
グランツーリスモ7に収録されているルノーの市販車は11台、兄弟ブランドのアルピーヌが2台。
この13台を並べると、ほかのブランドではあまり見ない偏り方が出てきます。
FF(前輪駆動)が8台、ミッドシップが3台、RR(リアエンジン)が2台。FRと4WDは1台もありません。
レース仕様やVision Gran Turismoまで含めた23台で数えても、FRと4WDはゼロです。GT7全体では574台のうち357台がFRか4WDなので、かなり珍しい並びになります。
読み方の軸はエンジンの置き場所です。1960〜70年代は後ろ、1980年代以降の実用車は前、そして速さを狙った特別な車だけが真ん中。ルノーは「前に積んだ実用ハッチバックの後席をつぶして、そこへエンジンを移す」という作り方を、20年あけて2回やっています。
※このページで扱うのは市販車の13台です(ルノー11台+アルピーヌ2台)。GT7ではアルピーヌは別メーカーの枠ですが、1973年にルノー傘下へ入り、エンジンもルノー製を使ってきたので一緒に並べています。レース仕様・コンセプトカー・Vision Gran Turismoの10台は別枠として最後にまとめています。スペックとPPはGT7公式の収録車種一覧(2026年10月時点)の値です。
ルノーの13台は、エンジンの置き場所で4つに割れる
| かたまり | 台数 | 性格 |
|---|---|---|
| ①暮らしのFF | 5台 | R4・トゥインゴ・カングー・アヴァンタイム・キャプチャー。34〜207PSの実用車で、速さより室内の広さと使い勝手を取った車 |
| ②ルノー・スポールのFF | 3台 | メガーヌ R.S. Trophyとクリオ R.S. 220 EDC Trophyの2年式。前輪駆動のままサーキットの記録を狙った車 |
| ③ミッドシップ | 3台 | R5 Turbo・クリオ V6・新型A110。うち2台は、FFハッチバックの後席にエンジンを移した車 |
| ④RR | 2台 | R8 Gordiniと初代A110 1600S。後輪の上にエンジンを載せ、ラリーとツーリングカーで戦った1960〜70年代の車 |
13台を項目ごとに数えると、偏りの中身がはっきりします。
| 項目 | 内訳 |
|---|---|
| 駆動方式 | FFが8台、MRが3台、RRが2台。FRと4WDは1台もない |
| エンジン | 直列4気筒が11台、V型6気筒が2台。8気筒以上は入っていない |
| 過給 | 自然吸気が7台、ターボが6台。1980年のR5 Turboを除くと、ターボは2011年以降の車に集まる |
| 排気量 | 1,108cc〜2,946cc。13台すべてが3リッター未満 |
| 車重 | 715kg〜1,741kg。1トンを切る車が5台ある |
| PP | 190.29〜532.00。いちばん下のR4 GTLは34PSで、GT7全体でも下から数えたほうが早い |
表を横に見ると、大きなエンジンも、後輪駆動のセダンやクーペも作っていないことが分かります。
V8とFRだけでそろえたダッジとは正反対の並びです。小さな排気量を、置き場所と軽さで速くする。13台はほぼその考え方で説明がつきます。
エンジンは後ろから前へ、速い車だけ真ん中へ
13台を年式の順に並べると、エンジンの置き場所が時代ごとに動いているのが見えます。
| 年代 | 置き場所 | GT7の該当車 |
|---|---|---|
| 1966〜1972年 | 後ろ(RR) | R8 Gordini '66 アルピーヌ A110 1600S '72 |
| 1985〜2021年の実用車 | 前(FF) | R4 GTL '85/トゥインゴ '93/カングー 1.4 '01 アヴァンタイム '02/キャプチャー '21 |
| 2011〜2016年の高性能車 | 前(FF) | メガーヌ R.S. Trophy '11 クリオ R.S. 220 EDC Trophy '15・'16 |
| 1980年・2000年・2017年 | 真ん中(MR) | R5 Turbo '80/クリオ V6 24V '00 アルピーヌ A110 Première Édition '17 |
もうひとつの軸が「後席にエンジンを移す」という手です。1980年のR5 Turboは、前輪駆動の大衆車だったR5(サンク)の後席をつぶし、そこへターボエンジンを置いてミッドシップにしました。20年後のクリオ V6も同じ発想で、FFのクリオの後席に3リッターのV6を載せています。GT7の公式解説でも、R5 Turboは「駆動形式がFFからMRへと変貌を遂げた」車として紹介されています。
暮らしのFF5台|34PSのR4から207PSのアヴァンタイムまで
速さを競うための車ではありません。5台とも、人と荷物をどう載せるかを先に考えた車です。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| R4 GTL | 1985 | 190.29 | 1,108cc 直4 | 34PS | 720kg |
