BMW Z8 '01【GT7/グランツーリスモ7】
ボンドカーとしても活躍した最高級かつ最速のオープンスポーツ
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BMW Z8 '01の公式解説

1999年に発表されたZ8は、1950年代の名車BMW507をモチーフとして企画された最高級オープンスポーツ。映画007シリーズの第19作「The World Is Not Enough」にボンドカーとして登場したことでも話題になった。

Z8は量産車でありながらもスペシャルモデルとして位置付けられたため、アルミ押し出し材のスペースフレームにアルミパネルを張り合わせて車体とする、極めてコストと手間のかかる贅沢な基本構造を持っていた。長いノーズに引き締まったテール、電動式ソフトトップ、そして各部にクラシカルなディテールがあしらわれたレトロモダンなスタイリングは、のちにアストンマーティンのDB9などを手掛け、さらには自らのハイブリッドカーメーカーをおこすことになるヘンリック・フィスカーの出世作だ。

そのデザインテイストは内装にも貫かれ、精神的ルーツであるBMW 507の鉄板むき出しのインパネを樹脂パネルとセンターメーターなどで再現しつつ、レザーをふんだんに使った高級車に相応しい空間を演出。メカニカルな部分は、超高性能サルーンであるE39型M5から400PS/51.0 kgfmを発揮する4,941ccのV8ユニットと6速マニュアルミッション、前マクファーソンストラットと後インテグラルアームのアルミ製サスペンションなどを流用。車重が1,630kgと、E39型M5より150kg以上も軽いため、0-100km/hが4.7秒と、当時のBMWの中で最速を誇るモデルとなった。

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