
トヨタ ランドクルーザー FJ40V '74は、GT7の公式解説で「24年にわたって作られたランドクルーザー屈指のロングセラー」と紹介されている1台です。
丸目のヘッドライトとがんじょうなハードトップを載せたボディの中に、直列6気筒のF型ガソリンエンジンとパートタイム4WDを積んだ、道を選ばない働くクロカンです。
この車の主役は、最高速度でも派手な出力でもなく「壊れずに走り続ける」ための駆動系の組み合わせです。1960年に登場した3代目ランドクルーザー(40系)は、1984年11月に4代目「70系」へフルモデルチェンジされるまで、実に24年にわたって作られました。GT7のPP292.55という数値にも、スポーツカーとは違う「作業車の系譜」としての性格がそのまま表れています。
FJ40Vという型式のうち、「V」はバン(ハードトップ)を意味します。同じ40系には幌の「FJ40」、ロングホイールベースの「FJ43」、ステーションワゴンの「FJ55V」もあり、FJ40Vはそのなかのハードトップ版という位置づけです。
24年という生産期間の長さは、いまもトヨタが復刻部品を出している「GRヘリテージパーツ」という形で、現在の実車オーナーの手元にまで届いています。
この記事では、40系という系譜のなかでFJ40Vがどういう位置にいるのか、F型エンジンと1974年に追加されたディーゼルの中身、GT7上でのスペックの読み方、クロカン系4WDのなかでの立ち位置、中古相場の考え方、GT7での走らせ方とハンコンの選び方、実車に触れる機会まで、順番に見ていきます。
数字は、トヨタの資料や当時のカタログ、GT7の収録車種一覧をもとにしています。
※収録内容はアップデートで変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。
24年つくられた、道を選ばない働くクロカン
FJ40Vという車名だけを見ると、数ある旧車の1台のように思えます。
ところが系譜をたどると、20系から40系への変更点、ボディバリエーションの豊富さ、そしてエンジンのラインナップまで、「働く車」として磨き込まれてきた歴史が見えてきます。
ここから先は、40系という系譜の成り立ち、ボディとホイールベースのバリエーション、「V」という型式が意味するもの、F型エンジンの数値、1974年に追加されたディーゼル、そして現在まで続くGRヘリテージパーツという順番で見ていきます。
いずれも単独の要素ではなく、互いにつながって1台の車を形づくっている部分です。
①|BJ→20系→40系→70系という系譜
ランドクルーザーは、初代(BJ)→2代目(20系)→3代目(40系)→4代目(70系)という系譜をたどってきました。FJ40Vが属する40系は、この3代目にあたります。
トヨタ企業サイトの「トヨタ自動車75年史」には、この系譜と40系の成り立ちがまとめられています。
1960年に発売した3代目で、通称「40系」。信頼性の高いクロスカントリー車として誕生。24年間にわたり世界中で愛用され「40(ヨンマル、forty)」の愛称で呼ばれた。
トヨタ企業サイト「トヨタ自動車75年史|ランドクルーザー(40系)」より要約
1960年に登場した40系は、1984年11月に4代目「70系」へフルモデルチェンジされるまで、24年間にわたって作られました。
40系は20系を基本にしながら、トランスミッションやトランスファーといったシャシーまわりを大きく改良して登場しました。GT7の公式解説も、40系を「ハイウェイドライブもこなす快適性も身に付けた」世代として紹介しています。
②|ソフトトップからステーションワゴンまで、ボディの幅広さ
40系のボディバリエーションは、ソフトトップ、2ドアバン、4ドアバン、ピックアップ、消防車と幅広く用意されていました。
1967年7月には、専用ボディのステーションワゴン「FJ55」が追加され、それまでの4ドアバンと置き換えられています。
シャシーのホイールベースは3種類用意されていました。ショート2,285mm、ミドル2,430mm、ロング2,650mmで、1963年には海外向けに2,950mmの仕様も追加されています。
用途に応じてボディとホイールベースを組み合わせられる懐の広さが、40系が「働く車」として世界中で使われた理由のひとつだと考えられます。
③|FJ40Vの「V」が示す、ハードトップという性格
FJ40Vという型式のうち、「V」はバン(ハードトップ)を意味します。1972年のトヨタ純正カタログ原本には、FJ40Vについてこう記されています。
FJ40V=ハードトップ/全天候型・フル回転…ルーフはがんじょうなハードトップ。4人乗り/2人乗り400kg積み。
