
BMW M3 '97は、GT7の2024年7月25日のアップデート1.49で追加された、BMWの2代目M3(E36型)です。
GT7上のカテゴリーはGr.N、PPは481.07、駆動方式はFR、吸気はNA(自然吸気)。3,201ccの直列6気筒エンジンが、最高出力321PS/7,400rpm、最大トルク35.7kgfm/3,300rpmを出し、車重は1,460kgです。全長4,433mm、全幅1,710mm、全高1,335mmの車体に、高回転まで回る大排気量の直6を積んだ、素直な後輪駆動の高性能車です。
この車の読みどころは3つあります。ひとつ目は、GT7の321PSが、実車の「321hp版」の数字と同じという点です。E36型M3は、途中でエンジンが3.0Lから3.2Lに変わっていて、GT7に入っているのは後期の3.2L版にあたります。ふたつ目は、公式告知で「ユーズドカーにて販売」と書かれているので、手に入れ方に少しクセがある点。みっつ目は、同じ1.49で、エンジンスワップに対応した車の一覧にも入っている点です。
もうひとつ、この車は当ブログのM3の記事の流れの中で、ちょうど真ん中にいます。初代のE30型は直列4気筒、3代目のE46型は直6、4代目のE92型はV8です。E36型は、M3が直列6気筒に切り替わった最初の世代で、その意味でも節目の1台と言えます。
- GT7のBMW M3 '97:Gr.N・PP481.07・FR・NA直6(3,201cc)・321PS/7,400rpm・35.7kgfm/3,300rpm・1,460kg
- 数字の読み方:321PSは、BMW公式の321hp(236kW)と同じ数字。35.7kgfmは約350N·m相当。重量は実車の仕様で変わるため、GT7の1,460kgをそのまま実車の数字として使わない
- 実車:E36型M3は1992年3月に生産開始、1992年にクーペで発売、1994年からセダンとカブリオレが加わった。世界の生産は71,242台。321hp版のクーペは8,962台
- 入手:アップデート1.49で追加、ユーズドカーで販売(品ぞろえは入れ替わる)。エンジンスワップはコレクターズレベル50で解放
この記事では、実車の歩み、GT7上のスペック、数字の読み方、入手の仕方、走らせ方、M3の系譜、中古車の見方、実車に触れる方法、モデルカーと書籍までを、順番に見ていきます。GT7の数字は公式サイトの収録車種データとアップデート告知、実車の数字はBMW Group Classicの車種解説をもとにしています。
※収録内容や入手方法はアップデートで変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。
E30の後を継ぎ、M3が直列6気筒になった2代目
E36型M3は、BMWのスポーツ部門であるM社が作った、M3の2代目です。
先代のE30型M3の後継として1992年に登場し、7年あまり作られました。ここでは、E30からの継承、ボディの広がり、1995年の大きな改良、生産台数の順に、歩みをたどります。
①|E30型M3の後継として、1992年にクーペで登場
BMW Group Classicの車種解説によると、E36型M3は、E30型M3の後継にあたる、M3の第2世代です。
生産が始まったのは1992年3月で、1992年にクーペとして発売されました。
E30型M3は、直列4気筒の車でした。
それに対してE36型は、M社が作った直列6気筒を積みます。同じM3でも、エンジンの形式が変わったことで、回し方や音の印象は大きく変わったはずです。ただし、この受け取り方は当ブログの見立てで、BMWの公式の言い方ではありません。
②|最初のエンジンは、M社製の直6「S50B30」(286hp)
初期のE36型M3のエンジンは、M社製の直列6気筒で、型式はS50B30です。最高出力は286hpとされています。
排気量は3.0Lです。GT7に入っている3,201ccのエンジンとは別の、前期のエンジンにあたります。
米国向けは、排ガス規制の関係で、別のエンジンが積まれました。
