
トヨタ C-HR S '18は、GT7の収録車種一覧で「ニュル24時間レースにも挑んだ異色のクロスオーバーSUV」として紹介されている、1.8Lのコンパクトなクロスオーバーです。
GT7上のカテゴリーはGr.N、PPは348.06、駆動方式はFF、吸気は自然吸気(NA)の表記で、最高出力は138PS、車重は1,440kg。GT7に収録されている車は全574台で、その中でもC-HRは、ごく日常に近い性格の1台にあたります。
この車の主役は、馬力の数字ではありません。SUVの姿をしながら、発売前の2016年にニュルブルクリンク24時間レースを走ったという、少し変わった経歴です。新世代プラットフォームのTNGAを使い、走りの味つけを欧州の一般道とニュルで詰めたと伝えられています。GT7には、そのC-HRのハイブリッドのSグレード(2018年式)が収録されています。
実車の面白さは、もうひとつあります。2017年にSUV新車販売の1位になった、ヒット作だという点です。珍しい車を眺めるというより、街で見かけたあの車に、こんな出自があったのかと確かめる楽しみ方ができる1台です。
- GT7のC-HR S '18:Gr.N・PP348.06・FF・138PS・1,440kg。同じクラスの収録車5台の中でPPがいちばん低い
- 実車:2016年12月14日に日本発売。ハイブリッドSは当時264万6,000円、2017年はSUV新車販売の1位
- 乗り方:速さを競う車ではなく、荷重移動を丁寧に扱う練習向き(当ブログの見立て)
- 中古:価格.comの掲載1,967台、車両本体は118万〜385万円(2026年10月9日確認)
この記事では、実車の成り立ち(発売の経緯、開発コンセプト、ニュル24時間、TNGAとハイブリッド、諸元、販売、安全評価、その後)から、GT7上のスペック、同じクラスの収録車との比較、走らせ方のコツ、中古相場、維持費とゲーム機材の費用の違い、実車に触れる方法、ミニカーと書籍までを順番に見ていきます。数字は、GT7の収録車種一覧、トヨタ自動車とTOYOTA GAZOO Racingの発表、価格.comの中古車掲載情報をもとにしています。
※収録内容はアップデートで変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。
ニュルを走った異色のクロスオーバー、初代C-HRの8つの顔
C-HRは、トヨタが2016年に発売したコンパクトなクロスオーバーSUVです。
ここでは、発売の経緯、開発コンセプト、ニュル24時間、TNGAとハイブリッド、諸元、販売、安全評価、そして生産終了までを、順番にたどります。GT7の'18が、どんな時期の1台なのかが見えてきます。
①|2016年12月14日に発売された、トヨタの新しいコンパクトSUV
日本での発売日は、トヨタ公式のリリースによると2016年12月14日です。月間販売目標は6,000台とされていました。
市販型の世界初公開は、2016年3月のジュネーブモーターショーです。コンセプトモデルはそれ以前から披露されていて、報道によれば2014年のパリで初めて出展され、2015年のフランクフルトと東京にも並びました。
車名のC-HRは、公式の説明で「Compact High Rider」と「Cross Hatch Run-about」の頭文字を組み合わせたものとされています。
背が高く構えたコンパクトな車であり、ハッチバックとクロスオーバーを掛け合わせた走りの車でもある、という意味合いです。名前の時点で、SUVの実用性と、ハッチバックの軽快さの両方を狙っていたことが分かります。
デザインは、報道では「ダイヤモンド」をモチーフにしたとされています。
彫りの深い面を組み合わせたボディと、クーペのように下がっていく屋根の線が、この車の見た目の特徴です。街中で見かけて、形で覚えている方も多いはずです。
②|開発コンセプトは「センシュアル スピード-クロス」、走りは「我が意の走り」
公式リリースによると、C-HRの開発コンセプトは「センシュアル スピード-クロス」です。
走りの面では「我が意の走り」を掲げ、欧州の一般道でステアリングやショックアブソーバーを調整したと、公式リリースに書かれています。
開発責任者は古場博之氏だと、報道で伝えられています(公式リリースには氏名の記載はありません)。
報道では、ニュルブルクリンクで走り込み、現地で見つけた課題を調整に反映したとされています。街乗り中心のSUVであっても、走りの味つけには厳しい道で鍛えたという筋書きがあった、ということです。
③|ニュルブルクリンク24時間レース2016で、クラス3位
C-HRは、市販車の日本発売より前の2016年5月に、ニュルブルクリンク24時間レースへ出走しました。