京都トヨタ公開 1972年オリジナルカタログより
同じ1972年カタログには、幌の「FJ40」(6人乗り・2人乗り400kg積み)、ロングホイールベースの「FJ43」(8人乗り・2人乗り500kg積み)、ステーションワゴンの「FJ55V」も並んで案内されています。
FJ40Vは、このなかのハードトップ版にあたります。
カタログが「全天候型」とうたっているとおり、屋根を幌でなくハードトップにしたのがFJ40Vです。同じショートボディで、幌のFJ40は6人乗り、ハードトップのFJ40Vは4人乗りと、乗車定員も分けて設定されていました。
④|数字で見るF型エンジン
FJ40Vが積むのは、F型と呼ばれる直列6気筒OHVガソリンエンジンです。1972年のトヨタ純正カタログ原本に記された諸元は、次のとおりです。
| 項目 | FJ40V(1972年カタログ) |
|---|---|
| エンジン形式 | F型・直列6気筒4サイクル頭上弁式(OHV) |
| 内径×行程 | 90×101.6mm |
| 総排気量 | 3,878cc |
| 圧縮比 | 7.8 |
| 最高出力 | 130PS/3,600rpm |
| 最大トルク | 30kg-m/2,200rpm |
| 標準トランスミッション | 前進3段(フロアチェンジ・ダイレクトシフト) |
| オプション | 前進4段+2段副変速機(前進6段) |
| 燃料タンク容量 | 70L |
| 車両重量(FJ40V) | 1,565kg(4速MT仕様は1,600kg) |
| 最高速度 | 130km/h |
最高出力については、資料によって表記に差があります。
1972年のカタログ現物では130PS/3,600rpmと明記されている一方、トヨタ75年史のページでは「最高出力125PS」という要約表現が使われています。どちらも同じF型3,878ccガソリンを指しており、年代による改良の差か、資料ごとの表記の違いと考えられます。この記事では、カタログ現物とGT7が一致している130PSを基準にしています。
駆動方式はパートタイム4WDで、カタログには前輪の駆動を切り替える電磁式のスイッチが載っています。
トランスファーは2段変速の副変速機付きで、副変速機の変速比は高=1:1、低=1.992:1。ステアリングはボールナット式で、最終減速機はハイポイド歯車・減速比3.7:1でした。標準の前進3段ミッションに、オプションの2段副変速機を組み合わせると前進6段になる、というのがFJ40Vの駆動系の骨格です。
⑤|1974年、B型ディーゼル(BJ40)を追加
1974年4月の京都トヨタ公開カタログ原本には、「B型ディーゼルエンジン追加でさらに充実!!」という見出しがあり、BJ40・BJ43・BJ40Vが新設定されたことが記されています。
B型ディーゼルエンジン追加でさらに充実!! BJ40・BJ43・BJ40Vを新設定。
京都トヨタ公開 1974年4月オリジナルカタログより
| 項目 | B型ディーゼル(1974年カタログ) |
|---|---|
| エンジン形式 | B型・直列4気筒ディーゼル |
| 内径×行程 | 95.0×105.0mm |
| 総排気量 | 2,977cc |
| 圧縮比 | 21.0 |
| 最高出力 | 85PS/3,600rpm |
| 最大トルク | 20kg-m/2,200rpm |
| トランスミッション | フルシンクロ前進4段・後退1段+2段変速トランスファー(前進8段) |
副変速機の変速比は高=1:1、低=1.992:1で、これはガソリンのFJ系と共通の数値です。
フルシンクロの前進4段に2段変速トランスファーを組み合わせた前進8段という構成は、ガソリンのFJ系(標準3段+オプション2段で前進6段)よりも一段階細かいギア選びができる作りだったことになります。
トヨタ75年史のページも、「1974年、4気筒3リッターディーゼルエンジン(B)を追加」「日本では小型(4ナンバー)登録ができるようになり、ファン層がさらに拡大」と記しています(排気量は「3リッター」と丸めた表現)。
ディーゼルの追加によって、これまでガソリンのFJ系だけだったラインナップに、燃費と耐久性を重視するユーザー層が新しく加わったということです。
⑥|24年後もなお続く、GRヘリテージパーツ
40系の生産は1984年に終わりましたが、部品の供給は終わっていません。
トヨタGAZOO Racingの「GRヘリテージパーツ」プロジェクトは、2021年8月にランドクルーザー40向けの復刻部品として始動し、当初31品目が発表されました。