二次資料では、型式はS52、最高出力は約240hp前後とされています。この数字は一次資料で確認できていないので、この記事では「とされる」という書き方にとどめます。日本で買える車と、海外で売られた車では、エンジンが違うことがあるという点だけ、覚えておいてください。
③|1994年から、セダンとカブリオレが加わった
E36型M3は、最初はクーペだけでした。
BMWの解説では、1994年から、カブリオレ(屋根が開く車)とセダン(4つのドアの車)が加わり、ボディが3種類になったと説明されています。
M3というと、2ドアのクーペを思い浮かべる人が多いはずです。
そのイメージだけで見ていると、E36型にはセダンとカブリオレがあったことを見落とします。GT7に収録されているのは1台だけですが、実車の世界では、3つのボディから選べる車だったということになります。
④|1995年、3.2Lとダブルバノスの大改良
1995年に、E36型M3は、外観・エンジン・装備の大幅な改良を受けました。
BMWの解説によると、改良版の販売開始は1995年8月です。
いちばん大きな変更は、エンジンです。
ボア(シリンダーの内側の幅)とストローク(ピストンが動く距離)を見直して、排気量が3.2Lに広がりました。型式はS50B32です。あわせて、吸気側と排気側のカムの動きを連続して変える仕組みである「ダブルVANOS(バノス)」が、このエンジンで初めて採用されました。
海外の愛好家の間では、この3.2Lの改良版を「Evolution(エボリューション)」と呼ぶことがあります。
ただし、これは二次資料にある呼び名で、BMW公式の該当ページには出てこないので、この記事では公式の名称としては扱いません。
⑤|321hp版のクーペは8,962台、E36型M3全体では71,242台
3.2L版のクーペについて、BMW Group Classicは細かい数字を公開しています。
最高出力は321hp(236kW)/7,400rpm、最高速度は250km/h、ドイツでの価格は88,500マルクでした。生産は1995年3月から1998年12月まで、ドイツのレーゲンスブルク工場だけで行われ、台数は8,962台です。
この8,962台のうち、右ハンドルは2,845台、工場で装着されたSMG(新しい2ペダルの変速機)は1,842台でした。
E36型M3全体の生産は、1992年3月から1999年8月まで、世界で71,242台です。全体の約八分の一が、GT7の数字に近い321hp版のクーペだったという計算になります。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1992年3月 | E36型M3の生産が始まる(クーペ。最初のエンジンは直6のS50B30・286hp) |
| 1994年 | カブリオレとセダンが加わり、ボディが3種類になる |
| 1995年3月 | 3.2L版クーペの生産が始まる(321hp) |
| 1995年8月 | 外観・エンジン・装備を大きく改良した版の販売開始(3.2L・ダブルVANOS) |
| 1998年12月 | 321hp版クーペの生産が終わる(累計8,962台) |
| 1999年8月 | E36型M3の生産が終わる(累計71,242台) |
※日本での当時の新車価格や、正規輸入の開始時期は、確認できる一次資料が見つからなかったため書いていません。
PP481.07、Gr.NのFR、321PSのNA直6
BMW M3 '97は、GT7で、Gr.Nの市販車として収録されています。
GT7の収録車種データに載っている数字を、そのまま表にしました。
GT7上のスペック
| 項目 | GT7上の数値 |
|---|---|
| 正式名 | BMW M3 '97 |
| カテゴリー | Gr.N |
| PP | 481.07 |
| 総排気量 | 3,201cc |
| 駆動方式 | FR |
| 吸気 | NA(自然吸気)・直列6気筒 |
| 最高出力 | 321PS/7,400rpm |
| 最大トルク | 35.7kgfm/3,300rpm |
| 車重 | 1,460kg |
| 全長×全幅×全高 | 4,433×1,710×1,335mm |
| 入手方法 | ユーズドカーで販売(品ぞろえは入れ替わる) |
全長は4,433mm、全幅は1,710mmです。
