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BMW E92 M3とは、2007年に発表された4代目M3(E92型クーペ)のことで、M3史上ただ一度だけ、V型8気筒エンジンを搭載した特異な世代です。初代E30から続いてきた直列エンジンの伝統をあえて破り、F1由来の技術を注いだS65型4.0L NA V8(420PS・8,300rpm)を搭載。BMW M史上初めて構造用のカーボン製ルーフパネルを採用するなど、軽量化にも徹底的にこだわった一台です。
この記事では、E92 M3が「なぜV8を積んだのか」という開発秘話・スペック・中古相場から、GT7での乗り方、そしてレースでの戦績まで、まるごと解説します。
目次
- 1 M3史上たった一度のV8|E92型M3の誕生
- 2 F1由来のV8|BMW SauberとS65型エンジンの舞台裏
- 3 高回転までひと息に|「モータースポーツの気配」と評されたサウンド
- 4 屋根で軽くする|BMW M初のカーボンルーフパネル
- 5 E92 M3は今いくら?「唯一のV8」というプレミアム
- 6 グランツーリスモ7のE92 M3|スペックと入手方法
- 7 ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
- 8 実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
- 9 実車のE92 M3に触れる|レンタカー・オーナーズクラブ
- 10 E92 M3を見て楽しむ|レース戦績・評価・グッズ
- 11 BMW E92 M3のよくある質問
- 12 E92 M3は「M3史上一度きりのV8」という特異点
- 13 BMW Mファミリー・兄弟モデルもチェック
M3史上たった一度のV8|E92型M3の誕生
BMW M3は、1985年に登場した初代E30型からスタートし、ツーリングカーレースでの勝利を目指してBMW M社が開発を重ねてきたモデルです。エンジン形式は世代ごとに進化してきましたが、実はE30とE36・E46で系統が大きく異なります。E30型は直列4気筒のS14型(2.3L→2.5L)、E36型からは直列6気筒のS50型に切り替わり、E46型もS54型直列6気筒を踏襲。「シルキーシックス」と呼ばれる滑らかな直6サウンドが、M3の代名詞として定着していきました。
ところが2007年に登場した4代目・E92型(クーペ)/E90型(セダン)/E93型(カブリオレ)は、この直列エンジンの系譜を大きく外れます。搭載されたのはS65型4.0L V型8気筒NAエンジン。M3としては史上初、そして結果的に史上唯一のV8搭載世代となりました。BMWがこの選択をした背景には、当時のBMWのモータースポーツ戦略が深く関わっています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型式・通称 | E92型M3(クーペ)/姉妹形式:E90(セダン)・E93(カブリオレ) |
| 発表・発売 | 2007年発表、日本発売2007年9月15日(クーペ) |
| エンジン | S65B40型 4.0L V型8気筒DOHC NA |
| ボア×ストローク | 92mm×75.2mm |
| 最高出力 | 420PS(309kW)/8,300rpm |
| 最大トルク | 400Nm/3,900rpm |
| レブリミット | 約8,400rpm |
| トランスミッション | 6速MT標準/2008年4月〜7速M DCT(M-DKG)追加 |
| 車両重量 | 1,630kg |
| 0-100km/h | 4.8秒(M-DCT) |
| 最高速 | 250km/h(リミッター)/Mドライバーズパッケージで280km/h |
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
| 日本仕様新車価格 | 1,003万円〜1,263万円(2007年9月発売時) |
出典・参考:BMW公式サイト各国版・auto-data.net・carfolio.com(S65B40型エンジンスペック・0-100km/h・最高速)/価格.com・Goo-net(日本仕様新車価格・発売日)/旧車王マガジン「BMW E92型M3は伝統のシルキーシックスを捨てた?!」(シリーズ唯一のV8搭載モデルという位置づけ)。
ちなみに、当ブログには初代E30型M3を扱った記事も別途あります。無印仕様の「BMW M3(E30・無印)」は1987年のツーリングカーレース"伝説の1年"を軸にした直4エンジンの元祖M3、「BMW M3スポーツエボリューション(E30)」は600台限定・排気量2.5Lまで拡大した直4の最終進化形です。どちらも1980年代・E30型・直4エンジンという共通点があり、本記事の主役であるE92型・V8エンジンとは、世代もエンジンも全く異なる「別の物語」として楽しんでいただければと思います。
F1由来のV8|BMW SauberとS65型エンジンの舞台裏
