
マツダ RX-8 スプリントR(Sprint R)とは、2003年に登場した4ドアロータリースポーツ「RX-8」の集大成として、2011年11月に発売された最終特別仕様車です。RX-8最大の特徴である「フリースタイルドア」と呼ばれる観音開きの4ドア構造に加え、RENESIS型13B-MSPロータリーエンジンを積み、2012年6月のロータリーエンジン生産終了を目前に、有終の美を飾るために作られました。RX-7の後継でありながら、2シーター専用スポーツから4人乗車できる実用スポーツへと大きく舵を切った、マツダらしい"挑戦のクルマ"でもあります。
この記事では、スプリントRの開発の背景・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そしてマツダのロータリーエンジンが歩んだ歴史まで、まるごと解説します。
目次
- 1 観音開きの4ドアスポーツ|RX-8スプリントRの誕生
- 2 RENESIS型13B-MSPとは|サイドポート化で蘇った低速トルク
- 3 スプリントRの正体|生産終了を前にした"有終の美"
- 4 2012年6月|ロータリーエンジン市販車、45年の歴史に区切り
- 5 RX-8スプリントRは今いくら?絶版ロータリーの相場
- 6 グランツーリスモ7のRX-8 Sprint R|スペックと入手方法
- 7 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 8 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 9 実車のRX-8スプリントRに触れる|展示・ロータリーの系譜
- 10 RX-8を見て楽しむ|モータースポーツ・グッズ
- 11 MAZDA RX-8 スプリントRのよくある質問
- 12 スプリントRは「4ドアロータリースポーツ」の集大成
- 13 ロータリースポーツの系譜もチェック
観音開きの4ドアスポーツ|RX-8スプリントRの誕生
RX-8は2003年4月に発売された、型式SE3Pのロータリースポーツカーです。先代のRX-7(FD3S)が2002年に生産終了となり、その後継として開発されました。ところが、RX-8はRX-7の単純な後継ではありません。当時の親会社だったフォードから「もっと幅広く売れるように、4ドアで4人乗れる車にしてほしい」という要望が開発陣に届き、そこから生まれたのが、RX-8最大の個性である観音開きの4ドア構造でした。
マツダはこの構造を「フリースタイルドア」と名付けました。一般的な4ドアセダンには、車体の強度を支える「Bピラー」という柱がドアとドアの間にありますが、フリースタイルドアはこのBピラーを廃止。代わりに、後部ドアのアウターパネルをアルミ製にして軽量化しつつ、ドアの内部に車体の上下をつなぐ骨組み(ビルトインピラー)を組み込むという、他社に先駆けた設計を採用しました。フロントドアは開度70度、リアドアは80度まで大きく開き、後部座席への乗り降りをぐっと楽にしています。Bピラーがないため、前後のドアを両方開けると、まるで観音開きのように車の側面がぱっくりと開放される。これがRX-8を象徴する光景です。
この設計思想の転換は、RX-7からRX-8への大きな性格の変化を象徴しています。RX-7(FD3S・FC3S)が「2人で走りを楽しむ専用スポーツカー」だったのに対し、RX-8は「4人乗れる実用性を持ちながら、スポーツカーとしての軽さと俊敏さも手放さない」という、両立の難しいテーマに挑んだクルマでした。エンジンをフロントミッドシップに配置して低重心・前後重量バランスを整え、コンパクトなロータリーエンジンだからこそ実現できたパッケージングだったとも言えます。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型式・通称 | SE3P(RX-8) |
| 発売・生産期間 | 2003年4月発売〜2012年6月生産終了 |
| 本記事のグレード | スプリントR(Sprint R・2011年11月24日発売の最終限定車) |
| ドア構造 | フリースタイルドア(観音開き4ドア・Bピラーレス) |
| ドア開度 | フロント70度/リア80度 |
| エンジン | RENESIS型13B-MSP 654cc×2ロータリー(自然吸気) |
| 乗車定員 | 4名 |
| 駆動方式 | FR(後輪駆動)/フロントミッドシップ配置 |
| トランスミッション | 6速MT/6速AT |
出典・参考:CARPRIME(フリースタイルドアの開発背景・ビルトインピラー構造)/カーデイズマガジン(観音開きドア誕生の経緯)/マツダ公式取扱説明書(フリースタイルドアの開閉構造)。
当ブログには、RX-7(FD3S)を扱った「RX-7 FD3Sとは|ロータリー名車の魅力・スペック・中古相場とGT7での乗り方」、RX-7(FC3S)を扱った「マツダ RX-7 GT-X(FC3S)とは」の記事も別途あります。あちらは13Bターボ・13B-REWツインターボを積む「専用2シータースポーツ」の系譜。本記事の主役であるRX-8は、そこから設計思想を大きく転換した「観音開き4ドアの実用スポーツ」として、別の魅力を持つ一台とご理解いただければと思います。
RENESIS型13B-MSPとは|サイドポート化で蘇った低速トルク
