
グランツーリスモ7に収録されているアルファロメオの市販車は7台。
年式は1938年から2020年まで、80年あまりにわたります。
いちばん下は1967年のジュリア Sprint GT VeloceでPP 335.96、いちばん上は2020年のジュリア GTAmでPP 587.55。同じ「ジュリア」の名前を持つ2台が、下と上に並びます。差は251.59、出力は106PSから540PSへおよそ5倍です。
読み方の軸は駆動方式です。FRが4台、MRが2台、FFが1台。前にエンジンを置くクーペの伝統と、2013年の4Cで始まったミッドシップ、そして街乗りのハッチバック。アルファロメオの7台は、この3つに分かれます。
※このページで扱うのは、GT7で市販車と同じ区分(Gr.N)に入る7台です。レース仕様の3台と1960年代のレースカー1台は、別枠として最後にまとめています。スペックとPPはGT7公式の収録車種一覧(2026年10月時点)の値です。
アルファロメオの7台は、3つのかたまりに割れる
| かたまり | 台数 | 性格 |
|---|---|---|
| ①クラシックの2台 | 2台 | 8C 2900B Touring Berlinetta '38・ジュリア Sprint GT Veloce '67。どちらもFRで、PPは330〜380の帯に収まる |
| ②小さく軽いターボ | 3台 | ミト '09・4C '14・4C Gr.3 Road Car。FFのミトと、ミッドシップの4Cが2台。950kgの4Cが7台でいちばん軽い |
| ③FRの旗艦 | 2台 | 8C Competizione '08・ジュリア GTAm '20。V8とV6ツインターボで、出力は449PSと540PS。PPは540〜590に並ぶ |
7台を項目ごとに数えると、そろっているところと開いているところが分かれます。
| 項目 | 内訳 |
|---|---|
| 駆動方式 | FRが4台、MRが2台、FFが1台。4WDとRRの市販車はない |
| 過給 | ターボが4台、自然吸気が2台、スーパーチャージャーが1台。スーパーチャージャーはいちばん古い8C 2900Bだけ |
| 排気量 | 1,368cc〜4,691cc。いちばん小さいのがミト、いちばん大きいのが8C Competizione(4C Gr.3 Road Carは公式一覧に排気量の記載なし) |
| 車重 | 950kg〜1,585kg。いちばん軽いのが4C '14、いちばん重いのが8C Competizione |
| PP | 335.96〜587.55。上と下の差は251.59 |
表を横に見ると、前輪駆動から後輪駆動、ミッドシップまで、3通りの駆動方式がそろっていることが分かります。
7台のうち6台がFRだったアストンマーティンとは対照的です。台数は同じ7台でも、こちらは1台ずつ性格を変えて並べたような顔ぶれになっています。
FRの伝統に、2013年からミッドシップが加わった
7台を年式の順に並べると、長いあいだFRで作ってきたブランドに、途中から別の形が入ってくるのが見えます。
| 年式 | 駆動 | 過給 | GT7の該当車 |
|---|---|---|---|
| 1938年 | FR | スーパーチャージャー | 8C 2900B Touring Berlinetta '38 |
| 1967年 | FR | 自然吸気 | ジュリア Sprint GT Veloce '67 |
| 2008〜2009年 | FR/FF | 自然吸気/ターボ | 8C Competizione '08/ミト '09 |
| 2014年〜 | MR | ターボ | 4C '14/4C Gr.3 Road Car |
| 2020年 | FR | ツインターボ | ジュリア GTAm '20 |
もうひとつの軸が過給のしかたです。いちばん古い8C 2900Bはスーパーチャージャー、1967年と2008年の2台は自然吸気、残る4台(ミト・4C・4C Gr.3 Road Car・ジュリア GTAm)はすべてターボです。2020年のジュリア GTAmは2,891ccのV6ツインターボで540PS。8C Competizioneより1,800cc小さい排気量で、91PS多く出しています。
クラシックの2台|古いほうがPPは43.19上
戦前と1960年代の2台です。どちらもFRですが、年式の古い8C 2900BのほうがPPは上にきます。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8C 2900B Touring Berlinetta | 1938 | 379.15 | 2,905cc 直列8気筒・スーパーチャージャー | 182PS | 1,310kg |
| ジュリア Sprint GT Veloce | 1967 | 335.96 | 1,570cc 4気筒 | 106PS | 1,040kg |
8C 2900B Touring Berlinettaは、カロッツェリア・ツーリングがスーペルレッジェーラ製法で作ったクーペです。GT7の公式解説によれば、8Cは「8シリンダー」の意味で、技師ヴィットリオ・ヤーノが設計した水冷の直列8気筒を積み、性能はほぼレーシングカーの領域にあったとされます。生産台数は5台のみといわれています。この車には、まだ個別の解説記事を用意していません。