TOYOTA GAZOO Racingの公式発表によると、TOYOTA C-HR Racing(326号車)はSP2Tクラスに参戦し、クラス3位・総合84位で完走しています。
ドライバーは、影山正彦、佐藤久実、片山智之、ヘルヴィッヒ・ダーネンスの4名です。
レースの展開は波乱含みでした。夜明けの時点ではクラス2位につけていましたが、午前10時半ごろに燃料切れで止まってしまい、約1時間を失ったと公式に記されています。それでも最後まで走り切り、クラス3位でゴールしました。
| 項目 | 内容(TOYOTA GAZOO Racing公式) |
|---|---|
| 大会 | ニュルブルクリンク24時間レース 2016 |
| 車両 | TOYOTA C-HR Racing(326号車) |
| クラス | SP2T |
| 結果 | クラス3位・総合84位で完走 |
| ドライバー | 影山正彦、佐藤久実、片山智之、ヘルヴィッヒ・ダーネンス |
| レース中の出来事 | 夜明けはクラス2位。午前10時半ごろ燃料切れで止まり、約1時間を失った |
要点は、市販車が世に出る前に、レースの舞台で鍛えられていたことです。
GT7の公式キャッチにある「ニュル24時間レースにも挑んだ異色のクロスオーバーSUV」は、この出来事を指しています。なお、公式の解説にあるのは「プロトタイプがニュル24時間に挑んだ」という内容で、レース仕様がそのまま市販されたわけではありません。
④|TNGAとハイブリッドの中身
C-HRはTNGAという新世代のプラットフォームを使っています。
トヨタの公式リリースによると、TNGAの第1弾だった4代目プリウスと共通のプラットフォームです。なお、GT7に収録されているプリウス G '09は1世代前の3代目なので、C-HRとは骨格の世代が違います。
日本仕様のハイブリッドは、2WD(FF)のみです。エンジンは2ZR-FXEという直列4気筒DOHC、排気量は1,797ccです。
最高出力は72kW(98PS)/5,200rpm、最大トルクは142N・m(14.5kgf・m)/3,600rpmで、これに最高出力53kW(72PS)、最大トルク163N・m(16.6kgf・m)のモーターが組み合わさります。
サスペンションは、前がマクファーソンストラット、後ろがダブルウィッシュボーンです。
ダブルウィッシュボーンは、後輪の動きを細かく制御しやすい形式として知られていて、コンパクトなSUVとしては凝った作りといえます。最小回転半径は5.2mで、街中での取り回しも考えられています。
もう1つのエンジンが、1.2Lの4気筒ターボ(8NR-FTS、レギュラー指定)です。
発売時は4WDのみの設定で、S-TとG-Tの2グレードがありました。ターボの出力の数値は、この記事では取り上げません。GT7に収録されているのは、ハイブリッドのSです。
⑤|数字で見るハイブリッド Sの諸元
日本仕様のハイブリッド S(2WD・型式DAA-ZYX10)の主要諸元をまとめます。
| 項目 | 日本仕様 ハイブリッド S(2WD) |
|---|---|
| エンジン | 2ZR-FXE 直列4気筒DOHC・1,797cc |
| エンジン最高出力 | 72kW(98PS)/5,200rpm |
| エンジン最大トルク | 142N・m(14.5kgf・m)/3,600rpm |
| モーター最高出力 | 53kW(72PS) |
| モーター最大トルク | 163N・m(16.6kgf・m) |
| 駆動方式 | FF(2WD) |
| 車両重量 | 1,440kg |
| 全長×全幅×全高 | 4,360×1,795×1,550mm |
| ホイールベース | 2,640mm |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| JC08モード燃費 | 30.2km/L(公式) |
| サスペンション | 前:マクファーソンストラット/後:ダブルウィッシュボーン |
| 発売時の価格(税込) | 264万6,000円(Sグレード・2016年12月) |
発売時の価格(公式、税込)は、ハイブリッドがS 264万6,000円、G 290万5,200円。1.2LターボがS-T 251万6,400円、G-T 277万5,600円でした。
2018年5月7日の一部改良では、報道によると1.2Lターボに2WDが追加され、LEDヘッドランプなどの標準化が進みました(SとS-Tを除く)。この改良後の価格帯は、229万〜292万9,200円と報じられています。2018年のSの個別の価格は、資料によって数字が食い違うため、ここでは書きません。
⑥|2017年のSUV新車販売1位