RX-8に搭載されたRENESIS型13B-MSPエンジンは、それまでのロータリーエンジンが採用していた「周辺排気ポート方式」から、排気・吸気の両方のポートをサイドハウジングに配置する「サイドポート」方式へと構造を大きく転換した、新世代のロータリーエンジンです。ロータリーエンジンは低速域でのトルクの細さが弱点とされてきましたが、この構造変更によって低中速トルク特性が大きく改善されました。
RENESISには4ポート仕様と6ポート仕様があります。4ポート仕様は「プライマリポート」と「セカンダリポート」の2系統、6ポート仕様はさらに「補助ポート」を加えた3系統で構成され、エンジン回転数に応じてバルブで吸気経路を切り替える仕組みです。低回転域ではプライマリポートのみから吸気することで吸入速度を保ち、およそ3,750rpmに達するとセカンダリポートのシャッターバルブが開いて吸気の流速を落とし、低中速トルクを引き上げます。この制御によって、ロータリーエンジンでありながら扱いやすい特性を実現しました。
RX-8のエンジンには複数の出力バリエーションがあります。低中速トルク特性を重視した標準的な仕様は210PS/222Nm(後期は215PS/216Nm)、より高回転域での性能を追求した高性能仕様は250PSを発生。排気量は654cc×2ロータリーという小排気量ながら、最高回転数9,000rpmまで気持ちよく吹け上がる高回転型のフィーリングは健在で、「低速トルクの扱いやすさ」と「ロータリーらしい伸びやかな回転フィール」を両立させた点が、RENESISの技術的な到達点でした。
出典・参考:Motor-FanTECH(13B-RENESISに至る技術課題と改善手法・サイドポート方式の詳細)/マツダ公式技術資料(RENESIS開発経緯)。※出力値はグレード・年式によって異なり、本記事では代表的な仕様を紹介しています。
※エンジン出力・トルクの数値はグレード・年式・仕向地で異なります。正確な数値は各年式のカタログ・公式資料でご確認ください。
スプリントRの正体|生産終了を前にした"有終の美"
マツダは2011年、「2012年6月にRX-8の生産を終了する」ことを公表しました。これは同時に、1967年のコスモスポーツ以来続いてきた「ロータリーエンジン搭載市販車」の系譜が、一区切りを迎えることを意味していました。この節目を前に、RX-8に有終の美を飾る特別仕様車として2011年11月24日に発売されたのが「スプリントR(Sprint R)」です。
スプリントRは、既存グレードの上級仕様をベースにした2種類の設定がありました。6速MT車はスポーティな走りを追求した「タイプRS」(専用エアロパーツ、ガンメタリック塗装19インチ鍛造アルミホイール、RECARO製バケットシート、ビルシュタイン製ダンパー装備)を、6速AT車はグランツーリスモ的な上質さを持つ「タイプE」(本革シート、電動パワーシート)をそれぞれベースとしています。エンジンなどメカニカルな部分に変更はなく、スプリントR専用の装備は外観・内装のディテールに集中していました。
専用装備として、専用オーナメント、ブラックベゼル仕様のフロントヘッドランプ・フロントフォグランプ・リアコンビネーションランプ、レッドに塗装されたフロント/リアブレーキキャリパー、ピアノブラック仕上げのセンタートンネルトリム、カーテン&フロントサイドのSRSエアバッグシステムなどが与えられました。価格はタイプEベースのAT車が297.1万円、タイプRSベースのMT車が309.5万円。当初の販売計画は1,000台でしたが、2012年6月の生産終了がアナウンスされていたこともあって計画を上回る受注が集まり、さらに1,000台の追加生産が決定するという、有終を惜しむファンの熱量を物語る結果となりました。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 発売日 | 2011年11月24日 |
| ベースグレード | タイプRS(6MT)/タイプE(6AT) |
| 価格(新車時) | AT:297.1万円/MT:309.5万円 |
| 専用装備 | 専用オーナメント、ブラックベゼル灯火類、レッド塗装ブレーキキャリパー、ピアノブラックセンタートンネルトリム、カーテン&フロントサイドSRSエアバッグ |
| 販売計画台数 | 1,000台(受注好調により1,000台追加生産) |
| 位置づけ | RX-8生産終了(2012年6月)を前にした最終特別仕様車 |
出典・参考:Webモーターマガジン(スプリントRの開発経緯・位置づけ)/MAZDA NEWSROOM(2011年10月発表・専用装備)/価格.com(グレード別価格データ)。
※価格・仕様は新車発売当時(2011年)のものです。中古車としての現在の相場は次章をご覧ください。
2012年6月|ロータリーエンジン市販車、45年の歴史に区切り
マツダのロータリーエンジンは、1967年5月発売の「コスモスポーツ」に搭載されたのが市販車としての始まりです。以来、RX-7シリーズをはじめ数多くのモデルに採用され、ロータリーエンジン搭載車の累計生産台数は2023年10月時点で200万台に達しました。しかし環境性能への対応の難しさから、2012年6月のRX-8生産終了をもって、ロータリーエンジンを搭載した市販車はマツダのラインナップから一度姿を消しました。
ただし、これは完全な終焉ではありませんでした。マツダは生産終了後も、補修用部品として13B型ロータリーエンジンのベアエンジン本体を継続生産。マツダ第2パワートレイン製造部では、月間平均200〜400台分のロータリーエンジン部品が今も世界中に出荷されています。そして研究開発も途切れることなく続けられ、2023年、MX-30に発電用のロータリーエンジンを搭載したプラグインハイブリッドモデル「MX-30 Rotary-EV」が発表されました。これはRX-8の生産終了から実に11年ぶりのロータリーエンジン搭載市販車の復活です。スプリントRは、そんな「一区切りと再生」の物語の、まさに区切りの瞬間に立ち会った一台だったのです。
