筒ターボ
キャシュカイ e-POWERの発電用エンジンは、1.5Lの3気筒で、可変圧縮比ターボ(VCターボ)と呼ばれるものです。
圧縮比とは、エンジンの中で空気と燃料をどれだけ縮めるかを表す数字のことで、このエンジンは、状況に応じて8:1から14:1の間で変えられる仕組みになっています。圧縮比を状況に応じて変えられる点が、このエンジンの特徴です。
なお、エンジンの型式名は、この記事では書きません。
資料によって表記が割れていて、確かな一次情報で確認できなかったためです。仕組みの説明は、日産の公式発表で確認できた範囲に絞っています。
GT7の190PSは、モーターの出力と同じ数字
日産の公式発表によると、モーターの出力は140kW(190PS)、最大トルクは330N・mです。
kW(キロワット)は、PS(馬力)とは別の単位で、140kWを馬力に直すと約190PSになります。トルクの330N・mを、昔ながらのkgf・mに直すと、約33.7です。
つまり、GT7の最高出力190PSは、タイヤを回す側であるモーターの出力と同じ数字です。
GT7の表のトルクは「-」のままで、330N・mは実車の公式発表の数字です。GT7の中で、この出力がどのように再現されているかは、実際に走らせて確かめてみてください。
発電用エンジンの出力は、約156〜158PS
一方で、発電用エンジンの出力は、資料によって数字が少しずつ違います。
日産の欧州の2021年1月の発表では157PS、報道では156PS、日産オーストラリアの資料では116kW(158PS)と、1〜2PSの幅があります。日産英国の2022年のリリースは、表記が紛らわしく、ここでは数字を採用していません。
数字が割れる大きな理由は、この車には「発電用エンジンの出力」と「走りを受け持つモーターの出力」という2つの出力があるためです。
資料によって、どちらを主役として書くかが違うので、同じ車でも、並ぶ数字が変わって見えます。この記事では、発電用エンジンは「約156〜158PS(資料により異なる)」と、幅を付けて書きます。
| 項目 | 数字 | 出典・補足 |
|---|---|---|
| モーターの出力 | 140kW(190PS) | 日産公式。GT7の190PSと同じ数字 |
| モーターの最大トルク | 330N・m | 日産公式(kgf・mに直すと約33.7) |
| 発電用エンジンの出力 | 約156〜158PS | 日産欧州157PS・報道156PS・日産豪州116kW(158PS)と資料で割れる |
| 発電用エンジン | 1.5L・3気筒・VCターボ | 圧縮比8:1〜14:1 |
日本で売られた初代と、売られなかった2代目・3代目
日本の方がキャシュカイを知るときは、「デュアリス」という名前から入るのが、いちばん近道です。
キャシュカイは、日本では初代だけが別の名前で売られていました。この節では、日本での歩みを整理します。
初代はデュアリスの名前で、2007年5月に発売
報道によると、日本では初代が「デュアリス」という名前で、2007年5月に発売されました。
販売の終了は2014年3月で、グーネットの中古車情報も、掲載モデルの期間を「2007年5月〜2014年3月」としています。国内向けは、はじめは英国で作られた輸入車でしたが、のちに九州の工場で生産されました。移管の時期は、資料で割れているため、この記事では書きません。
| 世代 | 欧州などでの名前・型式 | 日本での扱い |
|---|---|---|
| 初代(J10) | キャシュカイ | デュアリスの名前で、2007年5月〜2014年3月に販売(報道) |
| 2代目(J11) | キャシュカイ(2013年発表) | 日本では販売されなかった |
| 3代目(J12) | キャシュカイ(2021年2月18日発表) | 正規販売なし |
3代目は、日本には正規導入されていない
3代目のキャシュカイは、日本で正規に販売されていません。
ただし、2021年12月に、横浜の日産グローバル本社ギャラリーで、欧州仕様の車が参考展示されたと報じられています。展示はあったものの、国内で売り出すという案内ではありませんでした。日本に導入しない理由については、日産の公式な説明が見つからなかったため、この記事では理由には触れません。
同じ方式のe-POWERは、エクストレイルで体験できる
報道によると、日本で、キャシュカイと同じ方式のe-POWER(1.5Lの3気筒VCターボで発電)を積んでいるのは、4代目のエクストレイル(T33)です。
つまり、日本にいながら、3代目キャシュカイと同じ考え方の車に触れたいときは、エクストレイルが近い存在になります。詳しい案内は、「実車に触れる」の章で紹介します。
デュアリスは25万〜98万円、3代目は国内の流通なし
中古車の相場は、実車に興味が出たときの、いちばん現実的な手がかりです。
