GT7のV12エンジン車まとめ|旗艦だけに許された形式と収録16台

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「ヒュイィィィン」という、シルクを裂くような甲高い咆哮。GT7(グランツーリスモ7)には、V型12気筒(V12)エンジンを積んだ車が収録されています。V12は、6気筒のバンクを2つV字に組み合わせたエンジン形式で、直列6気筒が持つ「振動が理屈のうえで打ち消し合う」性質を受け継ぎながら、直6の弱点である全長の長さを解消できる形式です。フェラーリやランボルギーニといったスーパーカーブランドが、創業以来ずっとこの形式にこだわり続けてきました。

この記事では、V12という形式そのものが持つ「なぜフラッグシップ専用なのか」という理由から、フェラーリのフロントV12 GTとミッドシップ旗艦という2つの系譜ミウラから続くランボルギーニのV12の背骨パガーニやマクラーレンのように自社で作らない選択、そしてGT7に収録されたV12車16台まで、まとめて解説します。「あの音が好き」という方はもちろん、「V12って結局V8と何が違うの?」という方にも読んでいただける内容です。

🚗実車の技術

V型12気筒(V12)とは|直6を2つ束ねた"最上級"エンジン

ルーキールーキー
V12ってV8よりさらに上、というイメージなんですけど、実際なにが違うんですか?
ハマ学長ハマ学長
一言で言えば「直6を2つ、V字に組み合わせた」形式じゃ。バランスに優れながら、直6の弱点だった全長の長さを解消できる。だからフラッグシップ専用の贅沢な形式であり続けてきたんじゃよ。

V型12気筒エンジンとは、シリンダー(気筒)をV字型に配置し、片側6気筒ずつ計12気筒を持つエンジン形式のことです。直列6気筒(直6)を2つ用意してV字に組み合わせた構成に近く、直6が理屈のうえで持つ「振動が打ち消し合う滑らかさ」を受け継ぎながら、直6最大の弱点である「エンジンが長くなりすぎる」問題を解消できるのがV12の存在理由とされます。

  • 理論上のバランスの良さ:片側6気筒ずつのバンクが、直6と同じように振動を打ち消し合う設計にしやすく、V型でありながら高い回転バランスを実現できるとされる
  • 点火の細かさと音の高さ:1回転あたりの点火(爆発)の回数がV8や直6より多く、点火と点火の間隔が短くなるぶん、回転が滑らかで音が高く澄んだものになりやすい
  • 贅沢さと引き換えの重さ:気筒数が多いぶんシリンダーヘッド・クランクシャフト・補機類の部品点数がかさみ、エンジン自体が重く、長く、高価になりやすい

V8の「ドロドロ」とした重低音に対し、V12は「ヒュイィィィン」と表現されるような、高周波の澄んだサウンドを奏でると評されます。これは、V12が同じ排気量のV8や直6よりも点火の回数が細かく連続するためで、ひとつひとつの爆発が滑らかにつながり、音の粒立ちが目立ちにくくなるからだと考えられています。「シルクを裂くような」という形容がよく使われるのも、この滑らかな高音の質感を言い表したものです。

一方でV12には、明確な代償もあります。気筒数が多いぶん部品点数が増え、エンジンは重く、長く、そして製造コストがかさみます。V12を搭載できる車体は限られ、価格帯もおのずと高くなるため、量産効率よりも性能と官能性を優先できるフラッグシップ専用の贅沢品という位置づけを長年守り続けてきました。理屈のうえでの完璧なバランスと、コストを度外視できる贅沢さがそろって初めて成立するのがV12という形式です。

出典・参考:Wikipedia「V型12気筒」「エンジンバランス」、各メーカー公式資料ほか。振動特性・サウンドの評価は設計・年式・排気系統によって幅があり、諸説あります。

🇮🇹フェラーリ

フェラーリのV12|創業から続く"心臓"、2つの系譜

ルーキールーキー
フェラーリといえばV12のイメージが強いんですけど、なんでそんなにこだわってるんですか?
ハマ学長ハマ学長
こだわりというより、V12はフェラーリそのものの原点なんじゃ。創業者エンツォ・フェラーリが最初に世に送り出した車から、もうV12を積んでおった。

