
ホンダ N-ONE RS '22は、GT7の公式解説で「軽自動車初のFFターボ+6速MTが光るホットモデル」と紹介されている1台です。
N-ONEというかわいらしい丸目のボディの中に、ターボエンジンと6速マニュアルという組み合わせを詰め込んだ、軽自動車としては異色の存在です。
この車の主役は、車格でも積載量でもなく駆動系の組み合わせです。ホンダ初の軽規格乗用車N360をモチーフにした2代目N-ONEに、スポーツグレード「RS」として軽自動車初のFFターボ+6速MTが与えられました。
GT7のスペック表にも、この6速MTのために整えられたクロスレシオの足回りが、64PS・840kgという数字となってそのまま表れています。
希少な旧車やスーパーカーとは違い、N-ONE RSはいまも新車で買え、中古の在庫も見つけやすい現行世代のモデルです。
GT7で乗り味を確かめてから、実際に試乗へ足を運べる距離の近さも、この車ならではの楽しみ方だと言えます。
丸目のかわいらしい見た目からは想像しにくいかもしれませんが、N-ONE RSは軽自動車の中でもかなり尖った1台です。
普段づかいのためのACCやLKASと、峠道を楽しむための6速MTが同じ車の中に同居している。この振れ幅の広さこそが、N-ONE RSという車の面白さです。
この記事では、N-ONE RSがどういう経緯で生まれたのか、軽自動車初のFFターボ+6速MTとは何なのか、GT7上のスペックの読み方、GT7の軽自動車7台のなかでの立ち位置、中古相場の考え方、GT7での走らせ方とハンコンの選び方、実車とゲームのコスパ比較、そして実車に触れる機会まで、順番に見ていきます。
数字はすべて公式のニュースリリースや収録車種一覧など、確認できた一次情報にもとづいています。
※収録内容はアップデートで変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。
軽自動車初のFFターボ+6速MTを積んだ「RS」
N-ONE RSという車名を見ると、単なる上級グレードのように思えます。
ところが中身を追うと、軽自動車の常識にはなかった組み合わせを初めて実現した1台だったことが分かります。
ここから先は、N-ONEという車の成り立ち、「RS」というグレード名が持つ歴史、軽自動車初のFFターボ+6速MTという組み合わせの中身、そして2025年の改良という順番で見ていきます。
いずれも単独の要素ではなく、互いにつながって1台の車を形づくっている部分です。
①|N360をモチーフにした初代、そして2代目
N-ONEは、ホンダ初の軽規格乗用車「N360」をモチーフにした軽自動車です。丸みを帯びたヘッドライトとシンプルな面構成のボディは、N360の面影を色濃く残したデザインとして企画されました。
GT7の公式解説でも、この成り立ちがそのまま説明されています。
N-ONEは、ホンダ初の軽規格乗用車であるN360をモチーフにした軽自動車だ。初代のボディパネルを継承しつつシャシーを一新した2代目では、スポーツカーのS660同様にギアレシオをクロス化し、2速と3速には大容量シンクロナイザー、クラッチにも高容量タイプを採用したスポーツグレード「RS」もラインナップ。このRSは初代にも設定はあったが、2代目RSは軽自動車初のFFターボ+6速MTである点も注目だ。
グランツーリスモ7 公式収録車種一覧(2026年9月9日 閲覧)より
この解説にあるとおり、初代のボディパネルを継承しつつシャシーを一新したのが2代目N-ONEです。GT7に収録されている「N-ONE RS '22」は、この2代目にあたります。
②|「RS」は初代にもあった、しかし2代目は特別
スポーツグレード「RS」という名前自体は、初代N-ONEにも設定がありました。
ただし、GT7の公式解説が強調しているのは初代のRSではなく、2代目のRSです。ここで軽自動車初のFFターボ+6速MTという組み合わせが実現しました。
軽自動車には、660ccという排気量の制約があります。
この制約の中でFFかつターボ、そして変速機を6速のマニュアルにするという組み合わせは、N-ONE RSが登場するまで軽自動車のどのメーカーにも存在しなかった構成です。
初代RSが「RS」という名前だけを受け継いでいたのに対し、2代目RSは駆動系そのものに手が入っています。
