
BMW i3 '15は、GT7の収録車種一覧で「2013年発表の電気自動車」として紹介されている、BMW初の電気自動車の市販モデルです。
GT7上のカテゴリーはGr.X、PPは404.03、駆動方式はMR、吸気はEV(電気自動車)の表記で、最高出力は169PS、車重は1,260kg。全長4,010mmの小さな4ドアに、前後のドアが向かい合って開く構造と、カーボン樹脂の車体を組み合わせた一風変わった1台です。
この車の読みどころは、馬力の大きさではなく、GT7の公式サイトの中に、169PSと170PS、1,260kgと1,195kgという、2組の数字が並んでいるという点です。表と説明文で数字が違うので、初めて見ると「どちらが正しいのだろう」と迷います。この記事では、その食い違いがなぜ起きるのかを、実車の資料と照らして整理します。
もうひとつ、BMWの収録車の中で、この車は少し特別な位置にいます。2026年10月23日に確認した公式の一覧では、BMWで唯一の電気自動車であり、市販系で唯一のMR表記です。BMWの市販車Gr.Nは11台あり、すべてFRです。そのなかで、i3はGr.XのEVとして、ほかのBMWとは別の棚に置かれています。
- GT7のBMW i3 '15:Gr.X・PP404.03・MR表記・EV・169PS・1,260kg。最大トルクと排気量の欄は「-」
- 数字の読み方:169PSと170PSは同じ出力(125kWの換算の丸め方の違いと考えられる)。1,260kgと1,195kgは重さの数え方の違いで、1,260kgは日本仕様の車両重量と一致する
- 実車:2013年7月29日に世界同時発表、日本発売は2014年4月5日。電池は21.8kWh、33kWh、42kWhの3世代で、2022年6月30日付で量産が終わった
- 中古:車選びドットコムの掲載は13台、支払総額は約89万円(2014年式)から約329万円(2021年式)まで(2026年10月23日確認)
この記事では、実車の歩み、GT7上のスペック、数字の読み方、バッテリーとレンジ・エクステンダー、中古相場、GT7での乗り方、実車の維持費とゲーム機材の費用の違い、実車に触れる方法、モデルカーと書籍までを、順番に見ていきます。数字は、GT7の公式サイトの収録車種一覧、BMW公式のプレス資料、車選びドットコムの中古車掲載情報をもとにしています。
※収録内容はアップデートで変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。
2013年に世界同時発表された、BMW初の電気自動車の市販モデル
i3は、BMWが2013年に発表した小さな電気自動車です。
乗員の部分と下まわりを別の材料で作る、独特の構造が大きな特徴です。ここでは、発表、構造、ドア、受賞、生産終了の順に、歩みをたどります。
①|2013年7月29日、3都市で同時に世界発表
BMWのプレス資料によると、i3は2013年7月29日に、ニューヨーク、ロンドン、北京で同時に世界発表されました。
欧州での発売は2013年11月です。日本での発売は、2014年4月5日でした。
日本での価格は、当時の報道では、i3が499万円、レンジ・エクステンダーという発電用エンジン付きが546万円と伝えられています。
BMW公式の日本発売のプレス資料までは確認できていないため、この記事では「当時の報道では」という書き方にとどめます。レンジ・エクステンダーの中身は、あとの章で説明します。
②|乗員の部分はカーボン樹脂、下まわりはアルミ
i3の車体は、2つの部分を組み合わせた構造です。
人が乗る部分(ライフモジュール)は、CFRP(炭素繊維強化樹脂)と呼ばれる、炭素の繊維を樹脂で固めた材料でできています。電池やモーターが載る下まわり(ドライブモジュール)は、アルミでできています。BMWは、この構造を「LifeDrive(ライフドライブ)」と呼んでいます。
GT7の公式の説明文も、キャビンにカーボン樹脂、シャシーにアルミ合金を使って軽量な車体にした、という趣旨で紹介しています。
電気自動車は電池が重くなりやすいので、車体のほうを軽くして、全体の重さを抑えようとした設計だと受け止めると分かりやすいです。
③|Bピラーがなく、前後のドアが向かい合って開く
i3のドアは、一般的な4ドアと違って、前後のドアが向かい合うように開きます。
