
グランツーリスモ7に収録されているランボルギーニの市販車は11台。
この11台を年式の順に並べると、2000年のディアブロGTと2008年のガヤルドのあいだで、駆動方式がまるごと入れ替わっていることが分かります。
古い4台はすべてMR(ミッドシップ・後輪駆動)。新しい7台はすべて4WD。
そのあいだに例外は1台もありません。
もうひとつ、車名についている「LP」の後ろの数字にも切り替わりがあります。カウンタックLP400の「400」は排気量の4リッターを指しますが、ムルシエラゴLP640以降の数字は馬力です。同じ書き方で、指しているものが途中から変わりました。
※このページで扱うのは市販車の11台です。ウラカンGT3・ウラカンGr.4のレース仕様と、Vision Gran Turismoのコンセプトカー「ランボ V12 VGT」は含めていません。スペックはGT7公式の収録車種一覧(2026年8月時点・収録574台)から採っています。収録内容はアップデートで変わります。
ランボルギーニ11台は、2000年を境に2つに分かれる
| かたまり | 台数 | 性格 |
|---|---|---|
| ①1967〜2000年のミッドシップ | 4台 | ミウラ・カウンタック2台・ディアブロGT。すべてMRで、後輪だけが駆動する |
| ②2008〜2015年の4WD | 6台 | ガヤルドからヴェネーノまで。自然吸気のまま、560PSから750PSへ上げていった時期 |
| ③ウルス | 1台 | 11台でただ1台のSUV。ターボを積むのも、2トンを超えるのもこの1台だけ |
11台を項目ごとに数えると、偏りの中身がはっきりします。
| エンジン | 台数 | 該当する車 |
|---|---|---|
| V型12気筒 自然吸気 | 8台 | ミウラ・カウンタック2台・ディアブロGT・ムルシエラゴ・アヴェンタドール2台・ヴェネーノ |
| V型10気筒 自然吸気 | 2台 | ガヤルド・ウラカン |
| V型8気筒 ツインターボ | 1台 | ウルス |
| 項目 | 内訳 |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WDが7台、MRが4台。前輪駆動は1台もない |
| 吸気 | 自然吸気が10台。ターボはウルスの1台だけ |
| 気筒数 | 12気筒が8台、10気筒が2台、8気筒が1台。4気筒も6気筒も入っていない |
| 車重 | 980kg(ミウラ)から2,197kg(ウルス)まで。いちばん軽い車といちばん重い車で2.24倍 |
| 年式 | 1967年から2018年まで、51年ぶん |
表を横に見ると、ランボルギーニが手を出さなかったもののほうが目立ちます。
4気筒も6気筒もなく、前輪駆動もなく、ハイブリッドもない。11台のうち10台は、いまでは少なくなった自然吸気の大排気量です。
LPの数字|「400」だけが排気量で、あとは馬力
ランボルギーニの車名は、慣れるまで読みにくい並びをしています。GT7の11台に出てくる書き方を分解すると、こうなります。
| 記号 | 意味 | 由来 |
|---|---|---|
| P(ミウラ P400) | Posteriore | イタリア語で「後方」。エンジンを運転席の後ろに積んでいるという意味 |
| LP | Longitudinale Posteriore | 「縦置き・後方」。エンジンを前後方向に寝かせて後ろに積む配置 |
| -4(LP560-4など) | 4輪駆動 | 数字のあとに付くと4WDを表す |
| SV | Superveloce | イタリア語で「とても速い」。同じ車の高性能版に付く |
問題は真ん中の数字です。
同じ位置に同じように書かれているのに、指しているものが途中で入れ替わっています。
| 車名 | 数字 | 実際の値 | 数字が指すもの |
|---|---|---|---|
| ミウラ P400 '67 | 400 | 排気量3,929cc/354PS | 排気量(約4リッター) |
| カウンタック LP400 '74 | 400 | 排気量3,929cc/379PS | 排気量(約4リッター) |
| ムルシエラゴ LP640 '09 | 640 | 排気量6,496cc/640PS | 馬力 |
| ガヤルド LP560-4 '08 | 560 | 排気量5,204cc/560PS | 馬力 |
| ウラカン LP610-4 '15 | 610 | 排気量5,204cc/610PS | 馬力 |
| アヴェンタドール LP700-4 '11 | 700 | 排気量6,498cc/700PS | 馬力 |
| アヴェンタドール LP750-4 SV '15 | 750 | 排気量6,498cc/750PS | 馬力 |
この読み方が分かると、GT7のブランドセントラルに並んだ車名から、買う前におおよその出力が読めます。