出典・参考:日本経済新聞(2011年ロータリーエンジン生産中止発表)/くるまのニュース(RX-8終了後も13B型を継続生産する理由)/グーネット(ロータリーエンジン累計生産200万台達成)/マツダ公式ニュースリリース(MX-30 Rotary-EV発表)。
RX-8スプリントRは今いくら?絶版ロータリーの相場
RX-8全体の買取相場は5万円以下〜187万円程度と幅が広く、これはグレード・年式・走行距離・コンディションによる差が非常に大きいためです。過去の買取実績では最高274.1万円という記録も見られます。生産終了から10年以上が経過した現在、RX-8は完全な絶版車となっており、年式の割に走行距離が少ない個体や、程度の良い個体は人気が高く、値落ちしにくい傾向にあるとされています。
その中でも、最終限定車であるスプリントRは、専用装備と「有終の美」というストーリー性から、通常グレードよりもプレミアがつきやすい傾向にあります。限定車ゆえに市場に出回る数自体が少なく、程度の良い個体を探すには時間がかかることも珍しくありません。ロータリーエンジンという特殊な機構ゆえに、エンジンのコンディション(オーバーホール履歴やメンテナンス状況)が価格に大きく影響する点も、RX-8全般に共通する特徴です。
- RX-8全体の買取相場:5万円以下〜187万円程度(グレード・年式・状態で大きな幅)
- 過去の買取実績:最高274.1万円という記録も
- スプリントR(最終限定車):専用装備+限定生産のストーリー性からプレミア傾向
- 総評:絶版から10年以上経過し、程度良好な個体・低走行の個体ほど人気が高い
出典・参考:旧車王ヒストリア(RX-8のリセールバリュー・絶版車としての人気動向)/車選びドットコム・しゃうる各社(買取相場データ)。
※相場は時期・状態・走行距離・グレード・エンジンのコンディションで大きく変わります。あくまで参考としてご覧ください。最新の価格・在庫は各中古車ポータル・買取店で必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のスプリントRに」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。絶版車は状態が良いうちに動きが早い市場です。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7のRX-8 Sprint R|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、スプリントRが「Mazda RX-8 Spirit R '12」という表記で収録されています。エンジン型式表記は「13B-MSP-RX-8」で、実車のRENESIS型13B-MSPをそのまま反映した名称です。
- PP値:およそ490〜500程度(パワー約230HP・重量約1,350kg=2,976lbs)
- 駆動方式:FR(後輪駆動・フロントミッドシップ)
- ゲーム内価格:約32,500Cr
- 入手方法:ブランドセントラル、またはルーレットチケットの景品
- エンジンスワップ:マツダ787B('91)のR26Bエンジンへ換装可能。換装すると約690HPまで引き上げられる特殊な一台
実車同様、フロントミッドシップ配置による前後重量バランスの良さが持ち味。230HP級の出力を軽快なハンドリングで受け止める、FRらしいニュートラルな挙動が楽しめます。特筆すべきはエンジンスワップ機能で、ル・マン24時間レースを制した伝説の787Bが積んでいた4ローターのR26Bエンジンへの換装が可能。ノーマルの扱いやすさと、787B化した際の暴力的な加速。両極端な楽しみ方ができるのも、GT7におけるRX-8の面白さです。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値494.76、パワー230HP、ゲーム内価格32,500Cr、787Bエンジンスワップデータ)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。ソースによって数値に差が見られる場合があるため、最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でスプリントRをさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。フロントミッドシップ+FRを操る楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
スマホとのセット割で、毎月の料金がさらにお得になることもあります。
お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車RX-8スプリントRを所有・維持する費用
スプリントRは2011年デビューの絶版ロータリーで、生産終了から10年以上が経過しています。
ロータリーエンジンは一般的なレシプロエンジンより燃費とオイル消費の面で不利とされ、維持費は同世代の国産スポーツより高めになりがちです(専門整備が前提になること、部品の希少化、13年超の自動車税重課等)。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(排気量換算・13年超の重課) | 約4〜5.8万円 |