前後のドアの間にある柱(Bピラー)が無いので、両方を開けると、横に大きな開口ができます。英語の資料では、このドアは「coach doors(コーチドア)」と呼ばれています。
GT7の公式の日本語の説明では、これを「観音開きの小さなリアドア」と表現しています。
ただし、「観音開き」はGT7の公式サイトの説明文の言い方で、BMWが公式に使っている呼び名ではありません。この記事でも、BMWの正式な呼称としては書かないことにします。
④|2014年に2つの賞を受けた
BMW公式の2014年4月17日の発表によると、i3は2014年のワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーと、ワールド・グリーン・カーの2つの賞を受けています。
デザインの賞と環境性能の賞の両方に選ばれた点は、電気自動車として売り出された時期の評価を知る手がかりになります。
⑤|2022年6月30日付で、量産が終わった
BMWは、2022年6月30日付で、i3の量産を終了すると発表しました。
発売から約8年半、ドイツのライプツィヒ工場で作られ、累計の生産台数は約25万台とされています。最後の10台は、「i3s HomeRun Edition(ホームラン・エディション)」として仕上げられました。
⑥|名前の後日談。中国のi3は別の車
2022年に中国で、「BMW i3 eDrive35L」という電動セダンが登場しました。
これは3シリーズから派生した中国専用の車で、GT7に入っている小さなi3とは、全く別の車です。検索で名前が混ざって出てくることがあるので、ここで区別しておきます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2013年7月29日 | ニューヨーク・ロンドン・北京で世界同時発表 |
| 2013年11月 | 欧州で発売 |
| 2014年4月5日 | 日本で発売(価格は当時の報道で499万円・546万円) |
| 2016年10月1日 | 電池を大きくした改良モデルが発売(33kWh) |
| 2019年2月6日 | さらに電池を大きくした改良モデルが発売(42kWh) |
| 2022年6月30日付 | BMWが量産の終了を発表(累計約25万台) |
PP404.03、Gr.XのMR表記、169PSのEV
BMW i3 '15は、GT7で、電気自動車の枠に収録されている小さな4ドアです。
GT7の収録車種一覧に載っている数字を、そのまま表にしました。
GT7上のスペック
| 項目 | GT7上の数値 |
|---|---|
| 正式名 | BMW i3 '15 |
| カテゴリー | Gr.X |
| PP | 404.03 |
| 総排気量 | 「- cc」(電気自動車のため数字なし) |
| 駆動方式 | MR(GT7上の表記) |
| 吸気 | EV(電気自動車) |
| 最高出力 | 169 PS(回転数の表記は「-」) |
| 最大トルク | 「-」(トルクと回転数が空欄の表記) |
| 車重 | 1,260 kg |
| 全長×全幅×全高 | 4,010×1,775×1,550 mm |
| 入手方法 | ゲーム内で確認(時期で変わる) |
全長4,010mmというサイズは、国産のコンパクトカーに近い大きさです。
全幅は1,775mmで、日本の道でも扱いやすい範囲に収まっています。全高は1,550mmで、背丈のあるボクシーな形です。車重は1,260kgで、1PSあたりの車重を計算すると約7.5kgになります。数字を見る限り、軽くて小さな車が、必要十分な出力で走る設計だと分かります。
Gr.Xという区分について
GT7では、多くの市販車がGr.Nに分類されますが、i3はGr.Xに入っています。
Gr.Xがどういう扱いの区分で、どのレースに出られるのかは、ゲーム内のレギュレーション(参加条件)で決まります。この記事では推測で書かず、「出られるレースは、参加条件を確認してから選ぶ」とだけお伝えします。
GT7の表記で、気をつけたい点
ひとつ目は、駆動方式の「MR」です。
MRは、本来は「エンジンを車体の中ほどに置き、後輪を駆動する」方式を指す言葉です。i3にはエンジンがありませんが、実車はモーターを後軸の近くに置いた後輪駆動なので、GT7はこの配置をMRと表記していると考えられます。感覚としては、後輪を駆動する車として捉えるのが分かりやすいです。
ふたつ目は、排気量とトルクの欄です。
