Chevrolet Corvette ZR-1 (CY15B C4) '89【GT7/グランツーリスモ7】
スペシャルの名に恥じない豪華パッケージオプションが付いたC4コルベット
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Chevrolet Corvette ZR-1 (CY15B C4) '89の公式解説

1990年、コルベットのラインナップに、ZR-1という名のスペシャルパフォーマンスパッケージが加わった。ZR-1とは、オプションコードがそのまま車名に転用されたもので、そのルーツは1970年から3年間だけ存在したレースカーパッケージである。

ZR-1を構成するパーツはサスペンションやホイール、さらにはボディパーツなど多岐に渡っていたが、その中核というべき存在はエンジンだ。コード名はLT5。ボア×ストロークこそ、この時代のコルベットの標準エンジンであるL98と同じ350CIだったが、そのシリンダーブロックはアルミ合金製で、シリンダーヘッドに至ってはシボレーとロータスの共同開発によるDOHC4バルブとなっていた。

コルベットにDOHC4バルブが設定されたのは、これが初めて。最新の燃焼理論を導入したDOHCヘッドによるパワーアップは著しく、スタンダードの250PSに対してLT5は380PSを絞り出していた。

コルベットZR-1は「スペシャルパフォーマンスパッケージ」の名の通り極めて高価で、かつ限定された供給体制で製造された。LT5のシリンダーブロックを鋳造していたのは社外メーカー。エンジンの組立も熟練職人による手作業だった。

コルベットクーペの車両本体価格は3万2,000ドル弱だったが、ZR-1のオプション価格はプラス2万7,000ドルあまり。この価格は翌年には3万1,000ドルに跳ね上がった。すなわち、スタンダードコルベットの約2倍の価格だったというわけである。しかしシボレーにとってZR-1は、これだけ大胆なプライスを付けても赤字ギリギリだったといわれている。

なお、グランツーリスモに収録されているのは、1989年に製作されたプロトタイプモデルである。

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