2025年12月1日時点のパーツリストでは、87品目が掲載されています(今後発売予定の品目を含む)。対象は40系全体(BJ40/41/42/43/45/46、FJ40/43/45/55/56、HJ45/47等)で、オイルポンプカバー、フロントディスクブレーキシリンダ、ウインドシールドガラス、パーキングブレーキケーブルといった消耗・破損しやすい部品が中心です。
GRガレージ・トヨタ販売店・ジェームス・楽天市場で購入でき、生産終了から40年以上たったいまも、実車を維持できる環境が整っています。
40系は、日本国内だけでなく海外でも早くから評価されてきた車でもあります。
1972年のトヨタ純正カタログには、当時の宣伝文としてこう記されています。
海外でも好評!トヨタ・ランドクルーザー…優れた機動力、頑張りの効くタフな性能。ランドクルーザーは海の向こうでも高い評価を受けています。厳しいテストをすることで有名なアメリカの権威ある自動車専門誌『ロードテスト』や『モータートレンド』でもこの車には脱帽。ランドクルーザー特集号が発行されたほどです。アフリカの草原で、アメリカの山岳地でもトヨタ・ランドクルーザーはたくましく活躍しています。
京都トヨタ公開 1972年オリジナルカタログより
これはトヨタ自身の宣伝文なので、割り引いて読む必要はあります。それでも、アフリカやアメリカの山岳地で使われる車として売り出していたことは、当時のカタログからはっきり読み取れます。
ここまでが、実車としてのFJ40Vの歴史です。ここから先は、この車がGT7の中でどう扱われているかを見ていきます。
1.63で加わった、クロカンの系譜
GT7には「トヨタ ランドクルーザー FJ40V '74」という車名で収録されています。
公式の紹介文も「24年にわたって作られたランドクルーザー屈指のロングセラー」というひとことから始まり、圧倒的な走破性や耐久性で世界的なオフローダーへ育った40系の性格を紹介しています。紹介されている2ドアハードトップは、コンパクトなボディに3.9LのF型ガソリンを積んだパートタイム4WDで、1974年に3LのB型ディーゼルを追加して人気を獲得し、1984年まで作られた大ヒット作だと説明されています。
GT7上のスペック
| 項目 | GT7の表示 |
|---|---|
| 車名 | ランドクルーザー FJ40V '74 |
| カテゴリ | Gr.N |
| PP | 292.55 |
| 総排気量 | 3,878cc |
| 駆動形式 | 4WD |
| 最高出力 | 130PS/3,600rpm |
| 最大トルク | 30.0kgfm/2,200rpm |
| 車重 | 1,610kg |
| 吸気形式 | NA(自然吸気) |
| 全長×全幅×全高 | 3,870×1,690×1,930mm |
GT7の車名の頭に付く「Gr.」は、その車がどの区分の車かを示すカテゴリ表記です。Gr.Nは、量産の市販車がそのまま収録されている区分に付きます。
FJ40Vは改造レースカーではなく、実際に販売されていた市販車そのものの数値がゲームに入っているということです。
最高出力130PS/3,600rpm・最大トルク30.0kgfm/2,200rpmという数値は、1972年のトヨタ純正カタログの数値とぴったり一致しています。
実車の数値のなかでも表記ゆれがあった出力ですが、GT7は130PS側の数値を採用していることになります。
1.63で追加された経緯とレジェンドカー
ランドクルーザー FJ40V '74は、2025年9月24日配信のアップデート1.63で、新規収録5台の1台としてGT7に追加されました。
同時に追加されたのは、ヒョンデ エラントラ N '23、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R '25、オペル コルサ GSE ビジョン グランツーリスモ、トヨタ RAV4 Adventure '20の4台です。FJ40Vの入手先は「レジェンドカー」で購入できる、と告知されています。
同じアップデート1.63では、「エンジンスワップ対応車種」にもFJ40Vが加わりました。GTオートでの施工はコレクターズレベル50でアンロックされます。
詳しい条件はGT7のエンジンスワップとはで確認できます。
さらに同じアップデートで、カフェに「乗車中のクルマについて聞くことができる、キャラクターとの会話」機能が追加されました。
キャラクター「クリス」の対象車は、スカイライン 2000GT-R(KPGC110)'73とランドクルーザー FJ40V '74の2台です。乗車中のクルマをFJ40Vにしてカフェを訪ねると、クリスとこの車について会話できます。
同じアップデートでは、レジェンドカー(ハガティコレクション)の価格が、米ハガティ社の監修による実際の査定実績等を踏まえて改定されており、新価格は次の販売時から適用されると告知されています。