電気自動車には排気量がないので「-」になっています。最大トルクも、GT7の表では空欄です。ただし、実車のモーターには、日本仕様の諸元表に250N・m(25.5kgf・m)という数字があります。GT7の表にない数字は、GT7の数字として扱いません。
169PSと170PS、1,260kgと1,195kgの読み方
GT7の公式サイトで、i3の数字を見ていくと、不思議なことに気づきます。
表には「169PS」「1,260kg」とあるのに、同じ車の説明文には、「170PS」「1,195kg」と書かれています。この章では、この食い違いを、実車の資料と見比べて整理します。
①|169PSと170PSは、同じ出力と考えられる
実車の日本仕様の諸元表には、モーターの最高出力が「125kW(170PS)/5,200rpm」とあります。
kW(キロワット)は、PS(馬力)とは別の単位で、125kWをPSに直すと、約169.9PSになります。この小数点以下を切り捨てると169PS、四捨五入すると170PSになります。
つまり、GT7の表の169PSと、説明文の170PSは、同じ125kWを、丸め方を変えて書いたものと考えられます。
これは当ブログの読み解きで、GT7の公式がそう説明しているわけではありません。ただ、計算が合うので、別々の出力の車が2種類あると考えるより、こちらのほうが自然です。
②|1,260kgと1,195kgは、重さの数え方の違いと考えられる
説明文の「1,195kg」は、2013年の発表資料にある、ドイツ側の基準(DIN)で数えた重さと一致します。
一方、表の「1,260kg」は、日本仕様の諸元表にある車両重量と一致します。同じ車でも、資料ごとに重さの数え方が違うと、数字は変わります。これは車では珍しいことではありません。
差は65kgです。1PSあたりの車重にすると、1,260kgなら約7.5kg、1,195kgなら約7.0kgで、どちらでも、軽くて小さな電気自動車であることに変わりはありません。
| 項目 | GT7の表 | GT7の説明文 | 実車の資料 |
|---|---|---|---|
| 最高出力 | 169PS | 170PS | 125kW(170PS)・日本仕様諸元表 |
| 車重 | 1,260kg | 1,195kg | 1,260kg(日本仕様・レンジ・エクステンダー付きは1,390kg) |
| 最大トルク | 「-」 | 25kgfm | 250N・m(25.5kgf・m)・日本仕様諸元表 |
③|この記事での数字の書き方
この記事では、GT7の中の話をするときは、表の数字である169PS・1,260kgを使います。
実車の話をするときは、日本仕様の諸元表の数字を使い、GT7の説明文の数字は「説明文では」と断って書きます。どちらの数字がゲームの挙動に使われているのかは、公開されている情報からは分かりません。画面に出る表の数字を基準にするのが、いちばん素直です。
電池は3世代、発電用エンジン付きのレンジ・エクステンダーもある
i3の実車は、発売から生産終了までの間に、電池が2回大きくなっています。
中古で探すときも、GT7の外で実車を調べるときも、「どの世代の電池か」が最初の確認点になります。
電池の3世代と、一充電の走行距離
| 世代 | 発売 | 電池 | 一充電の走行距離(カタログ値) |
|---|---|---|---|
| 初期型 | 2014年(日本発売は4月) | 60Ah・総電力量21.8kWh(資料により約22kWh) | JC08モードで229km |
| 2016年の改良 | 2016年10月1日 | 94Ah・33kWh | JC08モードで390km(レンジ・エクステンダー付きは511km) |
| 2019年の改良 | 2019年2月6日 | 120Ah・42kWh(BMWの英語資料では42.2kWh) | WLTCモードで360km(レンジ・エクステンダー付きは466km) |
Ah(アンペアアワー)は電池の容量を表す単位、kWh(キロワットアワー)は、電池に蓄えられる電気の量を表す単位です。
JC08モードとWLTCモードは、走行距離の測り方が違います。数字だけを並べて「390kmから360kmに減った」と読むのは誤りなので、この記事では比べません。同じ測り方の中での大小で見ます。
レンジ・エクステンダー(REx)とは
レンジ・エクステンダーは、航続距離を伸ばすために、発電専用のエンジンを足したタイプです。