フェラーリにとってV12は、後から追加した選択肢ではなくブランドの原点そのものです。1947年に世に出た同社初の市販車「125 S」からすでにV12を搭載しており、以来フェラーリのV12は、大きく分けて「フロントエンジンのGT」と「ミッドシップのフラッグシップ」という2つの系譜に分かれて発展してきたとされます。

1つ目は、フロントにV12を積み、長距離を優雅に速く走るグランドツアラー(GT)の系譜です。1968年の365 GTB4(デイトナ)は4.4L V12を積むフロントエンジンGTの代表格として登場し、2012年のF12ベルリネッタ(6.3L V12・740PS)、2017年の812スーパーファスト(6.5L V12)へと、「フロントV12 GT」という基本レイアウトを守りながら受け継がれてきました。

2つ目は、V12をミッドシップに搭載したフラッグシップ・ハイパーカーの系譜です。1995年のF50は、当時のF1マシンに由来するとされる4.7L V12を公道向けに近づけたモデル。2002年のエンツォ フェラーリは6.0L V12で世界399台限定という希少性を極め、2013年のラ フェラーリは6.3L V12にハイブリッドを組み合わせ、電動化の時代でもV12を存続させる答えを示しました。

出典・参考:Wikipedia「フェラーリ・125S」「フェラーリ・365GTB4」「フェラーリ・エンツォフェラーリ」「フェラーリ・ラフェラーリ」、フェラーリ公式資料ほか。台数・系譜の位置づけについては複数のメディアで語られていますが、諸説あります。

🇮🇹ランボルギーニ

ランボルギーニのV12|ミウラから続く"背骨"とアヴェンタドールの刷新

ルーキールーキー
ランボルギーニもV12のイメージが強いですけど、フェラーリとは何か違うんですか?
ハマ学長ハマ学長
ランボルギーニのV12は、ミッドシップ専用として磨かれてきた"背骨"のような存在じゃ。しかも1つの基本設計を何十年も熟成させ続けてきた、というのが面白いところじゃな。

ランボルギーニのV12は、1966年の「ミウラ」で確立されたミッドシップにV12を積むレイアウトを出発点に、長期にわたって基本設計を熟成させ続けてきたことで知られます。ウェッジシルエットの最終進化形となった1988年のカウンタック 25thアニバーサリー(5.2L V12)、サーキット寄りに煮詰められた1999年のディアブロGT(6.0L V12)、2009年のムルシエラゴ LP640(6.5L V12)まで、いずれも同じ"背骨"の上に成り立っているとされます。

この流れが変わったのが、2011年のアヴェンタドール LP700-4です。6.5L V12を積みながらクリーンシート(ゼロからの完全新設計)で開発され、長年受け継がれた基本設計から一新されました。2015年のアヴェンタドール LP750-4 SVは軽量化を突き詰めたスーパーヴェローチェ仕様、2014年のヴェネーノは同じ新設計V12をベースにした超少数生産の限定モデルです。

出典・参考:Wikipedia「ランボルギーニ・ミウラ」「ランボルギーニ・カウンタック」「ランボルギーニ・アヴェンタドール」、ランボルギーニ公式資料ほか。基本設計の継承範囲については複数のメディアで語られていますが、諸説あります。

🌍異色の選択

自社製とは限らないV12|パガーニ×AMG、マクラーレン×BMW

ルーキールーキー
V12ってフェラーリやランボルギーニみたいな大手じゃないと作れないんじゃないんですか?
ハマ学長ハマ学長
鋭い質問じゃな。実際、自社でV12を新規開発するのは莫大なコストがかかる。じゃから、よそのメーカーからV12を調達するという選択をしたブランドもあるんじゃよ。

イタリアの小規模メーカーパガーニは、自社でV12を新規開発せずメルセデスAMG製のV12を積むという選択をしました。2009年のゾンダRはサーキット専用車として6.0L V12を、2013年のウアイラは6.0L V12ツインターボを、それぞれAMG製ユニットとして搭載。カーボンファイバーのシャシー設計にリソースを集中させ、エンジンは実績あるAMG製を選ぶ、V12という高価な形式と向き合う現実的な答えです。