E92 M3に搭載されたS65型エンジンのルーツは、E60型M5に搭載されたS85型V10エンジンにあります。そしてそのS85型自体、当時BMWがF1参戦(BMW Sauber)で使用していたV8時代のF1エンジンから着想を得て開発されたものでした。BMW Mのエンジニアたちは、高回転を高めるM社伝統の設計思想と、このF1由来のV8の味わいを組み合わせることを狙い、新設計のNA V8エンジン「S65」を生み出します。
興味深いのは製造面での逸話です。S65型エンジンのブロックは、ランツフート(Landshut)にあるBMWの軽合金鋳造工場で生産されましたが、この工場は当時のBMW SauberのF1エンジンも製造していた場所でした。つまりE92 M3のエンジンは、レーシングエンジンと同じ工場・同じ鋳造技術を経て生まれた、文字通り「F1直系」のブロックだったのです。排気量4.0Lという比較的コンパクトなサイズながら、ベースとなったV10(S85)よりも高い比出力を実現し、最終的には8,300rpmで420PS、レブリミット約8,400rpmという、BMW量産エンジン史上でも屈指の高回転域に到達しました。この功績もあり、S65型エンジンは「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」の3.0〜4.0Lクラスを2008年から2012年まで5年連続で受賞しています。
出典・参考:carbuzz.com「Why The BMW S65 V8 Is The M3 Engine Every Serious Collector Wants」(S85型V10・F1由来の設計思想・ランツフート工場でのブロック生産)/BMW公式(bmw-m.com)「Legendary engines from BMW M」(インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー受賞歴)/Wikipedia「BMW S65」(ボア×ストローク・レブリミット等の技術仕様)。
この「V8はE92一代限り」という位置づけを裏付けるのが、次世代モデルの動きです。2014年に登場した5代目M3(F80型、クーペはM4・F82型として分離)では、S55型3.0L直列6気筒ツインターボエンジンが採用され、M3は再び直6の系譜に回帰しました。しかもこの回帰は単なる先祖返りではなく、「直6の伝統」と「ターボ過給という新しい挑戦」を組み合わせた転換点でもありました。排気量はE92のV8(4.0L)より小さいものの、ツインターボ化によって出力は420PS→431PS、トルクは400Nm→550Nmへと向上しています。つまりE92型M3は、M3の長いエンジン系譜(E30直4→E36/E46直6NA→E92のみV8NA→F80以降直6ターボ)の中でも、前後をどちらとも共有しない、ぽつんと独立した"一度きりの選択"だったわけです。
出典・参考:BMW公式(bmw-m.com)「BMW M3 F80 and BMW M4 F82」/bmwblog.com「BMW S55 Engine Overview」(F80型でのターボ直6回帰・出力向上の経緯)/Wikipedia「BMW M3」(E36以降の直6の伝統とF80での過給機導入という記述)。
高回転までひと息に|「モータースポーツの気配」と評されたサウンド
英国の自動車専門誌evoは、S65型エンジンについて「まるでアメリカ製ハイパフォーマンスV8のような、独特で魅力的なモータースポーツの気配を持つ」と評しています。気筒ごとに独立したスロットルボディを備えており、その結果として得られるのは「速く、精密なスロットルレスポンス」。エンジンは8,400rpmのレッドラインまで一気に吹け上がり、これは同クラスの中でも最も高い回転域だとされています。トルクこそライバル(メルセデスAMG C63等)に対して数値上は控えめですが、5,000rpmを超えたあたりから本領を発揮し、ピークパワーの8,300rpmまで気持ちよく回り切る特性は、"紙の上のスペック"以上の速さをサーキットで発揮する要因になったといいます(evoの計測では、スペック上有利なはずのC63に対し、ラップタイムで2.5秒以上速かったという結果も紹介されています)。
ステアリングフィールも高く評価されており、evoは「他のどのライバルにもない直進性」「非常に接続感があり、非常にダイレクトで、非常にタクタイル(触感豊か)」と表現しています。シャシーは中立でバランスが取れている一方、テールスライドを引き出せる領域は意外と狭いとも指摘されており、コントロール可能なオーバーステアを楽しむには高い回転域が必要で、そこから元に戻るのも早い、いわば「じゃじゃ馬」ではなく、「精密機械」に近い性格の一台だという評価です。
出典・参考:evo.co.uk「BMW M3 (E90 & E92, 2007 - 2013) review: £20k family car with an F1-inspired V8」(S65型エンジンの評価・ステアリングフィール・ラップタイム比較)。
屋根で軽くする|BMW M初のカーボンルーフパネル