i3のレンジ・エクステンダーは、647ccの直列2気筒のエンジンで、燃料タンクは9Lです。このエンジンは、タイヤを直接回しません。電気を作るだけの役目です。
エンジンの出力は、資料で数字が割れています。
日本仕様の諸元表には28kW(38PS)/5,000rpmとあり、2013年の発表文では25kW(34馬力)とあります。そのため、この記事では「約25〜28kW(34〜38PS、資料により異なる)」と幅を付けて書きます。車重は、日本仕様の諸元表で、付いていない車より130kg重い1,390kgです。
日産のキャシュカイ e-POWERも、エンジンを発電専用に使う車で、考え方は似ています。
ただ、i3は電池で走るのが基本で、エンジンは電池が減ったときに航続距離を補う役目です。発電が主役のe-POWERとは、役割の比重が違います。キャシュカイの記事も、あわせて読むと違いが分かります。
モーターと、高出力版のi3s
標準のi3のモーターは、日本仕様の諸元表で、125kW(170PS)/5,200rpm、250N・m(25.5kgf・m)です。後輪を駆動します。
ホイールベース(前後の車輪の間隔)は2,570mmです。GT7の169PS・1,260kgは、この標準版の数字と一致します。
海外では、135kW(184PS)に高出力化した「i3s」も販売されていました(BMW公式)。
日本仕様のi3sの発売時期は、確認できる資料が見つからなかったため、書きません。GT7に入っているのは、184PSのi3sではなく、169PSの標準版です。
掲載13台、支払総額は約89万円〜329万円と幅広い
中古車の相場は、実車に興味が出たときの、いちばん現実的な手がかりです。
ただ、i3は台数が少なく、年式や電池の容量によって価格が大きく違います。ここでは、車選びドットコムの掲載(2026年10月23日確認)をもとに見ていきます。
| 項目 | 車選びドットコムの掲載(2026年10月23日確認) |
|---|---|
| 対象 | BMW i3(中古車) |
| 掲載台数 | 13台 |
| 支払総額の下限 | 約89万円(2014年式) |
| 支払総額の上限 | 約329万円(2021年式) |
| 電池の世代 | 年式により21.8kWh・33kWh・42kWhの3種類 |
掲載は13台で、支払総額は約89万円から約329万円までと、4倍近い開きがあります。
台数が少ないため、平均や中央値は出さないことにしました。13台では、たまたま高い車や安い車が1台あるだけで、数字が大きく動くためです。
価格が大きく違う理由
価格の差は、おもに年式と電池の容量から来ると考えられます。
2014年式の初期型は、電池が21.8kWhで、2019年以降の改良型は42kWhです。同じi3でも、一度の充電で走れる距離が違うので、使い方によって向き不向きが分かれます。新車時の日本での価格は、当時の報道で499万円(標準)と546万円(レンジ・エクステンダー付き)でした。
中古で探すときの確認ポイント
- 電池の状態:劣化の度合いは車ごとに違う。販売店に、電池の状態の確認方法や診断結果があるかを聞く
- 電池の世代:年式のほか、容量(60Ah・94Ah・120Ah)を確認する。走れる距離が違う
- レンジ・エクステンダーの有無:発電用エンジン付きは、ガソリンの給油も必要になる
- 充電の環境:自宅で充電できるか。普通充電の設備を付ける工事が要る場合もある
- 保証と整備記録:電池や高電圧の部品に関する保証の範囲を、書面で確認する
- 支払総額:車両価格のほかにかかる諸費用まで含めて比べる
電池の寿命は、使い方や環境で変わるので、この記事では年数や距離で断定しません。
気になる車があれば、販売店で電池の状態を示す資料を見せてもらってから決めるのが、安心です。
※中古相場は時期・個体の状態・走行距離によって変動します。最新の相場は各中古車情報サイトでご確認ください。出典:車選びドットコム(2026年10月23日確認)
1,260kgの軽いEVを、後輪駆動らしく丁寧に走らせる
BMW i3 '15は、PP404.03のGr.Xに収まる、169PSのEVです。
車重1,260kg、全長4,010mm、全高1,550mm、ギアを変える操作がない、そして後輪駆動という点が、走らせ方の軸になります。ここで紹介するのは、当ブログの見立てにもとづく一般的な操作のコツで、特定のラップタイムやセッティング値を保証するものではありません。具体的な入手方法や使えるレースは、ゲーム内で確認してください。