ただ、キャシュカイの場合は、世代によって事情がまったく違います。ここでは、グーネットの中古車掲載(2026年10月16日確認)をもとに見ていきます。
| 項目 | グーネット中古車の掲載(2026年10月16日確認) |
|---|---|
| 対象 | デュアリス(初代キャシュカイ・日本向け) |
| 掲載モデルの期間 | 2007年5月〜2014年3月 |
| 掲載台数 | 40台 |
| 車両価格の下限 | 25万円 |
| 車両価格の上限 | 98万円 |
| 車両価格の平均 | 55.9万円 |
| JC08モード燃費 | 11.8〜13.0km/L |
デュアリスの掲載は40台で、車両価格は25万円から98万円まで、平均は55.9万円でした。
発売から10年以上たった初代なので、価格帯は手の届きやすい範囲に集まっています。JC08モードの燃費は、11.8〜13.0km/Lです。JC08モードとは、以前の燃費の測り方で、実際の走行より良い数字が出やすいといわれる基準です。
3代目は、国内の中古流通が見つからなかった
GT7に収録されている3代目のキャシュカイは、日本で正規販売されていません。
そのため、グーネットで探しても、国内の中古流通は確認できませんでした(2026年10月時点)。海外から個人や業者が輸入する、いわゆる並行輸入の可能性はありますが、この記事では確かな情報がないため、断定はしません。
デュアリスを中古で探すときの確認ポイント
- 年式と状態:発売から10年以上たつので、年式より、個体ごとの使われ方の差が大きい
- 整備記録:点検記録簿に、整備や消耗品交換の履歴が残っているか
- 走行距離と使われ方:価格だけでなく、走行距離の内訳も見る
- 支払総額:車両価格のほかにかかる諸費用まで含めて比べる
- 試乗や現車確認:写真だけでなく、実車を見られる店を選ぶ
※中古相場は時期・個体の状態・走行距離によって変動します。最新の相場は各中古車情報サイトでご確認ください。出典:グーネット(2026年10月16日確認)
1,624kgのFFを、重さを味方にして走らせる
キャシュカイ Tekna e-Power '22は、PP415.50のGr.Nに収まる、190PSのFFクロスオーバーです。
車重1,624kg、全高1,625mmという数字が、走らせ方の軸になります。ここで紹介するのは、当ブログの見立てにもとづく一般的な操作のコツで、特定のラップタイムやセッティング値を保証するものではありません。具体的な入手方法やイベントは、ゲーム内で確認してください。
コツ1|ブレーキは、コーナーの手前で早めに終える
車重のある車は、止まるまでの距離が長くなりがちです。ブレーキを残したまま向きを変えようとすると、車体が前のめりになったまま外へ膨らみやすくなります。コーナーの手前で、速度をきちんと落とし切ってから曲がり始めると、挙動が乱れにくくなります。
コツ2|ブレーキは、抜きながらゆっくり戻す
ブレーキを一気に離すと、前に寄っていた荷重が急に後ろへ戻って、車体が揺れます。コーナーに入りながら少しずつ緩めると、前輪に荷重を残したまま曲がれるので、向きが変わりやすくなります。
コツ3|重さは、ゆっくり大きく使う
1,624kgの車は、荷重が移り変わるのに時間がかかります。ハンドルを素早く切り足すより、ブレーキ、ハンドル、アクセルの順に、時間をかけて荷重を動かすと、タイヤが仕事をしやすくなります。重さは邪魔ものではなく、落ち着いた動きを作る味方になります。
コツ4|アクセルは、立ち上がりで丁寧に開ける
FF車は、前輪で駆動と操舵の両方を受け持ちます。出口でアクセルを急に開けると、前輪が外へ逃げるアンダーステアが出やすくなります。ハンドルを戻しながら、アクセルを少しずつ開けていくのが基本です。190PSの力が、重い車体を押し出していく感触を、ゆっくり味わってみてください。
コツ5|曲がらないときは、舵を足さずにアクセルを緩める
速度が高いままコーナーに入ってしまい、前輪が外へ膨らんだら、さらに舵を足すより、アクセルを少し緩めるほうが効きます。前輪に荷重が戻り、向きが変わりやすくなります。
コツ6|タイヤは、まず標準的なものから
ロードカーらしい素直な挙動を味わいたいなら、まずはコンフォート系のタイヤで走らせるのがおすすめです。グリップが上がりすぎると、荷重移動の違いが感じにくくなります。まずは標準的なタイヤで、車の動きを読む練習から始めてみてください。
練習の進め方としては、まず同じコースを同じ条件で数周走り、ブレーキを踏み始める位置を、毎回少しずつ変えてみるのがおすすめです。
ブレーキを遅らせたときに何が起こるか、早めたときに何が変わるかを、車の動きで確かめられます。タイムを縮めることより、自分の操作と車の反応を結びつけることを目標にすると、重いFF車でも上達が実感しやすくなります。走り終えたあとに、曲がりにくかった場所を1か所だけ思い返しておくと、次の周回で直す点がはっきりします。