| トゥインゴ | 1993 | 294.89 | 1,239cc 直4 | 55PS | 790kg |
| カングー 1.4 | 2001 | 299.78 | 1,389cc 直4 | 75PS | 1,080kg |
| アヴァンタイム 3.0 V6 24V | 2002 | 362.70 | 2,946cc V6 | 207PS | 1,741kg |
| キャプチャー S Edition TCe 140 | 2021 | 391.07 | 1,332cc 直4ターボ | 140PS | 1,234kg |
R4(キャトル)は1961年に登場し、GT7の公式解説では「ハッチバックの元祖」と紹介されている車です。1992年までに約813万5,000台が作られました。GT7に入っているGTLはその完成形で、34PS・720kg。13台でいちばん非力ですが、いちばん軽い部類でもあります。
トゥインゴは短いボンネットから屋根までを一筆書きにした3ドア、カングーは商用バンに後席スライドドアを付けた遊びの車。どちらも100PSに届きません。この3台は、軽自動車や古い小型車を集めた遅い車どうしのレースに向いています。
5台で異色なのがアヴァンタイムです。ミニバンのエスパスを土台にした3ドアのクーペで、クリオ V6と同じ2,946ccのV6を前に積んでいます。出力は207PSありますが車重が1,741kgで13台中いちばん重く、PPは362.70にとどまります。同じV6でも、置き場所と車重でここまで性格が変わるという見本です。
この5台には、まだ個別の解説記事を用意していません。
ルノー・スポールのFF3台|前輪駆動のままサーキットへ
ルノーのスポーツ部門ルノー・スポール(R.S.)が仕上げた3台です。3台とも前輪駆動のターボで、駆動方式を変えずに速さを詰めています。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| メガーヌ R.S. Trophy | 2011 | 485.61 | 1,998cc 直4ターボ | 265PS | 1,387kg |
| クリオ R.S. 220 EDC Trophy | 2015 | 465.58 | 1,618cc 直4ターボ | 220PS | 1,179kg |
| クリオ R.S. 220 EDC Trophy | 2016 | 463.09 | 1,618cc 直4ターボ | 220PS | 1,204kg |
メガーヌ R.S. Trophyは世界500台の限定車で、2011年にニュルブルクリンク北コースを8分7秒97で走り、当時の量産FF車の記録を塗り替えました。13台のFFではPPがいちばん高く、前輪駆動の8台を代表する1台です。
クリオ R.S. 220 EDC Trophyは'15年式と'16年式の2台が入っています。エンジンと出力は同じで、違いは車重の25kgとPPの2.49だけ。軽い'15年式のほうがわずかに上です。PP制限のあるレースで数字をぴったり合わせたいとき、この差が使い分けの材料になります。
3台とも2ペダルか6速MTのホットハッチで、FF車の走らせ方である「曲がってから踏む」を覚えるのにちょうどいい出力です。
ミッドシップの3台|後席にエンジンを移した2台と、新型A110
13台のうち、エンジンを座席の後ろに置いた3台です。年式は1980年・2000年・2017年と、ほぼ20年おきに並びます。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| R5 Turbo | 1980 | 400.40 | 1,397cc 直4ターボ | 162PS | 970kg |
| クリオ V6 24V | 2000 | 463.03 | 2,946cc V6(自然吸気) | 233PS | 1,335kg |
| アルピーヌ A110 Première Édition | 2017 | 532.00 | 1,800cc 直4ターボ | 252PS | 1,103kg |
R5 Turboは世界ラリー選手権に出るために作られた車です。1978年のパリ・モーターショーで試作車が披露され、1980年に市販が始まりました。GT7の公式解説によれば、もとのR5に比べて出力は1.5倍、トルクは3.3倍。1トンを切る車体にこの力なので、数字以上に落ち着きのない走りをします。
クリオ V6は日本ではルーテシア V6の名前で売られた車で、開発にはTWRが関わりました。上級車ラグナの3リッターV6を後席の位置に積み、13台でいちばん大きな排気量を持ちます。ターボの付かないV6なので、踏んだぶんだけ素直に力が出るのが持ち味です。GT7のV6エンジン車を並べた記事でも、この車を取り上げています。