コツ1|アクセルは、じわっと開けて、じわっと戻す
電気自動車のモーターは、一般に、回り始めから力が出やすい特徴があります。アクセルを急に深く踏むと、一気に力が出て、後輪が滑りやすくなります。GT7でこの再現がどうなっているかは、乗って確かめてください。まずは、踏み始めをやさしくするのが基本です。
コツ2|コーナーの出口では、踏み込みを急がない
後輪を駆動する車は、出口で踏みすぎると、後ろが外へ流れやすくなります。ハンドルを戻しながら、アクセルを少しずつ開けていくと、車の向きが落ち着きます。
コツ3|ブレーキは、早めに踏み始めて穏やかに終える
車重が1,260kgと軽めなので、ブレーキはよく効く方向になりますが、全高1,550mmのボクシーな形は、重心が高く感じられやすい形です。ブレーキを残したまま向きを変えようとすると、車が傾いて不安定になりやすいので、コーナーの手前でしっかり減速を終えておくと安心です。
コツ4|変速がない分、ブレーキとアクセルに集中する
この車は、ギアを変える操作がありません。そのぶん、頭を使うのは、ブレーキを踏む位置と、アクセルを開ける量の2つに絞れます。速度に応じてシフトを考える必要がないので、操作の練習がしやすい車です。
コツ5|曲がらないときは、舵を足さずにアクセルを緩める
速度が高いままコーナーに入って、前が外へ膨らんだら、さらに舵を足すより、アクセルを少し緩めるほうが効きます。前輪に荷重が戻り、向きが変わりやすくなります。
コツ6|タイヤは、まず標準的なものから
車の動きを素直に感じたいなら、最初はコンフォート系のタイヤがおすすめです。グリップが上がりすぎると、後輪駆動らしい動きの違いが感じにくくなります。まずは標準的なタイヤで、車の挙動を読む練習から始めてみてください。
練習の進め方としては、同じコースを同じ条件で数周走り、アクセルを開け始める位置を、毎回少しずつ変えてみるのがおすすめです。
早めに開けたときに何が起こるか、遅らせたときに何が変わるかを、車の動きで確かめられます。タイムを縮めることより、自分の操作と車の反応を結びつけることを目標にすると、後輪駆動の車の扱いが身についていきます。
Gr.Xなので、使えるレースは先に確認を
この車はGr.Xなので、GT7の中で出られるレースが限られる可能性があります。
どのレースに参加できるかは、ゲーム内のレギュレーション(参加条件)に書かれています。「この車で走りたい」と思ったら、まず参加条件を見て、出られるレースを探してから、セッティングやタイヤを考えるとスムーズです。
後輪駆動の車や、同じく珍しい駆動方式の車と乗り比べると、違いがより分かります。
MRの収録車や、BMWの車の特徴は、まとめ記事でも解説しています。
実車を維持する vs ゲームで乗る
① 実車を維持する場合の年間の目安
i3は、2022年に量産が終わっているため、実車を持つなら中古車が前提になります。
税金の細かい金額は、登録の時期や制度の改正で変わるため、この記事では金額を書かず、考え方の目安だけを示します。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 購入費(中古) | 車選びドットコムの掲載で、支払総額は約89万〜329万円(2026年10月23日確認) |
| 自動車税種別割 | 電気自動車の区分にあたる。税額や優遇は制度で変わるので、自治体の案内で確認 |
| 重量税 | 車両重量の区分と、車検の年数、制度の優遇の有無で変わる |
| 電気代・燃料代 | 自宅の電気契約と充電量で変わる。レンジ・エクステンダー付きはガソリン代も別にかかる |
| 任意保険 | 年齢・等級・車両保険の有無で大きく変わる |
| 車検・点検 | 整備工場・整備内容で幅がある。電池や高電圧の部品の点検は、対応できる店を選ぶ |
| タイヤ・消耗品 | 走行距離と使い方で変わる |
| 充電設備・駐車場 | 自宅充電の工事費や、駐車場の契約形態で大きく変わる |
| 年間合計(目安) | 税・保険・車検・整備・電気代またはガソリン代で年数十万円 |
維持費の費目そのものは、一般的な小型車と大きくは変わりません。