V8化によって重量増加のリスクを抱えたE92 M3は、その埋め合わせとして軽量化パーツをふんだんに投入しました。中でも象徴的なのが、BMW M史上初めて構造用のカーボンコンポジット部品をモノコックに接着で組み込んだ、カーボン製ルーフパネルです。スチール製の純正ルーフ(約11kg)に対し、カーボンルーフはわずか約4.4kg。差し引き約6.4kgの軽量化を、車の中でも最も高い位置=重心への影響が大きい部分で実現しました。
屋根まわりの軽量化は、単なる数字以上の効果を運動性能にもたらします。車の上部の重量を削ることは、他の部位を軽くするよりも重心を下げる効果が大きく、ヨー慣性(車体が回転しようとする力)の低減にも直結するためです。BMWはこの技術力をあえて誇示するように、カーボンルーフパネルを塗装せず、カーボン地の見える仕上げのまま市販車に採用しました。V8エンジンと並んで、E92 M3を象徴するディテールのひとつです。
出典・参考:ind-distribution.com「E92 M3 Carbon Roof Panel」(BMW M初の構造用カーボン部品としての位置づけ・無塗装仕上げの理由)/m3post.com フォーラム(純正スチールルーフとカーボンルーフの重量差データ)。
電子制御まわりも当時のM3として充実しています。ロードバージョンにはレザーシートや「7速M DCT Drivelogic(デュアル・クラッチ・トランスミッション)」、左右タイヤのトラクションを適切に配分する「バリアブルM ディファレンシャル・ロック」、横滑り防止のトラクション・コントロールの介入を最小限にする「Mダイナミック・モード」など、装備も充実していました。
E92 M3は今いくら?「唯一のV8」というプレミアム
E92 M3(含むE90セダン・E93カブリオレ)は生産終了から10年以上が経過していますが、中古相場は比較的高水準を維持する傾向にあります。理由のひとつは、M3というMシリーズブランドそのものの高い評価。もうひとつは、市場に出回る台数の少なさです。生産台数はE90/E92/E93合計で約66,000台とされ、86,000台前後とされる先代E46型と比べても少なめ。クーペは趣味性の高い乗り方をするオーナーが多く、走行距離が伸びにくい個体が多いことも、相場の下支え要因になっています。
加えて近年注目されているのが、「V8を積んだ唯一のM3」という文脈での再評価です。現行のM3は直列6気筒ターボに戻っているため、E92型が持つ「NA・V8・8,300rpmまで回るM3」という組み合わせは、今後二度と再現されない特異な仕様として、コレクター的な視点からの需要が増しつつあります。ただし、正確な取引価格帯は年式・グレード(クーペ/セダン/カブリオレ)・走行距離・個体のコンディションで大きく変わるため、本記事では具体的な金額の断定は避け、旧車王をはじめとする査定サイトで最新相場を確認することをおすすめします。
出典・参考:旧車王マガジン「BMW E92型M3は伝統のシルキーシックスを捨てた?!」(生産台数・市場での希少性・相場が下がりにくい理由)/旧車王 BMW E92 M3買取ページ(qsha-oh.com)。
※相場は時期・状態・走行距離・グレード(クーペ/セダン/カブリオレ)で大きく変わります。あくまで参考としてご覧いただき、最新の価格・在庫は各中古車ポータル・査定サービスで必ずご確認ください。
「GT7で惚れて、いつか本物のE92 M3に」。その前に、いま乗っている愛車の“本当の価値”を知っておきませんか。M3・V8・希少性という要素が評価されやすい今は、手放す側にとっても悪くないタイミングです。
※査定額・中古相場は車種・年式・走行距離・時期によって変動します。実際の金額は査定でご確認ください。
グランツーリスモ7のE92 M3|スペックと入手方法
グランツーリスモ7には、E92 M3が「BMW M3 '07」という表記で収録されています。エンジン型式表記は「S65B40A-M3」で、実車のS65型エンジンをそのまま反映した名称です。
- PP値:538.70(パワー415HP・重量3,649lbs=約1,655kg)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
- ゲーム内価格:約93,000Cr
- 入手方法:メニューブック#22の報酬、またはBrand Central/中古車で購入
0-400m加速は12.83秒、0-1000mは23.15秒。グリップ性能は120km/h時1.11G、240km/h時1.19Gで、前後の重量バランスは52:48とされています。実車同様、比較的重量級のV8を積むFR車ながら、8,300rpm付近まで気持ちよく吹け上がる高回転フィールがゲーム内でも味わえるのが持ち味です。ちなみにエンジンスワップ機能を使うと「BMW Z4 GT3 '11」のP65B44型エンジン(522HP)に換装することも可能ですが、まずは標準のS65B40A-M3で、E92らしい自然吸気V8の伸びを楽しむのがおすすめです。
出典・参考:kudosprime.com(GT7内データベース・PP値538.70、パワー415HP、重量3,649lbs、ゲーム内価格約93,000Cr、入手方法、加速・グリップデータ)。