新型A110は、ルノーがアルピーヌの名前を復活させて2017年に出した車です。アルミのボディに1.8リッターターボを積み、1,103kgで252PS。GT7のPremière Éditionは発売記念の特別仕様で、13台のなかでPPがいちばん高い車になります。
3台をMR車として見ると、どれも車体が短いのが特徴です。向きは変えやすいぶん、アクセルを急に戻すと後ろが回り込みます。
RRの2台|後輪の上にエンジンを載せた1960〜70年代
いちばん古い2台です。どちらも後輪より後ろにエンジンがあり、自然吸気の直列4気筒を積んでいます。
| 車名 | 年式 | PP | エンジン | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|---|---|
| R8 Gordini | 1966 | 355.62 | 1,255cc 直4 | 103PS | 850kg |
| アルピーヌ A110 1600S | 1972 | 421.77 | 1,565cc 直4 | 140PS | 715kg |
R8 Gordiniは、おとなしい小型セダンのルノー 8を、アメデ・ゴルディーニがツーリングカーへ仕立て直した車です。1966年に排気量を広げ、5速のギアボックスが付きました。GT7では103PS・850kgで、青い車体に白い2本線の姿で知られます。この車にも、まだ解説記事を用意していません。
アルピーヌ A110 1600Sは715kgで13台中いちばん軽い車です。1963年に1.1リッターで登場したA110が、ラリーで勝つために排気量を広げていった到達点にあたります。1PSあたりの重さは5.11kgで、45年後の新型A110(4.38kg)に次ぐ13台中2番目。古い車ですが、数字のうえでは現代のホットハッチより身軽です。
後ろが重い車なので、ブレーキを残したまま曲がると後輪が外へ出ます。RR車の作法どおり、まっすぐ止めきってから曲がると急に扱いやすくなります。
13台をPP順に並べる
| PP | 車名 | 年式 | 駆動 | 出力 | 車重 | 1PSあたりの重さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 532.00 | アルピーヌ A110 Première Édition | 2017 | MR | 252PS | 1,103kg | 4.38kg |
| 485.61 | メガーヌ R.S. Trophy | 2011 | FF | 265PS | 1,387kg | 5.23kg |
| 465.58 | クリオ R.S. 220 EDC Trophy | 2015 | FF | 220PS | 1,179kg | 5.36kg |
| 463.09 | クリオ R.S. 220 EDC Trophy | 2016 | FF | 220PS | 1,204kg | 5.47kg |
| 463.03 | クリオ V6 24V | 2000 | MR | 233PS | 1,335kg | 5.73kg |
| 421.77 | アルピーヌ A110 1600S | 1972 | RR | 140PS | 715kg | 5.11kg |
| 400.40 | R5 Turbo | 1980 | MR | 162PS | 970kg | 5.99kg |
| 391.07 | キャプチャー S Edition TCe 140 | 2021 | FF | 140PS | 1,234kg | 8.81kg |
| 362.70 | アヴァンタイム 3.0 V6 24V | 2002 | FF | 207PS | 1,741kg | 8.41kg |
| 355.62 | R8 Gordini | 1966 | RR | 103PS | 850kg | 8.25kg |
| 299.78 | カングー 1.4 | 2001 | FF | 75PS | 1,080kg | 14.40kg |
| 294.89 | トゥインゴ | 1993 | FF | 55PS | 790kg | 14.36kg |
| 190.29 | R4 GTL | 1985 | FF | 34PS | 720kg | 21.18kg |
※PP・出力・車重はGT7公式の収録車種一覧(2026年10月時点)の値です。「1PSあたりの重さ」は車重を出力で割った参考値で、ゲーム内には表示されません。アップデートで数値が調整されることがあるため、他サイトや当ブログの過去の記事と食い違う場合があります。
この表でいちばんおもしろいのは4番目と5番目です。
2016年のクリオ R.S.が463.09、2000年のクリオ V6が463.03。差はわずか0.06しかありません。片方は1.6リッターターボのFF、もう片方は3リッターV6のミッドシップ。同じ「クリオ」の名前で、作り方がまるで違う2台が、GT7ではほぼ同じ速さとして扱われています。