ジュリア Sprint GT Veloceは、1962年に始まった初代ジュリア・シリーズに、1963年にクーペとして加わったSprint GTの仲間です。公式解説ではジウジアーロのデザインと紹介され、1977年まで作られた長寿モデルでした。106PSと7台でいちばん控えめですが、車重は1,040kgと2番目に軽い1台です。
2台の差は、出力の差でほぼ説明がつきます。8C 2900Bは出力が76PS多く、そのぶん270kg重い。1PSあたりの重さは8C 2900Bが7.20kg、ジュリアが9.81kgで、29年古い車のほうが身軽に走れる計算です。
小さく軽いターボの3台|FFのミトと、ミッドシップの4C
排気量の小さいターボエンジンを積んだ3台です。駆動方式はFFが1台、MRが2台に分かれます。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 | 駆動 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ミト 1.4 T Sport | 2009 | 425.48 | 1,368cc 4気筒ターボ | 155PS | 1,145kg | FF |
| 4C Launch Edition | 2014 | 533.05 | 1,742cc 4気筒ターボ | 239PS | 950kg | MR |
| 4C Gr.3 Road Car | 記載なし | 577.13 | ターボ(排気量は公式一覧に記載なし) | 450PS | 1,320kg | MR |
ミトは、147に代わってひとつ下のBセグメントに投入された3ドアハッチバックです。公式解説によれば、車名はアルファロメオに縁の深いミラノ(Mi)とトリノ(To)から取られています。7台でただ1台のFFで、1,368ccと排気量もいちばん小さい車です。
4Cは2013年に発売されたミッドシップスポーツです。公式解説によれば、スタイリングには名車ティーポ 33/2 ストラダーレの面影があり、GT7に入っているローンチエディションは全世界1,000台の発売記念モデル。車重950kgは7台でいちばん軽く、出力239PSでもPPは533.05まで届きます。
4C Gr.3 Road Carは、GT7のレースカー「4C Gr.3」の公道仕様という位置づけのグランツーリスモオリジナルです。公式解説では、ノーマルの4Cから200馬力以上上げた450PSと、大きくしたボディが特徴とされています。4C '14と比べると出力は211PS多く、車重は370kg重い。PPの差は44.08です。この車にも、まだ個別の解説記事を用意していません。
3台をMR車とFF車の棚に分けて見ると、ミトは「曲がってから踏む」車、4Cは「軽さで曲がる」車です。同じ4気筒ターボでも、エンジンの置き場所で走らせ方がまるで変わります。
FRの旗艦2台|V8の8CとV6ツインターボのGTAm
アルファロメオが台数を限って作った、前にエンジンを積む2台です。車重は1,585kgと1,580kgで、ほとんど同じです。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8C Competizione | 2008 | 543.99 | 4,691cc V8・自然吸気 | 449PS | 1,585kg |
| ジュリア GTAm | 2020 | 587.55 | 2,891cc V6ツインターボ | 540PS | 1,580kg |
8C Competizioneは、GT7の公式解説によれば、ヴィットリオ・ヤーノが設計した8気筒エンジンにちなんで「8C」の名を与えられた車です。アルファロメオがチューニングした4.7リッターのV8で450PS(GT7のスペック欄では449PS)、全世界500台は発表とほぼ同時に完売したとされます。1938年の8C 2900Bは直列8気筒、こちらはV8。同じ8気筒でも、並べ方が違います。
ジュリア GTAmは、アルファロメオの創立110周年を記念して2020年に発表された特別なジュリアです。公式解説によれば、2.9リッターのV6ツインターボを540PSまで上げ、軽量化とトレッドの拡大で運動性能を高めた車。GTAmはサーキット走行も視野に入れ、カーボン製のリアウイングやロールバーまで備えています。
2台は車重がほぼ同じなので、PPの差43.56はほとんど出力の差です。1PSあたりの重さは8Cが3.53kg、GTAmが2.93kg。自然吸気のV8が高い回転まで回して力を出すのに対し、V6ツインターボのGTAmは2,500rpmで最大トルクに届きます。
7台をPP順に並べる
| PP | 車名 | 年式 | 駆動 | 出力 | 車重 | 1PSあたりの重さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 587.55 | ジュリア GTAm | 2020 | FR | 540PS | 1,580kg | 2.93kg |
| 577.13 | 4C Gr.3 Road Car | 記載なし | MR | 450PS | 1,320kg | 2.93kg |
| 543.99 | 8C Competizione | 2008 | FR | 449PS | 1,585kg | 3.53kg |