同じ発想をより早く実現していたのが1994年のマクラーレン F1です。F1マシンの技術を公道に持ち込むコンセプトのもと、エンジンにはBMW製のV12(S70/2型)を採用。関連モデルを含めても世界106台という少なさながら「世界最速の市販車」として語られる存在になり、他社製V12でも伝説になり得ることを証明しています。

なお、フェラーリには「V12ではないが12気筒」という車種も存在します。1976年の512BB(ベルリネッタ・ボクサー)と1991年のテスタロッサは、V型ではなく水平対向(ボクサー)で12気筒を配置する「フラット12」という別形式です。フェラーリは1970〜80年代、ミッドシップの旗艦にこの形式を採用しており、12気筒の兄弟ではあるものの構造はV12と別物になります。気になる方はこの2台の記事ものぞいてみてください。

出典・参考:Wikipedia「パガーニ・ゾンダ」「マクラーレン・F1」「フェラーリ・ベルリネッタボクサー」ほか。生産台数・提携範囲は複数のメディアで語られていますが、諸説あります。

🎮GT7の魅力

GT7でV12車を走らせるコツ|伸びと重さの両方を味わう

ルーキールーキー
歴史はよく分かりました! でもGT7でV12車を運転すると、実際なにが違うんですか?
ハマ学長ハマ学長
大きく3つじゃ。「伸びの気持ちよさ」「サウンド」、そして「重量物が長いぶんの穏やかな荷重移動」。じゃあ、順番に見ていこうかの。
  • ①踏んだときの伸び:点火が細かく連続するV12は、高回転域までひと息に吹け上がっていく感覚を得やすく、アクセルを奥まで踏み込んだときの伸びがV12ならではの気持ちよさです
  • ②サウンドそのものが報酬になる:V8の重低音とは対照的な、高く澄んだサウンドを楽しめるのがV12の醍醐味。GT7はエンジンサウンドの再現に力を入れているシリーズとされ、音響環境を整えるほどこの違いが体感しやすくなります
  • ③重量物が長いぶんの穏やかな荷重移動:V12は前後に長く重い搭載物になりやすく、フロント搭載のGT系はノーズが、ミッドシップ搭載のハイパーカー系は中央の質量が、それぞれ大きく効いてきます。急な操作で唐突に姿勢が変わりにくい一方、限界そのものは高い車種が多い傾向があります

とくに③は、V12車を速く走らせるうえで意識しておきたいポイントです。重量物が長く分散して搭載されているぶん、車の向きの変化はゆっくり、しかし一度向きが変わればしっかり粘る、という挙動になりやすいとされます。ブレーキングで車体の向きをじっくり作り、向きが変わり切ったのを確認してからアクセルを踏み込む。この順番を意識すると、V12車ならではの重さと伸びを、どちらも味方につけやすくなるでしょう。

📋車種リスト

【一覧表】GT7のV12エンジン車 16台

ルーキールーキー
結局、GT7にはどんなV12車が収録されているんですか?
ハマ学長ハマ学長
フェラーリ、ランボルギーニ、そしてパガーニやマクラーレンといった異色勢まで、16台を厳選したぞ。メーカーごとにまとめた。

ここでは「フェラーリ」「ランボルギーニ」「その他(パガーニ・マクラーレン・アストンマーティン)」の3グループに分けて、代表的な16台をまとめました。

🇮🇹 フェラーリ|フロントGTとミッドシップ旗艦(6台)

GT7収録車排気量・エンジン年代メーカーひとこと特徴
365 GTB4 デイトナ4.4L V121968年フェラーリフロントV12 GTの原点
F504.7L V121995年フェラーリF1由来のNAサウンドを公道で
エンツォ フェラーリ6.0L V122002年フェラーリ世界399台の限定フラッグシップ
F12ベルリネッタ6.3L V12・740PS2012年フェラーリフロントV12 GTの現代形
ラ フェラーリ6.3L V12+ハイブリッド2013年フェラーリ電動化されたハイパーカー
812スーパーファスト6.5L V122017年フェラーリフロントV12量産モデルの到達点

🇮🇹 ランボルギーニ|ミウラから続く背骨(6台)

