
グランツーリスモ7に収録されているフォルクスワーゲンの市販車は6台。
年式は1962年から2014年まで、ちょうど半世紀ぶんが並びます。
いちばん下は1962年のサンババスでPP 115.88、いちばん上は2010年のシロッコ RでPP 488.34。差は372.46です。サンババスのPPは、GT7に収録された580台のなかで下から3番目。1966年の1200(ビートル)も下から5番目に入ります。
読み方の軸はエンジンの置き場所です。FFが4台、RRが2台。後ろにエンジンを積んだ1960年代の2台と、前にエンジンを積んで前輪で走るゴルフの仲間4台。フォルクスワーゲンの6台は、この2つにきれいに分かれます。
※このページで扱うのは、GT7で市販車と同じ区分(Gr.N)に入る6台です。レース仕様の3台とビジョン グランツーリスモなど3台は、別枠として最後にまとめています。スペックとPPはGT7公式の収録車種一覧(2026年10月時点)の値です。
フォルクスワーゲンの6台は、2つのかたまりに割れる
| かたまり | 台数 | 性格 |
|---|---|---|
| ①後ろにエンジンを積む2台 | 2台 | サンババス Typ 2 (T1) '62・1200 '66。どちらもRRで、1,192ccの34PS。PPは110〜170の帯で、GT7全体でも最も低い部類 |
| ②前輪で走るゴルフの仲間 | 4台 | ゴルフ I GTI '83・ポロ GTI '14・ゴルフ VII GTI '14・シロッコ R '10。すべてFFで、PPは370〜490に並ぶ |
6台を項目ごとに数えると、そろっているところと開いているところが分かれます。
| 項目 | 内訳 |
|---|---|
| 駆動方式 | FFが4台、RRが2台。FRと4WDの市販車はない |
| 過給 | ターボが3台、自然吸気が3台。ターボは2010年以降の3台(シロッコ R・ゴルフ VII GTI・ポロ GTI) |
| 排気量 | 1,192cc〜1,984cc。いちばん小さいのがサンババスと1200(同じ1,192cc)、いちばん大きいのがシロッコ Rとゴルフ VII GTI(同じ1,984cc) |
| 車重 | 780kg〜1,410kg。いちばん軽いのが1200 '66、いちばん重いのがシロッコ R |
| PP | 115.88〜488.34。上と下の差は372.46 |
表を横に見ると、排気量の同じ車が2組あることが分かります。1,192ccのサンババスと1200、1,984ccのシロッコ Rとゴルフ VII GTI。
同じエンジンの大きさで車の形が違うと、PPがどう変わるか。フォルクスワーゲンの6台は、その比べ方がしやすい顔ぶれです。
RRからFFへ、1974年のゴルフで切り替わった
6台を年式の順に並べると、エンジンを後ろに積んでいたブランドが、途中で前に積むようになるのが見えます。
| 年式 | 駆動 | 過給 | GT7の該当車 |
|---|---|---|---|
| 1962年 | RR | 自然吸気 | サンババス Typ 2 (T1) '62 |
| 1966年 | RR | 自然吸気 | 1200 '66 |
| 1983年 | FF | 自然吸気 | ゴルフ I GTI '83 |
| 2010年 | FF | ターボ | シロッコ R '10 |
| 2014年 | FF | ターボ | ゴルフ VII GTI '14/ポロ GTI '14 |
もうひとつの軸が過給のしかたです。1960年代の2台と1983年のゴルフ Iは自然吸気、2010年以降の3台はすべてターボです。ゴルフ Iの1,781ccで112PSに対し、ゴルフ VII GTIは1,984ccのターボで220PS。排気量は1割ほど大きいだけで、出力はおよそ2倍になっています。
後ろにエンジンを積む2台|同じ34PSで、PPの差は54.55
1960年代の2台です。エンジンの大きさも出力もトルクも同じで、違うのは車体だけです。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| サンババス Typ 2 (T1) | 1962 | 115.88 | 1,192cc・自然吸気 | 34PS | 1,095kg |
| 1200(ビートル) | 1966 | 170.43 | 1,192cc・自然吸気 | 34PS | 780kg |
1200は、「ビートル」の愛称で親しまれたタイプ 1のうち、1950年代半ばから1960年代後半に主力だった1.2Lモデルの正式名称です。GT7の公式解説によれば、丸みのあるシルエットに、後端に空冷4気筒エンジンを積むRRという組み合わせ。車重780kgは6台でいちばん軽い数字です。