エンジン音と速度が直接結びつきにくいタイプの車は、速度感がつかみにくいことがあります。
画面の速度表示や、コーナーの手前の目印をいつもより意識すると、ブレーキを踏む位置が安定します。GT7でこの車の加速や音がどう再現されているかは、乗って確かめてみてください。
同じ日産の車や、前輪駆動の車と乗り比べると、違いがより分かります。
FF車の特徴や、同じくターボを積んだ車との違いは、まとめ記事でも解説しています。
実車を維持する vs ゲームで乗る
① 実車を維持する場合の年間の目安
3代目のキャシュカイは日本で正規販売されていないため、ここでは、日本で手に入る初代のデュアリスを例にして考えます。
税金の細かい金額は、登録の時期や制度の改正で変わるため、この記事では金額を書かず、考え方の目安だけを示します。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税種別割 | 排気量が1.5L以下の区分にあたる。税額は登録時期によって変わるので、自治体の案内で確認 |
| 重量税 | 車両重量の区分と、車検の年数で変わる |
| 燃料代 | デュアリスのJC08モード燃費は11.8〜13.0km/L。実燃費は使い方で変わる |
| 任意保険 | 年齢・等級・車両保険の有無で大きく変わる |
| 車検・点検 | 整備工場・整備内容で幅がある。古い車は整備費がかさみやすい |
| タイヤ・消耗品 | 走行距離と使い方で変わる |
| 駐車場 | 地域・契約形態で大きく変わる |
| 年間合計(目安) | 税・保険・車検・整備・燃料で年数十万円 |
維持費の費目そのものは、一般的なコンパクトSUVと変わりません。
ただし、発売から10年以上たった車は、部品の交換や整備の費用が、新しい車より増えやすい傾向があります。購入前に、整備記録をよく見ておくと安心です。
※これらの項目は一般的な目安であり、実際の金額を保証するものではありません。
② GT7で味わう場合の機材コスト
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| 車両購入(ゲーム内クレジット) | プレイ内で稼げば実質0円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| 一式(目安) | 初期 約9.7〜13万円+以降ほぼ0 |
この車は、e-POWERでギア操作が要りません。GT7上の操作は、コントローラーでも十分に完結します。
ハンドルコントローラーまでそろえれば、ブレーキとアクセルの繊細な操作の大部分は再現できます。
③ 結論
- 実車(デュアリス):車両25万〜98万円(グーネット掲載40台、2026年10月16日確認) + 毎年、税・保険・車検・整備・燃料で年数十万円
- ゲーム:初期約9.7〜13万円 + 以降ほぼ0(車両はゲーム内で入手)
3代目のキャシュカイは日本で買えませんが、GT7なら最新世代のe-POWER車を走らせられます。実車の乗り味に興味が出たら、中古のデュアリスや、同じe-POWERのエクストレイルで確かめるという順番も、無理なく成立します。
実車を探すときは、価格の安さだけでなく整備記録や走行距離の内訳も見ておきたいところです。
点検記録簿で、整備や消耗品交換の履歴をあわせて確認しておくと安心です。
日産販売店のエクストレイル、中古のデュアリス
3代目のキャシュカイは、日本で正規販売されておらず、国内に実車に触れる窓口がありません。
そこで、同じe-POWERの考え方を体験できる車と、初代の中古車を、順番に紹介します。
- 日産の販売店(エクストレイル e-POWER):4代目エクストレイル(T33)は、キャシュカイと同じ方式のe-POWERを積んでいると報じられています。試乗できるかは店舗によるので、在庫や試乗車の有無は、事前に店舗へ確認してください
- 中古車店(デュアリス):初代を実際に見て、乗り込んでみられる。台数は多くないので、条件を絞って探す
- レンタカー・カーシェア:車種を指定して借りられる場合がある(取り扱いは店舗やサービスによる)
- 個人売買・オークション:状態を自分で見極める必要がある分、価格は幅広い
エクストレイルを試乗するときは、エンジンが発電に徹し、モーターだけで走る感覚に注目してみてください。
アクセルを踏んだときの加速の出方や、エンジン音と速度の関係に注目して、ふつうのガソリン車との違いを確かめてみてください。GT7でキャシュカイに乗ったあとに試乗すると、仕組みがより腑に落ちます。
※試乗・在庫状況は時期により変わります。最新の情報は各販売店・中古車情報サイトでご確認ください。
1/18のダイキャスト製キャシュカイ(ホワイト)
