Ferrari F12 berlinetta '12【GT7/グランツーリスモ7】
F1テクノロジーが注がれたフラッグシップモデル
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Ferrari F12 berlinetta '12の公式解説

F12ベルリネッタは、599 GTBフィオラノの後継として2012年に発表された、フェラーリのフラッグシップモデルだ。

基本骨格をなすスペースフレームとボディシェルは、12種類もの異なるアルミ合金の組み合わせによるまったく新しいもの。そこにフロントミッドシップ方式で搭載されるエンジンは、自然吸気のV型12気筒6,262ccで、最高出力740PS、最大トルク70.5kgfmを発揮し、従来のフェラーリのロードカーの中で最もパワフルなものとなった。

だが、このクルマの開発にあたってフェラーリが最も力を注いだのは、フレームやエンジン出力よりもむしろ車両レイアウトだった。599より全長47mm、全幅20mm、全高63mmそれぞれ小さくなった車体は、ホイールベースも30mm短縮。599よりエンジンを30mm低くマウントし、デュアルクラッチ式7速F1マチックのギアボックスの搭載方法にはトランスアクスル方式を採用。そのためクルマ全体の重心高は25mm低められ、前後重量配分は46:54を達成するなど、運動性能を向上させるのに理想的な値を得ることに成功している。

その結果、0-100km/h加速3.1秒、0-200km/h加速8.5秒、最高速度340km/hという凄まじい数値を実現しただけでなく、フィオラノ・テストトラックで1分23秒という、それまでロードカー最速だった599GTOより1秒速いラップタイムを記録することに成功した。この結果はハンドリング性能とコーナリング性能が優れている何よりの証だろう。

空力面や電子デバイス系の熟成はもちろんのこと、ブレーキ冷却のシステムなどにもF1由来のテクノロジーが導入されるなど、フェラーリのフラッグシップに相応しいパフォーマンスを持ったモデルである。

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