売れ行きは好調でした。トヨタ公式の発表では、2017年1〜6月に79,303台を販売し、SUVの新車販売で1位になっています。
月別では、2017年4月に13,168台を売り、軽自動車を含む全新車の中でも1位になりました。
2017年の暦年では、自販連の統計にもとづく報道で、117,299台を販売してSUV新車販売の1位とされています。
発売翌年にこれだけの台数が動いたことが、いまも中古車の流通台数が多い理由につながっています。世界での販売台数や受賞歴は、この記事では扱いません。
⑦|JNCAPのファイブスター賞とユーロNCAP5つ星
安全性能の面では、Toyota Safety Sense Pが全車に標準装備されたと報じられています。
衝突安全性能の公的な評価もそろっていて、JNCAP(平成29年度前期)ではファイブスター賞を受けました(国土交通省が2017年10月26日に発表)。
ヨーロッパのユーロNCAPでは、2017年に5つ星の評価でした。
トヨタの欧州法人の発表によると、内訳は成人乗員が95%、子ども乗員が77%、歩行者が76%、安全支援が78%です。
| 評価 | 結果 |
|---|---|
| JNCAP 平成29年度前期 | 衝突安全性能評価でファイブスター賞(国土交通省 2017年10月26日発表) |
| ユーロNCAP 2017 | 5つ星(成人95%・子ども77%・歩行者76%・安全支援78%、トヨタの欧州法人の発表) |
| 予防安全装備 | Toyota Safety Sense Pを全車に標準装備(報道) |
⑧|2019年の改良から、2023年7月の生産終了まで
2019年10月18日のマイナーチェンジでは、報道によると、GR SPORTが追加され、1.2Lターボの2WDに6速MTが加わりました。ディスプレイオーディオも標準化されています。
ダンパーについても、日本仕様は当初ザックス製で、2019年のマイナーチェンジで別メーカー製に変わったと、webCGで報じられています。公式の裏付けは確認できていないため、「報じられています」の範囲にとどめます。
初代C-HRは、報道では2023年7月下旬に生産を終えました。価格.comの掲載でも「2023年7月販売終了」と表示されています。
2代目は2023年6月に欧州で公開されましたが、日本には導入されていないと報じられています。GT7の'18は、7年ほど売られた初代の、前半にあたる年式です。
PP348.06、Gr.NのFF・NA・138PS
トヨタ C-HR S '18は、GT7において、ハイブリッドのクロスオーバーSUVを収録した1台です。
実車の数字がどこまでゲームに持ち込まれているかを見ていきます。
GT7上のスペック
| 項目 | GT7上の数値 |
|---|---|
| カテゴリー | Gr.N |
| PP | 348.06 |
| 総排気量 | 1,797 cc |
| 駆動方式 | FF |
| 吸気 | 自然吸気(NA) |
| 最高出力 | 138 PS/5,200rpm |
| 最大トルク | 14.5 kgf・m/3,700rpm |
| 車重 | 1,440 kg |
| 全長×全幅×全高 | 4,360×1,795×1,550 mm |
| 入手方法 | ブランドセントラルなど、ゲーム内の販売状況を確認(時期で変わる) |
総排気量1,797cc、車重1,440kg、全長・全幅・全高の4,360×1,795×1,550mmは、実車のカタログ値とそのまま重なります。
最大トルクの14.5kgf・mも、実車のエンジン単体の値と同じです。
GT7表記と実車カタログの違い
気をつけたいのは、最高出力です。GT7の138PSは、実車カタログのエンジン単体98PSとも、モーター72PSとも一致しません。この差の理由は、公式に説明がないため、この記事では推測を書かないことにします。「GT7の表記は、実車カタログのエンジン単体の値とは別の数字」と受け止めてください。
最大トルクの発生回転数も少し違います。
GT7が3,700rpmとしているのに対し、実車の資料は3,600rpmです。吸気の欄は、実車がハイブリッドであるのに対し、GT7では自然吸気(NA)と表示されています。
| 項目 | GT7の表記 | 実車カタログ(ハイブリッドS) |
|---|---|---|
| 最高出力 | 138PS/5,200rpm | エンジン98PS/5,200rpm、モーター72PS |
| 最大トルク | 14.5kgf・m/3,700rpm | エンジン14.5kgf・m/3,600rpm |
| 総排気量 | 1,797cc | 1,797cc |
| 車重 | 1,440kg | 1,440kg |
| 吸気 | 自然吸気(NA) | ハイブリッド(直列4気筒DOHC+モーター) |