ただし、電池の状態は個体ごとに違うので、購入前に、電池の状態を示す資料をよく見ておくと安心です。充電の環境も、暮らし方によって合う合わないが分かれます。
※これらの項目は一般的な目安であり、実際の金額を保証するものではありません。
② GT7で味わう場合の機材コスト
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| 車両購入(ゲーム内クレジット) | プレイ内で稼げば実質0円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| 一式(目安) | 初期 約9.7〜13万円+以降ほぼ0 |
この車は、ギアを変える操作がありません。GT7上の操作は、コントローラーでも十分に完結します。
ハンドルコントローラーまでそろえれば、ブレーキとアクセルの繊細な操作の大部分は再現できます。
③ 結論
- 実車(中古のi3):支払総額 約89万〜329万円(車選びドットコム掲載13台、2026年10月23日確認) + 毎年、税・保険・車検・整備・電気代で年数十万円
- ゲーム:初期約9.7〜13万円 + 以降ほぼ0(車両はゲーム内で入手)
i3は、実車では電池の状態で価値が大きく変わる車です。GT7なら、カーボン樹脂の軽い車体と後輪駆動の組み合わせを、手軽に走らせられます。実車の乗り味に興味が出たら、BMWの販売店での電気自動車の試乗や、中古車店での現車確認で確かめるという順番も、無理なく成立します。
実車を探すときは、価格の安さだけでなく電池の状態と充電の環境も見ておきたいところです。
販売店に、電池の診断結果や保証の範囲を確認しておくと安心です。
BMW販売店の電気自動車、中古のi3
i3は2022年に量産が終わっているので、新車としては手に入りません。
そこで、いまのBMWの電気自動車を体験する方法と、中古のi3を見る方法を、順番に紹介します。
- BMWの正規販売店(電気自動車の試乗):現行の電気自動車を試乗できる場合がある。i3そのものの新車はないので、あくまで「電気自動車の乗り味」を知る手段。在庫や試乗車の有無は、事前に店舗へ確認する
- 中古車店(i3):実際に見て、ドアの開き方や室内を確かめられる。台数は多くないので、条件を絞って探す
- レンタカー・カーシェア:車種を指定して借りられる場合がある(取り扱いは店舗やサービスによる)
- 個人売買・オークション:状態を自分で見極める必要がある分、価格は幅広い
試乗や現車確認のときは、前後のドアが向かい合って開く乗り降りと、アクセルを踏んだときの静かな加速に注目してみてください。
GT7でi3に乗ったあとに実車を見ると、車体の軽さや、ドアまわりの開放感が、より具体的に感じられます。
※試乗・在庫状況は時期により変わります。最新の情報は各販売店・中古車情報サイトでご確認ください。
TINYのBMW i3 ミネラルグレー(完成品)
小さな電気自動車のi3は、手のひらに載るモデルカーで楽しむという手があります。
下の商品は、トイイースト(Toy East)製の「TINY」シリーズの、BMW i3 ミネラルグレーの完成品です。型番はATC64397です。
ここで、正直にお伝えしておくことが3つあります。
ひとつ目は、これが中古扱いの輸入未使用品という点です。海外販売用に買い取った未使用品が、中古として出品されています。ふたつ目は、海外の倉庫から届くため、届くまでに日数がかかることがあるという点です。商品ページには、10〜30日と案内されています。みっつ目は、スケール(縮尺)が商品ページに書かれていないという点です。大きさは、ご購入の前にショップで確認してください。
また、色はミネラルグレーです。GT7のゲーム内の色と同じとは限りません。
それでも、小さな4ドアの形や、ボクシーな全体のたたずまいを、手元でじっくり眺められます。在庫状況は変わりますので、ご購入の前にショップでご確認ください。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
発売当時のi3を読む『BMW i3のすべて』
i3の成り立ちをもう少し知りたくなったら、専門誌のムックが役に立ちます。
ただし、i3が出た直後に作られた本なので、載っているのは2014年の初期型の情報です。
下の1冊は、三栄の「ニューモデル速報 インポート Vol.39 BMW i3のすべて」の電子書籍版です。