全幅が1,710mmなので、いまの車と比べると、かなり細身です。全高は1,335mmで、背の低い形です。車重1,460kgを最高出力321PSで割ると、1PSあたりの車重は約4.5kgになります。極端に軽い車ではありませんが、パワーに対して車体が重すぎる車でもなく、素直にバランスのとれた数字です。
もうひとつ注目したいのは、最高出力が出る回転数が7,400rpmと高いことです。
最大トルクは3,300rpmで出ます。つまり、低い回転から力があり、高い回転まで伸びる、というNAの直列6気筒らしい特徴が、数字にも表れています。
Gr.Nという区分について
GT7では、多くの市販車がGr.Nに分類され、M3 '97も同じ区分に入ります。
Gr.Nがどのレースに出られる区分かは、ゲーム内のレギュレーション(参加条件)で決まります。この記事では推測で書かず、「出られるレースは、参加条件を確認してから選ぶ」とだけお伝えします。
321PS=321hp、35.7kgfm≒350N·m、重量は仕様で変わる
GT7の数字と、実車の資料の数字を並べると、単位や呼び方が違うので、迷うことがあります。
この章では、M3 '97の数字を、実車の資料と見比べて整理します。
①|321PSは、BMW公式の321hpと同じ数字
BMW Group Classicの資料には、3.2L版の最高出力が「321hp(236kW)/7,400rpm」と書かれています。
ここでのhpは、欧州で使われる馬力の表記です。236kWをPS(馬力)に直すと、約321PSになります。つまり、GT7の321PSは、BMW公式の321hpと同じ数字です。回転数の7,400rpmも一致しています。
この一致は、GT7のM3 '97が、1995年以降の3.2L版をもとにしている、と考える手がかりになります。
ただし、これは当ブログの読み解きで、GT7の公式がそう説明しているわけではありません。GT7の公式の説明文は確認できていないため、この記事では引用しません。
②|35.7kgfmは、約350N·m相当
GT7の最大トルクは、35.7kgfm/3,300rpmです。
kgfm(キログラムフォースメートル)は、トルクを表す古い単位で、いまの国際単位のN·m(ニュートンメートル)に直すと、約350N·mになります。この数字は換算にもとづくもので、BMW公式の資料にはトルクの記載がなかったため、実車の公式の数字とは比べていません。
③|重量は、実車の仕様や測り方で変わる
GT7の車重1,460kgは、GT7の公式データの値です。
一方、実車の重さは、ボディ(クーペ・セダン・カブリオレ)、変速機の種類、装備、そして測り方によって変わります。そのため、この記事では、実車の重量の数字は書きません。GT7の1,460kgは、あくまでゲームの中の数字として扱います。
| 項目 | GT7の表 | 実車の資料(BMW Group Classic) |
|---|---|---|
| 最高出力 | 321PS/7,400rpm | 321hp(236kW)/7,400rpm(3.2L版クーペ) |
| 最大トルク | 35.7kgfm/3,300rpm(約350N·m相当) | 資料に記載なし |
| 排気量 | 3,201cc | 3.2L(S50B32) |
| 車重 | 1,460kg | 仕様で変わるため記載しない |
| 駆動方式 | FR | (後輪駆動) |
アップデート1.49で追加、ユーズドカーで販売
M3 '97は、GT7の2024年7月25日のアップデート1.49で、新しく収録されました。
公式の告知では、「BMW M3 '97 ※ユーズドカーにて販売」と書かれています。
同じ1.49で追加された新規収録車は、この車を含めて6台でした。
残りの5台は、フェラーリ 430 スクーデリア '07、ジェネシス X グラン レーサー VGT、ランボルギーニ ガヤルド LP 560-4 '08、ルーフ RGT 4.2 '16、スバル インプレッサ Rally Car '98です。
ユーズドカーで買うときの考え方
ユーズドカーのディーラーは、並んでいる車が時期によって入れ替わります。