Gr.Nという枠と、C-HRの位置づけ
C-HR S '18のGT7上のカテゴリーはGr.Nです。
ロードカーそのままの性能で走るクラスで、大幅に手を加えるGr.3やGr.4とは別の枠に置かれています。市販車の素性がそのまま出やすいクラスなので、実車の諸元を知っていることが、走らせ方の手がかりになります。
PP348.06は、GT7の収録車のなかでは控えめな数字です。
FFで138PS、全高1,550mmという性格を踏まえると、無理に攻め込むより、車の動きを読みながら丁寧にラインをなぞるほうが、持ち味が出やすい1台です。
同じGr.Nの5台の中で、C-HRはいちばんPPが低い
C-HRと並べて語られやすいのは、同じトヨタのアクア、プリウス、RAV4と、マツダのCX-30といった、日常使いに近い収録車たちです。
GT7の公式値で比べると、C-HRの立ち位置がはっきりします。
| 車名 | PP | 駆動 | 最高出力 | 最大トルク | 車重 | 1PSあたりの車重(計算値) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ C-HR S '18 | 348.06 | FF | 138PS | 14.5kgf・m | 1,440kg | 約10.4kg |
| トヨタ アクア S '11 | 359.90 | FF | 111PS | 11.3kgf・m | 1,080kg | 約9.7kg |
| トヨタ プリウス G '09 | 369.68 | FF | 149PS | 14.5kgf・m | 1,350kg | 約9.1kg |
| トヨタ RAV4 Adventure '20 | 372.97 | 4WD | 171PS | 21.1kgf・m | 1,630kg | 約9.5kg |
| マツダ CX-30 X Smart Edition '21 | 391.12 | FF | 190PS | 24.5kgf・m | 1,490kg | 約7.8kg |
5台のなかで、C-HRはPPがいちばん低い348.06です。
同じトヨタのハイブリッドで、近い位置にいるプリウスGと比べると、C-HRは車重が90kg重く、最高出力は11PS低くなっています。最大トルクは、どちらも14.5kgf・mで同じです。
RAV4 Adventureは4WDで、PP372.97、171PS、21.1kgf・m、1,630kgです。
CX-30 X Smart Editionは、同じFFながら190PS、24.5kgf・mとトルクが大きく、PPは391.12とC-HRより40ほど上です。1PSあたりの車重(計算値)を見ても、C-HRは約10.4kgで、5台のなかでいちばん重い側に位置しています。
この比較から、C-HRは数字で競う車ではなく、重めの車体と高めの重心を、荷重移動で丁寧に扱う練習向きの1台だと読み取れます(これは当ブログの見立てです)。
PPの近いアクアSやプリウスGと並べて走らせると、車重の差と出力の差がどう挙動に出るかを確かめやすくなります。
アクアやプリウス、RAV4、CX-30の特徴は、それぞれの記事で詳しく解説しています。
高い車高のFFを、荷重移動で丁寧に走らせる
C-HR S '18は、PP348.06のGr.Nに収まる、138PSのFFクロスオーバーです。
全高1,550mmと1,440kgの車重をどう扱うかが、走らせ方の軸になります。ここで紹介するのは、当ブログの見立てにもとづく一般的な操作のコツで、特定のラップタイムやセッティング値を保証するものではありません。
コツ1|コーナーの手前で、ブレーキを早めに終える
全高が高めで重心の高い車は、ブレーキを残したまま向きを変えようとすると、車体が前のめりになったまま外へ膨らみやすくなります。コーナーの手前で、速度をきちんと落とし切ってから曲がり始めると、挙動が乱れにくくなります。
コツ2|ブレーキは、抜きながらゆっくり戻す
ブレーキを一気に離すと、前に寄っていた荷重が急に後ろへ戻って、車体が揺れます。コーナーに入りながらブレーキを少しずつ緩めると、前輪に荷重を残したまま曲がれるので、向きが変わりやすくなります。
コツ3|荷重移動は、ゆっくり大きく使う
背の高い車は、荷重の移り変わりが車体の傾きとして出やすい車です。ハンドルを素早く切り足すより、ブレーキ、ハンドル、アクセルの順に、時間をかけて荷重を動かすと、タイヤが仕事をしやすくなります。
コツ4|アクセルは、立ち上がりで丁寧に開ける
FF車は、前輪で駆動と操舵の両方を受け持ちます。出口でアクセルを急に開けると、前輪が外へ逃げるアンダーステアが出やすくなります。ハンドルを戻しながら、アクセルを少しずつ開けていくのが基本です。