単に見た目をスポーティに仕立てただけのグレードではなく、ギア比・シンクロナイザー・クラッチという、走りの根幹にあたる部分から作り込まれたのが2代目RSだということです。
同じ「RS」という3文字でも、初代と2代目とでは、その名前に込められた中身の重みが違います。
③|2020年、軽自動車初のFFターボ+6速MTとして発売
2代目N-ONEは、2020年11月20日に発売されました。ホンダの発売時ニュースリリースには、こう記されています。
RSには軽自動車初※4のFFターボと6MTの組み合わせを設定。
Honda公式ニュースリリース「新型軽自動車『N-ONE』を発売」(2020年11月19日)より
発売時のタイプ別価格は、次のとおりでした。
| グレード | エンジン | 駆動 | 変速機 | 税込価格 |
|---|---|---|---|---|
| Original | 660cc DOHC | FF | CVT | 1,599,400円 |
| Original | 660cc DOHC | 4WD | CVT | 1,732,500円 |
| Premium | 660cc DOHC | FF | CVT | 1,779,800円 |
| Premium | 660cc DOHC | 4WD | CVT | 1,912,900円 |
| Premium Tourer | 660cc DOHCターボ | FF | CVT | 1,889,800円 |
| Premium Tourer | 660cc DOHCターボ | 4WD | CVT | 2,022,900円 |
| RS | 660cc DOHCターボ | FF | 6MT | 1,999,800円 |
この表を見ると、ターボエンジンを積むのはPremium TourerとRSの2グレードですが、6速MTが組み合わされるのはRSだけだと分かります。
他のグレードはすべてCVTで、4WDの設定もあります。RSだけがFF・6MTの1行しかない、という構成がこの価格表からも読み取れます。
価格を比べると、RS(1,999,800円)はターボ・4WDのPremium Tourer(2,022,900円)よりも23,100円安く設定されています。
同じターボエンジンを積みながら、駆動方式とミッションが違うだけで価格が逆転しないという並びは、RSがCVTグレードの延長ではなく、独立したスポーツグレードとして値付けされていたことをうかがわせます。
ホンダの発売時ニュースリリースでは、安全装備についても触れられています。
④|S660から受け継いだ中身
GT7公式解説では、N-ONE RSの中身について「スポーツカーのS660同様にギアレシオをクロス化し、2速と3速には大容量シンクロナイザー、クラッチにも高容量タイプを採用」と説明されています。
軽のオープンスポーツとして知られるS660と同じ考え方のクロスレシオが、4人乗りのハッチバックであるN-ONE RSにも与えられているということです。
ギアレシオをクロス化するというのは、各段の変速比の間隔を詰めて、エンジンの回転数をおいしい領域に保ちやすくするという意味です。
2速と3速のシンクロナイザーを大容量化し、クラッチも高容量タイプへ変更しているのは、この詰まったギア比でも変速のたびに回転差をしっかり合わせられるようにするための処置だと考えられます。
変速比を詰めるということは、裏を返せば1段あたりでカバーできる速度域が狭くなるということでもあります。
その分だけシフトチェンジの回数は増えますが、常にエンジンの力が出しやすい回転域を保ちやすくなるという利点があります。ターボエンジンと組み合わせたときに、過給の立ち上がりを逃さず使い切りやすくなるのも、クロスレシオが選ばれた理由のひとつだと考えられます。
⑤|軽の6MTで初めてACC・LKASを積んだ
N-ONE RSのもう1つの初物は、安全装備の側にあります。ホンダの発売時ニュースリリースには、こうあります。
軽自動車の6MTでは初めて※2、ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>※3とLKAS<車線維持支援システム>を採用。
Honda公式ニュースリリース「新型軽自動車『N-ONE』を発売」(2020年11月19日)より
マニュアルトランスミッションの車に、速度を自動で維持するACCや、車線をはみ出さないよう支援するLKASを組み合わせるのは、当時の軽自動車としては珍しい構成でした。