電子版の発売日は2014年5月19日で、楽天Koboで読めます。目次には、東京でのi3、試乗インプレッション、プロダクト・マネジャーとデザイン部門ヘッドのインタビュー、ジャーナリスト8人の私見、CFRPボディの解説、メカニズムの詳密解説、使い勝手チェックなどが並んでいます。
ご注意いただきたいのは、この本は2014年の発売当時の本で、その後の電池の大型化や、レンジ・エクステンダーを含む改良の情報は載っていないという点です。
それでも、i3がどんな狙いで作られ、当時どう受け止められたのかを知る資料としては、読みごたえがあります。この記事で触れた改良の内容と、見比べて読むのも面白いと思います。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
後輪駆動の動きを手元で感じるなら、ペダルとハンドルから
i3は、アクセルの踏み方が、そのまま後輪の動きに出るタイプの車です。
コントローラーのスティックでも走らせられますが、踏む量を自分の足で決められるペダルがあると、アクセルをじわっと開ける操作の違いが、より実感しやすくなります。
車重が1,260kgと軽めの車は、操作の入力がそのまま車の動きに返ってくるため、ハンドルとペダルでの操作がていねいに伝わります。
後輪駆動の車は、出口でアクセルを開けたときに、後ろの動きがステアリングに出やすい駆動方式です。その感覚を手元で受け取れるかどうかで、立ち上がりの操作が変わってきます。
i3は、自分でギアを変える車ではありません。
GT7でも、この車でシフターを使う場面は少ないと考えられます(当ブログの見立てです)。そのため、買い足す順番は、ペダルとハンドルが先で、シフターは変速操作のある車を増やしたタイミングで検討する、という形でも遅くありません。
画面とハンドルは、選び方で遊び心地が大きく変わります。買う前に比べておきたい方は、こちらにまとめています。
🖥️ 機材ガイドGT7おすすめモニター比較|PS5で後悔しない選び方と予算別4選PS5で4K・120Hzを出すための条件と、予算別の4台を比べました。 🎮 機材ガイドGT7おすすめハンコン比較ギア・ベルト・ダイレクトドライブの違いと、予算別の選び方をまとめました。<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、"自分でハンドルを握る"運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は"より実車に近づく"ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフターで手動のギア操作ができ、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
BMW i3 '15のよくある質問
Q. GT7のBMW i3 '15は、どんな性能の車として収録されていますか?
A. GT7の収録車種一覧では、カテゴリーはGr.X、PPは404.03です。吸気はEV(電気自動車)で、総排気量と最大トルクは「-」の表記、最高出力は169PS、駆動方式はMR、車重は1,260kgとされています。全長×全幅×全高は4,010×1,775×1,550mmです。BMWの収録車の中では、唯一の電気自動車です(2026年10月23日確認)。
Q. GT7の169PSと170PS、1,260kgと1,195kgは、どちらが正しいのですか?
A. どちらも間違いではないと考えられます。実車の最高出力は125kWで、PSに直すと約169.9PSなので、切り捨てると169PS、四捨五入すると170PSです。重さは、1,195kgが2013年の発表資料のDIN基準、1,260kgが日本仕様の諸元表の車両重量と一致し、数え方の違いと考えられます。この記事では、GT7の表の169PS・1,260kgを基準にしています。
Q. i3のバッテリーは、何種類ありますか?
A. 日本向けでは、おもに3世代です。2014年の発売時が60Ah・総電力量21.8kWh(資料により約22kWh)、2016年10月1日発売の改良で94Ah・33kWh、2019年2月6日発売の改良で120Ah・42kWhです。走行距離のカタログ値は、JC08モードで229km、390km(レンジ・エクステンダー付きは511km)、WLTCモードで360km(同466km)ですが、測り方が違うため、単純には比べられません。