キャシュカイの3代目は、日本で見る機会が少ないぶん、模型で楽しむという手があります。
下の商品は、パウディモデル(Paudi model)が作った、NISSAN特注の1/18スケールのキャシュカイです。ダイキャスト製で、全長は約25cm、色はホワイトです。
ここで正直にお伝えしておくと、これは2023年の3代目のキャシュカイの模型です。
e-POWERのTeknaかどうかは、商品ページに明記されていません。GT7に収録されている'22年式のTekna e-Powerそのものではない可能性があることを、ご承知おきください。
それでも、1/18という大きなスケールなので、3代目のSUVらしい面の張りや、全体のたたずまいを、手元でじっくり眺められます。
ゲームの中で走らせたキャシュカイを、1/18ならではの大きさで手元に置いてみる楽しみ方ができます。在庫状況は変わりますので、ご購入の前にショップでご確認ください。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
初代デュアリスの開発ストーリーを読む
キャシュカイの出自をもう少し知りたくなったら、専門誌のムックが役に立ちます。
ただし、日本向けに作られた本は、初代のデュアリスを扱ったものが中心です。
下の1冊は、三栄書房のニューモデル速報 第389弾『日産デュアリスのすべて』の電子書籍版です。
電子版の発売日は2014年9月18日で、楽天Koboで読めます。内容紹介には、試乗インプレッション、開発ストーリー、メカニズム解説、使い勝手チェック、縮刷カタログといった項目が並んでいます。
ご注意いただきたいのは、この本は初代(日本名デュアリス)の本であって、3代目のキャシュカイの本ではないという点です。
GT7に入っているe-POWER車の情報は載っていません。それでも、キャシュカイという車が日本でどのように紹介されていたのか、初代がどんな狙いで作られたのかを知る資料としては、読みごたえがあります。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
重い車の荷重移動を感じるなら、ペダルとハンドルから
キャシュカイは、ブレーキの踏み始めと戻し方が、そのまま車の動きに出るタイプの車です。
コントローラーのスティックでも走らせられますが、踏む量を自分の足で決められるペダルがあると、ブレーキを抜きながら曲がる操作の違いが、より実感しやすくなります。
車重が1,624kgある車は、荷重の移り変わりがゆっくり出るため、ハンドルとペダルでの操作がていねいに伝わります。
FF車は、アクセルを開けたときに前輪が引っ張られる感覚がステアリングに出やすい駆動方式です。その感覚を手元で受け取れるかどうかで、立ち上がりの操作が変わってきます。
e-POWERのキャシュカイは、自分でギアを変える車ではありません。
GT7でも、この車でシフターを使う場面は少ないと考えられます(当ブログの見立てです)。そのため、買い足す順番は、ペダルとハンドルが先で、シフターは変速操作のある車を増やしたタイミングで検討する、という形でも遅くありません。
画面とハンドルは、選び方で遊び心地が大きく変わります。買う前に比べておきたい方は、こちらにまとめています。
🖥️ 機材ガイドGT7おすすめモニター比較|PS5で後悔しない選び方と予算別4選PS5で4K・120Hzを出すための条件と、予算別の4台を比べました。 🎮 機材ガイドGT7おすすめハンコン比較|G29・G923・T300RS・PROの選び方ギア・ベルト・ダイレクトドライブの違いと、予算別の選び方をまとめました。<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、"自分でハンドルを握る"運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は"より実車に近づく"ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフターで手動のギア操作ができ、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
日産 キャシュカイ Tekna e-Power '22のよくある質問
Q. GT7の日産 キャシュカイ Tekna e-Power '22は、どんな性能の車として収録されていますか?
A. GT7の収録車種一覧では、カテゴリーはGr.N、PPは415.50です。総排気量1,477ccのターボ(TC)表記で、最高出力は190PS、最大トルクは「-」、駆動方式はFF、車重は1,624kgとされています。全長×全幅×全高は4,425×1,835×1,625mmです。2025年7月24日のアップデート1.61で追加されました。