GT7収録車排気量・エンジン年代メーカーひとこと特徴
カウンタック 25thアニバーサリー5.2L V121988年ランボルギーニウェッジシルエットの最終進化形
ディアブロGT6.0L V121999年ランボルギーニサーキット寄りに煮詰めた限定モデル
ムルシエラゴ LP6406.5L V122009年ランボルギーニ旧世代V12を熟成させた集大成
アヴェンタドール LP700-46.5L V122011年ランボルギーニクリーンシートで生まれた新設計V12
アヴェンタドール LP750-4 SV6.5L V122015年ランボルギーニ軽量化を突き詰めたスーパーヴェローチェ
ヴェネーノ6.5L V122014年ランボルギーニ超少数生産の限定モデル

🌍 その他|自社製にこだわらない異色勢(4台)

GT7収録車排気量・エンジン年代メーカーひとこと特徴
パガーニ ゾンダR6.0L V12(AMG製)2009年パガーニAMG製V12を積むサーキット専用車
パガーニ ウアイラ6.0L V12ツインターボ(AMG製)2013年パガーニAMG製ターボV12の官能サウンド
マクラーレン F1V12(BMW製)1994年マクラーレンBMW製V12を積む世界106台の名車
アストンマーティン DB115.2L V12ツインターボ2016年アストンマーティン自社の伝統を継ぐV12ツインターボGT

こうして並べてみると、同じ「V12」でもメーカーごとに背負ってきた歴史がまったく違うことがよく分かります。フェラーリは創業以来の原点として、ランボルギーニは長年熟成させてきた背骨として、そしてパガーニやマクラーレンは他社の力を借りるという現実的な選択として、それぞれV12と向き合ってきました。「V12だから同じ」ではなく「V12だけどこんなに違う」ところが、聴き比べの醍醐味です。

🔍各車の紹介

GT7のV12車16台を1台ずつ紹介

ルーキールーキー
表だけだと物足りないです! 1台ずつ教えてください!
ハマ学長ハマ学長
よかろう。フェラーリ→ランボルギーニ→その他勢の順で紹介するぞ。

🇮🇹 フェラーリ(6台)

365 GTB4(デイトナ)はフロントV12 GTの原点、F12ベルリネッタ812スーパーファストがこの系譜を現代に受け継ぎます。一方F50はF1由来のミッドシップ旗艦、エンツォ フェラーリは世界399台限定でこの系譜の頂点に立ち、ラ フェラーリはハイブリッドと組み合わせた電動化ハイパーカーです。

🇮🇹 ランボルギーニ(6台)

カウンタック 25thアニバーサリーはウェッジシルエットの最終進化形、ディアブロGTはサーキット寄りに煮詰めた限定モデル、ムルシエラゴ LP640は旧世代の基本設計を熟成させた集大成です。アヴェンタドール LP700-4はクリーンシートで生まれた新世代V12、LP750-4 SVは軽量化を突き詰めたスーパーヴェローチェ、ヴェネーノは同じ新設計V12をベースにした超少数生産モデルです。

🌍 その他(4台)

パガーニ ゾンダRウアイラはAMG製V12を積むパガーニの2台、マクラーレン F1はBMW製V12を積み世界106台という「世界最速の市販車」として語られた伝説の1台。アストンマーティン DB11は自社の伝統を継ぐV12ツインターボGTです。

16台を見渡すと、フェラーリの原点、ランボルギーニの背骨、パガーニやマクラーレンの現実的な選択、アストンマーティンの伝統と、それぞれの哲学でV12と向き合ってきたことが分かります。気になる車種があれば、各記事でスペックや中古相場、GT7での乗り方も確認してみてください。

🕹️ハンコン

V12のサウンドはハンコンとヘッドセットで

ルーキールーキー
V12の澄んだ音、テレビのスピーカーだとよく分からなくて……。
ハマ学長ハマ学長
正直、言葉だけで伝えるには限界があっての。音響環境を整えれば高音の伸びがはっきり分かるようになるし、ハンコンなら踏んだ瞬間の伸びも体で感じ取れるようになるんじゃ。