コツ5|曲がらないときは、舵を足さずにアクセルを緩める
速度が高いままコーナーに入ってしまい、前輪が外へ膨らんだら、さらに舵を足すより、アクセルを少し緩めるほうが効きます。前輪に荷重が戻り、向きが変わりやすくなります。
コツ6|タイヤはコンフォート系から試す
ロードカーらしい素直な挙動を味わいたいなら、まずはコンフォート系のタイヤで走らせるのがおすすめです。グリップが上がりすぎると、荷重移動の違いが感じにくくなります。まずは標準的なタイヤで、車の動きを読む練習から始めてみてください。
C-HRのような実用車ベースのクロスオーバーは、挙動の変化が穏やかなぶん、自分の操作の結果が分かりやすい車でもあります。
ブレーキを残しすぎた、アクセルを急に開けた、といった違いが、そのまま車の動きとして返ってきます。何周か走らせて、自分のクセを確かめる練習用の車としても向いています。
駆動方式の特徴は、まとめ記事でも詳しく解説しています。
🔄 まとめGT7のFF車まとめC-HRも属する、前輪駆動の収録車を比べる棚。 🔄 まとめGT7のトヨタ車まとめC-HRと同じトヨタの収録車を、まとめて眺める棚。荷重移動の違いを感じるなら、ペダルとハンドルから
C-HRは、ブレーキの踏み始めと戻し方が、そのまま車の動きに出るタイプの車です。
コントローラーのスティックでも走らせられますが、踏む量を自分の足で決められるペダルがあると、ブレーキを抜きながら曲がる操作の違いが、より実感しやすくなります。
ハンドルコントローラーが効くのは、前輪駆動のクロスオーバーならではの理由もあります。
FF車は、アクセルを開けたときに前輪が引っ張られる感覚がステアリングに出やすい駆動方式です。その感覚を手元で受け取れるかどうかで、立ち上がりの操作が変わってきます。
実車のC-HRのハイブリッドは、変速操作で走らせるタイプの車ではありません。
GT7でも、この車でシフターを使う場面は少ないと考えられます(当ブログの見立てです)。そのため、買い足す順番は、ペダルとハンドルが先で、シフターは変速操作のある車を増やしたタイミングで検討する、という形でも遅くありません。
画面とハンドルは、選び方で遊び心地が大きく変わります。買う前に比べておきたい方は、こちらにまとめています。
🖥️ 機材ガイドGT7おすすめモニター比較|PS5で後悔しない選び方と予算別4選PS5で4K・120Hzを出すための条件と、予算別の4台を比べました。 🎮 機材ガイドGT7おすすめハンコン比較|G29・G923・T300RS・PROの選び方ギア・ベルト・ダイレクトドライブの違いと、予算別の選び方をまとめました。<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、"自分でハンドルを握る"運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は"より実車に近づく"ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフターで手動のギア操作ができ、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
初代C-HRの掲載1,967台、車両本体は118万〜385万円
C-HRは2023年7月に生産を終えていますが、中古車の流通台数は多く、条件を絞って探しやすい車です。
価格.comの中古車掲載(2026年10月9日確認)をもとに、いまいくらで取引されているのかを見ていきます。
| 項目 | 価格.com中古車の掲載物件(2026年10月9日確認) |
|---|---|
| 対象 | トヨタ C-HR 初代(2016年モデル)全体。ハイブリッドと1.2Lターボ、全グレードを含む |
| 掲載台数 | 1,967台 |
| 車両本体価格の下限 | 118万円 |
| 車両本体価格の上限 | 385万円 |
| 新車時の価格(価格.com表示) | 233万〜315万円 |
| 掲載の最多の価格帯 | 170万円超〜190万円(502台) |
掲載の全体は、グレードや年式を問わない数字です。
GT7に収録されているのは2018年式のハイブリッドSなので、実車を探すなら、年式と駆動方式、グレードを見分ける必要があります。
年式別の掲載台数
| 年式 | 掲載台数 |
|---|---|
| 2016年 | 19台 |
| 2017年 | 656台 |
| 2018年 | 422台 |
| 2019年 | 317台 |
| 2020年 | 211台 |
| 2021年 | 193台 |
| 2022年 | 99台 |
| 2023年 | 49台 |
もっとも多いのは2017年式の656台で、次が2018年式の422台です。