ですから、「今日はなかったけれど、後日並ぶ」ということがあります。この記事を書いている時点で、ゲーム内の価格は公式に載っていないため、金額は書きません。並んだときの価格は、ゲーム内の画面で確認してください。
ユーズドカーの仕組みの全体は、別の記事にまとめています。
どんなタイミングで車が入れ替わるのかや、探し方の基本は、そちらのほうが詳しいです。
エンジンスワップに対応している
同じ1.49で、GTオートの「メンテナンス & サービス」にある、エンジンスワップの対象車が増えました。
公式の告知によると、BMW M3 '97は、その一覧に入っています。解放の条件は、コレクターズレベル50です。
エンジンスワップは、車のエンジンを別のものに載せ替える機能です。
対応車の一覧や、必要なレベルの考え方は、別の記事にまとめています。この記事では、M3 '97が対応車に入っていることと、解放にコレクターズレベル50が要ることだけをお伝えします。どのエンジンに載せ替えられるかは、ゲーム内で確認してください。
高回転まで回るNA直6のFRを、丁寧に走らせる
BMW M3 '97は、PP481.07のGr.Nに収まる、321PSのFR車です。
1,460kgの車重、7,400rpmまで回るNAの直6、そして後輪駆動という3つが、走らせ方の軸になります。ここで紹介するのは、当ブログの見立てにもとづく一般的な操作のコツで、特定のラップタイムやセッティング値を保証するものではありません。具体的な使えるレースは、ゲーム内で確認してください。
コツ1|アクセルは、じわっと開けて、じわっと戻す
後輪駆動の車は、出口で踏みすぎると、後ろが外へ流れやすくなります。踏み始めをやさしくして、車の向きが落ち着いてから、少しずつ深く踏んでいくのが基本です。
コツ2|エンジンは、回転を保って使う
この車は、最高出力が7,400rpm、最大トルクが3,300rpmで出ます。回転が落ちすぎると力が出にくくなるので、コーナーを抜けたあとに、回転が高めの位置に戻るようなギアを選ぶと、立ち上がりがスムーズです。GT7でどのギアが合うかは、コースによって変わるので、走りながら確かめてください。
コツ3|ブレーキは、コーナーの手前で終える
車重が1,460kgあるので、ブレーキを残したまま曲がろうとすると、前輪の負担が大きくなります。コーナーの手前でしっかり減速を終えて、アクセルを開けられる状態で曲がり始めると、車が落ち着きます。
コツ4|曲がらないときは、舵を足さずにアクセルを緩める
速度が高いままコーナーに入って、前が外へ膨らんだら、さらに舵を足すより、アクセルを少し緩めるほうが効きます。前輪に荷重が戻って、向きが変わりやすくなります。
コツ5|後ろが出たら、慌てずに、ハンドルを戻しながら緩める
後輪駆動の車は、後ろが出ることがあります。そのとき、アクセルを急に全部戻すと、かえって姿勢が乱れることがあります。ハンドルを車の進みたい方向へ合わせながら、アクセルを少しずつ緩めるほうが、立て直しやすくなります。
コツ6|タイヤは、まず標準的なものから
車の動きを素直に感じたいなら、最初はコンフォート系のタイヤがおすすめです。グリップが上がりすぎると、後輪駆動らしい動きの違いが分かりにくくなります。まずは標準的なタイヤで、車の挙動を読む練習から始めてみてください。
練習の進め方としては、同じコースを同じ条件で数周走り、アクセルを開け始める位置を、毎回少しずつ変えてみるのがおすすめです。
早めに開けたときに何が起こるか、遅らせたときに何が変わるかを、車の動きで確かめられます。タイムを縮めることより、自分の操作と車の反応を結びつけることを目標にすると、後輪駆動の車の扱いが身についていきます。
PPと、出られるレースは先に確認を
PP481.07という数字は、レースの参加条件と見比べるときの目安になります。
GT7のレースには、PPの上限や、使える区分が決まっているものがあります。「この車で走りたい」と思ったら、まず参加条件を見て、出られるレースを探してから、セッティングやタイヤを考えるとスムーズです。
FRの収録車や、直列6気筒の収録車を乗り比べると、違いがより分かります。
それぞれの特徴は、まとめ記事でも解説しています。
E30、E46、E92、M4。世代で見るM3