クロカン・作業車系4WDのなかでの位置づけ
GT7のGr.Nには、背の高い「クロカン・作業車系」の4WDが何台か収録されています。
公式データからこの系統を抜き出すと、次のようになります。
| 車 | PP | 出力 | 車重 |
|---|---|---|---|
| メルセデス・ベンツ ウニモグ Type 411 '62 | 13.02 | 30PS | 1,940kg |
| ジープ ウィリス MB '45 | 171.37 | 61PS | 1,113kg |
| スズキ ジムニー XC '18 | 261.30 | 64PS(ターボ) | 1,030kg |
| トヨタ ランドクルーザー FJ40V '74 | 292.55 | 130PS | 1,610kg |
| スズキ ジムニー シエラ JC '18 | 318.19 | 102PS | 1,070kg |
FJ40Vは、この5台のなかでは2番目にPPが高い位置にいます。
視野を広げてGT7のGr.N・4WD全64台のなかで見ると、FJ40VはPPの低いほうから4番目です。130PSという出力は、この系統のなかでは最も大きい数字ですが、1,610kgという車重がそのぶんPPを抑えているとも読み取れます。
この5台は、GT7の公式解説を並べて読むと1本の線でつながります。ジープ ウィリス MBは、1940年にアメリカ軍の要請で開発が始まった小型4WDで、36万台以上が作られ、ラダーフレームにリジッドアクスルという構造と4WDの組み合わせを後年に伝えた車と紹介されています。
ジムニーも、1970年の初代から軽自動車規格のラダーフレームに4WDとリジッドアクスル式サスペンションを守り続けてきた車として解説されています。
FJ40Vは、その系譜のなかで「世界的オフローダー」へ育ったトヨタの答えです。
全高で比べても面白い一致があります。FJ40Vの全高1,930mmは、トヨタ タンドラ TRD Pro '19の全高(1,930mm)とぴったり同じです。北米専売のフルサイズピックアップと、40系の背の高さが同じ数値になっているのは、車格も国も違う2台を比べてみないと気づかない一致です。
4WD車をまとめて比べたい場合は、GT7の4WD車まとめも参考になります。
車重がカタログと少し違う話
実車の1972年カタログでは、FJ40Vの車両重量は1,565kg(4速MT仕様は1,600kg)と記載されています。
一方でGT7のスペック表に表示される車重は1,610kgです。どちらも間違いというわけではなく、年式や装備の違いによって車重が変わることは、24年間作り続けられた車では珍しくありません。
低いPPが意味する、ダートとの相性
FJ40VのPP292.55は、GT7のGr.N・4WD全64台のなかでは低いほうから4番目です。
PPは舗装路での速さを軸にした指標なので、この車が低く出るのは当然です。40系の本業は舗装路ではなく、道の悪い場所にあります。GT7に収録されているダートコースには、フィッシャーマンズ・ランチ、コロラドスプリングス・レイク、サルディーニャ・ウィンドミルズなどがあり、いずれも逆走レイアウトも用意されています。
130PSという出力は、この系統のなかでは大きめの数字ですが、1,610kgという車重と4WDの駆動方式を考えると、舗装路での速さを競う車ではないことが分かります。
ダートの上で、パートタイム4WDならではの安定感を確かめながら走らせるのが、FJ40Vらしい楽しみ方だと言えます。
コツ1|ダートではアクセルを一定に保つ
舗装路のようにアクセルを強弱させると、ダートでは後輪・前輪ともにグリップが不安定になりやすくなります。一定の踏み込みを保ち、姿勢を乱さないことを優先すると安定します。
コツ2|車重の重さをブレーキングの早さで補う
1,610kgという車重は、この系統のなかでは重いほうです。コーナー手前ではいつもより早めにブレーキを当て、荷重を前に移してから向きを変えると、重さを持て余しにくくなります。
コツ3|PPの近い車とレースを組む
PP292.55は、GT7のなかでは控えめな数字です。同じくらいのPPの車、とくに同じクロカン・作業車系の4WDと混ぜて走らせると、この車の実力を素直に発揮できます。
駆動方式やエンジン形式の違いは、まとめ記事でも詳しく解説しています。
🔄 まとめGT7の4WD車まとめFJ40Vも属する、4輪駆動の収録車を比べる棚。 📚 まとめGT7の直列6気筒エンジン車まとめF型と同じ直6を積む車たちの棚。ダートの手応えは、ハンドルでこそ分かる