N-ONEシリーズ全体では、Honda SENSINGが全タイプに標準装備されており、8つの機能に加えて後方誤発進抑制機能とオートハイビームも備えています。RSも、この安全装備の恩恵をそのまま受けています。
普段の通勤や買い物ではACC・LKASに任せ、峠道やサーキットではクラッチとシフトを自分の手で操る。
RSは、そうした使い分けをそのまま1台でこなせるように設計されたグレードだと言えます。休日だけスポーツ走行を楽しみたいという層にとっては、平日の負担を減らしつつ週末の楽しみを削らない組み合わせです。
⑥|2025年11月、「6速MT専用グレード」という表現に
GT7に収録されている「N-ONE RS '22」の'22は、2022年8月25日の一部改良の時点を指しています。
このときホンダは特別仕様車「STYLE+ URBAN」を追加しましたが、RSについてはFF・6MT・税込1,999,800円という発売時と同じ1行のままでした。
その後、2025年11月20日発表・11月21日発売の一部改良で、ホンダはRSについてこう説明しています。
RSは、6速マニュアルトランスミッション専用グレードとし
Honda公式ニュースリリース「軽自動車『N-ONE』の一部改良」(2025年11月20日)より
この改良でのRSの価格は、FF・6MTのみで税込2,278,100円(4WD設定なし)。専用装備として、カーボン調インパネガーニッシュ、赤ステッチとRSロゴ刺繍の入ったウルトラスエード®フロントシート、15インチホワイトアルミホイール、そしてRS専用のタコメーター・シフトインジケーター・Gメーターが与えられています。
他グレードの価格は、Original FF 1,767,700円/4WD 1,912,900円、Premium FF 1,966,800円/4WD 2,112,000円、Premium Tourer FF 2,173,600円/4WD 2,318,800円でした。
2022年時点の1,999,800円と、2025年11月改良後の2,278,100円を比べると、差額は278,300円です。
専用のタコメーター・シフトインジケーター・Gメーターや、ウルトラスエード®のシートなど、RS専用の装備が積み増しされたことを踏まえると、単純な値上げというより装備充実に見合った改定だと読み取れます。
※確認できた一次情報では、2020年の発売時も2022年時点もRSはFF・6MTだけの設定でした。2025年11月の改良では「6速マニュアルトランスミッション専用グレードとし」という表現が使われていますが、その間の経緯については一次情報で確認できていないため、この記事では両方の事実をそのまま並べるにとどめます。
⑦|数字で見るN-ONE RS
ここまでの改良を経た、実車のN-ONE RSの主なスペックです。
| 項目 | N-ONE RS |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,545mm |
| ホイールベース | 2,520mm |
| 車重 | 840kg |
| エンジン | S07B型 0.66リッター直列3気筒DOHC12バルブターボ |
| 最高出力 | 64PS(47kW)/6,000rpm |
| 最大トルク | 104N・m(10.6kgf・m)/2,600rpm |
| 変速機 | 6速MT |
| 駆動方式 | FF |
| タイヤ(前後共通) | 165/55R15 75V |
| 燃費(WLTCモード) | 21.6km/リットル |
| 新車価格(2022年時点) | 1,999,800円 |
軽自動車の最高出力は、自主規制で64PSが上限とされています。N-ONE RSの64PSは、この上限ぴったりの数字です。
タイヤが165/55R15で前後共通というのも、軽自動車としては標準的な組み合わせで、特別なワイドタイヤを履かせているわけではありません。限られた枠の中で、駆動系の組み合わせにこそ個性を持たせた車だということが、このスペック表からも読み取れます。
ここまでの実車側の情報を踏まえたうえで、次からはGT7の画面に表示される数値そのものを見ていきます。
1.61で加わった、軽のホットモデル
GT7には「N-ONE RS '22」という車名で収録されています。