Q. レンジ・エクステンダーとは、何ですか?
A. 電池が減ったときに、電気を作って航続距離を伸ばすための、発電専用のエンジンです。i3では、647ccの直列2気筒で、燃料タンクは9Lです。タイヤを直接回さず、電気を作るだけの役目です。出力は、日本仕様の諸元表で28kW(38PS)、2013年の発表文で25kW(34馬力)と資料で割れるため、約25〜28kW(34〜38PS)と幅で書いています。
Q. 中古のi3は、いくらくらいですか?
A. 車選びドットコムの掲載(2026年10月23日確認)で、BMW i3は13台、支払総額は約89万円(2014年式)から約329万円(2021年式)までです。台数が少なく、年式と電池の容量(21.8kWh・33kWh・42kWh)で大きく違うため、平均は出していません。電池の劣化状態を、販売店で確認することをおすすめします。
Q. i3は、いまも新車で買えますか?
A. 買えません。BMWは2022年6月30日付で、i3の量産の終了を発表しました。発売から約8年半、ドイツのライプツィヒ工場で作られ、累計の生産台数は約25万台です。最後の10台は、i3s HomeRun Editionでした。2022年に中国で出た「BMW i3 eDrive35L」は、3シリーズから派生した別の電動セダンで、GT7のi3とは別の車です。
Q. GT7でi3に乗るとき、Gr.Xだと何に気をつければいいですか?
A. 出られるレースが限られる可能性があるので、ゲーム内のレギュレーション(参加条件)を先に確認してください。この記事では、Gr.Xの扱いについて推測で書いていません。走らせ方としては、ギアを変える操作がなく、後輪駆動なので、アクセルをじわっと開け、コーナーの出口で踏みすぎないことが基本です。
2013年生まれの電気自動車に、GT7で乗れる
- i3は、BMWが2013年7月29日に世界同時発表した電気自動車の市販モデル。日本発売は2014年4月5日、2022年6月30日付で量産終了(累計約25万台)
- 車体はCFRPの乗員部分とアルミの下まわりを組み合わせたLifeDrive構造。前後のドアが向かい合って開く
- GT7ではGr.X・PP404.03・MR表記・EV・169PS・1,260kg。BMWの収録車の中で唯一の電気自動車(2026年10月23日確認)
- 169PSと170PSは125kWの換算の丸め方の違い、1,260kgと1,195kgは重さの数え方の違いと考えられる
- 電池は21.8kWh・33kWh・42kWhの3世代。レンジ・エクステンダーは647ccの発電専用エンジン(出力は資料で約25〜28kW)
- 中古は車選びドットコム掲載13台で、支払総額は約89万〜329万円(2026年10月23日確認)。電池の状態の確認が大切
- GT7ではアクセルをじわっと開け、出口で踏みすぎないのが基本。Gr.Xなので出られるレースは参加条件を確認
i3がやってきたことは、突出した速さを競うことではなく、カーボン樹脂の軽い車体と、最初から電気自動車として作った設計で、街で使う小さな車の形を作り直したことです。
その1台が、GT7の中では、BMWの中で唯一の電気自動車として、走らせられます。
GT7で走らせると、PP404.03という数字と、1,260kgの車重、後輪駆動という組み合わせが、そのまま挙動に出てきます。
飛び抜けた最高出力を持つ車ではないぶん、アクセルの開け方と、ブレーキを終える位置が、正直に走りへ反映される1台です。
実車に触れたければ、中古のi3か、いまのBMWの電気自動車の試乗が入口になります。
探すときは、年式、電池の容量、電池の状態、充電の環境をあわせて確認してください。
2013年に生まれた電気自動車に、ゲームの中で出会える。それがGT7の面白さのひとつです。
数字だけを追うと控えめに見えるかもしれませんが、169PS・1,260kg・後輪駆動という組み合わせは、アクセルの繊細な使い方を練習するのに、ちょうどよい題材です。ぜひ、GT7の中で、BMW i3を走らせてみてください。