※クレジット価格・PP値・入手条件はゲームのアップデートで変動します。最新はゲーム内でご確認ください。
ハンコンで乗るともっと気持ちいい|機材ガイド
GT7でE92 M3をさらに楽しむなら、ハンドルコントローラー(ハンコン)がおすすめです。自分でハンドルを握る感覚は、コントローラーとは別物。V8ならではの高回転フィール+FRを操る楽しさが、グッと現実に近づきます。ここでは、GT7を“実車感覚”で楽しむための機材を「まず必須」と「あるとより楽しい」に分けて紹介します。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、“自分でハンドルを握る”運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
📶 オンライン対戦も楽しむなら|回線も“快適”に
GT7の醍醐味のひとつが、世界中のプレイヤーと走れるオンライン対戦です。
でも回線が遅い・不安定だと、ラグで思うように勝負できません。
速くて安定した光回線にしておくと、オンラインがグッと快適になります。
中でも@スマート光は、低遅延の「v6プラス」が無料で使えて、月額も安め。
浮いたぶんをハンコンや機材に回せます。
※料金・条件は変わります。
最新は公式でご確認ください。
また、「携帯と同じ会社で回線もまとめたい」という方には、大手キャリアの光回線もおすすめです。
スマホとのセット割で、毎月の料金がさらにお得になることもあります。
お使いのスマホに合わせてチェックしてみてください。
・ドコモの方 → ドコモ光
・auの方 → auひかり
・ソフトバンクの方 → ソフトバンク光
※特典・料金は時期により変わります。最新は各公式サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る|コスパ比較
① 実車E92 M3を所有・維持する費用
E92 M3は2007年発表の1台で、既に生産終了から10年以上経過しています。
V8エンジンならではの整備項目(オイル管理・ロッドベアリング点検等)が加わるぶん、直6のM車より維持費はやや高めになりがちです。
年間の目安はこのくらいです。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税(4.0L超級) | 約88,000円 |
| 任意保険(スポーツクーペ・高額車両保険込み) | 約12〜25万円 |
| 車検(2年分を1年換算・輸入車専門ショップ前提) | 約10〜20万円 |
| 整備・部品(V8特有の点検・消耗品) | 約20〜50万円 |
| 駐車場・保管 | 約10〜30万円 |
| 燃料・消耗品(ハイオク・タイヤ) | 約20〜35万円 |
| 年間合計(目安) | 約80〜175万円 |
さらに、購入費も相応の金額(希少性を反映した中古相場・前章参照)がかかります。
② GT7で“実車感覚”を味わう機材コスト
一方、GT7でE92 M3を「実車感覚」で走らせる機材は買い切り(初期費用のみ)。
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| レーシングコックピット(任意) | 約2〜5万円 |
| PS VR2(任意・没入感アップ) | 約7.5万円 |
| 一式(目安) | 初期 約10〜25万円+以降ほぼ0 |
③ コスパ比較の結論
- 実車:初期 購入費(希少性で高め) + 毎年 80〜175万円
- ゲーム:初期 10〜25万円 + 以降ほぼ0
ゲーム機材一式は実車のたった1年分の維持費以下でそろい、しかも事故・盗難・天候の心配なし。ハンコン+VRを使えば、420PSのV8が8,300rpmまで吹け上がる感覚まで、かなり実車に近い感覚で味わえます。
「いつか本物のE92 M3を」と思っている人も、それまでの間はGT7で"唯一のV8 M3"に乗り続けられます。
まずはハンコンから始めるのが、一番コスパよく“実車感覚”に近づく方法です。
さらに没入感を求めるならVRも。
実車のE92 M3に触れる|レンタカー・オーナーズクラブ
「もうだいぶ古い車だし、見る機会も少ないのでは」と思うかもしれませんが、E92 M3はまだ現役で走っているオーナーが多い世代です。レンタルやオーナーズコミュニティを通じて出会える機会も残っています。
🔑 スポーツカーレンタルでの体験
国内のスポーツカー専門レンタルサービスでは、E92 M3(420PS・4.0L V8)を取り扱う店舗があります。ただし多くの場合、サーキット走行・ドリフト・タイムアタックといった行為は利用規約で禁止されており、公道でのドライブ体験が基本となります。実際にサーキットで走らせたい場合は、BMWが実施する「BMW ドライビング・エクスペリエンス」のようなプロ指導つきプログラムや、オーナー自身がサーキットデイに参加するかたちが中心です。利用条件・料金は店舗やプログラムによって異なるため、事前に各社公式で確認することをおすすめします。