M3は、世代ごとにエンジンの形式が変わってきた車です。
当ブログに記事のある世代を、順番に並べます。E36型の位置が、どこにあるかを見てみてください。
| 世代 | 型式 | エンジンの形式 | 当ブログの記事 |
|---|---|---|---|
| 初代 | E30型 | 直列4気筒 | BMW M3 E30(派生のSport Evolutionもあり) |
| 2代目 | E36型 | 直列6気筒(この記事) | BMW M3 '97 |
| 3代目 | E46型 | 直列6気筒(NA) | BMW M3 E46 |
| 4代目 | E92型 | V型8気筒 | BMW M3 E92 |
| M4 | F82型 | (M3の流れを受けた別車名) | BMW M4 |
E30型からE36型への変化は、エンジンが4気筒から6気筒に変わったことです。
E36型からE46型へは、同じ直6を受け継ぎます。E92型でV8になり、M4では車名そのものが変わります。M3の歴史は、エンジンの形式を軸に見ると、世代ごとの違いが分かりやすくなります。
GT7の中でも、世代を乗り比べることができます。
同じM3でも、E30型は直4、E46型は直6、E92型はV8と、世代で積むエンジンが違います。E36型は、その中間にあたる、素直な直6の後輪駆動です。ただし、この比較は当ブログの見立てで、乗り味を保証するものではありません。
流通は少なめ、価格より整備記録と部品の手当てを見る
実車に興味が出たときの、いちばん現実的な手がかりは、中古車の情報です。
ただし、E36型M3は、30年近く前の輸入車で、国内の流通は多くありません。数字で相場を断定することは、この記事ではしません。
2026年10月30日に、中古車サイトのグーネットで、M3の一覧(全世代)を見たところ、E36型と分かる掲載は1998年式の1台だけでした。価格は「ASK(応相談)」と表示されていました。台数が少ないので、平均や相場の幅は出さないことにしました。1台だけでは、たまたま高い車や安い車が混じっているだけで、傾向は読み取れないからです。
中古で探すときの考え方
30年近く前の輸入車は、同じ型式でも、車ごとの状態の差が大きくなります。
そのため、車両の価格だけで比べるより、整備の記録と、部品を手に入れられるかどうかのほうが、大事になる場面が多いと考えられます。
- 整備記録:いつ、どこで、何を直したかが分かる記録簿があるか。引き継ぎの資料が残っているかを聞く
- エンジンまわり:古いエンジンは、冷却系やオイルまわりの状態が大事とされる。販売店に、点検の内容を確認する
- 改良の版:1995年の改良を境に、エンジンが3.0Lから3.2Lに変わっている。年式と型式を確認する
- ボディの種類:クーペ・セダン・カブリオレのどれか。変速機が手動か、2ペダルのSMGかも確認する
- 部品の手当て:交換が必要になったときに、部品が手に入るか。専門の整備工場に相談できるか
- 支払総額:車両価格のほかにかかる諸費用まで含めて比べる
ここに挙げた確認項目は、一般的な中古車の選び方にもとづく見立てで、特定の個体の状態を保証するものではありません。
気になる車があれば、販売店で整備の記録を見せてもらってから決めるのが、安心です。
※中古車の掲載は時期・個体の状態によって変動します。最新の情報は各中古車情報サイトでご確認ください。出典:グーネット(2026年10月30日確認)
実車を維持する vs ゲームで乗る
① 実車を維持する場合の年間の目安
E36型M3は、1999年に生産が終わっているため、実車を持つなら中古車が前提になります。
税金の細かい金額は、登録の時期や制度の改正で変わるため、この記事では金額を書かず、考え方の目安だけを示します。
| 項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 購入費(中古) | 流通が少なく、状態の差も大きいため、数字は断定しない。販売店に直接確認 |
| 自動車税種別割 | 排気量の区分にあたる。税額や重課は制度で変わるので、自治体の案内で確認 |
| 重量税 | 車両重量の区分と、車検の年数、車の年式による扱いで変わる |