レースを組むなら、PP460台の3台(クリオ R.S.の2年式とクリオ V6)がそのまま使えます。もう少し下の帯なら、R5 Turbo・キャプチャー・初代A110の3台がPP391〜422に入ります。駆動方式がFF・MR・RRとばらけるので、同じPPでも曲がり方の違いがよく分かる組み合わせです。
※GT7のクレジット価格は、レジェンドカーと中古車については実車の相場に連動して動きます。ディーラーの品揃えも入れ替わるため、この記事では価格を固定の数字で書いていません。最新の金額はゲーム内でご確認ください。
エンジンの置き場所は、ハンドルの重さで分かる
ルノーの13台はFF・MR・RRの3通りに分かれています。
この違いは画面の動きよりも、ハンドルに返ってくる重さのほうに先に出ます。
FFのメガーヌやクリオ R.S.は、アクセルを踏むとハンドルが重くなり、踏みすぎると急に軽くなります。前輪が滑り始めた合図です。ミッドシップのクリオ V6やR5 Turboは逆に、曲がっている最中にハンドルがふっと軽くなったら、後ろが出かかっています。
この「軽くなる瞬間」は、コントローラーの振動よりも、ハンドルコントローラーのほうが手で受け取りやすい部分です。
画面とハンドルは、選び方で遊び心地が大きく変わります。買う前に比べておきたい方は、こちらにまとめています。
🖥️ 機材ガイドGT7おすすめモニター比較|PS5で後悔しない選び方と予算別4選PS5で4K・120Hzを出すための条件と、予算別の4台を比べました。 🎮 機材ガイドGT7おすすめハンコン比較|G29・G923・T300RS・PROの選び方ギア・ベルト・ダイレクトドライブの違いと、予算別の選び方をまとめました。<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
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残りの10台|F1のエンジンを積んだミニバンもいる
市販車13台のほかに、GT7のルノーとアルピーヌにはレース仕様・コンセプトカー・Vision Gran Turismoが10台入っています。公式の収録車種一覧では、ルノーが17台、アルピーヌが6台で、合わせて23台です。
| 車名 | 区分 | 駆動 | 出力 | 車重 | PP |
|---|---|---|---|---|---|
| メガーヌ Trophy '11 | レース(Gr.4) | MR | 365PS | 955kg | 650.24 |
| メガーヌ Gr.4 | レース(Gr.4) | FF | 355PS | 1,100kg | 644.16 |
| R.S.01 GT3 '16 | レース(Gr.3) | MR | 542PS | 1,220kg | 709.78 |
| R.S.01 '16 | レース | MR | 550PS | 1,144kg | 724.24 |
| メガーヌ R.S. Trophy Safety Car | セーフティカー | FF | 265PS | 1,387kg | 483.48 |
| エスパス F1 '95 | コンセプトカー | MR | 811PS | 1,300kg | 753.70 |
| アルピーヌ A220 Race Car '68 | レース | MR | 324PS | 690kg | 582.15 |
| アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ | Vision GT | MR | 450PS | 900kg | 670.77 |
| アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ Race Mode | Vision GT | MR | 450PS | 900kg | 738.25 |
| アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ 2017 | Vision GT(Gr.1) | RR | 603PS | 930kg | 852.96 |
目を引くのはエスパス F1です。ミニバンのエスパスの車体中央に、1992年のF1チャンピオンマシンが使った3.5リッターV10を載せた1台で、GT7では811PS。後席にエンジンを移すという、R5 Turboやクリオ V6と同じ手を、ミニバンとF1でやった車です。
名前が紛らわしいのがメガーヌ Trophy '11です。市販のメガーヌ R.S. Trophyとは別物で、3.5リッターV6をミッドシップに積んだ955kgのレース専用車。ブランドセントラルで探すときは、「R.S.」が付いているほうが市販のFF車と覚えておくと取り違えません。