公式の紹介文にあった、N360をモチーフにした成り立ち、初代にもあったRSというグレード、そして2代目で実現した軽自動車初のFFターボ+6速MTという中身は、そのままGT7上のスペックにも反映されています。
GT7には574台の車が収録されています(2026年8月時点)。そのうちホンダは29台で、N-ONE RSはこの29台のうちの1台です。
GT7上のスペック
| 項目 | GT7の表示 |
|---|---|
| 車名 | N-ONE RS '22 |
| カテゴリ | Gr.N |
| PP | 310.92 |
| 総排気量 | 658cc |
| 駆動形式 | FF |
| 最高出力 | 64PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 10.6kgfm/2,600rpm |
| 車重 | 840kg |
| 吸気形式 | TC(ターボチャージャー) |
| 全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,545mm |
GT7の車名の頭に付く「Gr.」は、その車がどの区分の車かを示すカテゴリ表記です。Gr.Nは、量産の市販車がそのまま収録されている区分に付きます。
N-ONE RSは改造レースカーではなく、実際に販売されていた市販車そのものの数値がゲームに入っているということです。
実車のカタログ車重とGT7の車重が一致している
実車のカタログ車重は840kg、GT7のスペック表に表示される車重も840kgです。
この記事で扱ってきた実車側の数値のなかでも、ここまで一致するのは目を引く一致です。GT7の開発陣が、実車の諸元表をかなり忠実にゲーム内へ落とし込んでいることがうかがえます。
1.61で追加された経緯とブランドセントラル
N-ONE RS '22は、2025年7月24日配信のアップデート1.61でGT7に追加されました。
同時に追加されたのは、ニスモ R34 GT-R Z-tune '05と、日産 キャシュカイ Tekna 190 2wd e-Power '22の2台。この3台は、いずれもブランドセントラルで購入できます。
同じ1.61では、レースイベントも複数追加されました。
ニュルブルクリンク北コースの「ライトウェイトKカップ」、アルザス・テストコースの「ジャパニーズ・FFチャレンジ 450」、富士スピードウェイの「レース・オブ・ターボスポーツ」です。
軽自動車でFFかつターボのN-ONE RSは、この3つのイベント名を見ただけでも、自分のためにあるようなラインナップだと分かります。
ブランドセントラルは、GT7の中でメーカーごとに車を購入できる場所です。
中古車を扱うユーズドカーディーラーとは違い、ブランドセントラルに並ぶのはそのメーカーが用意した現行のラインナップという位置づけになります。N-ONE RSも、ここから直接購入する形でガレージに迎えることになります。
GT7の軽自動車7台のなかでの位置づけ
GT7に収録されている軽自動車は7台。まとめ記事「GT7の軽自動車まとめ」でも紹介していますが、N-ONE RSはこの7台の1台です。
| 車 | 駆動 | 出力 | 車重 | 吸気 |
|---|---|---|---|---|
| ホンダ ビート '91 | MR | 64PS | 760kg | 自然吸気 |
| スズキ カプチーノ '91 | FR | 63PS | 700kg | ターボ |
| ダイハツ コペン '02 | FF | 63PS | 830kg | ターボ |
| ホンダ S660 '15 | MR | 64PS | 830kg | ターボ |
| ホンダ N-ONE RS '22 | FF | 64PS | 840kg | ターボ |
| スズキ ジムニー XC '18 | 4WD | 64PS | 1,030kg | ターボ |
| スズキ キャリイ KC '12 | FR | 48PS | 710kg | 自然吸気 |
7台の内訳は、MRが2台・FRが2台・FFが2台・4WDが1台。吸気はターボが5台、自然吸気が2台です。
出力を見ると、64PSは7台中4台に共通する数字で、軽自動車の自主規制の上限がそのまま並んでいることが分かります。N-ONE RSは、この4台のうちの1台であり、かつFFの2台のうちの1台です。