発売の翌年に大きく売れた車なので、2017年と2018年式が中古の中心になっています。GT7の'18と同じ年式の車が、400台を超えて並んでいることになります。
価格帯別の掲載台数
| 価格帯(上限で区切り) | 掲載台数 |
|---|---|
| 〜130万円 | 22台 |
| 〜150万円 | 88台 |
| 〜170万円 | 308台 |
| 〜190万円 | 502台(最多) |
| 〜210万円 | 359台 |
| 〜230万円 | 237台 |
| 〜250万円 | 188台 |
| 〜270万円 | 142台 |
| 〜290万円 | 94台 |
| 〜310万円 | 30台 |
| 310万円〜 | 13台 |
170万円超から210万円までの2つの帯(502台と359台)を合わせると861台で、掲載全体の4割強がここに集まっています。
発売から約10年たっても下限が118万円という点に、人気の高さがうかがえます。台数が多いので、予算と年式の条件を決めて探せば、候補がすぐに見つかりやすいのも特徴です。
※年式別・価格帯別の台数は、それぞれ別の絞り込み表示の数字で、合計が掲載総数と少しずれます。
2018年式ハイブリッド S系の実例
| 掲載名 | 年式 | 走行距離 | 車両本体価格 | 支払総額 |
|---|---|---|---|---|
| ハイブリッド 1.8 S LED パッケージ | 2018年 | 5.6万km | 128.0万円 | 137.2万円 |
| ハイブリッド 1.8 S LED エディション | 2018年 | 6.1万km | 149.0万円 | 159.3万円 |
中古でC-HRを探すときの確認ポイント
- 駆動方式とエンジン:ハイブリッドは2WD(FF)のみ。1.2Lターボは発売時は4WDのみで、2018年5月の改良から2WDも選べる
- 年式と改良:2018年5月の一部改良、2019年10月のマイナーチェンジで装備や設定が変わる
- グレード:SとGなど、装備の違いで価格が分かれる
- 整備記録:点検記録簿に、整備や消耗品交換の履歴が残っているか
- 走行距離と使われ方:価格だけでなく、走行距離の内訳も見る
- 支払総額:車両本体のほかにかかる諸費用まで含めて比べる
※中古相場は時期・個体の状態・走行距離によって変動します。最新の相場は各中古車情報サイトでご確認ください。出典:価格.com 中古車(トヨタ C-HR)
実車を維持する vs ゲームで乗る
① 実車のC-HRを維持する場合の年間の目安
1.8Lのハイブリッド・FFという構成なので、維持費の費目自体は一般的なコンパクトSUVと変わりません。
ここでは、根拠のある数字は具体的に示し、変動しやすい項目は幅で示します。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税種別割(1.5L超〜2.0L以下) | 2019年9月30日以前の登録は年39,500円(2018年式はこれ)、2019年10月1日以降の登録は年36,000円 |
| 重量税 | 車両重量1.0t超1.5t以下の区分(金額はエコカーの扱いで変わる) |
| 燃料代 | JC08モード燃費は30.2km/L。実燃費は使い方で変わる |
| 任意保険 | 年齢・等級・車両保険の有無で大きく変わる |
| 車検・点検 | 整備工場・整備内容で幅がある |
| タイヤ・消耗品 | 走行距離と使い方で変わる |
| 駐車場 | 地域・契約形態で大きく変わる |
| 年間合計(目安) | 税・保険・車検・整備・燃料で年数十万円 |
自動車税は、総排気量が1.5Lを超えて2.0L以下の区分にあたります。
2019年9月30日以前に初度登録された車は年39,500円で、GT7の'18と同じ2018年式の実車はこれに当たります。2019年10月1日以降の登録は年36,000円です。
※これらの項目は一般的な目安であり、実際の金額を保証するものではありません。
② GT7で味わう場合の機材コスト
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| 車両購入(ゲーム内クレジット) | プレイ内で稼げば実質0円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| 一式(目安) | 初期 約9.7〜13万円+以降ほぼ0 |
この車は、自分でギアを変える操作が要りません。GT7上の操作は、コントローラーでも十分に完結します。
ハンドルコントローラーまでそろえれば、ブレーキとアクセルの繊細な操作の大部分は再現できます。
③ 結論