サンババスは、そのフォルクスワーゲンを荷室の大きなバンに仕立てた車です。公式解説では、エンジンをボディの後端に積むことで低い床と広い空間を確保し、小さな車体でも扱いやすい商用バンになったと紹介されています。全高は1,940mmで、6台のなかで飛び抜けて背が高い1台です。
2台の差は、ほとんど車重で説明がつきます。サンババスは315kg重く、1PSあたりの重さはサンババスが約32.2kg、1200が約22.9kg。同じ34PSのエンジンで、ビートルのほうがPPは54.55上にきます。
前輪で走るゴルフの仲間4台|31年で出力はおよそ2倍
前にエンジンを積んで前輪を回す4台です。4台ともFFで、PPは372.26から488.34の間に収まります。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| ゴルフ I GTI | 1983 | 372.26 | 1,781cc・自然吸気 | 112PS | 890kg |
| ポロ GTI | 2014 | 439.29 | 1,798cc・ターボ | 192PS | 1,272kg |
| ゴルフ VII GTI | 2014 | 453.69 | 1,984cc・ターボ | 220PS | 1,390kg |
| シロッコ R | 2010 | 488.34 | 1,984cc・ターボ | 256PS | 1,410kg |
ゴルフ I GTIは、1974年に発表された初代ゴルフのスポーツモデルです。GT7の公式解説では、ハイパフォーマンスと実用性を兼ね備え、多くのホットハッチの元祖になった1台と紹介されています。なお公式解説は1.6L・110PSの仕様に触れていますが、GT7のスペック欄に入っている1983年式は1,781cc・112PSです。この記事ではスペック欄の値を使っています。
ゴルフ VII GTIは、2012年にデビューした7代目ゴルフのGTIです。公式解説によれば、電子制御式デフロック「XDS」やアダプティブシャシーコントロール「DCC」、プログレッシブステアリングの採用で、安定性とコーナリング速度が大きく上がった世代です。初代と比べると、出力は108PS増え、車重は500kg増えました。PPの差は81.43です。
ポロ GTIは、5代目ポロの高性能版です。公式解説によれば、もとは1.4Lにターボとスーパーチャージャーを組み合わせていたエンジンを、2014年に1.8Lターボへ刷新して192PSを得ました。ゴルフ VII GTIより118kg軽く、28PS少ない。PPの差は14.40しかありません。
シロッコ Rは、ゴルフの基本部品を使って作られたスポーツクーペの高性能版です。公式解説では、同じ時期のゴルフ Rより軽いことが強みとされています。ゴルフ VII GTIと同じ1,984ccのターボで、出力は36PS多く、車重は20kgしか違いません。6台でいちばん高いPP 488.34はここから来ています。
4台はどれもFF車で、ターボ車は2010年以降の3台です。ゴルフ Iだけが自然吸気で、890kgと飛び抜けて軽い。軽さで曲がる初代と、電子制御で曲がる7代目という違いが、同じゴルフGTIの名前のなかにあります。
6台をPP順に並べる
| PP | 車名 | 年式 | 駆動 | 出力 | 車重 | 1PSあたりの重さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 488.34 | シロッコ R | 2010 | FF | 256PS | 1,410kg | 約5.5kg |
| 453.69 | ゴルフ VII GTI | 2014 | FF | 220PS | 1,390kg | 約6.3kg |
| 439.29 | ポロ GTI | 2014 | FF | 192PS | 1,272kg | 約6.6kg |
| 372.26 | ゴルフ I GTI | 1983 | FF | 112PS | 890kg | 約7.9kg |
| 170.43 | 1200(ビートル) | 1966 | RR | 34PS | 780kg | 約22.9kg |
| 115.88 | サンババス Typ 2 (T1) | 1962 | RR | 34PS | 1,095kg | 約32.2kg |
※PP・出力・車重はGT7公式の収録車種一覧(2026年10月時点)の値です。「1PSあたりの重さ」は車重を出力で割った参考値で、ゲーム内には表示されません。アップデートで数値が調整されることがあるため、他サイトの数値と食い違う場合があります。
この表でいちばんおもしろいのは2番目と3番目です。