| 燃料代 | 走行距離と燃費で変わる。高回転型のエンジンなので、走り方でも変わる |
| 任意保険 | 年齢・等級・車両保険の有無で大きく変わる |
| 車検・点検 | 整備工場・整備内容で幅がある。年式の古い輸入車に慣れた店を選ぶ |
| タイヤ・消耗品 | 走行距離と使い方で変わる。部品の手当て次第で、修理の費用も大きく動く |
| 駐車場 | 地域と契約形態で大きく変わる |
| 年間合計(目安) | 税・保険・車検・整備・燃料代で年数十万円(整備の状況で大きく変わる) |
維持費の費目そのものは、一般的な乗用車と大きくは変わりません。
ただし、30年近く前の車なので、整備の費用は、車の状態によって大きく振れます。購入前に、整備の記録をよく見ておくと安心です。
※これらの項目は一般的な目安であり、実際の金額を保証するものではありません。
② GT7で味わう場合の機材コスト
| 機材 | 価格の目安 |
|---|---|
| PS5本体 | 約6.6〜8万円 |
| グランツーリスモ7(ソフト) | 約6,000〜9,000円 |
| 車両購入(ゲーム内クレジット) | プレイ内で稼げば実質0円 |
| ハンドルコントローラー(エントリー) | 約2.5〜4万円 |
| 一式(目安) | 初期 約9.7〜13万円+以降ほぼ0 |
この車のGT7での操作は、コントローラーでも十分に走らせられます。
ハンドルコントローラーまでそろえれば、ブレーキとアクセルの繊細な操作の大部分は再現できます。
③ 結論
- 実車(中古のE36型M3):流通が少なく、数字での相場は断定しない + 毎年、税・保険・車検・整備・燃料代で年数十万円
- ゲーム:初期約9.7〜13万円 + 以降ほぼ0(車両はゲーム内で入手)
E36型M3は、実車では整備の状態で価値が大きく変わる車です。GT7なら、NAの直6と後輪駆動の組み合わせを、手軽に走らせられます。実車の乗り味に興味が出たら、専門店での現車確認や、試乗の機会を探すという順番も、無理なく成立します。
専門店と中古車情報で、E36型M3を探す
E36型M3は、1999年に生産が終わっているので、新車としては手に入りません。
そこで、実車を見るための方法を、順番に紹介します。
- 輸入車の中古車を扱う専門店:E36型M3の実車を見られる場合がある。在庫の有無は、事前に店舗へ確認する
- 中古車情報サイト:条件を絞って探せる。ただし掲載は少ないので、こまめに見る
- BMWの正規販売店:古い車の取り扱いは店ごとに違う。部品や整備の相談先として、事前に聞いてみる
- 旧車のイベント・ミーティング:実車を見て、オーナーと話せる機会がある。開催情報は主催者の案内を確認する
実車を見るときは、直列6気筒のエンジンの音と、低い姿勢のボディに注目してみてください。
GT7でM3 '97に乗ったあとに実車を見ると、車の大きさや、運転席からの景色が、より具体的に感じられます。
※在庫状況・イベントの開催は時期により変わります。最新の情報は各販売店・主催者でご確認ください。
OttOmobileの1/18 BMW M3(E36)イエロー
E36型M3を手元で眺めたくなったら、モデルカーという手があります。
下の商品は、OttOmobile(オットー)の1/18スケール、BMW M3(E36)のイエローです。楽天の、Reowide モデルカー カタログ SHOPで扱われています。
ここで、正直にお伝えしておくことが2つあります。
ひとつ目は、商品ページに年式の記載がないという点です。GT7のM3 '97と同じ年式のモデルかどうかは、商品ページからは分かりません。ふたつ目は、色がイエローで、GT7のゲーム内の色と同じとは限らない点です。
それでも、1/18という大きなスケールなので、車体の低い姿勢や、ボディのラインを、手元でじっくり眺められます。
価格は、2026年10月30日の時点で49,800円(送料無料)でした。在庫状況は変わりますので、ご購入の前にショップでご確認ください。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
『名車アーカイブ BMWのすべて』を読む