FJ40Vは、パートタイム4WDならではの安定感そのものが個性の車です。
コントローラーでも走らせることはできますが、それでは荷重が前後左右に動くダートならではの手応えが伝わりきりません。ステアリングの切れ角やアクセルの踏み込み量が、コントローラーのスティックよりも細かく反映されるハンドルコントローラーがあると、この車の性格がより分かりやすくなります。
ダートでは、舗装路以上に車の姿勢が乱れやすくなります。
実車のFJ40Vは標準で前進3段のマニュアルでした。シフターを足して自分でギアを選ぶと、低いギアで粘る走り方がゲームでも再現しやすくなります。1,610kgという車重を、コーナーの入り口でどれだけ丁寧に減速させられるかが、この車を乗りこなす鍵になります。
<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、"自分でハンドルを握る"運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は"より実車に近づく"ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフターで手動のギア操作ができ、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
270万円台〜900万円台まで、幅の大きい旧車市場
FJ40Vは1984年に生産を終えた旧車なので、中古車市場での探し方も現行モデルとはまったく違います。
状態やレストア内容によって価格の幅が大きいのが、この車の中古相場の特徴です。
| サイト | 掲載台数 | 価格帯 |
|---|---|---|
| カーセンサー | 25台 | 269万円〜960万円 |
| グーネット | 25台 | 278.9万円〜689万円 |
ランドクルーザー40(トヨタ)の中古車相場情報:掲載25台、価格帯269万円〜960万円。年式は2012年以前が24台、2024年(レストア車とみられる)が1台。
カーセンサー「ランドクルーザー40(トヨタ)の中古車相場」(2026年9月14日 閲覧)より要約
ランドクルーザー40(トヨタ)の中古車相場情報:掲載25台、価格帯278.9万円〜689万円。1972年〜1984年の車両が掲載。
グーネット「ランドクルーザー40(トヨタ)の中古車を探すなら」(2026年9月14日 閲覧)より要約
2つのサイトを見比べると、掲載台数はどちらも25台で一致していますが、価格帯の上限・下限には差があります。
これは調査時点や検索条件の違いによるものとみられ、実態としては270万円台〜900万円台まで、状態やレストア内容で価格差が大きいと考えるのが近い数字です。走行距離で見ると、カーセンサーでは15万km以上が9台と最多層で、長距離を走った個体も少なくないことが分かります。
レストア済みの個体とそうでない個体、ガソリンのFJ系とディーゼルのBJ系との間で価格差があるかどうかは、掲載サイトの相場表だけでは読み取れません。
実車の購入を検討する場合は、レストア歴・エンジンの種類・GRヘリテージパーツでの部品供給の有無まで含めて、複数の個体を見比べることをおすすめします。
※中古相場は時期・個体の状態・レストア内容によって変動します。最新の相場は各中古車情報サイトでご確認ください。
実車を維持する vs ゲームで乗る
① 実車のFJ40Vを維持する場合の年間目安
FJ40Vは旧車なので、新車の維持費とは考え方が変わります。費目ごとに幅で並べます。
乗用か貨物(1ナンバー)かの登録区分で税金が大きく変わり、部品もGRヘリテージパーツなどの復刻部品に頼る場面が増えてきます。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 自動車税種別割(3.5L超4.0L以下・13年超の重課) | 乗用登録で約7.6万円/貨物(1ナンバー)登録なら1万円未満 |
| 任意保険(旧車・年齢で変動) | 約5〜10万円 |
| 車検・法定整備(年換算) | 約5〜10万円 |
| 消耗品・GRヘリテージパーツ等の部品代 | 約3〜10万円 |
| 駐車場(地域差が大きい) | 約6〜24万円 |
| 年間合計(目安) | 約20〜62万円 |
ここに車両の購入費として、中古なら約270万〜900万円台が乗ります。
金額は個体の状態・レストア歴・地域の駐車場事情で大きく変わるため、あくまで目安として見てください。
維持費の内訳を見ると、部品代と車検・整備費の幅がいちばん大きいことが分かります。