出典・参考:automesseweb.jp(E92 M3オーナーのサーキット走行事例)/BMW.co.jp「BMW Driving Experience」公式ページ(Mモデルのサーキット走行プログラム)。※レンタル各社の対応車種・利用条件は変動するため、最新は各社公式でご確認ください。
🏁 オーナーズコミュニティ・サーキットデイ
E92 M3は今なお国内外に多くのオーナーコミュニティがあり、富士スピードウェイなどでのサーキットデイにE92 M3で参加するオーナーの姿も見られます。専門ショップでのチューニングや、他世代M3オーナーとの交流イベントも各地で行われており、「旧車」というより「今も現役で楽しまれているモデル」という位置づけが強い世代です。
出典・参考:AUTOCAR JAPAN(サーキット仕様E92 M3の入庫記事)/REVSPEED(岡山国際サーキットでのBMWオーナーイベントレポート)。
E92 M3を見て楽しむ|レース戦績・評価・グッズ
🏆 2010年ニュルブルクリンク24時間|M3 GT2の総合優勝
E92型をベースにしたレース専用マシン「BMW M3 GT2」は、2010年のニュルブルクリンク24時間レースで総合優勝を果たしました。シュニッツァー・モータースポーツが製作した#25号車を、アウグスト・ファルフス/ウーヴェ・アルツェン/イェルク・ミュラー/ペドロ・ラミーの4名が駆り、154周を走破。これはBMWにとって2005年以来となる同レースでの総合優勝でした。翌2011年大会でも#1ファクトリーM3 GTが総合2位に入賞(優勝はポルシェ997 GT3 RSR)しています。ここで重要なのは、これは公道仕様のS65型NA V8とは別物のレース専用車だという点です。あくまで「E92の血を引くマシンがレースで結果を出した」という関係性として理解してください。
出典・参考:bmwblog.com「BMW M3 GT2 wins the 2010 24 hours Nürburgring」(2010年総合優勝の詳細・ドライバー・周回数)/専門メディア各種(2011年大会の総合2位という結果)。
🏆 2010〜2011年 ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)
北米の耐久レース選手権ALMSでも、E92ベースのM3 GT2が存在感を示しました。2010年はGT2クラスのマニュファクチャラーズチャンピオンをBMWが獲得。2011年はBMW Team RLL(ラーヒル・レターマン・ラニガン・レーシング)のディルク・ミュラー/ジョーイ・ハンド組が3勝を挙げ、GTクラスのマニュファクチャラー・チーム・ドライバーの3冠を達成しました。同年のセブリング12時間ではBMWが1-2フィニッシュを記録しています。
出典・参考:Wikipedia「2011 American Le Mans Series」(GT2マニュファクチャラーズチャンピオン・BMW Team RLLの3冠達成)/24h-lemans.com(ALMSでのM3の活躍レポート)。
🌟 Top Gearでの評価
英BBCの人気自動車番組「Top Gear」でも、E92 M3は繰り返し取り上げられています。あるエピソードでは、E92 M3サルーンとレクサスIS-Fを比較したジェレミー・クラークソンが「IS-Fは素晴らしいことをいくつかやるが、M3はすべてが素晴らしい」と評したことで知られています。テストコースでのスティグのラップタイムも記録されており、当時のスポーツクーペの中でも高い評価を受けていました。
出典・参考:topgear.com公式(E92 M3のレビュー・評価コメント)/fastestlaps.com(スティグのラップタイムデータ)。
🎬 サーキット系メディアでの評価
正直なところ、E92 M3が主役級で登場する有名な映画・ドラマ作品は今回の調査では確認できませんでした(E46型M3はドラマ「ブレイキング・バッド」等での登場が知られていますが、これは前世代の話です)。一方で、Top Gearのようなサーキット系自動車メディアでの試乗・比較企画には繰り返し登場しており、「見る」より「走りを評価される」タイプの一台だといえます。国内でもBMW専門誌やYouTubeの試乗系チャンネルでE92 M3のS65型エンジンサウンドを扱った動画は多く、車自体よりも「エンジンフィール」で語られることの多い世代です。
🎁 手元に置いて楽しむ|モデルカー
手元でE92 M3を楽しむなら、ダイキャストミニカーが充実しています。定番は京商の1/18スケール BMW E92 M3や、GT SPIRIT(京商)1/18スケール BMW M3 E92 ホワイト(品番GTS800)。Amazon・楽天などでも複数メーカーの1/18・1/43スケールモデルが流通しており、比較的入手しやすいのも嬉しいポイントです。
📖 書籍
E92 M3についてもっと深掘りしたいなら、旧車王マガジンの「BMW E92型M3は伝統のシルキーシックスを捨てた?! シリーズ唯一のV8エンジン搭載モデルの魅力に迫る」といった記事でスペック解説が確認できます。BMW M関連のムック本・専門誌でもE92世代のV8エンジンにフォーカスした特集がしばしば組まれています。