PPで比べると、N-ONE RSの310.92は、7台のなかで5番目です。上にはS660(367.38)・ビート(325.68)・カプチーノ(319.89)・コペン(311.61)が並び、同じFFのコペンとは0.69の差です。
同じ64PS・ターボのS660とは56.46の開きがあり、車重や駆動方式の違いがPPの差に表れています。
車重で軽い順に並べると、カプチーノ700kg→キャリイKC 710kg→ビート760kg→S660 830kg→コペン830kg→N-ONE RS 840kg→ジムニーXC 1,030kgとなります。
N-ONE RSは7台中6番目に軽く、いちばんPPが高いS660とは車重差わずか10kgです。それでもPPには56.46の差があり、重さよりもMRとFFという駆動方式の違いが数字に出ていると読めます。
同じホンダの64PSターボ、S660との違い
7台の中でN-ONE RSと最も近い数字を持つのが、同じホンダのS660です。
どちらも64PS・ターボという共通点を持ちながら、駆動方式とボディの成り立ちが違います。
| 項目 | ホンダ S660 | ホンダ N-ONE RS |
|---|---|---|
| PP | 367.38 | 310.92 |
| 駆動方式 | MR | FF |
| 出力 | 64PS | 64PS |
| 車重 | 830kg | 840kg |
| 吸気 | ターボ | ターボ |
出力が同じ64PSで、車重の差もわずか10kg。
それでもPPに56ほどの開きがあるのは、エンジンをコクピットの後ろに積むMRのS660と、前輪を駆動輪として使うFFのN-ONE RSとで、車としての性格そのものが異なるためです。同じ数字の出力を、まったく違う駆動方式で走らせているという点が、この2台を並べる面白さです。
ライトウェイトKカップと、FFチャレンジ450
N-ONE RSは、1.61で追加されたレースイベントのうち2つと相性の良い作りになっています。
ライトウェイトKカップ(ニュルブルクリンク北コース)は、軽量な車を集めたイベントです。840kgというN-ONE RSの車重は、この枠にそのまま収まります。
ジャパニーズ・FFチャレンジ450(アルザス・テストコース)は、PP450前後のFF車を集めたイベントで、PP310.92のN-ONE RSは、素の状態のままでも参加しやすい位置にいます。
64PSという出力は、GT7のなかでは決して大きな数字ではありません。
ただし、少ない出力をコーナーごとに丁寧に使い切ることが、このイベントでは結果に直結します。6速MTが与えられているぶん、ギアの選び方そのものがタイムに影響する車だとも言えます。
コツ1|アクセルは奥まで踏み込む前に向きを決める
FFかつターボなので、コーナーの入り口でアクセルを開けすぎると外側へ膨らみやすくなります。ステアリングで向きを作ってからアクセルを開けると安定します。
コツ2|6速をこまめに使い分ける
クロスレシオの6速MTが与えられているので、シフトダウンとシフトアップをこまめに使い分けると、少ない出力でもコーナーごとの立ち上がりを整えやすくなります。
コツ3|PPの近い車とレースを組む
PP310.92は、GT7の中では控えめな数字です。同じくらいのPPの車と混ぜて走らせると、この車の実力を素直に発揮できます。
駆動方式やターボ車の傾向は、まとめ記事でも解説しています。
🔄 まとめGT7のFF車まとめN-ONE RSも属する、前輪で引っぱる車の棚。 🌀 まとめGT7のターボ車まとめ過給機で武装した車たちの棚。6速MTの操作感は、シフターでしか作れない
N-ONE RSは、軽自動車初のFFターボ+6速MTという組み合わせそのものが個性の車です。
コントローラーのボタンでもシフトチェンジはできますが、それではN-ONE RSがRSたるゆえんである「ギアを自分の手で選ぶ」感覚が再現しきれません。
実車のRSがクロスレシオの6速MTを武器にしているのと同じように、GT7の中でもこの車の個性はミッション操作にこそ表れます。
GT7には、シフトレバーの動きをそのまま反映できる6速シフターという周辺機器があります。
ニュートラルを挟んで各段へ操作を入れる動作は、N-ONE RSのようなMT専用グレードの車に乗るときにこそ、いちばん効いてくる機材です。1速から2速、2速から3速へと、大容量シンクロナイザーが磨いたクロスレシオを、自分の手で刻む感覚が得られます。
ボタンでのシフトチェンジは、押した瞬間にギアが切り替わります。
