Ferrari 365 GTB4 (Daytona) '71【GT7/グランツーリスモ7】
ライバルのミウラと最高速を競ったFRフェラーリの究極スーパースポーツ
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Ferrari 365 GTB4 (Daytona) '71の公式解説

フェラーリの販売ラインナップの中でも、12気筒ユニットを搭載したスーパースポーツモデルは、1973年登場のベルリネッタ・ボクサー以後しばらくの間、ミッドシップ路線となる。それ以前のFRレイアウトのひとまず最後となった究極のモデルが、1968年のパリ・モーターショーでデビューした365 GTB4、通称「デイトナ」である。

このマシンは正式名称よりも通称で語られることが多い。その由来は、デビュー前年である1967年のデイトナ24時間レースでフェラーリのスポーツプロトタイプ・330 P4と412 Pが1-2-3フィニッシュを飾ったことによるものだ。

最初にこのクルマをデイトナと呼んだのは、プロトタイプ1号車納車時に、北米のフェラーリ・ディーラー経営者であり、フェラーリのセミワークスチームだったN.A.R.T.ことノースアメリカンレーシングチームのオーナー、ルイジ・キネッティだという話がある。

デイトナは北米マーケットを強く意識したモデルだ。ピニンファリーナに在籍していたレオナルド・フィオラヴァンティによる、のびやかなスタイリング。その先端にあるヘッドランプは、当初プレクスグラスの内側に4灯を収めていたが、1970年以降は北米の安全基準に合わせてリトラクタブル式に改められた。

長いノーズの下に収められた4,390ccのV12DOHCユニットは6つのウェーバー製キャブレターを備え、352PS/44.0kgfmを発揮。280km/hといわれた最高速度は、ライバルだったランボルギーニミウラと並んで当時最速であった。

またデイトナは1972年からル・マンのGTクラスを3年連続で制覇するなど、レースの分野でも輝かしい記録を残している。

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