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BMW E92 M3のよくある質問
Q. BMW E92 M3とは、どんな車ですか?
A. 2007年に発表された4代目M3(クーペ・E92型)です。M3史上初めて、そして結果的に唯一となるV型8気筒エンジン「S65型4.0L NA(420PS)」を搭載し、BMW M初となる構造用カーボン製ルーフパネルも採用した特異な世代です。
Q. E92 M3のスペック(馬力・排気量)は?
A. S65B40型4.0L V型8気筒DOHC NA(ボア92mm×ストローク75.2mm)で、最高出力420PS(309kW)/8,300rpm、最大トルク400Nm/3,900rpmを発揮します。レブリミットは約8,400rpmで、BMW量産エンジンでも屈指の高回転域です。車両重量は1,630kgです。
Q. なぜE92 M3だけV8エンジンなのですか?
A. E30型(直4)・E36/E46型(直6)と続いた伝統に対し、当時BMWがF1参戦(BMW Sauber)していたV8時代のF1エンジンの技術を市販車に持ち込む狙いがあったためです。次世代のF80型(2014年)では再び直6(ターボ)に回帰したため、V8はE92一代限りの特異な選択となりました。
Q. E30型のM3(無印・スポーツエボリューション)との違いは何ですか?
A. 世代もエンジンも全く異なります。E30型M3(無印・スポーツエボリューション)は1980年代・直列4気筒エンジン・グループAホモロゲーションが軸の車です。一方E92 M3は2007年発表・V型8気筒エンジンが軸で、開発の背景にあるのはF1由来の技術移転です。
Q. E92 M3の中古相場はいくらですか?
A. 生産終了から10年以上経ちますが、Mシリーズブランドの評価と希少性(生産台数約66,000台)から値落ちが緩やかな傾向にあります。「唯一のV8 M3」という文脈での再評価も進んでいますが、具体的な金額は年式・グレード・状態で大きく変わるため、最新は各査定サイト・中古車ポータルでご確認ください。
Q. グランツーリスモ7でE92 M3に乗れますか?
A. 乗れます。「BMW M3 '07」として収録されており、メニューブック#22の報酬として入手するか、Brand Central・中古車での購入が可能です(収録内容・価格はアップデートで変動します)。
E92 M3は「M3史上一度きりのV8」という特異点
BMW E92 M3は、F1参戦(BMW Sauber)由来の技術を注いだS65型4.0L V8エンジン(420PS・8,300rpm)を搭載し、BMW M初の構造用カーボンルーフパネルで軽量化にもこだわった、M3史上ただ一度だけのV8世代です。E30型(直4)・E36/E46型(直6)という伝統を一度だけ破り、次のF80型(2014年)では再び直6(ターボ)に回帰したため、この「NA・V8・8,300rpmまで回るM3」という組み合わせは、二度と作られない特異な仕様として今なお評価され続けています。
実車は生産終了から10年以上経った今も、Mブランドの評価と希少性で相場が下がりにくく、レースの世界でも派生のM3 GT2がニュルブルクリンク24時間で総合優勝を飾るなど、確かな実績を残しています。グランツーリスモ7なら「BMW M3 '07」としてそのまま収録されており、維持費を気にせず"唯一のV8 M3"のステアリングを握れます。
ゲームで惚れて、いつか本物に。その入り口として、E92 M3は"M3史上一度きり"の存在感を味わえる一台です。もし「実車を」と思ったら、まずはいま乗っている愛車の価値を調べることから始めてみてください。
BMW Mファミリー・兄弟モデルもチェック
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