V12ならではの「高く澄んだサウンド」と「踏んだときの伸び」を存分に味わうなら、音響環境とハンドルコントローラー(ハンコン)への投資が効果的です。高音の解像度をさらに追い込みたい方は、GT7おすすめヘッドセット比較もあわせてご覧ください。ここでは「まず必須」の土台と、「あるとより実車に近づく」機材に分けて紹介します。

<まず必須>これがあれば、すぐにGT7で走り出せる

GT7を遊ぶ土台です。
PS5本体・GT7ソフト・ディスクドライブがあれば走り出せます。
さらにハンコンを足せば、V12の伸びを“足で感じ取る”運転体験に。

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<あるとより実車に近づく>足すほど没入感が一段ずつ上がる

ここから先は“より実車に近づく”ための投資。
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※機材価格・在庫は時期・モデルによって変わります。最新の金額は各販売店でご確認ください。

FAQ

GT7のV型12気筒エンジン車について、よくある質問

Q. V12とV8は何が違いますか?
A. 気筒配置とバンクの角度が違います。V12は6気筒バンクを2つ組み合わせた形式で、V8よりも点火間隔が細かく、理屈のうえで振動が少なく回転が滑らかになります。一方でV8よりも部品点数が多く、全長・重量・価格の面で不利になりやすい形式です。

Q. なぜV12は減っているのですか?
A. 排ガス規制の強化と電動化の流れが主な理由です。部品点数が多く重量がかさむV12は燃費や電動パワートレインとの両立が難しく、新規に開発するメーカーがごくわずかになっています。

Q. GT7で最初に乗るV12車はどれがおすすめですか?
A. 明確な正解はありませんが、フロントエンジンのGTであるF12ベルリネッタやDB11は、ミッドシップのハイパーカー勢に比べて挙動が予測しやすく、V12の伸びと音を楽しみながら走らせやすい車種と言えます。

Q. フェラーリのフラット12(512BB・テスタロッサ)はV12と違うのですか?
A. はい。V型ではなく水平対向(ボクサー)で12気筒を配置する形式で、構造がV12とは異なります。フェラーリは1970〜80年代、ミッドシップのフラッグシップにこの形式を採用していました。

Q. パガーニやマクラーレンはなぜ自社製V12を使わないのですか?
A. 小規模メーカーがゼロからV12を新規開発するには莫大な開発コストがかかるためです。パガーニはメルセデスAMG、マクラーレンF1はBMWと提携し、実績あるV12を積むことで開発資源を車体やシャシーに集中させました。

Q. V12車はGT7で運転が難しいですか?
A. 一概には言えません。重量物が長く搭載されるぶん前後の荷重移動が穏やかになる傾向があり、限界は高いものの挙動が唐突になりにくい面もあります。ただし特性は車両重量・駆動方式によって車種ごとに異なります。

📝まとめ

GT7のV12車は「滑らかさと贅沢さを守り抜いた頂点」

最後に、この記事のポイントを3つに整理します。

  • V12は、直6を2つV字に組み合わせた形式。理屈のうえでバランスに優れ、点火が細かく連続するぶん高く澄んだサウンドを奏でる一方、部品点数が多く重く高価になりやすい、フラッグシップ専用の贅沢な形式である
  • フェラーリは創業以来V12にこだわり続け、フロントV12 GTとミッドシップ旗艦という2つの系譜を育ててきた。ランボルギーニはミウラから続く基本設計を長年熟成させ、アヴェンタドールでクリーンシートの新設計に刷新した。パガーニやマクラーレンのように、AMGやBMWからV12を調達するという現実的な選択をしたブランドもある
  • GT7の魅力は「踏んだときの伸び」「サウンド」「重量物が長いぶんの穏やかな荷重移動」の3点。車体の向きをじっくり作ってからアクセルを踏み込む乗り方が、V12車の重さを味方につけるコツになる

フェラーリの原点としてのこだわり、ランボルギーニの熟成の歴史、パガーニやマクラーレンの現実的な選択。これがV12というエンジン形式の面白さです。排ガス規制と電動化で絶滅危惧種になりつつある今だからこそ、時代もメーカーも国境も超えた「V12の聴き比べ・乗り比べ」ができるのは、収録台数を誇るグランツーリスモならではの贅沢と言えるでしょう。気になる車種があれば、上の一覧表と紹介から各車の解説記事ものぞいてみてください。

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