| 任意保険(旧車・年式相応) | 約8〜20万円 |
| 車検(2年分を1年換算・専門ショップ前提) | 約8〜15万円 |
| 整備・部品(ロータリー特有の消耗品・オイル交換頻度増) | 約15〜40万円 |
| 駐車場・保管 | 約5〜20万円 |
| 燃料・消耗品(燃費不利分を考慮) | 約20〜35万円 |
| 年間合計(目安) | 約60〜135万円 |
さらに、購入費が数十万〜200万円台(前章の中古相場、スプリントRはプレミア傾向)かかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でスプリントRを「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 数十万〜200万円台 + 毎年 60〜135万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のおよそ1年分の維持費以下でそろい、しかも燃費・オイル消費・事故の心配なし。ハンコン+VRを使えば、フロントミッドシップの素直な旋回フィールまで、かなり実車に近い感覚で走れます。
「いつか本物のスプリントRを」と思っている人も、それまでの間はGT7で憧れの一台に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のRX-8スプリントRに触れる|展示・ロータリーの系譜
「絶版車の限定モデルなんて、本物を見る機会はないのでは」と思うかもしれませんが、マツダ自身がロータリーの歴史を大切に扱っているため、出会える機会は実はあります。
マツダミュージアム(広島県安芸郡府中町)は、マツダ本社に併設された企業博物館です。2025年4月にリニューアルオープンし、ル・マン24時間レースで総合優勝を果たした「787B」を中心としたモータースポーツゾーンを展示。787Bのエンジン音・熱気・歓声を3Dオーディオで再現するなど、ロータリーの歴史を体感できる展示が拡充されました。コスモスポーツから歴代RX-7まで、マツダのロータリーエンジンの系譜を一望できる場所であり、RX-8もその系譜の一部として位置づけられています。ただし、RX-8そのものの常設展示については公式情報からは確認できていないため、訪問前には最新の展示内容を公式サイトでご確認ください。完全予約制・入館無料(JR向洋駅すぐ)です。
出典・参考:マツダミュージアム公式(787B展示・3Dオーディオ演出・完全予約制)/MAZDA NEWSROOM(2025年4月リニューアルオープン)。※展示車両は入れ替え・貸出で変わることがあります。お出かけ前に公式サイトで展示状況・予約方法をご確認ください。
オーナーズクラブとしては、全国各地にRX-8オーナー同士のミーティングやSNSコミュニティが存在します。絶版車ゆえに情報交換の場は貴重で、メンテナンス情報や個体の状態を共有し合うオーナー同士のつながりが、RX-8を長く維持する上での支えになっています。
RX-8を見て楽しむ|モータースポーツ・グッズ
🏆 デイトナ24時間レース|3ローターNAでクラス優勝
RX-8は、国内のスーパー耐久シリーズにプライベーターチームが投入した例もありましたが、燃費の面で苦戦し短期間の参戦にとどまりました。一方、海外の耐久レースでは異なる結果を残しています。アメリカのデイトナ24時間レースでは、2008年1月と2010年1月に、3ローターの自然吸気エンジンを搭載したRX-8がクラス優勝を果たしました。特に2010年は、スピードソースチームがエントリーした「RX-8 GT」がGTクラスで優勝という結果を残しています。
出典・参考:Motor-Fan(デイトナ24時間レースでのRX-8クラス優勝実績)/専門メディア各種(スピードソースチームのRX-8 GT・2010年GTクラス優勝)。
🇦🇺 バサースト12時間レース|20B型3ローターで完走
2014年、オーストラリアで開催されたバサースト12時間レースには、20B型3ローターエンジンを搭載したマツダRX-8 GTが2台参戦。12時間で234周を走り切り、総合29位・クラス3位でチェッカーフラッグを受けました。ロータリーエンジンならではの軽量・高回転特性が、過酷な耐久レースでも一定の戦闘力を示した記録です。
出典・参考:MZRacing(バサースト12時間レース・RX-8 GT完走記録)。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でRX-8を楽しむなら、モデルカーという選択肢もあります。プラモデルではフジミ模型の1/24インチアップシリーズからRX-8関連キットが展開されているほか、各社から複数のグレード・仕様のキットが発売された歴史があります。ミニカーも各社から発売された実績がありますが、現行での新品流通は限定的で、ホビーショップの在庫や中古市場を探すのが中心となる点にご留意ください。
📖 書籍
RX-8やロータリーエンジンについてもっと深掘りしたいなら、マツダのロータリーエンジン史を扱うムック本・専門誌の特集記事が参考になります。ロータリーエンジンの技術的な変遷や、787Bのル・マン優勝までの物語を扱った書籍も複数刊行されています。
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「実車を見たよ」「レースやイベントで見かけたよ」という情報があれば、ぜひお問い合わせフォームから教えてください。みなさんからの情報で、このページをもっと充実させていきます🚗💨