| 533.05 | 4C Launch Edition | 2014 | MR | 239PS | 950kg | 3.97kg |
| 425.48 | ミト 1.4 T Sport | 2009 | FF | 155PS | 1,145kg | 7.39kg |
| 379.15 | 8C 2900B Touring Berlinetta | 1938 | FR | 182PS | 1,310kg | 7.20kg |
| 335.96 | ジュリア Sprint GT Veloce | 1967 | FR | 106PS | 1,040kg | 9.81kg |
※PP・出力・車重はGT7公式の収録車種一覧(2026年10月時点)の値です。「1PSあたりの重さ」は車重を出力で割った参考値で、ゲーム内には表示されません。アップデートで数値が調整されることがあるため、他サイトの数値と食い違う場合があります。
この表でいちばんおもしろいのは上の2台です。
ジュリア GTAmと4C Gr.3 Road Carは、1PSあたりの重さがどちらも2.93kg。FRとMRで駆動方式は違うのに、身軽さはほぼ同じで、PPの差も10.42しかありません。同じPPのレースに並べると、直線のGTAmと曲がりの4Cという対決になります。
もうひとつは3番目と4番目です。4C '14は8C Competizioneより出力が210PS少ないのに、PPの差は10.94だけ。635kgの軽さが、200PSを超える差をほとんど埋めている形です。
※GT7のクレジット価格は、レジェンドカーと中古車については実車の相場に連動して動きます。ディーラーの品揃えも入れ替わるため、この記事では価格を固定の数字で書いていません。最新の金額はゲーム内でご確認ください。
FF・FR・MRの違いは、ハンドルの重さで分かる
アルファロメオの7台は、3通りの駆動方式を1つのブランドの中で乗り比べられるのが強みです。
違いがいちばんよく出るのは、画面の動きよりもハンドルに返ってくる重さです。
FFのミトは、曲がりながら踏みすぎるとハンドルが重いまま外へふくらみます。FRのジュリア GTAmは、後輪が滑り始めるとふっと軽くなります。MRの4Cは手応えが軽く、切ったぶんだけ素早く向きが変わります。
この「重さの変わり方」は、コントローラーの振動よりも、ハンドルコントローラーのほうが手で受け取りやすい部分です。
画面とハンドルは、選び方で遊び心地が大きく変わります。買う前に比べておきたい方は、こちらにまとめています。
🖥️ 機材ガイドGT7おすすめモニター比較|PS5で後悔しない選び方と予算別4選PS5で4K・120Hzを出すための条件と、予算別の4台を比べました。 🎮 機材ガイドGT7おすすめハンコン比較|G29・G923・T300RS・PROの選び方ギア・ベルト・ダイレクトドライブの違いと、予算別の選び方をまとめました。<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
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残りの4台|DTMを制した155と、4Cのレース仕様
市販車7台のほかに、GT7のアルファロメオにはレース仕様が3台と、1960年代のレースカーが1台入っています。公式の収録車種一覧では、合わせて11台です。
| 車名 | 区分 | 駆動 | 出力 | 車重 | PP |
|---|---|---|---|---|---|
| 4C Gr.3 | レース(Gr.3) | MR | 536PS | 1,220kg | 715.17 |
| 155 2.5 V6 TI '93 | レース(Gr.4) | 4WD | 419PS | 1,010kg | 662.32 |
| 4C Gr.4 | レース(Gr.4) | MR | 300PS | 1,020kg | 622.05 |
| ジュリア TZ2 carrozzata da ZAGATO '65 | レースカー(Gr.X) | FR | 171PS | 620kg | 512.77 |
155 2.5 V6 TIは、1993年のDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に向けて作られたレーシングカーです。GT7の公式解説によれば、4ドアセダンの155に2.5リッターのV6を載せ、フルタイム4WDで全20戦中12勝を挙げてタイトルを獲得しました。最高出力を出す回転数は11,500rpmで、11台のなかで飛び抜けて高い数字です。
4C Gr.4と4C Gr.3は、4Cをもとにしたグランツーリスモオリジナルのレースカーです。公式解説によれば、Gr.3仕様はホイールベースを110mm、フロントのオーバーハングを約30mm延ばしています。市販の2台と合わせると、11台のうち4台が4Cの仲間です。
いちばん古いレースカーのジュリア TZ2は、カロッツェリア・ザガートと組んで作られた1台で、ボディをFRPにして車重は620kg。11台でいちばん軽く、171PSでもPPは512.77に届きます。11台を通して駆動方式を数えると、FRが5台、MRが4台、FFと4WDが1台ずつです。