この10台も、駆動方式はMRが7台、FFが2台、RRが1台。FRと4WDは、ここにも1台もありません。
GT7のルノー車のよくある質問
Q. GT7にルノーは何台収録されていますか?
A. GT7公式の収録車種一覧では、ルノーが17台、アルピーヌが6台で、合わせて23台です(2026年10月時点)。このうちレース仕様・コンセプトカー・Vision Gran Turismoを除いた市販車が、ルノー11台とアルピーヌ2台の13台になります。この記事で扱っているのは、その市販車13台です。アップデートで追加されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
Q. ルノーにFRや4WDの車はありますか?
A. ありません。市販車13台はFFが8台、MRが3台、RRが2台で、FRと4WDは1台も入っていません。レース仕様などを含めた23台で数えても同じで、MRが10台、FFが10台、RRが3台です。GT7全体ではFRと4WDが574台中357台を占めるので、珍しい並びです。
Q. クリオ R.S. 220 EDC Trophyの'15年式と'16年式はどう違いますか?
A. GT7公式の値では、エンジン(1,618cc 直4ターボ)と出力(220PS)は同じです。違うのは車重で、'15年式が1,179kg、'16年式が1,204kg。この25kgの差で、PPも'15年式が465.58、'16年式が463.09と2.49違います。走りの差は小さいので、PP制限に合わせやすいほうを選べば十分です。
Q. クリオ V6とクリオ R.S.はどちらが速いですか?
A. GT7のPPではほぼ同じです。クリオ V6 24V '00が463.03、クリオ R.S. 220 EDC Trophy '16が463.09で、差は0.06しかありません。ただし作りは正反対で、クリオ V6は3リッターの自然吸気V6を座席の後ろに積んだミッドシップ、クリオ R.S.は1.6リッターターボを前に積んだ前輪駆動です。扱いやすいのはクリオ R.S.、向きを変えやすいのはクリオ V6です。
Q. アルピーヌ A110の新旧2台は何が違いますか?
A. エンジンの置き場所が違います。1972年のA110 1600Sは後輪より後ろにエンジンがあるRRで、1,565ccの自然吸気・140PS・715kg。2017年のA110 Première Éditionは座席のすぐ後ろに積むMRで、1,800ccのターボ・252PS・1,103kgです。PPは旧型が421.77、新型が532.00。新型は市販13台のなかでPPがいちばん高い車です。
Q. GT7のルノーでいちばん速い市販車はどれですか?
A. PPがいちばん高いのはアルピーヌ A110 Première Édition '17の532.00です。ルノーの名前が付く車に限ると、メガーヌ R.S. Trophy '11の485.61が最高で、出力も265PSで13台中いちばん大きくなります。1PSあたりの重さで見ると、新型A110の4.38kgに次いで、1972年のA110 1600Sが5.11kgで2番目に身軽です。
Q. メガーヌ Trophyとメガーヌ R.S. Trophyは同じ車ですか?
A. 別の車です。メガーヌ R.S. Trophy '11は世界500台限定の市販車で、1,998ccのターボを前に積む前輪駆動・265PS・1,387kg。メガーヌ Trophy '11は名前が似ていますが、3,498ccのV6をミッドシップに積んだ365PS・955kgのレース専用車で、GT7ではGr.4に入ります。
13台は、エンジンの置き場所で読める
- 市販車は13台(ルノー11台+アルピーヌ2台)。レース仕様などの10台を足すと、GT7公式の23台になる
- FFが8台、MRが3台、RRが2台。FRと4WDは23台すべてを見ても1台もない
- 13台すべてが3リッター未満。直列4気筒が11台、V6が2台で、8気筒以上は入っていない
- R5 Turboとクリオ V6は、FFハッチバックの後席にエンジンを移して作ったミッドシップ
- クリオ R.S.(FF)とクリオ V6(MR)のPP差は0.06。作りが正反対の2台が、ほぼ同じ速さで並ぶ
- A110は旧型がRR、新型がMR。新型のPP532.00が13台の最高
ルノーというと、日本ではカングーのような実用車の印象が先に来ます。
GT7の13台を並べると、その印象は半分だけ当たっています。8台はたしかに前輪駆動の実用的な形をしていて、残りの5台はエンジンを後ろへ追いやった、かなり割り切った車です。
大きなエンジンに頼らず、小さなエンジンをどこに置くかで速さを作る。1966年のR8 Gordiniから2017年のA110まで、そこは50年たっても変わっていません。
気になる1台が見つかったら、その車の記事も読んでみてください。
どんな事情で生まれた車なのかを知ってから走ると、同じ1周がまるで違って感じられます。