一方でシフターは、レバーを動かす距離とタイミングそのものが操作になります。クラッチペダルと組み合わせれば、なおのことN-ONE RSの6MTらしい操作感に近づけます。ペダルとシフターをセットで揃えるかどうかは、予算と相談しながら決めるとよいでしょう。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、"自分でハンドルを握る"運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は"より実車に近づく"ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、6速シフターでN-ONE RSらしいMT操作が手に入り、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
新車価格に近い水準で取引されている1台
N-ONE RSは2020年に登場した現行モデルで、いまも新車で購入できる車です。
2022年式RS(MT)を対象にした中古相場を見ていきます。希少な旧車の中古相場とは、桁も探し方もまったく違うのがこの車の特徴です。
| 項目 | 金額・件数の目安 |
|---|---|
| 新車価格(2022年時点) | 1,999,800円 |
| 中古車価格帯 | 185.1万円〜236.4万円 |
| 掲載台数 | 280台 |
ホンダ N-ONE 2020年モデル RS(MT)相場情報:掲載280台、価格帯185.1万円〜236.4万円。
価格.com「ホンダ N-ONE 2020年モデル RS(MT)」(2026年9月9日 閲覧)より要約
2022年式の新車価格199万9,800円に対して、中古の下限は185.1万円です。
新車価格に近い水準のまま取引されていることが分かります。ただし、これは在庫や時期、走行距離によって変わる目安の数字であり、この水準で買える保証をするものではありません。
掲載280台という数字は、軽自動車全体の中古市場からすると決して多い部類ではありません。
RSはもともとMT専用のスポーツグレードで、CVTの一般グレードに比べると流通台数自体が限られます。狙った個体を見つけたいときは、複数の中古車サイトを横断して探すのが近道になりそうです。
※中古相場は時期・個体の状態・グレードによって変動します。最新の相場は各中古車情報サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る
① 実車のN-ONE RSを維持する場合の年間目安
N-ONE RSは軽自動車なので、維持費は普通車に比べて抑えやすい部類です。費目ごとに幅で並べます。
スポーツグレードのRSであっても、軽自動車という区分そのものが持つ税制上の位置づけは変わりません。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 軽自動車税種別割(自家用乗用) | 10,800円 |
| 任意保険(等級・年齢で変動) | 約3〜6万円 |
| 車検・法定整備(年換算) | 約2〜4万円 |
| 消耗品・タイヤ | 約1〜3万円 |
| 駐車場(地域差が大きい) | 約6〜24万円 |
| 年間合計(目安) | 約13〜38万円 |
ここに車両の購入費として、新車なら約228万円(2025年11月改良後)、中古なら約185万〜236万円が乗ります。
金額は時期・グレード・地域の駐車場事情で変わるため、あくまで目安として見てください。
維持費の内訳を見ると、駐車場代の幅がいちばん大きいことが分かります。
都市部と郊外では月あたりの駐車場代に大きな差があり、この1項目だけで年間の合計が数万円から十数万円変わってきます。維持費を試算するときは、まず自分の生活圏の駐車場相場を確認するのが近道です。
軽自動車税10,800円という金額は、軽自動車ならではの水準です。
N-ONE RSはターボ・6速MTというスポーツグレードでありながら、税金の面では軽自動車としての恩恵をそのまま受けられる、という組み合わせの車です。
② GT7で味わう場合の機材コスト
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| 車両購入(ブランドセントラル) | プレイ内で稼げば実質0円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| 6速シフター(任意・MT車には特に効く) | 約1.5〜3万円 |