GT7のアルファロメオ車のよくある質問
Q. GT7にアルファロメオは何台収録されていますか?
A. GT7公式の収録車種一覧では11台です(2026年10月時点)。このうちレース仕様の3台と1960年代のレースカー1台を除いた、市販車と同じ区分の7台をこの記事で扱っています。アップデートで追加されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
Q. GT7のアルファロメオでいちばんPPが高い市販車はどれですか?
A. ジュリア GTAm '20のPP 587.55です。2,891ccのV6ツインターボで540PS・1,580kg。2番目は4C Gr.3 Road Carの577.13、3番目は8C Competizione '08の543.99です。いちばん低いのはジュリア Sprint GT Veloce '67の335.96で、上と下の差は251.59あります。
Q. 8C 2900Bと8C Competizioneはどういう関係ですか?
A. GT7の公式解説によれば、8Cは「8シリンダー」の意味で、技師ヴィットリオ・ヤーノが設計した8気筒エンジンに由来する名前です。1938年の8C 2900Bは2,905ccの直列8気筒にスーパーチャージャーを組み合わせた182PS、2008年の8C Competizioneはその名を受け継いだ車で、4,691ccの自然吸気V8で449PSです。
Q. GT7の4Cは何種類ありますか?
A. 4種類です。市販車の4C Launch Edition '14(239PS・950kg・PP 533.05)と4C Gr.3 Road Car(450PS・1,320kg・PP 577.13)、レース仕様の4C Gr.4(PP 622.05)と4C Gr.3(PP 715.17)で、4台ともエンジンを座席の後ろに置くMRです。GT7のアルファロメオ11台のうち4台が4Cの仲間です。
Q. 初心者が最初に乗るならどのアルファロメオがいいですか?
A. ミト 1.4 T Sport '09が扱いやすい1台です。前輪駆動のFFで155PS・1,145kg。踏みすぎても後ろが出にくく、車の動きを落ち着いて追えます。慣れてきたら、950kgと軽い4C '14に乗り換えると、ミッドシップの向きの変わりやすさが分かります。
Q. アルファロメオに4WDの車はありますか?
A. 市販車の7台にはありません。11台すべてで数えると、4WDは155 2.5 V6 TI '93の1台だけです。1993年のDTMに向けて作られたレーシングカーで、GT7の公式解説によれば全20戦中12勝を挙げてタイトルを獲得しました。駆動方式は11台でFRが5台、MRが4台、FFと4WDが1台ずつです。
7台は、駆動方式と2つの8Cで読める
- 市販車は7台。レース仕様などの4台を足すと、GT7公式の11台になる
- FRが4台、MRが2台、FFが1台。1つのブランドで3通りの駆動方式を乗り比べられる
- いちばん古い8C 2900B(1938年)は、1967年のジュリアよりPPが43.19上
- 8Cの名前は70年後の8C Competizioneに受け継がれた。直列8気筒からV8へ
- 4C '14は950kgで7台いちばん軽い。8C Competizioneより210PS少なくても、PPの差は10.94
- ジュリア GTAmと4C Gr.3 Road Carは1PSあたり2.93kgで並ぶ。FRとMRの対決が組める
アルファロメオというと、イタリアの美しいクーペの印象が先に来ます。
GT7の7台を並べると、その印象どおりのFRに、街乗りのFFと軽いミッドシップが混ざっていることが分かります。
そして名前の受け継ぎ方がおもしろいブランドです。ジュリアは1960年代と2020年に、8Cは1938年と2008年に、それぞれ同じ名前で2台ずつ入っています。古いほうと新しいほうを続けて走らせると、同じ名前のなかで何が変わったのかが手で分かります。
気になる1台が見つかったら、その車の記事も読んでみてください。
どんな事情で生まれた車なのかを知ってから走ると、同じ1周がまるで違って感じられます。