BMWというブランドの全体像を知りたくなったら、専門誌のムックが役に立ちます。
ただし、この本はM3の専門書ではなく、BMW全体を扱った1冊です。E36型M3が載っているかどうかは、目次から確認できていません。
下の1冊は、三栄の「名車アーカイブ BMWのすべて」の電子書籍版です。
電子版の発売日は2015年6月8日で、楽天Koboで読めます。内容紹介では、「3シリーズ発売40周年」が見どころとされていて、目次には「3シリーズ徹底ガイド」と「モータースポーツ」が並んでいます。
ご注意いただきたいのは、E36型M3について詳しく書かれているとは限らないという点です。
それでも、M3の土台になっている3シリーズの歴史や、BMWのモータースポーツの流れを知る資料としては、読みごたえがあります。この記事で触れたM3の世代と、見比べて読むのも面白いと思います。
※価格・在庫は時期によって変わります。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
後輪駆動の直6を手元で感じるなら、ペダルとハンドルから
M3 '97は、アクセルの踏み方が、そのまま後輪の動きに出るタイプの車です。
コントローラーのスティックでも走らせられますが、踏む量を自分の足で決められるペダルがあると、アクセルをじわっと開ける操作の違いが、より実感しやすくなります。
高回転まで回る直6のNAは、アクセルを開けた量と、回転の上がり方が、そのまま車の動きにつながります。
後輪駆動の車は、出口でアクセルを開けたときに、後ろの動きがステアリングに出やすい駆動方式です。その感覚を手元で受け取れるかどうかで、立ち上がりの操作が変わってきます。
この車は、ギアを自分で変えて走らせる楽しさもある車です。
GT7でシフターを使うと、その感覚を味わえると考えられます(当ブログの見立てです)。ただ、買い足す順番は、ペダルとハンドルが先で、シフターは変速操作のある車を増やしたタイミングで検討する、という形でも遅くありません。
画面とハンドルは、選び方で遊び心地が大きく変わります。買う前に比べておきたい方は、こちらにまとめています。
🖥️ 機材ガイドGT7おすすめモニター比較|PS5で後悔しない選び方と予算別4選PS5で4K・120Hzを出すための条件と、予算別の4台を比べました。 🎮 機材ガイドGT7おすすめハンコン比較ギア・ベルト・ダイレクトドライブの違いと、予算別の選び方をまとめました。<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる
GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、"自分でハンドルを握る"運転体験に。
<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる
ここから先は"より実車に近づく"ための投資。
コックピットで姿勢が決まり、シフターで手動のギア操作ができ、VRで視界ごと没入できます。
※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。
BMW M3 '97のよくある質問
Q. GT7のBMW M3 '97は、どんな性能の車として収録されていますか?
A. GT7の収録車種データでは、カテゴリーはGr.N、PPは481.07です。総排気量は3,201cc、吸気はNA(自然吸気)の直列6気筒で、最高出力は321PS/7,400rpm、最大トルクは35.7kgfm/3,300rpm、駆動方式はFR、車重は1,460kgとされています。全長×全幅×全高は4,433×1,710×1,335mmです。アップデート1.49で追加された車です。
Q. GT7のM3 '97の321PSは、実車の何馬力ですか?
A. BMW Group Classicの資料にある、3.2L版クーペの最高出力は、321hp(236kW)/7,400rpmで、GT7の321PSと同じ数字です。ここでのhpは欧州の馬力表記です。GT7の35.7kgfmは約350N·m相当の換算ですが、BMW公式の資料にはトルクの記載がなかったため、実車の数字とは比べていません。