| 一式(目安) | 初期 約11〜19万円+以降ほぼ0 |
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。N-ONE RS本体を購入する必要も、駐車場を探す必要もありません。
③ 結論
- 実車:車両約185万〜236万円(中古) + 毎年およそ13〜38万円
- ゲーム:初期11〜19万円 + 以降ほぼ0(車両はゲーム内で入手)
N-ONE RSは軽自動車のなかでも維持費が抑えやすい側の車です。GT7で6速MTの操作を確かめてから、実車の試乗に行くという順番も無理なく成立します。
GT7に収録されているのは、乗ろうと思えば今日でも試乗できる現行世代の1台です。
希少な旧車とは逆の意味で、ゲームと実車の距離が近いという珍しい立ち位置にあります。
現行モデルなので、新車でも試乗でも出会える
N-ONE RSは2020年から販売が続く現行モデルなので、実車に触れる機会そのものは作りやすい車です。
個人で購入する以外にも、次のような接点があります。
- 新車購入:現行モデルなので、ホンダのディーラーで新車として購入できます
- 試乗:現行モデルの軽自動車のため、ディーラーでの試乗の機会は他の車種より作りやすい部類です
- レンタカー:軽自動車クラスの取り扱いはありますが、RSのようなMT専用グレードは店舗によって取り扱いが限られます
- カーシェア:ステーションによって配備車種が異なるため、対応の有無は各サービスで確認が必要です
正直なところ、6速MTのRSに限っては、レンタカーやカーシェアで出会える可能性はそれほど高くありません。MT車自体の取り扱い店舗が限られるためです。
いちばん確実なのは、ホンダディーラーでの試乗です。
試乗を申し込むときは、事前に電話やウェブサイトでRSの試乗車が在庫にあるかを確認しておくとスムーズです。
グレードによって試乗車の配備状況は店舗ごとに異なるため、近隣の複数店舗に問い合わせてみるのもひとつの方法です。
※取り扱い車種・在庫は店舗・時期により変わります。利用前に各サービスの公式サイトでご確認ください。
1/43サイズで、ブリティッシュグリーンを眺める
N-ONE RSの丸みを帯びたボディは、模型で眺めるとまた違った魅力があります。
下のホビージャパン製1/43スケールは、ブリティッシュグリーンのボディカラーを再現した完成品モデルカーです。
1/43というスケールは、手のひらに乗るサイズ感でありながら、ボディのプレスラインやホイールの造形まで確認できる大きさです。
実車では気づきにくい面の流れも、模型で眺めると新しい発見があります。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
新型N-ONEのすべてを、電子版で読む
N-ONEのようなモデルチェンジ直後の車は、専門誌のニューモデル速報シリーズで詳しく取り上げられることが多い車です。
下の1冊は、2020年の新型N-ONE発売にあわせて刊行された三栄のムック「ニューモデル速報 第605弾 新型N-ONEのすべて」です。
もともとは紙版(80ページ)も刊行されていましたが、紙版は2026年9月9日時点で「ご注文できない商品」=在庫切れの状態でした。
そのため、この記事では電子版(楽天Kobo)を案内します。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
ホンダ N-ONE RSのよくある質問
Q. N-ONE RSは、他のN-ONEのグレードと何が違うのですか?
A. RSは、軽自動車初のFFターボ+6速MTという組み合わせを持つスポーツグレードです。他のグレード(Original・Premium・Premium Tourer)はいずれもCVTで、6速MTが組み合わされるのはRSだけです。
Q. GT7のN-ONE RS '22はいつ追加されたのですか?
A. 2025年7月24日配信のアップデート1.61で追加されました。同時にニスモ R34 GT-R Z-tune '05と日産 キャシュカイ Tekna 190 2wd e-Power '22も追加され、3台ともブランドセントラルで購入できます。