MAZDA RX-8 スプリントRのよくある質問
Q. RX-8スプリントRとは、どんな車ですか?
A. 2003年発売のロータリースポーツ「RX-8」(SE3P型)の最終特別仕様車で、2011年11月24日に発売されました。2012年6月のRX-8生産終了を前にした有終の美を飾る限定モデルで、専用オーナメントやブラックベゼルの灯火類、レッド塗装ブレーキキャリパーなどが装備されています。
Q. RX-8最大の特徴「フリースタイルドア」とは何ですか?
A. Bピラーを廃止した観音開きの4ドア構造です。後部ドアはアルミ製アウターパネル+ビルトインピラーを採用し、フロントドア開度70度・リアドア80度という大開口で後部座席への乗り降りをしやすくしています。4人乗車できる実用性と、スポーツカーとしての軽さを両立するための設計でした。
Q. RX-8のエンジン「RENESIS」は、それまでのロータリーと何が違いますか?
A. 排気ポートをサイドハウジングに配置する「サイドポート」方式を新採用し、低速域はプライマリポートのみで吸気、約3,750rpmでセカンダリポートが開き低中速トルクを改善しました。出力は仕様により210〜250PS程度で、グレード・年式により異なります。
Q. RX-7とRX-8の違いは何ですか?
A. RX-7(FD3S・FC3S)は13Bターボ系エンジンを積む2シーター専用スポーツです。RX-8はRENESIS型13B-MSP自然吸気エンジンを積み、観音開きの4ドアで4人乗車を実現した実用スポーツへと設計思想を転換した車です。
Q. RX-8スプリントRの中古相場はいくらですか?
A. RX-8全体の買取相場は5万円以下〜187万円程度と幅広く、過去の買取実績で最高274.1万円という記録もあります。最終限定車のスプリントRは、専用装備とストーリー性からプレミアがつきやすい傾向です。状態・個体差で大きく変わるため、最新は各中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でRX-8スプリントRに乗れますか?
A. 乗れます。「Mazda RX-8 Spirit R '12」として収録されており、ブランドセントラルで購入するか、ルーレットチケットの景品として入手できます(収録内容・価格はアップデートで変動します)。マツダ787Bのエンジンへスワップすることも可能です。
スプリントRは「4ドアロータリースポーツ」の集大成
MAZDA RX-8スプリントRは、Bピラーを廃したフリースタイルドアという観音開きの4ドア構造で、2シーター専用だったRX-7から「4人乗れる実用スポーツ」へと設計思想を転換した一台です。RENESIS型13B-MSPロータリーエンジンはサイドポート化によって低中速トルクを改善し、ロータリーらしい伸びやかな回転フィールと扱いやすさを両立させました。そして2012年6月のロータリーエンジン生産終了を前に、有終の美として送り出されたのがこのスプリントRです。
実車は絶版から10年以上が経過し、程度の良い個体ほど人気が高まる"絶版ロータリー"としての価値が定着しつつありますが、グランツーリスモ7なら「Mazda RX-8 Spirit R '12」としてそのまま収録されており、維持費を気にせず観音開きの名車のステアリングを握れます。デイトナ24時間・バサースト12時間での完走記録も味わい深く、マツダミュージアムでロータリーの系譜を辿るのもおすすめです。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、RX-8スプリントRは"ロータリー市販車、45年の歴史の区切り"にふさわしい一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
ロータリースポーツの系譜もチェック
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