Q. GT7の190PSは、エンジンの馬力ですか?
A. いいえ。この車のe-POWERは、エンジンが発電だけを担当し、タイヤを回すのはモーターだけという仕組みです。日産の公式発表では、モーターの出力が140kW(190PS)で、GT7の190PSと同じ数字です。発電用エンジンの出力は、日産欧州157PS、報道156PS、日産豪州116kW(158PS)と資料で割れるため、約156〜158PSと幅で書いています。
Q. キャシュカイは、日本で買えますか?
A. 3代目(J12)は、日本で正規販売されていません。日本では初代が「デュアリス」の名前で、報道によると2007年5月に発売され、2014年3月に販売を終えました。2代目(J11・2013年発表)も日本では販売されませんでした。国内の中古車では、グーネットでデュアリスが40台掲載されていますが、3代目の国内流通は見つかりませんでした(2026年10月16日確認)。
Q. e-POWERは、ふつうのハイブリッドと何が違いますか?
A. ふつうのハイブリッドは、エンジンもタイヤを回し、モーターが助ける形が多いです。e-POWERは、エンジンは発電だけを担当し、タイヤを回すのはモーターだけです。キャシュカイの発電用エンジンは、1.5Lの3気筒の可変圧縮比ターボ(VCターボ・圧縮比8:1〜14:1)です。欧州で初めてe-POWERを積んだ車種がキャシュカイだと、日産英国のリリースに書かれています。
Q. 中古のデュアリスは、いくらくらいですか?
A. グーネットの掲載(2026年10月16日確認)で、デュアリス(初代キャシュカイ)は40台、車両価格は25万〜98万円、平均は55.9万円でした。JC08モードの燃費は11.8〜13.0km/Lです。年式・走行距離・整備記録で大きく変わります。
Q. キャシュカイの安全評価は、どうなっていますか?
A. ユーロNCAPの2021年の評価では5つ星で、大人91%・子ども91%・歩行者等70%・安全支援95%でした(試験車は1.3Lガソリン)。2025年の再評価では4つ星になっています。どちらも年を付けて見るのが公平です。
Q. 日本でe-POWERのキャシュカイに近い車に乗るには、どうすればいいですか?
A. 報道によると、日本でキャシュカイと同じ方式のe-POWER(1.5Lの3気筒VCターボで発電)を積んでいるのは、4代目のエクストレイル(T33)です。日産の販売店で試乗できる場合があります。在庫や試乗車の有無は店舗によるので、事前に確認してください。
日本にない最新のキャシュカイに、GT7で乗れる
- キャシュカイは2006年に世に出た日産のコンパクトSUV。初代(J10)は英国で2006年12月5日に生産開始、3代目(J12)は2021年2月18日に発表
- 欧州で初めてe-POWERを積んだ車種がキャシュカイ。e-POWERの受注は2022年7月、納車は9月に始まった(英国)
- e-POWERは、エンジンが発電だけを担当し、タイヤを回すのはモーターだけ。発電用エンジンは1.5Lの3気筒VCターボ
- GT7の190PSは、モーターの出力(140kW)と同じ数字。発電用エンジンは約156〜158PS(資料により異なる)
- GT7ではGr.N・PP415.50・FF・190PS・1,624kg。2025年7月24日のアップデート1.61で追加された
- 日本では初代がデュアリスの名前で2007年5月〜2014年3月に販売。2代目と3代目は日本で販売されていない
- 中古のデュアリスはグーネット掲載40台で25万〜98万円(2026年10月16日確認)。3代目の国内流通は見つからなかった
- 同じ方式のe-POWERを日本で体験するなら、4代目エクストレイル(T33)の試乗が近道
キャシュカイがやってきたことは、突出した速さを競うことではなく、ヨーロッパで育ったコンパクトSUVに、エンジンで発電してモーターで走るという新しい仕組みを載せて届けたことです。
その3代目は日本で買えませんが、GT7の中では、いまの最新世代として走らせられます。
GT7で走らせると、PP415.50という数字と、1,624kgの車重、1,625mmの全高が、そのまま挙動に出てきます。
飛び抜けた最高出力を持つ車ではないぶん、ブレーキを終える位置と、荷重の動かし方が、正直に走りへ反映される1台です。
実車に触れたければ、中古のデュアリスか、同じ方式のe-POWERを積むエクストレイルの試乗が入口になります。
探すときや試乗するときは、年式、グレード、整備記録をあわせて確認してください。
日本にない車に、ゲームの中で出会える。それがGT7の面白さのひとつです。
数字だけを追うと控えめに見えるかもしれませんが、190PS・1,624kg・FFという組み合わせは、重さを味方にした走らせ方を練習するのに、ちょうどよい題材です。ぜひ、GT7の中で、最新のキャシュカイを走らせてみてください。