Q. GT7の車重840kgは、実車のカタログ値と同じですか?
A. 同じです。実車のカタログ車重も840kgで、GT7のスペック表に表示される数値と一致しています。
Q. RSは2025年からMT専用になったのですか?
A. 確認できた一次情報では、2020年の発売時も2022年時点もRSはFF・6MTだけの設定でした。2025年11月の一部改良では「6速マニュアルトランスミッション専用グレードとし」という表現が使われていますが、その間の経緯については一次情報で確認できていません。
Q. GT7のPP310.92は、軽自動車7台のなかで高いほうですか?
A. 7台のなかでは5番目です。S660(367.38)・ビート(325.68)・カプチーノ(319.89)・コペン(311.61)に次ぐ数値で、同じFFのコペンとは0.69の差です。
Q. N-ONE RSの中古相場はどのくらいですか?
A. 価格.com掲載の2022年式RS(MT)の情報では、掲載280台・価格帯185.1万円〜236.4万円でした(2026年9月9日確認)。新車価格199万9,800円に近い水準で取引されていますが、時期や個体の状態で変わるため、最新は各中古車サイトでご確認ください。
Q. N-ONE RSの燃費はどのくらいですか?
A. WLTCモードで21.6km/リットルです。660ccの直列3気筒ターボに6速MTを組み合わせたスペックとして、実車の試乗記などで確認できる数値です。
軽の常識を1つ書き換えた、6速MTのRS
- N-ONEは、ホンダ初の軽規格乗用車N360をモチーフに企画された軽自動車。2代目でシャシーを一新し、RSに軽自動車初のFFターボ+6速MTを与えた
- RSは、S660と同じ考え方でギアレシオをクロス化。大容量シンクロナイザーと高容量クラッチを備え、軽の6MTでは初めてACC・LKASも搭載した
- 2020年11月20日に発売、価格は税込1,999,800円。2025年11月の改良では「6速マニュアルトランスミッション専用グレード」として税込2,278,100円に
- GT7ではGr.N・PP310.92・64PS・840kg・FF。実車のカタログ車重840kgとぴったり一致している
- 2025年7月24日配信のアップデート1.61で追加。PPは軽自動車7台のなかで5番目で、同じFFのコペンとは0.69差
- 中古車市場は280台と選択肢があり、価格帯は185.1万円〜236.4万円で新車価格に近い水準
N-ONE RSがやったことは、660ccという枠の中でFFターボと6速MTという組み合わせを初めて成立させたことです。
派手な記録ではありませんが、軽自動車の作り方に新しい選択肢を1つ加えた車だと言えます。
N360という古い車をモチーフにしながら、中身は当時の軽自動車のなかで最も先進的な部類だったという対比も、この車を語るうえで欠かせない要素です。
2020年の発売から2025年の改良まで、RSは「MTのために作られたグレード」という性格を一貫して保ち続けてきました。
CVTへ寄せていく流れが主流だった時代のなかで、この一貫性は決して当たり前のことではありません。
N360の面影を残したデザインと、S660譲りのクロスレシオという、一見結びつかない2つの要素が1台の中に同居しているのもN-ONE RSの面白さです。
丸目の親しみやすい見た目で街を走りながら、峠やサーキットではスポーツグレードとしての顔を見せる。この振れ幅の大きさが、軽自動車のなかでのN-ONE RSの独自性になっています。
GT7で走らせると、64PSという穏やかな数字の裏側に、6速MTを自分の手で操る楽しさがあることが分かります。
派手に踏むより、ギアを丁寧に選んだときのほうが結果が良くなる車です。
実車のほうも、旧車やスーパーカーと違って手が届きやすい距離にいます。
GT7で6速MTの操作に慣れてから、実際の試乗に足を運んでみるのも良い順番です。
丸目の見た目、軽自動車ならではの税制、そして軽自動車初のFFターボ+6速MTという操作の楽しさ。
この組み合わせを持つ車は、GT7の軽自動車7台のなかでもN-ONE RSだけです。