24年間生産された車とはいえ、生産終了からすでに40年以上が経っており、個体ごとのコンディション差が費用に直結します。GRヘリテージパーツで部品が手に入るとはいえ、87品目という数は40系全体の部品点数からすればごく一部にとどまる点も踏まえておく必要があります。
② GT7で味わう場合の機材コスト
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| 車両購入(レジェンドカー) | プレイ内で稼げば実質0円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| 6速シフター(任意・MT車には特に効く) | 約1.5〜3万円 |
| 一式(目安) | 初期 約11〜19万円+以降ほぼ0 |
一度そろえれば、あとは電気代くらいです。FJ40V本体を維持する必要も、部品を探しまわる必要もありません。
③ 結論
- 実車:車両約270万〜900万円台(中古) + 毎年およそ20〜62万円
- ゲーム:初期11〜19万円 + 以降ほぼ0(車両はゲーム内で入手)
FJ40Vは旧車のなかでも維持そのものに手間がかかる側の車です。GT7でパートタイム4WDの走破感を確かめてから、実車の維持を検討するという順番も無理なく成立します。
GT7に収録されているのは、生産終了から40年以上たった旧車です。
旧車ならではの維持の手間と、ゲームの手軽さの差が大きく開く1台です。
生産終了から40年、それでも出会う方法はある
FJ40Vは1984年に生産を終えているため、新車のディーラーで試乗するという選択肢はありません。
それでも、実車に触れる接点はいくつか残っています。
- 中古車購入:カーセンサーやグーネットに掲載があり、状態を確認したうえで購入できます
- GRヘリテージパーツによる維持:GRガレージ・トヨタ販売店・ジェームス・楽天市場で、復刻部品を購入できます
- 旧車専門店での展示車:40系を扱う旧車専門店では、店頭で実車を見られることがあります
- 博物館での展示実績:トヨタ博物館は2021年2月2日〜3月28日、文化館1階エントランスで1974年式FJ40Vを1959年式トヨエースと並べて企画展示しました
トヨタ博物館の企画展示は、あくまで2021年の期間限定企画であり、常設の案内ではありません。
トヨタの企業アーカイブズでは、1974年式のFJ40が同館の収蔵車として紹介されています。いつ展示されるかは時期によるため、見に行く前に同館の展示案内を確認してください。
トヨタ博物館は2021年2月2日〜3月28日、文化館1階エントランスにて「トヨエースとランドクルーザー型式FJ40V」の企画展示を実施した(入場無料)。
Toyota Automobile Museum「Entrance Exhibit of Cultural Gallery」より要約
GRヘリテージパーツの存在は、実車のオーナーにとって心強い接点です。
詳しい品目や購入方法は、トヨタGAZOO RacingのGRヘリテージパーツプロジェクトのページで確認できます。
※展示・在庫状況は時期により変わります。最新の情報は各施設・販売店の公式サイトでご確認ください。
1/43サイズで、イエロー/ホワイトを眺める
FJ40Vのがんじょうなハードトップは、模型で眺めるとまた違った魅力があります。
下のアシェット ジャパン コレクション製1/43スケールは、GT7と同じ1974年式のFJ40Vをイエロー/ホワイトのツートンカラーで再現した完成品モデルカーです。
1/43というスケールは、手のひらに乗るサイズ感でありながら、フェンダーの丸みやハードトップの継ぎ目まで確認できる大きさです。
実車では気づきにくいボディの面構成も、模型で眺めると新しい発見があります。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
40系の成り立ちを、1冊でたどる
40系のように長く作られ、系譜が複雑な車は、専門書でまとめて追うと理解が深まります。
下の1冊は、難波毅氏による『トヨタ ランドクルーザー40系 BJ型、20系とともに』(三樹書房・2023年11月刊)です。
出版社の紹介文によれば、1951年のBJ型トヨタジープから20系を経て、40系はトランスミッションやトランスファーなどシャシーを大きく改良して1960年に発売され、ランドクルーザー初のディーゼル導入やロングホイールベースのバン・ピックアップ設定によって、世界中で「ワークホース」の地位を築いたと紹介されています。
この記事で見てきたホイールベース3種やB型ディーゼルの追加といった変遷を、より詳しい資料とあわせて追いたい場合に役立つ1冊です。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