- 実車:車両約118万〜385万円(価格.com中古車の掲載1,967台、2026年10月9日確認) + 毎年、税・保険・車検・整備・燃料で年数十万円
- ゲーム:初期約9.7〜13万円 + 以降ほぼ0(車両はゲーム内で入手)
C-HRは掲載台数が多く、年式や価格帯で選びやすい車です。GT7で重心の高いFFクロスオーバーの動きを確かめてから、実車の中古車情報を眺めるという順番も、無理なく成立します。
中古で選ぶときは、価格帯の広さだけでなく整備記録や走行距離の内訳も見ておきたいところです。
点検記録簿で、整備や消耗品交換の履歴をあわせて確認しておくと安心です。
中古車店、トヨタ販売店、レンタカー・カーシェア
この記事で扱ってきた初代C-HRは、2023年7月下旬に生産を終えています。
2代目は日本に導入されていないため、いまは新車での購入経路がなく、実車に触れる接点は限られます。
- 中古車店:台数が多いので、条件を絞って探せる。実車を見て相談できる店舗もある(取り扱いは店舗による)
- トヨタの販売店:現行車種の試乗を通じて、トヨタの乗り味を知ることができる(C-HRそのものの取り扱いは店舗による)
- レンタカー・カーシェア:車種を指定して借りられる場合がある(取り扱いは店舗やサービスによる)
- 個人売買・オークション:状態を自分で見極める必要がある分、価格は幅広い
新車の試乗ができないぶん、中古車として実際に触れて確かめる、という手順になります。
探すときは、年式と駆動方式、グレードの3つを確認しておくのが確実です。ハイブリッドか1.2Lターボかで、乗り味も駆動方式も変わります。
※試乗・在庫状況は時期により変わります。最新の情報は各販売店・中古車情報サイトでご確認ください。
トヨタ特注の1/30 C-HR カラーサンプル
C-HRは、彫りの深い面を組み合わせたボディが特徴です。
模型として眺めると、実車では気づきにくい面の切り替えが、よく分かります。
下の商品は、トヨタ特注の1/30スケールのC-HRのカラーサンプルです。
カラーサンプルとは、販売店で色見本として使われた模型のことで、ブラックとホワイトパールクリスタルシャインの組み合わせ、屋根が黒の2トーンです。ただし、ここで正直にお伝えしておくと、このミニカーにグレードの区別はなく、GT7に収録されているSグレードそのものではありません。
それでも、C-HRの形そのものを、1/30という手のひらサイズで楽しめる1台です。
販売店で色見本として使われていた出自のため、一般的なミニカーとは少し違う、ちょっと珍しいアイテムです。在庫状況は変わりますので、ご購入の前にショップでご確認ください。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
登場時のムックで、C-HRの狙いを読む
C-HRを街で見かける車として眺めるだけなら、ここまでの内容でだいたい足ります。
もう一歩踏み込んで、C-HRがどんな狙いで登場したのかを知りたくなったら、専門誌のムックが役に立ちます。
下の1冊は、三栄のニューモデル速報 第545弾『トヨタC-HRのすべて』の電子書籍版です。
2016年12月22日に発売された、登場時のムックの電子版で、楽天Koboで読めます。目次には、開発ストーリー、ニュルブルクリンク24時間で得たもの、デザインインタビュー、メカニズム詳密解説、ライバル車比較試乗といった項目が並んでいます。
この記事で触れたニュルでの走り込みやデザインの背景を、開発側の話まで含めて追いたい場合に向いた1冊です。
ゲームと実車、両方の情報を行き来しながら読むと、スペック表の数字1つひとつに意味が見えてきます。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
トヨタ C-HR S '18のよくある質問
Q. GT7のトヨタ C-HR S '18は、どんな性能の車として収録されていますか?
A. GT7の収録車種一覧では、カテゴリーはGr.N、PPは348.06です。総排気量1,797ccの自然吸気(NA)表記で、最高出力138PS/5,200rpm・最大トルク14.5kgf・m/3,700rpm、駆動方式はFF、車重は1,440kgとされています。全長×全幅×全高は4,360×1,795×1,550mmです。
Q. GT7のC-HRは、同じクラスの収録車と比べてPPはどうですか?
A. トヨタ アクア S '11(359.90)、プリウス G '09(369.68)、RAV4 Adventure '20(372.97)、マツダ CX-30 X Smart Edition '21(391.12)と並べると、C-HRの348.06がいちばん低い数字です。プリウスGと比べると、車重は90kg重く、最高出力は11PS低くなっています。