ゴルフ VII GTIとポロ GTIは同じ2014年式で、PPの差は14.40。ひとまわり小さいポロが、ゴルフのすぐ下まで来ている形です。同じPPのレースに並べると、パワーのゴルフと軽さのポロという対決になります。
もうひとつは4番目と5番目の間です。ゴルフ Iと1200の間には、PPで200以上の開きがあります。ここが、RRの大衆車とFFのホットハッチの境目です。
※GT7のクレジット価格は、レジェンドカーと中古車については実車の相場に連動して動きます。ディーラーの品揃えも入れ替わるため、この記事では価格を固定の数字で書いていません。最新の金額はゲーム内でご確認ください。
FFとRRの違いは、ハンドルの重さで分かる
フォルクスワーゲンの6台は、前にエンジンを積むFFと、後ろに積むRRを1つのブランドの中で乗り比べられるのが強みです。
違いがいちばんよく出るのは、画面の動きよりもハンドルに返ってくる重さです。
FFのゴルフは、曲がりながら踏みすぎるとハンドルが重いまま外へふくらみます。RRの1200は前が軽く、ハンドルの手応えも軽め。曲がりながら急にアクセルを戻すと、後ろの重さで車の向きがくるりと変わることがあります。
この「重さの変わり方」は、コントローラーの振動よりも、ハンドルコントローラーのほうが手で受け取りやすい部分です。
画面とハンドルは、選び方で遊び心地が大きく変わります。買う前に比べておきたい方は、こちらにまとめています。
🖥️ 機材ガイドGT7おすすめモニター比較|PS5で後悔しない選び方と予算別4選PS5で4K・120Hzを出すための条件と、予算別の4台を比べました。 🎮 機材ガイドGT7おすすめハンコン比較ギア・ベルト・ダイレクトドライブの違いと、予算別の選び方をまとめました。<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
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※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
残りの6台|ビートルのレース仕様と、電気で走るID.R
市販車6台のほかに、GT7のフォルクスワーゲンにはレース仕様が3台と、ビジョン グランツーリスモなどが3台入っています。公式の収録車種一覧では、合わせて12台です。
| 車名 | 区分 | 駆動 | 出力 | 車重 | PP |
|---|---|---|---|---|---|
| ID.R '19 | Gr.X | 4WD・EV | 680PS | 1,030kg | 849.22 |
| ビートル Gr.3 | レース(Gr.3) | FR | 600PS | 1,200kg | 737.36 |
| GTI スーパースポーツ ビジョン グランツーリスモ | Gr.X | 4WD | 559PS | 1,200kg | 694.93 |
| GTI ロードスター ビジョン グランツーリスモ | Gr.X | 4WD | 559PS | 1,200kg | 694.18 |
| GTI ビジョン グランツーリスモ (Gr.3) | レース(Gr.3) | MR | 559PS | 1,260kg | 690.98 |
| シロッコ Gr.4 | レース(Gr.4) | FF | 364PS | 1,050kg | 656.96 |
ID.Rは、2基のモーターで前後輪を回すプロトタイプのレーシングカーです。GT7の公式解説によれば、米パイクスピーク、独ニュルブルクリンク北コース、英グッドウッドといった舞台で記録を塗り替えてきました。12台のなかでPPがいちばん高く、市販車でいちばん上のシロッコ Rより360.88上です。
ビートル Gr.3は、「ザ・ビートル」をもとにGr.3規定に合わせて作られたレースカーです。公式解説によれば、駆動方式をFFからFRに変え、屋根を低くして空気の抵抗を減らしています。12台のなかでFRはこの1台だけです。
GTIの名を持つビジョン グランツーリスモは3台あります。ロードスターとスーパースポーツは4WD、Gr.3仕様はMRです。公式解説ではVR6エンジンの出力を510PSと紹介していますが、GT7のスペック欄は3台とも559PSです。この記事ではスペック欄の値を書いています。
シロッコ Gr.4は、市販のシロッコをもとにしたグランツーリスモオリジナルのレースカーです。シロッコ Rと同じ1,984ccのターボで、出力は108PS多く、車重は360kg軽い。PPの差は168.62です。12台を通して駆動方式を数えると、FFが5台、4WDが3台、RRが2台、FRとMRが1台ずつです。