LP610-4なら610PSの4WD、LP750-4 SVなら750PSの4WDで高性能版、という具合です。
ミッドシップの4台|1台だけ1トンを切っている
1967年から2000年までの4台です。4台とも後輪だけで走ります。
| 車名 | 年式 | PP | 出力 | 車重 | 入手 |
|---|---|---|---|---|---|
| ミウラ P400 Bertone Prototype | 1967 | 559.20 | 354PS | 980kg | レジェンドカーディーラー |
| カウンタック LP400 | 1974 | 544.85 | 379PS | 1,065kg | レジェンドカーディーラー |
| カウンタック 25th Anniversary | 1988 | 522.02 | 456PS | 1,490kg | 中古車ディーラー |
| ディアブロ GT | 2000 | 557.74 | 580PS | 1,490kg | 中古車ディーラー |
この4台で目を引くのはミウラの980kgです。
11台でただ1台、1トンを切っています。次に軽いカウンタックLP400でも1,065kgなので、1970年代の2台と、1980年代以降の車のあいだに400kg以上の段差があります。
もうひとつ、11台でPPがいちばん低いのはウルスではなくカウンタック25th(522.02)です。
456PSは1974年のLP400より77PS多いのに、車重が425kg増えているためPPは下がりました。同じカウンタックでも、初期型のほうが速く走ります。
※ミウラ P400 Bertone Prototype '67 とカウンタック LP400 '74 は、当ブログでまだ個別記事を用意できていません。GT7上のスペックは上の表のとおりです。
4WDの6台|自然吸気のまま560PSから750PSへ
2008年以降の6台は、全部が4WDで、全部が自然吸気です。
ターボを使わずに出力を上げているので、上がり方はそのまま排気量と回転数に出ています。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| ガヤルド LP560-4 | 2008 | 590.41 | 5.2L V10 | 560PS/8,000rpm | 1,410kg |
| ムルシエラゴ LP640 | 2009 | 583.58 | 6.5L V12 | 640PS/8,000rpm | 1,665kg |
| アヴェンタドール LP700-4 | 2011 | 602.82 | 6.5L V12 | 700PS/8,500rpm | 1,575kg |
| ヴェネーノ | 2014 | 679.83 | 6.5L V12 | 750PS/8,500rpm | 1,450kg |
| ウラカン LP610-4 | 2015 | 613.30 | 5.2L V10 | 610PS/8,300rpm | 1,422kg |
| アヴェンタドール LP750-4 SV | 2015 | 644.22 | 6.5L V12 | 750PS/8,500rpm | 1,525kg |
V10の2台(ガヤルド・ウラカン)は、どちらも5,204ccで同じ排気量です。後継のウラカンは50PS増えて、車重は12kg軽い。7年ぶんの差がそこに出ています。
V12の4台は、ムルシエラゴだけがほかの3台と別のエンジンです。
ムルシエラゴの6,496ccは1963年に設計された初代V12の最終進化型で、アヴェンタドール以降の6,498ccは約半世紀ぶりに一から作り直された新設計。排気量が2ccしか違わないので同じものに見えますが、中身は別系統です。
ウルス|11台でただ1台、ターボと2トンを引き受けている
2018年のウルスは、この11台のなかで何度も「1台だけ」に当てはまります。
- ただ1台のSUV。全高1,638mmは、次に高いウラカンより473mm高い
- ただ1台のターボ。残り10台はすべて自然吸気
- ただ1台の2トン超え。2,197kgは、ミウラ980kgの2.24倍
- ただ1台のV型8気筒。ほかは12気筒が8台、10気筒が2台
それでいて出力は650PSあり、ムルシエラゴLP640より10PS高い数字です。
ただしPPは539.75で、11台では下から2番目。2,197kgという車重が、650PSぶんの評価を押し戻している形になります。
最大トルク86.7kgfmを2,500rpmで出すので、走らせた感触もほかの10台とは別物です。自然吸気の10台が高い回転で力を出すのに対し、ウルスは低い回転から前に出ます。
🚙 2018年ウルスランボルギーニ史上はじめての過給エンジンを積んだSUV。11台をPP順に並べる