Q. E36型M3は、世界で何台作られましたか?
A. BMW Group Classicによると、E36型M3の生産は1992年3月から1999年8月までで、世界で71,242台です。そのうち、1995年から1998年にかけて作られた321hp版のクーペは8,962台で、右ハンドルが2,845台、工場装着のSMGが1,842台とされています。
Q. E36型M3のボディは、何種類ありますか?
A. 3種類です。1992年にクーペで発売され、1994年からカブリオレとセダンが加わりました。GT7に収録されているのは1台だけですが、実車の世界では、3つのボディから選べる車でした。
Q. GT7のM3 '97は、どうやって手に入れますか?
A. アップデート1.49の公式告知に「ユーズドカーにて販売」とあります。ユーズドカーのディーラーに並ぶ車は入れ替わるので、並んでいないときは後日確認してください。ゲーム内の価格は公式に記載がなく、この記事では金額を書いていません。並んだときの価格は、ゲーム内の画面で確認してください。
Q. GT7のM3 '97は、エンジンスワップに対応していますか?
A. 対応しています。アップデート1.49で、GTオートのメンテナンス & サービスにある、エンジンスワップの対象車に加わりました。解放の条件は、コレクターズレベル50です。どのエンジンに載せ替えられるかは、ゲーム内で確認してください。
Q. 中古のE36型M3は、いくらくらいですか?
A. 国内の流通が少なく、数字での相場は断定できません。2026年10月30日にグーネットでM3の一覧(全世代)を見たところ、E36型と分かる掲載は1998年式の1台で、価格は「ASK(応相談)」でした。30年近く前の輸入車で、状態の差が大きいため、価格より整備記録と部品の手当てを見ることをおすすめします。
直6のNAを回す楽しさを、GT7で味わう
- E36型M3は、E30型M3の後継のM3の2代目。1992年3月に生産が始まり、クーペ・カブリオレ・セダンの3ボディ。世界で71,242台
- 1995年に3.2L(S50B32)とダブルVANOSへ大改良。321hp版クーペは8,962台
- GT7ではGr.N・PP481.07・FR・NA直6(3,201cc)・321PS/7,400rpm・35.7kgfm・1,460kg。アップデート1.49で追加
- 321PSはBMW公式の321hp(236kW)と同じ数字。35.7kgfmは約350N·m相当。重量は実車の仕様で変わる
- 入手はユーズドカーで販売(品ぞろえは入れ替わる)。エンジンスワップはコレクターズレベル50で解放
- 中古は流通が少なく、数字での相場は断定しない。価格より整備記録と部品の手当てを見る
- 走らせ方は、アクセルをじわっと開け、回転を保って使い、ブレーキはコーナーの手前で終えるのが基本
E36型M3がやってきたことは、M3を直列4気筒から直列6気筒へ切り替えて、後のE46型へ続く、直6のM3の流れを作ったことです。
その1台が、GT7の中では、後期の3.2L版にあたる321PSの数字で、走らせられます。
GT7で走らせると、PP481.07という数字と、1,460kgの車重、後輪駆動という組み合わせが、そのまま挙動に出てきます。
飛び抜けた最高出力を持つ車ではないぶん、アクセルの開け方と、ブレーキを終える位置が、正直に走りへ反映される1台です。
実車に触れたければ、専門店の在庫や中古車情報、旧車のイベントが入口になります。
探すときは、年式、ボディ、変速機、整備の記録をあわせて確認してください。
30年前に生まれた直6のM3に、ゲームの中で出会える。それがGT7の面白さのひとつです。
数字だけを追うと控えめに見えるかもしれませんが、321PS・1,460kg・後輪駆動という組み合わせは、アクセルの繊細な使い方を練習するのに、ちょうどよい題材です。ぜひ、GT7の中で、BMW M3 '97を走らせてみてください。