GT7のフォルクスワーゲン車のよくある質問
Q. GT7にフォルクスワーゲンは何台収録されていますか?
A. GT7公式の収録車種一覧では12台です(2026年10月時点)。このうちレース仕様の3台と、ビジョン グランツーリスモなど3台を除いた、市販車と同じ区分の6台をこの記事で扱っています。アップデートで追加されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
Q. GT7のフォルクスワーゲンでいちばんPPが高い市販車はどれですか?
A. シロッコ R '10のPP 488.34です。1,984ccのターボで256PS・1,410kg。2番目はゴルフ VII GTI '14の453.69、3番目はポロ GTI '14の439.29です。いちばん低いのはサンババス Typ 2 (T1) '62の115.88で、上と下の差は372.46あります。
Q. GT7にビートルはありますか?
A. あります。市販車では1200 '66が「ビートル」の愛称で親しまれたタイプ 1で、後ろに空冷4気筒エンジンを積むRR・34PS・780kgです。ほかに、ザ・ビートルをもとにしたレース仕様のビートル Gr.3(FR・600PS)が収録されています。
Q. GT7のゴルフは何台ありますか?
A. 市販車は2台です。初代のゴルフ I GTI '83(1,781cc・112PS・890kg・PP 372.26)と、7代目のゴルフ VII GTI '14(1,984ccターボ・220PS・1,390kg・PP 453.69)で、どちらもFFです。31年で出力はおよそ2倍、車重は500kg増えています。
Q. 初心者が最初に乗るならどのフォルクスワーゲンがいいですか?
A. ゴルフ VII GTI '14が扱いやすい1台です。前輪駆動のFFで220PS・1,390kg。踏みすぎても後ろが出にくく、車の動きを落ち着いて追えます。慣れてきたら、890kgと軽いゴルフ I GTI '83に乗り換えると、軽さで曲がる感覚が分かります。
Q. GT7でいちばんPPが高いフォルクスワーゲンはどれですか?
A. ID.R '19のPP 849.22です。2基のモーターで前後輪を回すプロトタイプのレーシングカーで、680PS・1,030kg。GT7の公式解説によれば、パイクスピークやニュルブルクリンク北コース、グッドウッドで記録を塗り替えた車です。
6台は、エンジンの置き場所と2組の同じエンジンで読める
- 市販車は6台。レース仕様などの6台を足すと、GT7公式の12台になる
- FFが4台、RRが2台。後ろにエンジンを積む時代と、前に積む時代の両方がそろう
- サンババスのPP 115.88は、GT7の580台で下から3番目。1200も下から5番目
- サンババスと1200は同じ1,192cc・34PS。315kgの車重の差で、PPは54.55開く
- ゴルフGTIは初代と7代目の2台。31年で出力はおよそ2倍、PPの差は81.43
- ポロ GTIはゴルフ VII GTIのPP14.40下。同じ2014年式で、小さいポロがすぐ下に並ぶ
フォルクスワーゲンというと、まずゴルフの印象が先に来ます。
GT7の6台を並べると、そのゴルフの前に、後ろにエンジンを積んだビートルとバスの時代があったことが分かります。
そして同じエンジンの大きさで比べやすいブランドです。1,192ccのビートルとサンババス、1,984ccのゴルフ VIIとシロッコ R。エンジンが同じで車体が違うと何が変わるのかが、続けて走らせると手で分かります。
気になる1台が見つかったら、その車の記事も読んでみてください。
どんな事情で生まれた車なのかを知ってから走ると、同じ1周がまるで違って感じられます。