| PP | 車名 | 年式 | 駆動 | 出力 | 車重 | 1PSあたりの重さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 679.83 | ヴェネーノ | 2014 | 4WD | 750PS | 1,450kg | 1.93kg |
| 644.22 | アヴェンタドール LP750-4 SV | 2015 | 4WD | 750PS | 1,525kg | 2.03kg |
| 613.30 | ウラカン LP610-4 | 2015 | 4WD | 610PS | 1,422kg | 2.33kg |
| 602.82 | アヴェンタドール LP700-4 | 2011 | 4WD | 700PS | 1,575kg | 2.25kg |
| 590.41 | ガヤルド LP560-4 | 2008 | 4WD | 560PS | 1,410kg | 2.52kg |
| 583.58 | ムルシエラゴ LP640 | 2009 | 4WD | 640PS | 1,665kg | 2.60kg |
| 559.20 | ミウラ P400 Bertone Prototype | 1967 | MR | 354PS | 980kg | 2.77kg |
| 557.74 | ディアブロ GT | 2000 | MR | 580PS | 1,490kg | 2.57kg |
| 544.85 | カウンタック LP400 | 1974 | MR | 379PS | 1,065kg | 2.81kg |
| 539.75 | ウルス | 2018 | 4WD | 650PS | 2,197kg | 3.38kg |
| 522.02 | カウンタック 25th Anniversary | 1988 | MR | 456PS | 1,490kg | 3.27kg |
※PP・出力・車重はGT7公式の収録車種一覧(2026年8月時点)の数値です。「1PSあたりの重さ」は車重を出力で割った参考値で、ゲーム内には表示されません。攻略データベースによってPPの数値が前後することがありますが、これは計測した時期とアップデートの違いによるものです。
この表でおもしろいのは、1967年のミウラが2018年のウルスより上にいることです。
出力は354PSと650PSで倍近い差があるのに、車重が1,217kg違う。51年ぶんの技術の差を、重さの差がひっくり返しています。
もうひとつ、11台のPPは522から680まで158ポイントに広がっています。
同じメーカーで9台がわずか51ポイントに収まる三菱とは対照的で、ランボルギーニは11台をそのまま同じレースに出せません。走らせるときは、PP600前後の6台と、PP520〜560の5台に分けて組むと近い勝負になります。
※GT7のクレジット価格は、レジェンドカーと中古車については実車の相場に連動して動きます。同じ車でも時期によって金額が変わるため、この記事では価格を固定の数字で書いていません。最新の金額はゲーム内でご確認ください。
MRの4台は、アクセルを開けた瞬間が別物
ランボルギーニの11台は、駆動方式で乗り方が真っ二つに分かれます。
4WDの7台は、向きが変わってからアクセルを開けたぶんだけ前に出ます。ブレーキを早めに終わらせて、立ち上がりで踏む。前輪も駆動しているので、後輪駆動より早い段階で踏み始められます。
MRの4台は逆で、後輪だけに力がかかります。とくにミウラとカウンタックLP400は1トン前後しかないため、踏んだ量がそのまま挙動に出ます。アクセルを開ける速さを足で調整できるかどうかで、同じ1周のタイムが変わります。
この「開ける速さ」は、コントローラーのトリガーよりペダルのほうが作りやすい部分です。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、"自分でハンドルを握る"運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は"より実車に近づく"ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフトで操作感が増し、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
GT7のランボルギーニ車のよくある質問
Q. GT7にランボルギーニは何台収録されていますか?
A. GT7公式の収録車種一覧では14台です。そのうちウラカンGT3 '15とウラカンGr.4のレース仕様、Vision Gran Turismoの「ランボ V12 VGT」を除いた市販車が11台になります。この記事で扱っているのは、その市販車11台です。アップデートで追加されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