Q. GT7の138PSは、なぜ実車カタログの数字と違うのですか?
A. 実車カタログのハイブリッドSは、エンジンが98PS、モーターが72PSで、GT7の138PSとは一致しません。理由は公式に説明されていないため、推測はできません。GT7の表記は実車カタログのエンジン単体の値とは別の数字、と受け止めてください。最大トルクの14.5kgf・mは、エンジンの値と同じです。
Q. C-HRはニュルブルクリンク24時間レースで何位でしたか?
A. 2016年のニュルブルクリンク24時間レースにTOYOTA C-HR Racing(326号車)がSP2Tクラスで参戦し、クラス3位・総合84位で完走しました(TOYOTA GAZOO Racing公式)。夜明けの時点ではクラス2位でしたが、午前10時半ごろに燃料切れで止まり、約1時間を失っています。
Q. 初代C-HRは、いつからいつまで売られましたか?
A. 日本での発売は2016年12月14日です。初代は、報道では2023年7月下旬に生産を終えました。2代目は2023年6月に欧州で公開されましたが、日本には導入されていないと報じられています。
Q. C-HRの中古相場はどのくらいですか?
A. 価格.com中古車の掲載(2026年10月9日確認)で、初代C-HR(2016年モデル)は1,967台、車両本体価格は118万〜385万円でした。もっとも多いのは170万円超〜190万円の502台です。2018年式のハイブリッド S系の実例では、走行5.6万kmで車両128.0万円、走行6.1万kmで車両149.0万円がありました。年式・走行距離・整備記録で大きく変わります。
Q. C-HRのハイブリッドと1.2Lターボは、何が違いますか?
A. ハイブリッドは2WD(FF)のみで、1.8Lの2ZR-FXEエンジンとモーターを組み合わせます。1.2Lターボ(8NR-FTS・レギュラー指定)は、発売時は4WDのみで、2018年5月の一部改良で2WDが追加されたと報じられています。GT7に収録されているのは、ハイブリッドのSです。
ニュルで鍛えた、ヒット作のコンパクトSUV
- 初代C-HRは2016年12月14日に日本発売。市販型は2016年3月にジュネーブで世界初公開された
- 車名はCompact High RiderとCross Hatch Run-aboutから。開発コンセプトは「センシュアル スピード-クロス」、走りは「我が意の走り」
- ニュルブルクリンク24時間2016でクラス3位・総合84位。燃料切れで約1時間を失いながら完走した
- TNGAを採用。ハイブリッドSはエンジン98PS+モーター72PS・FF・1,440kg・JC08燃費30.2km/L
- 2017年はSUV新車販売で1位(117,299台)。JNCAPはファイブスター賞、ユーロNCAPは5つ星
- GT7ではGr.N・PP348.06・FF・138PS・1,440kg。同じクラスの5台でPPがいちばん低い
- 中古は価格.com掲載1,967台で118万〜385万円(2026年10月9日確認)。最多は170万円超〜190万円の502台
- 初代は2023年7月下旬に生産終了と報じられている。実車に触れるなら中古車が中心
C-HRがやってきたことは、突出した速さを競うことではなく、実用的なコンパクトSUVに、ニュルで鍛えたという物語を載せて届けたことです。
TNGAという新しい骨格と、ハイブリッドの低燃費、そして彫りの深いデザイン。この3つを組み合わせて、2017年のSUV新車販売1位を取りました。
GT7で走らせると、PP348.06という控えめな数字と、1,440kgの車重、1,550mmの全高が、そのまま素直に挙動へ出てきます。
飛び抜けた最高出力を持つ車ではないぶん、ブレーキを終える位置と、荷重の動かし方が、正直にタイムへ反映される1台です。
実車のほうは、報道では2023年7月下旬に生産を終えました。
実車に触れたければ、台数の多い中古車として探すことになります。探すときは、年式、駆動方式、グレードをあわせて確認してください。
数字だけを追うと控えめに見えるかもしれませんが、138PS・1,440kg・FFという組み合わせは、荷重移動を丁寧に練習するのにちょうどよい題材です。
スポーツカーとは違う楽しみ方として、PP348.06クラスのクロスオーバーをじっくり走らせてみるのも、GT7の遊び方のひとつです。ニュルを走った異色のSUVを、ゲームの中で確かめてみてください。









