DS Automobiles DS3 Racing '11の公式解説
2009年、シトロエンのハイブランドとして発足した「DS」は、2015年にシトロエンから完全に独立したブランドラインとなった。このDS 3は、2009年に発表されたプレミアムコンパクトカー。プラットフォームをはじめとした基本メカニズムは同時に発表されたシトロエンC3と共有するが、C3よりもさらに個性的なスタイリングデザインと上質さで仕立てられた。
2010年のパリ・モーターショーで発表されたDS 3 Racingは、世界ラリー選手権(WRC) を戦うコンペティション部門、シトロエン・レーシングが開発を担当したスペシャルモデル。搭載するDS 3スポーツシック用1.6L直噴ターボは、そのターボやエキゾースト系などに手を入れることで156PS/24.5kgfmから207PS/28.0kgfmへ。またシャシーもトレッドを30mm拡大するとともに車高を15mm下げ、専用のダンパーとスプリングを採用。ブレーキも4ピストンキャリパーや大径ブレーキローターへと変更し、タイヤも17インチから18インチヘと高性能化を図るなど、クルマ全体にチューンナップが施されている。また大胆なカラーリングが内外装に施されていて、他のDS 3とは一線を画す雰囲気を醸し出していた。
当初は世界限定1,000台と発表されたが、あまりにも好評で2011年に2,000台が追加生産されるほどの人気モデルとなった。