Q. LP700-4の「LP」と数字は何を意味しますか?
A. LPはイタリア語のLongitudinale Posteriore(縦置き・後方)の略で、エンジンを前後方向に寝かせて運転席の後ろに積む配置を指します。後ろの数字は馬力で、LP700-4なら700PSです。末尾の「-4」は4輪駆動を表します。ただしカウンタックLP400とミウラP400の「400」だけは馬力ではなく排気量(約4リッター)を指しており、GT7上の出力もそれぞれ379PSと354PSです。数字が何を指すかは、ムルシエラゴLP640のあたりで排気量から馬力へ切り替わりました。
Q. GT7のランボルギーニで、後輪駆動なのはどれですか?
A. ミウラ P400 Bertone Prototype '67、カウンタック LP400 '74、カウンタック 25th Anniversary '88、ディアブロ GT '00の4台です。この4台はいずれもMR(ミッドシップ・後輪駆動)で、2000年までに作られた車が並びます。2008年のガヤルド以降の7台はすべて4WDになるため、GT7の11台は年式で駆動方式がきれいに分かれます。
Q. GT7のランボルギーニで、いちばんPPが高いのはどれですか?
A. ヴェネーノ '14でPP679.83です。エンジンはアヴェンタドール LP750-4 SVと同じ6.5リッターV12の750PSですが、車重が1,450kgとSVより75kg軽く、その差がPPに出ています。いちばん低いのはカウンタック 25th Anniversary '88のPP522.02で、11台の幅は158ポイントほどです。
Q. GT7のランボルギーニで、ターボが付いているのはどれですか?
A. ウルス '18の1台だけです。4.0リッターV8ツインターボで650PSを出します。残る10台はすべて自然吸気で、うち8台がV型12気筒、2台がV型10気筒です。ウルスは11台でただ1台のSUVでもあり、車重2,197kgは11台で最も重く、最も軽いミウラの980kgと比べて2.24倍になります。
Q. ムルシエラゴとアヴェンタドールのV12は同じエンジンですか?
A. 別のエンジンです。ムルシエラゴLP640の6,496ccは、1963年にジオット・ビッザリーニが設計した初代V12を約半世紀かけて拡大してきた最終形です。一方アヴェンタドールの6,498ccは2011年に一から新設計されたもので、ランボルギーニにとって2基目の完全新規のV12になります。排気量の差はわずか2ccですが、系統としてはつながっていません。
Q. PP値がサイトによって違うのはなぜですか?
A. 計測した時期が違うためです。GT7はアップデートで車の性能値やPPの計算方法が調整されることがあり、そのたびに数値が動きます。この記事の数値はGT7公式の収録車種一覧(2026年8月時点)から採っていますが、攻略データベースには以前のアップデート時点の値が残っていることがあります。ゲーム内の表示を最終的な基準にしてください。
11台は、重さと駆動方式で読める
- 市販車は11台。レース仕様2台とVision Gran Turismoの1台を足すと、GT7公式の14台になる
- 2000年までの4台はすべてMR、2008年以降の7台はすべて4WD。あいだに例外がない
- V型12気筒が8台、V型10気筒が2台、V型8気筒が1台。4気筒も6気筒も入っていない
- 自然吸気が10台、ターボはウルスの1台だけ
- LPの後ろの数字は、400番台だけが排気量で、それ以外は馬力
- PPが最も高いのはヴェネーノの679.83。同じ750PSのSVより75kg軽いぶんだけ上に立つ
- PPが最も低いのはカウンタック25thの522.02。1974年のLP400より77PS多いのに、425kg重い
ランボルギーニというと「V12」と「ミッドシップ」という言葉が先に来ます。
GT7の11台を並べると、V12は8台まで当たっていて、ミッドシップは4台しか当たりません。
残る7台は、前輪にも駆動をかけて安定させる方向へ進んだ車です。そのいちばん端にいるのが、2トンを超えるSUVのウルス。
守り続けた自然吸気のV12と、方向を変えた4WDのSUVが、同じブランドの列に並んでいるのがGT7のランボルギーニです。
気になる1台が見つかったら、その車の記事も読んでみてください。
どんな事情で生まれた車なのかを知ってから走ると、同じ1周がまるで違って感じられます。