トヨタ ランドクルーザー FJ40Vのよくある質問
Q. FJ40Vの「V」はどういう意味ですか?
A. 「V」はバン(ハードトップ)を意味し、1972年のトヨタ純正カタログでは4人乗り・2人乗り400kg積みのハードトップモデルとして案内されていました。同じ40系には幌のFJ40、ロングホイールベースのFJ43、ステーションワゴンのFJ55Vもあります。
Q. 40系ランドクルーザーは何年から何年まで作られましたか?
A. 1960年に登場した3代目で、1984年11月に4代目「70系」へフルモデルチェンジされるまで、24年間生産されました。
Q. FJ40Vのエンジンと出力はどのくらいですか?
A. F型と呼ばれる直列6気筒OHVガソリンエンジンで、総排気量3,878cc。1972年のトヨタ純正カタログでは最高出力130PS/3,600rpm・最大トルク30kg-m/2,200rpmと案内されています(トヨタ75年史の要約では125PSとする記述もあります)。
Q. GT7のFJ40Vはいつ、どうやって追加されましたか?
A. 2025年9月24日配信のアップデート1.63で、新規収録5台の1台として追加されました。GT7内では「レジェンドカー」から購入できます。
Q. GT7でのFJ40VのPPはどのくらいですか?
A. PP292.55で、Gr.Nの4WD64台のなかではPPの低いほうから4番目です。クロカン・作業車系の4WDのなかでは、ジムニーXC(PP261.30)より高く、ジムニーシエラJC(PP318.19)より低い位置にあります。
Q. FJ40Vの中古相場はどのくらいですか?
A. カーセンサーでは掲載25台・価格帯269万円〜960万円、グーネットでは掲載25台・価格帯278.9万円〜689万円でした(2026年9月14日時点)。サイトによって幅が異なるため、270万円台〜900万円台までと考えるのが実態に近い数字です。
24年つくられた、道を選ばない1台
- 40系は1960年に登場し、1984年11月まで24年間生産されたロングセラー。系譜はBJ→20系→40系→70系
- FJ40Vの「V」はバン(ハードトップ)の意味。ホイールベースは3種類(ショート2,285mm・ミドル2,430mm・ロング2,650mm)
- F型直6・3,878ccガソリンは130PS/3,600rpm(75年史の要約では125PSとする記述もあり表記ゆれあり)。1974年にB型2,977ccディーゼル(BJ40)を追加
- GT7ではGr.N・PP292.55・130PS・1,610kg・4WD。2025年9月24日配信のアップデート1.63でレジェンドカーとして追加
- PPはGr.N・4WD64台のなかで低いほうから4番目。全高1,930mmはトヨタ タンドラ TRD Pro '19と同じ
- 中古車市場は25台前後・価格帯は270万円台〜900万円台と幅が大きい。GRヘリテージパーツ(リスト掲載87品目)が維持を支える
FJ40Vがやってきたことは、派手な速さの追求ではなく、24年という時間をかけて「壊れずに走り続ける」ための駆動系を磨き続けたことです。
ホイールベース3種のシャシー、ソフトトップからステーションワゴンまでのボディ、そしてガソリンとディーゼル2種のエンジン。この組み合わせの豊富さこそが、40系が世界中で「働く車」として選ばれた理由だと言えます。
1960年の登場から1984年の生産終了まで、FJ40Vは一貫して「道を選ばない」という性格を保ち続けてきました。
パートタイム4WDと2段の副変速機という組み合わせは、24年のあいだ変わらずこの車の芯でした。
生産終了から40年以上たったいまも、GRヘリテージパーツという形で部品供給が続いているのも、FJ40Vという車の面白さです。
ゲームの中で気軽に走らせられる一方で、実車では維持そのものが趣味になる。この振れ幅の大きさが、旧車のなかでのFJ40Vの独自性になっています。
GT7で走らせると、130PSという数字の裏側に、車重と4WDが作り出すダートでの安定感があることが分かります。
派手に飛ばすより、荷重を丁寧に扱ったときのほうが結果が良くなる車です。
実車のほうは、新車のディーラーでは出会えない距離にいます。
それでも中古車市場とGRヘリテージパーツという2つの接点が、40年以上たったいまも生きています。
GT7のクロカン・作業車系4WDのなかで、130PSといちばん大きな出力を持つのがFJ40Vです。
速さを競うより、重いボディを丁寧に運ぶ走りを楽しんでください。








